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森と林業の本

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2015/02/03

森林組合の不正問題

先日の丹波で、お会いした人がいる。
 
彼は、かつて和歌山県本宮町森林組合に緑の雇用で勤めていたという。そして、いきなりの首切りにあって、裁判などで争った経験者だ。
 
この件については、私もブログに記していた。ようは作業員の大半、それも緑の雇用のような新規雇用者ばかりを首切りした事件である。
 
森林組合の闇」 2011年6月であった。
この当事者だったのだ。
それは大変だったろう……と労うなかで、この事件のトンデモナイ真相を聞いてしまった。
 
ようするに経営悪化による首切りではなく、理事の組合資金の詐取事件だったらしい。作業班を切り捨てアウトソーシングするという理由づけで、出資した金をいただく……というわけだ。しかし、この理事、まだ捕まっていないらしい。
もっとも理事だけの責任に矮小化してはダメで、その計画に乗って首切りしたほかの組合長に理事・参事はどうなってるんだ?
 
当初は組合の経営の無能さが問題かと思ったものの、どうも遵法精神からして問題だったわけだ。
 
なんともありそうな話。実際、ほかにも違法行為をしている組合の話はいくらでもある。とくに緑の雇用は「儲かる」はずだったのに、保険や年金をこっそりカットしたり、幽霊雇用したり。。。

ちょうど最近発覚したのは、長野県の大北森林組合が作業道整備と間伐造林の県の補助事業で、少なくとも補助金約2億2190万円を不正受給していた事件が明るみになったばかり。

県が無理な案件を押しつけるからだ、という擁護論も出ているが。。そりゃ、責任転化でしょ。2億円以上受け取って、渋々やったというなよ。

 

こうした場合、たいてい犠牲者はIターン者なんだよね。。。政府にいためつけられる地方という構図だけでは割り切れない。

今年も森林の仕事ガイダンスで緑の雇用を募集しているわけだが、本当に大丈夫?

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