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2015年4月

2015/04/30

人は樹木になれるか?

なんか、ヘンなサイトを見つけた。

 
 
 
ようするに人間の遺伝子を、樹木の細胞に埋め込むというのだ。樹木は生き続けるから、その人の遺伝子も生き続ける、「生きた墓標」となるという。
 
げげげ、と思うが、本当にできるのだろうか。提案しているのは芸術家であり、科学者ではなさそうだが。
SF的には、やがて樹木が人間化していくストーリーが展開されそうだが、残念ながら人間の遺伝子すべてを植物細胞のDNAに入れ込むことは不可能だろう。入れても死滅するのが関の山だ。
 
ただ部分的には、定着させることはできるかもしれない。しかし、発現することなく、眠り続けるだけだ。だいたい現在の人間の遺伝子自体が、発現しているのは数割という。ほかの部分は眠っているのだから。しかし、DNAの切れっ端をつなぎ入れられたって、それが人間の遺伝子を組み込んだとは言えないなあ。ましてや個人の特性を現す部分でもないのだから。
 
 
どうせなら、こんなプロジェクトはどうだろう。 
 
 
こちらは人間の遺体を、生分解性のカプセルに入れて、そして地中に埋めた後に、その上に樹木を植え付ける。樹木は、カプセルの中の遺体を栄養として育つ。これによって森をつくる……。物質循環的には遺体の成分が樹木に吸収されたことになるかもしれない。
 
 
まあ、実現性はこちらの方が高いだろうが、果たして応募する人がいるかどうか。。。
 
 
これって、死んでも自分の身体(の一部)を残したいという人間の思いが前提なんだね。前者は遺伝子という情報(DNAの塩基配列)を残したい、後者は身体をつくっていた分子(窒素とか炭素とか)を木に移したい……という。
どちらも、極めて物質的だ。 
しかし、死して森になる、草木に生まれ変わる、ということは、本来自らは消えて森に生命を託すということなんだと思うのだが。それは精神性の問題である。死生観の違いだろうか。
 
この連休中は、ちょっと宗教的になってみようか。

2015/04/29

葉桜の毛虫

世間はゴールデンウィーク。そして新緑の美しい日々になった。

サクラもソメイヨシノからヤマザクラ、八重の桜と移り、さすがに今はどれも葉桜となった。

そして発見したのが、こんなの。

001

サクラは何かと特徴の多い樹木だが、害虫が多い、とくに毛虫・芋虫がよく大発生するというのも特徴ではないか。

この毛虫の種類は何か、私は詳しくないが、調べてみるとエゾシロチョウに近い気がした。ほかにオビカレハ、マイマイガ、アメリカシロヒトリ……など大発生する種はたくさんある。

見て気持ちのよいものではないが、これが蛾や蝶になれば、それなりに見映えがする。
ちょうど蝶マニアを迎えるに当たって、奈良県で蝶々をたくさん見られるところはないか、という質問をいただいているのだが、誰か心当たりがあったら教えてほしい。

 

ところで、以前森の中でキャンプしていたら(文字通り、森の中。樹木の下)、夜中にテントをたたく音がする。パラパラ、パサパサと何かが落ちてくるのだ。雨かと思って外を覗いても、何もない。

不思議な、謎の体験だった。それこそ、昔ならこうしたケースは妖怪の仕業とされて、何か民話や言い伝えの類を生み出すのだろう。

しかし、朝起きて確認するとわかった。テントの周りにたくさん落ちていたのは、毛虫、もしくは芋虫の糞である。糞と言っても、食べた葉っぱを消化して丸めたような小さな粒。

そうか、毛虫はせっせと葉っぱを食べて、夜に排泄しているのか、と合点がいった。それがテントをたたいたのだ。糞の量から、ものすごい葉の量を食べていることが想像できた。これでは、せっかく伸ばした新しい葉が失われてしまう。

だから毛虫を放置すると、あっと言う間に新緑は食べ尽くされてしまう。森だったら樹木が多いから被害を拡散させるのかもしれないが、サクラなど庭園木にとっては被害甚大だろう。

新緑の季節は、毛虫の糞の雨の季節なのでした。

 

