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2014/12/23

一人ハードバー

先日、週刊新潮の取材を受けたのだが、そのライターは酒場取材が得意なのだという。コの字型酒場の本まで出版したらしい。その話を聞いて(取材受けるより聞く方が楽しい)、私も酒場取材がしたくなった。
 
で、こんなルポを書く。 
 
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 
忘年会の帰りに、地元生駒の馴染みのバーに寄った。
 
カウンターバーに座ると、20年来の顔なじみのバーテンが涼やかな顔で迎えてくれる。
 
「今日は何になさいますか」
「……ラスティネールを。ドランヴイは少なめで。あ、チェイサーつけて」
 
ラスティネールというカクテルは、スコッチウィスキーとドランヴイをミキシングしたシンプルなカクテルだ。ドランヴュイというリキュールは、ハチミツを加えるので甘い。そこで少なめにお願いしたのである。
 
スコッチの銘柄を尋ねられたが、お任せにした。
 
大きめのデキャンタが出されて、チョイスされたスコッチ、フェイマス・グラウスを計量グラスに2杯入れると、ドランヴュイをたらし込む。デキャンタを大きく揺すって ミキシング。そして、高い位置からグラスに糸のように垂らした。香りを立てるのだろう。
本格的なハードバーである。
 
002
 
伝承によると、スコットランドの王子チャールズは,王位継承権を争ったが、戦いやぶれて落ちのびた。その際、護衛の部下は誰一人懸賞金に目をくらますことはなく、最後までつきしたがった。そこでお受けに伝わる秘酒の作り方を伝えた……それがドランヴイだとされている。アルコール度数は結構高いのだけど、冬の私のお気に入り。
 
ま、そんなこんなで裏切らないことを示す酒なのである。
 
それをチビチビいただきながら、ここ数日のことを反芻する。隣には賑やかな人が坐ったが、私には余計な口をはさまないのが嬉しい。
 
 
その後、ジンライムを頼むと、シロップを抜きにしてくれる。目の前で絞るライム。キンキンに冷凍したビューフィーター
これでお開きのつもりが、目の前にロン・サカパ・センテナリオ23が置かれているので睨めっこ。この酒はラムの中のコニャックと呼ばれる味わいなのだ。(いえ、昨夜読んだマンガに登場していたのです)。
飲みたいが飲むと許容量をオーバーするなあ、と未練がましく見ていると、声をかけられ、結局半分の量をいただく。(どんだけ意地汚いんだ。。。)
 
 
 
いやあ、こんなバーがあると、生駒から離れられん(笑)。
 
その後、例の発見したカフェバーに行きかけるも、許容量を考えて泣く泣くパスしたのであった。 
あ、でもやっぱり許容量越えているかな。目が回る……。

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