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2014/12/08

豪雪と里山資本主義

季節外れ?の大雪が、列島各地で話題になっている。

 
とくに四国(主に徳島県)の大雪が、いくつもの集落を孤立させたニュースが連日テレビを賑わしている。その集落はいずれも限界集落化しているらしい……。
 
それで思い出したのは、何年か前に新潟県の山間が雪に閉ざされたこと。
 
そこでも1週間ばかり交通が途絶して、自衛隊が道路の除雪を必死に行って集落に入る……それに同行したマスコミが口々に「大丈夫ですか!」と叫んで住民に閉ざされた生活の大変さを聞いて回る……。なんとか、食料が尽きていた様子を映そうとするのだが。。。
 
実は、その後まったく別の地域のシンポジウムでお会いした人が、その地域の出身者で、「あんなバカな報道しやがって」と怒っていたのである。だって、その地域は昔からの豪雪地帯。1週間ぐらいの食料の蓄えは当たり前で、道が閉ざされることも慣れっこで、たいして心配していないというのだ。
本来、山間で暮らす人々は、危急の際に乗り越える用意ができているのである。いわば日常のシステムとは違うサブシステムを備えている。それでもマイクを向けられて「自衛隊が道を通してくれましたが」と聞かれたら、「有り難いことです」と応えなくては仕方がないではないか。やらせだ! と怒っていた。
 
 
もっとも、今回は豪雪地帯というにはちょっと無理がある徳島県で、しかも12月初旬。想定外であったことは間違いない。それに電線が切れてしまった。何より驚いたのは、そんな山間部なのに、オール電化住宅が結構あったという点だ。おかげで電線が切られたら灯どころか暖房も調理も電話もできなくなった……。
 
で、映像に映るのは、古いストーブなのである(灯油も薪もあった)。「これでは寒くてたまらない」という言葉とともに(^^;)。
これって、里山資本主義で大いに喧伝している「サブシステムとしてのバイオマスエネルギー利用の出番だったのではないか。薪ストーブがあれば、電気が途切れても大丈夫と主張するのにもってこいのシチュエーションだったのに、現実には雪が積もると薪も取れず、暖房としてもひ弱だったらしい。また調理も面倒だったと不評。
 
薪ストーブは、日常時に火を見て楽しむにはいいが、非常時には力不足だったのかもしれない。期待したサブシステムになっていない。
 
やはり里山資本を活かした生活は不便らしい。もっともテレビのインタビューでは、「寒くて不便なのは毎度のことだけど」というセリフも登場したのだが。

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コメント

一家に一台ガシファイアーでしょうか。

ガシファイヤーは一家に1台もいらないなあ。集落に1台じゃない?

ガシファイヤーなら温水沸かすから風呂も入れるし。ついでにスターリングエンジンで発電したら、こんな災害怖くない!
それで電灯を灯して、携帯電話を充電したら、ほとんどの問題は解決するな。

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