獣害「里の餌」点検
昨年末に記した「獣害増加の真相は…… 」で、大元にあるのは、山野や里に獣の餌が増えたからだと記した。
人間が「被害」と呼ぶのは、あくまで人間が欲するものを野生動物が横取りするからだが、実はそんなことしなくても餌はいっぱいあるのだという。被害にならない餌が重要なんだそうである。
これは多いねえ。稲の切り株に結構なヒコバエが伸びている。積雪を過ぎて今は枯れているが、12月までは青々としていて、稲穂を付けているものも少なくなかった。(なんでも、ヒコバエから収穫する米は美味しいそうである。過分な窒素肥料が抜けているから。農家の隠れた収穫物だが、今は放置する農家も多い。)これはイノシシやシカには、栄養価の高い餌となるだろう。
どうやらイノシシもシカも、食い物がなくて仕方なく人間様の領分を侵しているのではなく、食べても人が怒らない餌はたっぷりあるのに、あえて農林地に入ってきているようだ。
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