2015/04/28

外資の森林買収統計の裏で…

今更だが、林野庁から、昨年1年間の「外国資本による森林買収に関する調査の結果」とやらが発表されている。

 
合計173ヘクタール。騒がれた一昨年からは随分減った……ように見えるが、平成18~26年の合計が1153ヘクタールとあるから、たいして変わない。しかし、このうち北海道が172ヘクタール。ほぼ全部(笑)。
大きなところでも48ヘクタール程度。そもそも0,06ヘクタールの森林を計上されてもね。。実は別荘用地だったり、庭レベルなのである。
 
 
それにしても、今回は世間が全然騒がない。以前の「外貨が、ガイシが」と騒いだとこがなつかしくなるほど。覚めてしまったのか、つまんない(^^;)。
 
むしろ、現在進行形ででっかい山林物件が売りに出ていて、その買収に中国資本が名乗りを上げているのだけど。まだ契約が成立するのかどうかわからないが、この10年間の買収面積総計のン倍が一気にアチラに渡るかもしれないのである。
でも、世間は興味を持ちそうにない。そもそも森林が買われても、誰にも何の影響がないのである。空騒ぎだったのだ。
 
ちなみに私は、別に外資が森林を取得してもかまわないと思っている。いや、もっと森林所有は流動化が進むべきだとも思う。それは経済が健全に回っている証だ。
ただし、相手の素性はやっぱり気になる。林業経営の経験やノウハウがあるとか、少なくとも前向きの団体なら、むしろ期待してしまう。それは今の日本資本でも同じだ。現状が、まともに経営されていないのだから。資本の国籍を問わず、ちゃんと森林を持続させつつビジネスに乗せられるならいいではないか。
 
 
実は、私は「外資の森林取得」を巡るドタバタ、有体に言えば中国資本を対象にした警戒感に関しては、かなり昔から知っている。自分でいうのもナンだが、結構深いところで情報を得ていたのである。
 
そして、その発信源のところへ訪ねて行って、かなり長い時間をかけて話を聞いた。お昼過ぎからお酒を交えながら9時間くらい続いたかな。へとへとになった(>_<)。
 
 
最初は、それなりの怪しげな動きがあったのは事実だ。それに対して、憂国の情というか、心配になった気持ちもわかる。そこで、どこに手を回して、どのように展開させたら、誰が飛びついて、舌なめずりして寄ってきたか、も聞いている。
 
そして一連のキャンペーン?が行われたわけだが、そこに金と政治的意図があったのは間違いない。そして終わると当事者はさっさと去って行ったのだ。
 
 
私は、それらの裏事情を記事にすることもなくスルーした(笑)。だって、つまらなかったから。
 
 
 
きっと、次はまた別の話題で仕掛けてくると思うよ。。。

2015/04/27

『ニコニコ超会議』に似合わない展示…

初めて『ニコニコ超会議2015』に参加してきた。

 
このイベントは、今年で4回目。来場者は、15万1115人を記録し、前年比20,9%増だったそうだ。会場も幕張メッセ全体を使って広げたのだが、超満員。正直、私は人当たりした(笑)。
 
046
 
ニコニコ超会議についてあまり説明の必要はないだろうが、「ニコニコ動画」などを運営する株式会社ドワンゴが、「ニコニコのすべて(だいたい)を地上に再現する」をコンセプトにして開いているもの。100以上のブースでネットカルチャーをリアルに体験できる、とある。
 
担当者によると「ニコニコのオフ会」であり、何かコンセプトを掲げて出展者を選ぶことはなく、ごった煮的に出展してもらう。私なんぞは「オタクの殿堂?」と思っていたのだが、実際は相撲や将棋・囲碁といった伝統文化やロボットなどハイテク技術も登場する。自衛隊や在日米軍、警視庁も(警備ではなく)出展する。もちろん主流は、フィギアにアニメに鉄道にコスプレなどオタク系のサブカルが多いのだが。 
 
ある種、(心の)規制を取っ払って、自由な解放区を生み出したかのようだ。通常はできないコスプレ姿で歩いても誰も驚かないし、一般には口にできないアイデアや行動を表に出せる空間なのだろう。
 
そうそう、昨年は政党がズラリと並んで、首相が街宣車で演説するシーンもあった。今年は民主党だけ。ちょうど統一地方選挙の日程とかぶったため……という(あれ? ならば民主党は地方選を投げたの?)。
 
