先日、スーツを新調する際に、店員に拙著『森と日本人の1500年』を紹介した話を書き込んだ。その時は、まだ出版していなくて、見本が届いたばかりだった。
今日は、そのスーツを受け取りに行った。
最初に応対したのは店長で、無事スーツを試着する。うん。よかよか。
その時、先に私を応対した中国人店員の梅花(メイファ)さんが現れた。
あっ、と笑う。ちゃんと覚えていてくれたようだ。
そして「少しお願いがあるのですが、いいですか」。
おうおう。なんでも言ってくれ。
なんと、『森と日本人の1500年』を取り出したのだ! 本当に購入したのか!
出版のことを話したし、書名も書き残してきたものの、正直本当に手に取ってくれるとは思っていなかった。その場の話の流れであり、お愛想である。
「これに、サインしてくれますか」
うおお。するする。いくらでもする。
ところが、その後の話が面白かった。
実は吉野の木材店の人に知り合いがいる。もともとお客さんだったけど、いろいろよくしていただいて、明日吉野の山を案内してもらうことになっている。そこで、この本をお渡ししたい、というのである。来日中の香港の友人も一緒だとか。きっと吉野山のお寺や林業の山を見せてもらえるだろう。
その人の名と会社名も聞いた。吉野材で家や家具をつくっているらしい(あるいはつくる会社に納品しているのかな)。
吉野には、数日前に行ったよ~と盛り上がったのである。
いろいろ日本の森のことも知ってね。
しっかりサインしました。ついでに名刺も渡した(^o^)。
ちゃんと店の外まで見送ってくれた。
いやあ、いい子だ、梅花ちゃん。……なれなれしいヾ(- -;)。
思わず、日中友好を叫びたくなる。 草の根の日本人と中国人は、うまくやっているのだよ。
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