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2014/11/10

木炭発電と木炭電池

木炭発電というのをご存じだろうか。

 
木炭を熱することで木炭水生ガス(ほとんど一酸化炭素)を発生させ、それを燃焼させてタービンを回して発電する仕組みだ。トラックの荷台に納まるようなプラントである。
理論自体は、過去の木炭自動車と同じだが、動力とするのではなく発電という点が新しい。
 
これを陸前高田市矢作町の生出地区で実現しようとしている。富士古河E&C㈱と東京農業大学、気仙産業研究機構の共同研究だという。
きっかけは東日本大震災で停電し永く孤立した山間集落で、昔からの木炭生産を復活させることで森林整備を進めつつ、独立したエネルギーを得るとともに電力も起こそうという発想らしい。

  
 
 
最初に知って、「面白い!」と思った。
 
バイオマス発電が大はやりの昨今だが、さすがに木炭から電気とは考えなかった。
 
この発電プラントは小型だから、非常時の電源にするほか、電線のない山林内で電気チェンソーを使ったり、揚水ポンプを動かすなど電気機器を使えるようにできるという。
 
 
もっとも、わざわざ電気チェンソーを山の中で使うの? とか、非常時用だったら灯油か軽油を貯蔵しとけば……? とか疑問がいっぱい。 だいたい薪なら山からすぐに調達できるが、木炭焼くのは簡単ではないし……。
 
冷静に考えればヘンなところや疑問があふれるのだが、なんか面白いなあ。
 
私は木炭自動車を取材したことがあるが、実は木炭ではなく薪でもよいのだ。いや、薪の方が水分を含んでいるので、水蒸気から一酸化炭素を発生しやすいとも聞いた。煙をもくもく出しながら、発電してほしい。
 
だったら薪ストーブ発電も可能かもしれない。ただし、その場合はスターリングエンジンを使ってほしい。燃え盛る炎から直接エネルギーを得る外燃エンジンだ。これをボイラーの焚き口にツッコムと電気が起こせる。(スターリングエンジンそのものは、まだ未完の技術なんだけど。)
 
04 スターリングエンジン。
 
 
あるいは長崎総合科学大学で視察した木粉からメタノールを製造して、発電する装置バイオマス3号も参考にならないか。プラントを備えておけば、非常時に蓄電池でメタノールを生産し、それで発電する。
 
315 バイオマス3号。
 
 
イヤ、待てよ。木炭電池というのもあったはず。
 
それで検索してみたら、なんとユーチューブにでんじろうの実験 があった。
 
木炭電池のしくみを説明しているサイトも発見。
 
ようするに備長炭のような木炭と、アルミ箔と、塩水があれば電気が起こせるのだ。アルミ箔が溶ける際にマイナス電子を発生させるらしい。
 
ならば、木炭と塩を貯蔵しておけば、非常時の電源づくりができるのではないか。なんたって簡単。火を起こす必要もない。
もちろん木炭電池の出力は小さいし長持ちしないだろうが、ラジオを聞いたり携帯電話の充電ぐらいならできる。あるいは木炭棒を何千本とつないだ装置をつくっておけば結構な電力になるかもしれない。
 
……ともあれ、木材や木炭と発電を結びつけるのは、イマドキの大型バイオマス発電所だけではない。遊び心を持ってマイクロ発電所づくりにも眼を向けてほしい。
 

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