 
それにしても広いしどこも満員だ。私は何に焦点を当てて見学……楽しもうか。 
 
台湾から来たという少女のブースで彼女らの写真集を買いかけたり、地対空ミサイル・パトリオットや艦隊コレクションにかぶりついたり、モビルスーツ的なロボット操縦に憧れたり、待ち合わせ場所として設置された?本物のタルボサウルスやマイアサウラの恐竜化石に見入ったり、ホリエモンも出演していた「超言論」ディベートに聞き入ったり……と超広い会場中を走り回った。歩数計は1万歩をあっさり越えたよ。
 
042 台湾少女!
 
 
 
が、これではイカン。森林ジャーナリストとして、独自の視点を持たねば。と我に返る。(この発想自体がダサイかもしれんが。)
 
そこで、思いついた。「ニコニコ超会議」にもっとも場違いな展示を探そう。
 
いかにもニコニコ超会議だなあではなく、えっ、これもニコニコ超会議に出展?と思う展示コーナーはないか。
 
まず目をつけたのがニコニコ学会βのコーナー。
さまざまな珍妙な研究成果が開陳されているのだが……。「女の子のニオイ合成香水」や「人類美観化計画」もマジメな研究らしいが、やはりニコニコ的だなあ。
 
日本うんこ学会のブースでは、その派手派手しい「大腸菌擬人化少女」に見とれてしまったが、実はマジメな大腸ガン検診の呼びかけであった。ああ、我が家は大腸ガン家系。気をつけねば……とマジメに考える。
 
Img001 「うんコレ」とはスマホゲームらしい。
 
 
そんな中で、ついに見つけた。ポスターセッションだが、「東京タヌキ探検隊」「東京コウモリ探検隊」
 
なんと東京の野生動物を調査した結果を発表しているのだ。そして分布図も作っている。生身の動物の話なんて、ニコニコ世界に似合わない?
 
ブースの担当者(宮本拓海氏)に話を聞いてみると、彼は動物の専門家ではなくアマチュアとして調査に取り組んでいるそう。方法は、ネットで呼びかけ、目撃例を写真付きで送ってもらうのだそうだ。
 
それにしても展示を見るとタヌキやコウモリがそれなりに生息しているのは想像できる(だって、『平成狸合戦ぽんぽこ』で描かれたように、多摩を追われたタヌキは街中に隠れ住んだではないか)が、意外やハクビシンがタヌキより増加している。一方で外来種のアライグマは案外増えていない。
そして驚いたのは大田区でアナグマが発見されたという点だ。これは、かなり価値ある発見ではないのか? 本物の学会で発表してもいいのでは、と思ってしまった。アナグマは希少種ではないが、あまり見かけることはない。とくに都会では。このアナグマの写真は、ハクビシンと間違えて送られてきたそうだが、超殊勲賞ものだ。
 
 
しかし、ネットで呼びかけて目撃情報を集める手法は、ニコニコ的かもしれん。
しかも彼は非正規労働者だとかで、この場で活動資金の募集もしている(~_~;)。
 
027 このブースだけ異彩を放っていた(笑)。
 
 
思えば、日本うんこ学会もサブカル的手法(細菌の少女擬人化)で呼びかけることで大腸ガン検診の認知度を上げるのが目的だそう。相撲や囲碁将棋などの出展も、若者ファンを増やすことが目的だろう。
 
なるほどニコニコとは、テーマやコンセプトではなくて、形式・手法、あるいはツールだと考えるとよいのかもしれない。いかなる分野もオタク的?な切り口で取り込んでしまえば、これまでになかった展開が可能になる……。
 
応用の効く分野(産業界、組織、ビジネス)はいっぱいあるのではないか。
 
そういや私も森林ジャーナリストという肩書の非正規労働者。ニコニコ的手法で仕事の幅を広げるのもいいかもなあ。樹木の少女擬人化とか……。
 
 

2015/04/26

巨大ロボットを見てきた

巨大ロボットを見てきた
 

『ニコニコ超会議』に行ってきた。幕張メッセである。

いやあ、壮観だったわ。

巨大ロボットあり、大相撲あり、恐竜の化石あり、ピカソの本物の絵!あり。
もちろん会場中にコスプレがあふれているし、自衛隊に在日米軍のミリオタはウロウロしているし。

