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森と林業の本

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2015/01/20

生駒の天然性スギ林

久しぶりに生駒の森に分け入った。

 
これまで遭難……もとい調査にほぼ入っていない地域を頭の中に描いて、そこに侵入する。道はなくても、冬なら林床は比較的開けているので入りやすい。通りにくければ、イノシシの獣道をたどると進みやすい。
 
結構な斜面もあるが、何、シシも四つ足、シカも四つ足……私は二つ足だけど。
 
頭の中では、このまま進めば、アノ道のアノ部分に出るだろうな、と読める。生駒山中を歩き尽くしている私ならでは特技だ。だから何の心配もない。
 
谷を下ると沢があり、湿地になっているところもある。そこはイノシシのぬた場になっているようだ。
ここを水源として、どの川に流れ込むのだろうか。……うむ。アソコだな。地形を知り尽くして、どこに川があるかわかるのも私ならではだろう。
 
谷から尾根に登る。意外なほど平坦な土地があった。ここに隠れ家を築きたいとか想像する。ま、この尾根の向こうは道路に出るだろうから……出ない。またブッシュに覆われた谷だ。
 
どうやら私の知っている谷は、もう一つ向こうだな。想像より一つ谷間が多かっただけだ。
 
谷を下り、斜面を登る。シシも四つ足、私は二つ足。今度の尾根こそ……あら、また向こうには谷がある。沢もある。ぬた場もある。この水はどの川に。。。何、もうすぐだ。
 
谷を越え、尾根を登り、その向こうには……また谷があり。
シシも四つ足、私は二つ足。何、もうすぐだ(泣)。。。
 
谷を越え、尾根を登り、その向こうには……また谷があり。
シシも四つ足、私は二つ足。もうすぐ。もうすぐだよな。。。
生駒山って奥深い。素晴らしい!
 
 
ようやく道に出たのは、当初想定した時間の2倍ほど後だった。ま、たいしたことではない。たいしたことではない。 
 
 
そうそう、一つ興味深かったのは、スギ林があったことだ。生駒山中には人工林も結構ある。モザイク状に雑木林とスギ林、ヒノキ林が混ざっている。が、今回出くわしたのは、そうした人工林ではない。
 
2 こんな生え方。
 
スギと言えば人工林かと思いがちだが、ここは天然性のようだ。生え方も樹齢もバラバラで、とても植林したとは思えない。おそらく種子が飛んできて根付いたのだろう。
 
 
1  こんなスギまであった。
 
なかには立派な大木もある。通直だし、胸高直径も30センチ近い木も。放置(というか天然だし)しても、ちゃんと育つ木もあるわけだ。
 
今回の調査は有意義であった\(^o^)/。
 

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