Amazonの『森と日本人の1500年』に書評がついた。
★は3つ。(真ん中の普通)
私が、引っかかった?気になったのは、最後の3行。
本書は、日本における森と文明の関係史である。
評価を「普通」としたのは、後半部であまりに多くの情報が詰め込まれすぎていて読みにくかったからだ。
とはいえ、重要なテーマである。
本書の意図を理解していただいて有り難いが、同時に想定していた声が出ている(笑)。
つまり、「情報が詰め込まれすぎて」いること。これ、気がついていたのだけど、止まらない私の悪い癖。
新書ということで、可能な限り柔らかくしたが、限界もある。思いっきり硬いことを硬く書いたら、詠み人知らず……いやその前に出版できないかもしれない。(研究者の肩書のある人なら、それで通ることもあるのだが。)
だからコラムを付けたりもするし、端折って書いた部分もある。とくに近代林政史は、無茶を承知で単純化したり強引に説明したので、おそらく専門家(そこそこ林学に触れている人)からは批判が出ると思っていた。でも、一般人からすれば、複雑でわかりにくいのだろう。
……ようするに、どちらからも文句が出ることを「想定」していた(笑)。
もっとテーマを具体的に絞りこんで、1冊を軽くした方がよいのだろうな、とは思う。割り箸とかゴルフ場とかのように。時代が、それを求めているのは感じている。
まあ、そんな本も今後は手がけようとは思っている。
でも、流れを描きたい気持ちもあるのですよ。私にとっての課題だなあ。
実は俺も中盤まではスラスラ読めたし面白かったんですが、後半はだんだん読むのが億劫になってしまい、しばらく放置してました。
投稿: H | 2014/11/11 21:37
う~ん(~_~;)。
1章2章は惹きつけ役の導入部で、その意図は成功したようですが……。その言葉、心して次回に活かしたいと思います。
投稿: 田中淳夫 | 2014/11/12 12:10