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2015/03/23

フォーラムから見えてきたもの

ようやく、自伐型林業フォーラムにたどりついた(~_~;)。

 
内容を細々と紹介するのも時期を逸しているが、まず最初にレジュメをもらって気づいたのは、最初の告知ビラにあったのと出席者が違うこと。
 
まず栗山家からの出席はなくなり、司会の泉氏の代理発表。ポロの高井氏も父と交代。そして柏田氏、森田氏という林業家と、山守の南本氏と演壇に並ぶ。ほか岡橋家、谷家、永田家、中野家は予定通り。林業家は、みんな数百~千数百haの山主だ。なんとも豪華である。
 
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ざっと聞いて感じたのは、吉野林業も多彩であること。(一部、宇陀の林業も混じっていたが)みんな各人各家各会社の事情や立場や成り立ちに違いがあり、展開方法はそれぞれだ。その意味では、非常に多様性のある林業が紹介された。
私としても、25年(四半世紀!)も通っている吉野にも、知らないことばかり、と感心(~_~;)。
 
 
結局、これが林業なんだよね。山が変われば、林業の形も変わるのだ。
 
いみじくも、来賓の田野瀬太道衆議院議員が語っていたが、さまざまな形があっていいじゃないか、ということである。大規模委託型林業で上手くいっているところもあれば、自伐型が似合っている地域もある、というわけだ。
 
そして吉野は……と考えてみると、山守制度は委託型と見ることもできるが、同時に代々引き継ぐわけだから「自分の山」感覚をもって取り組める面もある。そして機械化があまり進んでいない点は、ローテクの自伐林業に通じている。
 
ただ今回の参加者は、山主自ら経営に乗り出した、あるいは乗り出す準備を進めているという点で、新たな動きが始まったと言えるだろう。
 
 
 
もう一つ、土佐の森・救援隊の中嶋健造氏が丸くなった(~_~;)と感じましたよ。
これまでは、自伐以外の林業はみんなダメ、という勢いだったのだが、今回は「委託型とミックスで」と口にしたのだ。びっくり(^o^)。
 
それに日本の林業事情を語る際も、「吉野以外は~」と何度も口にした。もちろん、吉野の事情はほかの林業地と違うのだが、こうした表現自体が「丸くなった」と感じるねえ。
この言葉を付け加えたおかげで、吉野の林業家たちもしらけずに聞いておられただろう。どこよりも長く続き、誰よりも経験豊富な技術を磨き上げ、最高級の木材を生産している人たちなんだから。
本気で林業をよくしたいと思うのであれば、多様な林業への理解と、それを守ってきた人々への敬意が欠かせない。
 
 
一つ、オマケの指摘。
民主党のつくった森林・林業再生プランが大規模・委託型林業を推進した、と説明されたが、それは違う。大規模な機械化林業を推進するきっかけは、その以前の新流通・加工システムと新生産システムだ。これは自民党時代に推進されたのである。
 
そして森林・林業再生プラン自体も、実質的につくったのは自民党。ところが発表前に政権が交代してしまったから、民主党名で法案を通して発表したのだよ……と熱心に語ったのは、自民党の某代議士であった。
ようするに、この林業政策に関しては、民主党も自民党もないのだ。
 
 
 
江戸時代の吉野は、天領でありながら幕府の施政がほとんどなかった。一度、幕府が補助策を提案したところ、地元は断ったという記録もある。そして明治以降も民営であり続けた。私は、吉野林業が発達した理由は、この点が大きいと感じている。
そして戦後の日本林業の衰退は、政府の過度の保護策がもたらした。
 
政治の介入は、残念な結果をもたらすことが多い。
 

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