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2015/03/11

ニホンミツバチ偏愛?

先日の日曜日、生駒市で養蜂家による巣箱づくり体験イベントがあったという。
不覚にも知らなかったのだが、その読売新聞の記事を読んで、ちょっと疑問に思った。

ミツバチで森再生 ナラの養蜂家

 
ここで取り上げたのは、在来のニホンミツバチらしい。別にそれはいい。(ニホンミツバチを使う養蜂家と言われてもなあ……。それって、趣味でしょ……とは思うが。)
 
ニホンミツバチは、群が小さい上に集める蜜の量は少なすぎるし、巣になかなか居つかず突然逃散するなど、ビジネス的には成り立たない。ただ大人しくて危険が少ない、スズメバチに対抗措置を持っているので飼いやすい、などの理由から、趣味と副業レベルには向いている。
 
それに気になるのは、次の箇所だ。
 
 ニホンミツバチは自然林の木のうろなどに巣を作り、多種多様な草木の花の蜜を集める。その際に花が授粉して実をつけ、動物の餌となったり、落ちた実の種から新しい芽がでたりして森の再生に貢献していた。しかし、植林や宅地開発で自然林が減少し、ニホンミツバチも減っているという。
 
加えて、次の発言。
 
ニホンミツバチには森を作る役割がある
 
もちろん、これは記者が書いたので、当の本人の意図なり知識がどうかわからないが、ニホンミツバチだけを持ち上げるのはどうか。
 
そもそも自然林が減っているというのは誤解だろう。人工林に負けず劣らず面積は増えているはずだ。
 
セイヨウミツバチだって、多様な草木の花の蜜を集めて受粉する。受粉能力の点から言えば、ニホンミツバチより高い。つまり「森を作る役割」とやらは十分すぎるほとあるのだ。
 
よくニホンミツバチの密は、百花蜜と呼んで、多くの花の蜜が混じっているから美味しいとか香りがいいというが、これは雑味があるということだ。
セイヨウミツバチは季節によって咲いている花の蜜を集中して集めるからレンゲ蜜とかアカシア蜜、トチ蜜、アザミ蜜……とさまざまな蜜の味と香りを楽しめる。もっとも花の量が足りないと、多くの花から蜜を集めるから百花蜜になるのは同じだ。ニホンミツバチの蜜より味か劣るとは思わない。(むしろピュアな味を楽しめる。シングルモルトである(^o^)。)
 
どうも在来というだけでニホンミツバチを持ち上げすぎではないか。
これって無駄な愛国心? 在来種の存在は大切だが、下手な理由付けをしたらいけない。
現在、セイヨウミツバチの養蜂が、果樹や野菜はおろか日本の里山の草花の交配も支えていると言ってよい。
 
 
私は、セイヨウミツバチこそ、もっとも理想的な外来種だと思っている。
 
在来より集める蜜の量は多くて味も多彩、交配などの利用価値も高い。採る蜜も、ニホンミツバチやほかの昆虫と棲み分けしている。それでいて、自生しない。なぜならスズメバチに弱いという点から野生化できないのだ。だから外来種が野生化して、在来種を圧迫するような問題は発生しないのである。人の管理の元で役に立つ昆虫である。
 
 
どうも最近、世間のニホンミツバチへの偏愛が目立つので、ちょっと物申したくなった。
 
1 セイヨウミツバチのプロの養蜂
 
001 ニホンミツバチが棲みついてくれることに期待する趣味の養蜂
 
 
 
 
ところでミツバチと言えば,、「銀座みつばち物語」の田中淳夫さんだよなあ。
いつか対談してミツバチ談義をしてみたいもんだ(^o^)。
 
Vs_1 田中淳夫さんと名刺交換(^o^)。

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