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2015/03/05

吉野屋根?

生駒山麓で、こんな家を見かけた。

 
001
 
なかなか豪壮な造りだ。石垣といい高い屋根といい……。
 
そこでふと気づいた。この屋根、少し膨らんでいないか?
002 こちらの方がわかりやすい。
前方の入母屋屋根の、上部・切妻の線を見ると、直線ではなく微妙に膨らんだ曲線になっているように思えるのだが……。
 
まさか施工ミスではあるまい。
これは、「吉野屋根」ではないか?
 
いや、正確に吉野屋根と呼ぶ形状があるのかどうか知らないが、以前、吉野の家の屋根は、少し膨らんでいると聞いたのである。 
 
 
たとえば、これは兵庫県播州の清水寺で見かけた坊の一つ。
 
046
この屋根も、少し膨らんでいる。
 
実は、このお寺は、明治の上地令で所有山林を政府に取り上げられた。その返還運動の末に金策のため取り返した山林を伐採するのだが、その後の再造林に土倉庄三郎が関わったのである。
 
庄三郎の晩年で、すでに財産のあらかたを失った時期だが、庄三郎は礼金を受け取らず、全部地元に還元したという。
その際、再造林には吉野から人を送り込んで作業に当たらせた。そのため吉野の人々がしばらく住むために家を建てたのだが、それが現在のこの坊だという。
 
そして、吉野の人たちが建てたから屋根も少し膨らんだ吉野づくりになった……と聞いたのである。
 
和風建築の世界に吉野式の屋根の形があるのかどうか、私も詳しくは知らないのだが、もし生駒にも吉野屋根の家があったのなら、もしかして吉野の人が移り住んだのかもしれない。あるいは吉野の大工が建てたとか。
誰か詳しい人はいないだろうか。

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木製品・木造建築」カテゴリの記事

コメント

むくり屋根とは 違うのですか。

桂離宮などが有名ですが、数寄屋の流れで、商家、民家でも見ます。品がよいのですよね。雨仕舞に対してもよいようですよ。
大きく見えますし。お手間入りなので、もちろん 贅沢普請です。

ツイッターでも指摘があり、「むくり屋根」というそうですね。
そうか、吉野仕様というより、吉野に金持ちが多かったから、むくり屋根が流行ったのかもしれません。

奈良のほうは大和棟造り、兵庫のほうは居蔵造りですかね。いずれも「むくりの付いた○○造り」といったキーワードで調べればよいかと思います。

大和棟はよく見ているのですが、むくり屋根はそんなに目立ちませんね。居蔵造りは知らなかったなあ。
いずれにしろ、全国各地にあるものだとわかりました。

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