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森と林業の本

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2015/02/25

グリーンパワー書評「『森と日本人の1500年』

月刊誌『グリーンパワー』に拙著『森と日本人の1500年』の書評が掲載された。

 
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長めにキッチリと書いていただいた書評は、久しぶりだ。有り難い。
 
ただ「明治期の1894年には国土の森林被覆率は16.5%くらいに落ち込んでいたらしい」とあるのは、私はそんなことを書いたっけ? と焦ってしまった(^^;)。
 
しばらく考えて気づいた。これは本文122ページの志賀泰山・東京帝大教授の言葉であった。国土のうち森林は55%だが、実際に樹木に覆われているのはその30%……というところから導き出した数字であった。
私自身、この数字を信じるべきかどうか迷う(そもそも55%とか30%というのは、教授の感覚的な数字の可能性が高い)のだが、ようは森林の定義の問題だろう。1ヘクタールに木が何本あれば森林と認めるか……といった点をはっきりさせていないから困る。
 
今でも土地利用区分の中では森林に入っていても、実際は木が生えていない(伐採跡地だったりする)ところは結構多いから。
 
ともあれ、年を越えてから書評が載りだしたこと、影響が出ることを望む。
 
 
 

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コメント

伐採跡地には必ずと言っていいほど木が生えていますよ。樹高が30cmくらいですが。

樹高30センチ……ま、生えないよりマシですか(^^;)。その後もちゃんと育って雑木林になるのならよいのですか。それも九州ゆえかもしれませんよ。冷温地では雑木も生えないこともある。
 
地目の森林(山林)というのはどこまで信用すればいいですかね。

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