獣害「里の餌」点検
昨年末に記した「獣害増加の真相は…… 」で、大元にあるのは、山野や里に獣の餌が増えたからだと記した。
人間が「被害」と呼ぶのは、あくまで人間が欲するものを野生動物が横取りするからだが、実はそんなことしなくても餌はいっぱいあるのだという。被害にならない餌が重要なんだそうである。
これは多いねえ。稲の切り株に結構なヒコバエが伸びている。積雪を過ぎて今は枯れているが、12月までは青々としていて、稲穂を付けているものも少なくなかった。(なんでも、ヒコバエから収穫する米は美味しいそうである。過分な窒素肥料が抜けているから。農家の隠れた収穫物だが、今は放置する農家も多い。)これはイノシシやシカには、栄養価の高い餌となるだろう。
どうやらイノシシもシカも、食い物がなくて仕方なく人間様の領分を侵しているのではなく、食べても人が怒らない餌はたっぷりあるのに、あえて農林地に入ってきているようだ。
« 心に里山を描け | トップページ | 「森林総研」のCLT特集 »
「ナラシカ・動物・獣害」カテゴリの記事
- 獣害でそば屋が休業(2025.03.17)
- 住宅地で猟銃発砲法案、いよいよ(2025.02.21)
- 緊急猟銃対策と「生き物の憲法」(2025.02.14)
- 野犬は野生? それとも……(2025.01.07)
- 害獣より家畜(2024.12.20)
コメント