そうそう、車のデコレーション(痛車)コーナーには、懐かしのカードキャプターさくらがあったよ(泣)。

こんな世界に紛れ込むと、森林や林業なんて遠いなあ。

……ま、何を見て、何を感じたかは、また明日。今日は疲れた。。。

2015/04/25

巨木を発見

私が生駒山中、もしくは生駒市街地を散歩する際、できるだけ通ったことのない道を探して歩く。いつも知っているところを歩くのは性に合わない。できる限り、知らないところを。そこには未だ知らない何かがあるかもしれないではないか。
 
 
……そう思って、我が家からさして遠くないお寺を訪れた。この寺自体は知っているのだが、そこから行き止まりの旧参道に分け入ってみた。このまま進んでも畑に出るだけなのである。
 
しかし、通れないこともない。石段もあるし。
 
距離にして10~20メートルである。森というよりブッシュ。
 
そこにどえらいものを見つけた。
 
巨木だ。
4   3
 
太! 直径1メートルを優に越えている。ということは、幹周りが3メートル以上ということ。これは生駒山では記録的だ。
 
それは太い木を探すことだ。ようするに巨木探し。
 
もしかしたら未だ知られざる巨木が生駒山のどこかに眠っているのではないか……と探している。生駒山は戦後すぐの時期には禿山だった。むしろ草山と言ってもよい。ほとんと樹木が生えていなかったのだ。
 
それが戦後70年ですっかり森に覆われたわけだが、どこかに巨木があるのではないかと期待している。生駒山全域でもっとも太い木とはどこのどんな木であるか、十分に調べて認定されていない。そこで個人的に探しているのである。
なかなかのものではないか。
まだまだ探しがいがありそうだ。

2015/04/24

レンゲ畑を巡る推理

散歩に歩いて、レンゲ畑を見つけた。これは珍しい。

 
004
ただ、ちょっと花の咲き方がヘン。なぜなら、周囲の田畑というか空き地には全然生えていないのに、この1枚だけに生えている。しかも、生え方がまばら。もっと均一に生えないのか。
だいたい周りには道路や住宅地になっていて、農地として十分活用している場所には見えない。
 
 
007 なかなか美しいんだけどね。
 
 
実は、生駒山周辺では、今はあまりレンゲ畑がない。理由は、アルファルファタコゾウムシの蔓延で、レンゲは花を咲かせてもすぐに食われてしまってちゃんと生えないから。
同時に、レンゲを生やす必要性が弱くなったからである。
 
 
それで思い出した。高校時代に、同級生とレンゲはなぜ咲くかを議論したことがあるのだ。
私は「レンゲの花を咲かせましょう」と花咲か爺さんが種子を蒔くからだと主張した。
友人らは「田畑の土にはレンゲの種子が混ざっているから自然に咲くのだろう」という。
 
結局、農家に聞きに行って、種子を蒔いているという証言を得た。花咲か爺さんが実在することが証明されたのだ。
 
……いや、爺さんでなくてもよいのだが、レンゲは、ちゃんと用途があってわざと生やされるのだが、意外や世間では自然に生えてくるものと思い込んでいる人が多いよう。
 
豆科のレンゲの根には、根瘤バクテリアが存在して空中窒素の固定を行っている。つまり土に窒素
分が増えるから肥料の役割を果たすのだ。しかも、耕作のときにはレンゲごと土の中に漉き込むから、それが地中で分解されたら有機肥料になるわけだ。
 
残念ながら、今や窒素肥料も科学的に合成できるから化学肥料として散布すればよい。レンゲに頼る必要性は弱くなった。だから、あえて蒔くことは少なくなったのだろう。
 
ただ蜜源としての価値はある。だから養蜂家がレンゲの種子を農家に配ったり、あるいは自ら農地などレンゲに向いた土地を借りて蒔く。ちょうどレンゲの花が終わるころに耕すようにする。
それに加えて、景観的に春先のレンゲ畑は格別のものがある。だから蒔く場合もある。
 
上記のレンゲ畑は、おそらくそのためだろう。だから農地全域に蒔くのではなく、しかも満遍なく種子をばらまかず、いかにも素人ぽくまばらに種子を巻いたのではないか。
それにごく一部にしか蒔いていないから天敵のアルファルファタコゾウムシが侵入しないのだと想像する。
 
