気がつけば、明日も休日じゃん。3連休だったんだ……。
て、今頃気がついた私は、どうせ曜日感覚のない自由業です(-_-)。
休日の中日に当たる今日は、あまり考え事をしないでおこう。どうせ、世間は行楽シーズンで、とくに奈良は正倉院展だとかでごった返している。
それで、こんな写真を見てほしい。

我が家の裏山。
生駒山は、里山なのだが、同時に人工林の多い山である。このようなスギ林がかなりの面積広がっている。
で、このスギ林を見て、どう思うだろうか。
1、林内が暗めだし、手入れが行き届かず、荒れているなあ。
2、スギは比較的真っ直ぐ育っている。これは、出来の良い方の人工林だろう。
3、放置林だけど、林床に低木や草がよく生えているから、混交林化に向かっている。
3択です。
この手の森林の評価をどう見るのか、皆さんのご意見を伺いたい。
私は、これまで何気なく荒れていると思っていた。林内が暗いことや、ざわざわ生え放題の林床を見た印象からだ。
だが、自治会のハイキングでこの森を通り抜けるルートを私が案内したら、参加された一般人は「わぁー」と声を上げて感嘆されたのである。それまでは、いわゆる雑木林で見通しのよくないブッシュ的な中を通っていた。だが、ここに来て、見通しがよく、真っ直ぐな幹が林立している森に出て、「美しい」と感じたのだろう。これは私には意外だった。
しかしよく観察すると、この森は、ここ30年くらいは手入れなしかもしれないが、幼年期にしっかり下刈りや除伐は施されたのだろう。育つ木はわりと太く真っ直ぐ育っている。スギが上に抜けて樹冠を広げ、その下に広葉樹系の低木や、背の低い草が生えて林床を覆っているのは、むしろ土壌を守ってよいことなのかもしれない。
森の見方は、どこに目をつけて観察するかによって変わるはず。この森は、生態系的には、そんなに悪い森ではないかもしれない。また、高級材ではないが、そこそこの木材が収穫できるかもしれない。(ただし、搬出路もなければ、材価も引き合わないので、伐りだすことはないだろう。)
う~ん、わからない。3連休の中日にあんまり考えたくない。
皆さんのご判断を教えてください。
充分考え事してるじゃないですか(笑)
俺は1ですけど、地域の気候も地質も文化も知らないし回りの様子もわからないのでそれを知ったら変わるかもしれません。
でも木を見たら、ついどの方向に倒すか考えてしまうので、手を入れたくなるのは職業病なのかもしれません。
投稿: H | 2014/11/03 11:04
自分で考えたくないから、皆さんに解答を求めているわけですし。
正直、そんなに美しいと思える森ではないのですが、少なくても普段森に縁のない人が見たら、「美しい」と感じたようです。
でも、「切り倒しやすい木が多い森」が美しいというのも正解かもしれません(^o^)。
投稿: 田中淳夫 | 2014/11/03 13:56
1と2の中間…。(3択と言われているのにすみません)
理想的ではないけど致命的というほどでもない。初期保育のおかげで、
放っておいても今より状態が悪くなることはない。
でもこのままでは混交林化まではしないだろうなぁ…。
私の回りにも一番多い林です。もうちょっと手入れはしてあげたいけど、
税金使うてまで整備するのははばかられるような…。
投稿: じんぱち | 2014/11/03 21:00
出たな、掟破り(笑)。
おそらく30年ぐらい前までは、まだ育林は行われていたんでしょう。当時の樹齢は10年から20年まで。もっとも大切な時期に世話をしているから、スギそのものはちゃんと育っている。
でも、混交林を目指すには、手の入れすぎで中途半端に止まっているのかもしれない。
こういう森林が多いのなら、今後どうすればよいのか技術的にも政策的にも考えておかないとなあ。
投稿: 田中淳夫 | 2014/11/03 22:02