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森と林業の本

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2015/03/26

スギ林皆伐でアセビ園に?

昨日は、照葉樹林を皆伐したのに、萌芽は照葉樹ばかり……ということを記したが、こんな森も紹介しておこう。

 
吉野の立派なスギ林(一部ヒノキ?)をほぼ皆伐したところ。
 
 
6_2
少しだけ立木も残しているから、一応「強度間伐」か。
むしろ傘伐(母樹を残して、天然更新をめざすもの)に近い。つまり、伐採跡地に種子が落ち、再び森になることを狙う状態なんだが、この場合はスギやヒノキの種子が散布される確率が高い。もっとも、そんなに遠くなく広葉樹もある。
 
……それを狙ったわけではないだろうが、結果は。。。
 
2 こんな状態だった。
 
 
 
林床に生えているのは、アセビばかり。
 
おそらく、ほかの広葉樹などの芽や苗は、全部シカに食べられたのだろう。アセビだけが残って、将来はアセビの純林になるのだろうか……。
 
これがシキミだったら、まだ売り物になるんだが、アセビではなあ。。。
 
花の時期はわりとキレイだから、アセビ園として客を入れる、なんて。
 
4
こんなピンクの花を咲かせている個体もあった。
これを生け花用に販売するとか(~_~;)。
 
しかし、植生を人の力で誘導するのは難しいものである。

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