 
……というのが私の推理である(^o^)。

2015/04/23

「木造都市」という言葉

日本政策投資銀行と日本経済研究所が共同で
と題した調査レポートを発行している。
      
内容は、木質系構造部材による新たな大規模多層の木造建築物が創出する「木造都市」の実現に向けた動きをレポートしたものだという。
まあ、簡単に言えば、CLTへの期待を全面に出したような報告書なんだが、それはここでは置いておく。興味ある方は、上記のリンク先を読んでもらいたい。
 
私が、あれ?と思ったのは、「木造都市」のところに注が付いていて、
 
「木造都市」は株式会社シェルターの登録商標である(第5373847号)。
とあったこと。
 
え、木造都市という言葉が登録商標なの。。。
 
私も、実はかなり早い時期にこの言葉を使っている。とくに2005年に発行した『だれが日本の「森」を殺すのか』 では木造都市の構想をぶち上げているのだ。
 
そこで株式会社シェルターについて調べると……
 
山形市の会社でKES構法という木造建築構法を使った大型建築物から住宅まで作っているらしい。
そして、「木造都市のパイオニア」という冠まで付いていた(~_~;)。さらに 
木造建築を通して、都市に森を創っています。建築・都市計画を通して、環境及び環境問題に関する調査・研究と情報の提供を行っています。という会社らしい。
 
 
この頃はなんでも登録商標だ。固有の商品ならともかく、漠然としたイメージの言葉まで登録してどうするのだろう。
しょうがないなあ。今後、木造都市という言葉を使うのは避けようかしらん。
 
 
 
それにしても、日本政策投資銀行が林業や木材産業が基幹産業になっている地域の経済を研究しているのだね。それ自体は結構なことである。
ただレポートに目を通して、林業に関しての認識があまりに表層的すぎないか、森林についての専門家は入っているのか……とちょっと不安になったのだった。
 
 

2015/04/22

Yahoo!ニュース「美味しいハチミツが……」を書いた裏側

Yahoo!ニュースに「美味しいハチミツが食べたい!」 を書きました。

 
タケノコについて書こうか、養蜂について書こうか……と迷ったが、タケノコは連日食べて食傷ぎみなので。。。いや、また書くかもしれんが。
 
 
 
この季節、まさに養蜂が始まろうとしている。私もある場所に見に行ったら、ちゃんと巣箱が並べられていた。まだ巣箱の数は少ないから、ミツバチの数を増やしているところかな?
 
実際、国産のハチミツは味が違うのだよ。いや正確には外国産だって美味いものはたくさんあるだろうが、なかには品質が劣化していたり混ぜ物しているものもあるからねえ。(それを言えば、国産を謳い文句にしているハチミツの中にも酷いものはあると思う。) 
 
 
記事は最初こそマジメに書きかけたが、これではウケないと気づき、思わず「銀座の田中淳夫さん」について触れてしまった。本当は、お互いが間違われたことをもっと書いた方が面白いネタはあるのだが。
 
私には森林から里山→昆虫→養蜂という流れがあったのだが、銀座の田中さんも紙パルプ会館に勤めているわけで製紙業界につながりがあるのだから、林業や森林とは離れていない。養蜂以外にも接点は多そうだ。
以前、二人で対談本を出そう、という話になったこともあるのだが、残念ながら実現していない。
 
でも、おそらく近く会えるのではないかと思っている。

2015/04/21

書評『日本の土』

『日本の土』 地質学が明かす黒土と縄文文化 山野井徹著  築地書館

 
Img002 サイドバーに掲載
 
ようやく本書を読み終えた。
 
実は、この本には妙な縁?がある。
今年2月だったか、「土壌ジャーナリスト・デビュー!」を目指して(^o^)、東京に取材に行った際に寄ったのが、本書の版元。
そして、いきなり目に飛び込んだのが本書なのだ。
 
ただし、この時期に発行されていたわけではない。本書の発行時期は、奥付によると2015年2月27日である。つまり、直前だった。この時に目にしたのは、文字通りの「見本」である。これから印刷が終わって書店に配本される前だったのだ。
 
