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森と林業の本

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2015/02/28

壜の中の森づくり

先にタナカ山林で“発見”した「壜の中の森林 」。

 
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実は、気にかかっていた。何がって、壜という閉鎖空間に森ができることである。
 
いかなる条件で誕生できるのか、それを維持するにはどんな条件が必要なのか……科学的な面からも興味深いが、見た目も雰囲気いいし、家の中にも手軽に置ける森にならないか……。いっそ、盆栽のように壜入りの森を商品化してしまう、てことだって考えられる。
 
それで試したいと思い出した。 
考えてみると、盆栽だって植物群を小さくまとめ上げる手法だし、魚類や水草を育てる水槽だってある。壜の中に森を作ったって何らおかしくない。
 
 
まず、百均ショップで壜を探す。
 
首の細い壜は上手くできるとボトルシップのようにかっこよいが、最初は難しそうだ。それに空間が狭すぎる。木本性の植物は生えにくいだろう。また土を入れたり、水をやったり、ガラスの内側部分をキレイに拭いたりするのも大変だ。丸いボトルは、転がってしまう点も困る。
そこで、広口壜にした。
 
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これは、底だけでなく横にも平面があり、動きにくく安定する。土の量も多めに入るし、草木の丈も多少は高く伸びられるだろう。
 
そこで肝心の土をどうするか。
 
もっとも簡単なのは、庭の(家庭菜園部分)土だ。園芸用に売っている土だってある。
 
しかし、そこに埋土種子はどの程度あるだろうか。畑には雑草の種子が多そうだし、園芸用に配合された土には、そもそも種子が混ざっていてはいけないはず。
かといって、壜の中だから、自然と外から種子が舞い込むことに期待するのは無理がある。
 
そこで、やはり森に行ってそこの腐葉土を取って入れることにした。
もしかしたらヘンな菌も混じるかもしれないし、微生物も多そうだが、それがどんな変化を見せるか楽しめるだろう。
もし、種子が全然含まれていなくて、何も生えなかったら、何か対策が必要だろうか。……そこでドングリ(クヌギ)を一つ放り込んでおいた。
 
タナカ山林で土を取って入れる。
 
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ちょっぴり落葉入り。後で少し水を足した。
 
 
問題は,、蓋だ。蓋をすべきか。
あんまりカッチリ締めて、閉鎖空間をつくりたくなかった。それでは自然と隔絶させてしまうことになる。何も宇宙ステーションの実験じゃないんだから。
とはいえ、口を開けておいたら、大きいだけにひっくり返して土がこぼれても困るし、あんまり外とツーカーでつながると、壜の中の森というイメージがわかない。
 
そこでゆるゆると締めておいた。
おそらく、水が蒸発して壜が曇るだろうから、その蒸気を抜く必要もある。
 
 
さて、今後どんな変化を見せるか。気を長く観察したい。ブログでも、のんびり紹介しよう。
 
科学的な実験ではないから、途中でいろいろ手を加えることもあるだろう。もし見映えのよい「壜の中の森」が誕生したら、商品化して販売かな(⌒ー⌒)。あ、私はパテントだけでいいや。
 

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