土の取材でああだこうだと悩んでいる最中に、偶然タイトルが「日本の土」が目の前にあるのだよ。因縁を感じざるを得ない(笑)。
本来ならその場で買い求めたかったのだが、見本だから仕方がない。そのまま諦めて終わったのだが、その後無事に「土壌記事」を書き上げた。
 
そのことで、逆に本書の購入を逃してしまった。
 
ところが、つい最近、広告だったか書評だったかで目にして、おお土壌ジャーナリストは一度の記事では終わらないのだ、やっぱり買って読まねば、と求めたのである。
そして、昨夜読み上げたのである。
 
 
ああ、本書を評する前に個人的事情を(~_~;)。
 
肝心の内容だが、タイトルだけ見れば「日本の土」の総論ぽいが、実はサブタイトルにある黒土(クロボク土)がテーマなのであった。
 
ちなみに私自身は、クロボク土は何かとよく聞かされてきた言葉なのだが、あまり実感として目にしていない。本書の図によると、クロボク土の分布は関東~東北、北海道、そして九州で、近畿圏は少ないらしい。それが原因かもしれない。
 
著者は、本来は地質学者なのだが、以前より気になっていたクロボク土について追求したらしい。実際の内容は、さすがに地質学的な説明も多くて、結構難しくもあるのだが、やはり白眉は、第8章「クロボク土の正体」と第9章「クロボク土と縄文文化」だろう。
 
これまで土の教科書には、必ず書かれてきた「クロボク土は火山灰」という定説をひっくり返すのである。
 
ここで正体を明かしてしまえば、縄文時代に縄文人が野焼きを続けた(約1万年!)結果なのだった。まさに人がつくった土だったというのだ。そして縄文文化のあり方にまで言及していくのである。
 
そこに至るまでの推理は、なかなかスリリングでもある。特別土に興味を持たなくても、この古代文化のあり方、そして自然と人の関わり方を考える手立てとしても、本書を一読することをお勧めする。
 
 
なお、個人的にショックだったこと。
 
土壌とは農学の言葉で、植物の根の入る範囲の土を指すらしい。つまり植物(栽培)から示した呼称だった。地質学面からすると、表土なのだそうだ。
 
うむ。名のるべきは土壌ジャーナリストか、表土ジャーナリストか。私は農学部出身だから、土壌でよいかなあ。
 

2015/04/20

ついでに興福寺の国宝も

興福寺中金堂の再建現場を見学に行ったのだが、入場券は国宝館と東金堂の参観とセットだった。

 
せっかくだからどちらも見て回る。国宝ばかりである。
 
035
東金堂と五重塔を「上から目線」で見る。こんな体験はなかなかできまい(⌒ー⌒)。
 
国宝館には、ずらずらと国宝の仏像や仏具などが並んでいる。あきるぜ。たまに重要文化財があるとホッとする(^o^)ヾ(- -;)。。。
 
その中の一つに阿修羅像があった。以前これだけを東京で公開したら、大評判になったのだったな。ここでは数ある一つなんだが……。
 
もちろん東金堂と五重塔は、建物自体が国宝だ。そして中にも国宝の仏像が並んでいる。もちろん撮影はできないが。
 
2  
今度は下から?目線で。
 
 
東金堂の柱を見ていただきたい。ヒノキのようだが、その燻されたかのような色は渋い。
 
ちょっとアップ。
 
5 !!!
おお、修理痕が。実は、この建物(柱)には、腐ってえぐれた部分や、そこに埋木をした部分がたくさんあるのだ。
 
4
 
国宝の建物と言っても、木造の場合は、創建時のものがそのまま残されているケースが少なく、たいてい修理を繰り返している。元の木材が全体の何%になっているのかわからない。それも含めて、歴史を感じさせる建物になるのだ。
 
 
 

2015/04/19

興福寺金堂再建の柱!

ようやく本番?の興福寺中講堂再建現場に入る。

 
いきなり急な現場の階段で最上階の屋根を取り囲む足場まで登る。ま、ここがイチバンの見どころらしい(寄進された瓦が葺かれ、鴟尾もあるし……)が、逆に木材部分があまりないので(^^;)、私には物足りない。
 
だから、全部ぶっ飛ばして、地表階に話は移ろう。
 
金堂内を覗ける位置なのだが……。
 
054 御本尊は、布に描かれた絵である。
ま、それは当たり前。未完成のお堂なのだから。
 
それより柱を見てほしい。文字通り、今回の金堂再建の“柱”である。
 
050
こんな柱が全部で36本並ぶ。ざっと直径80センチといったところか。長さは、屋根まで伸びているとしたら8メートル以上は必要だろう。
 
さて、この柱の正体はわかるだろうか。もちろん国産材ではない。
 
一般にはアフリカケヤキと呼ばれるらしいが、材としての名前はアパとか、アフゼリアという。原産地は西~中央アフリカだが、これだけの巨木を主にカメルーンで調達したらしい。
 
アパは、マメ科の樹木である。ジャケツイバラ科アフゼリア属だ。
日本のケヤキは、ニレ科ケヤキ属だから、全然違う植物である。
 
まあ、木目などをアップで眺めていると、ケヤキに似ているような気もしてきたが、基本的に色も艶もきめ細やかさも違った木材だ。
 
058 こんな感じ。
 
 
 
ここで、アフリカの巨木資源を日本の寺院建築が奪っている……とまで話の幅を広めるつもりはないが、果たして日本の寺院に似合っているかと問われると、ちょっと首を傾げる。
独特の赤っぽさやきめの粗さが、和的な要素を感じない。
 
洋風というか、インド風建築などには似合うような気がする。ならば、築地本願寺のような寺院にすればよかったのに……と思ってしまった。
そういえば、バリ島のヒンズー寺院は、こんな色、木目の木材を使っていたような記憶がある。 
 
もしかして、完成時には塗料を塗るということもあるのだろうか? それとも古びると、それなりの風情が出るのだろうか。。。。
 
059 見学用の手すりに注目。
これはヒノキのよう。国産でしょう。この材の色つやと比べてみたい。
 
 
再建というと、天平時代の建築とか、焼ける前の最後にあった江戸時代の金堂建築を復元するかのイメージがあるが、いっそ平成時代の新しいデザインで金堂を建設できなかったものかと思う。国際時代だからシルクロードがアフリカまで延びました、なんて理由をこじつけてもいいではないか(^o^)。
 
 
 

2015/04/18

興福寺金堂の再建現場1

奈良随一の大寺、興福寺の金堂の再建事業が進んでいる。

その現場の特別公開が、この週末までであることに今朝気づき、大慌てで行ってきた。
 
再建されるのは、正確には中金堂。興福寺には東金堂と中金堂、西金堂と3つの金堂(いわゆる本堂である)があったが、東金堂を除いて、みんな戦乱や火災で焼けてしまっている。
 
中核の中金堂は、奈良時代の創建から7度焼けた。江戸時代中期(1717)に焼失してからは、仮の金堂建築だけで終わらせている。それを現在再建中なのだ。
 
完成は2018年だからまだ3年あるが、屋根に瓦も乗せた工事終盤の今、最初で最後の現場公開を行っているのだ。
 
といっても、まだ建設現場は巨大な仮屋の中なので、全体像は見えない。
 
015 これは模型。
 
まあ、こんな建物を建てているのだ。完成すれば奈良では平城宮跡の大極殿を抜いて、東大寺大仏殿に次ぐ巨大建築になるはず。
 
公開するための待機場も作られているが、そこではヤリガンナの実演が行われていた。今回の建築では、古来のヤリガンナで木材の表面を削るのだ。
 
018 宮大工の基本、かな?
……ところで、上記の写真を拡大して見てもらいたいが、削っている木は「カナダ産檜(ヒノキ)」と記されている。ようするにベイヒだねえ。
 
文化庁が主体だった大極殿や朱雀門の再建では国産、それも紀伊半島産のヒノキスギにこだわって材を集めたが、興福寺は早々と国産を諦めて外材を使用している。
 
ちなみにベイヒは日本のヒノキと材質は似ているから、さほど違いはないとのことだが……。
 
7
削ったヤリガンナ屑がもらえたので、いくらか土産にしてきた。下に敷いているトートバックは、今回の特別参観をしたらもらえるのだよ。
 
ヤリガンナの削り屑は、鉋に比べて分厚く、螺旋を巻くのが特徴。ニオイは……ちょっとヒノキとは違うね。ヒノキの清涼感ある香りではなく、なんだかバタ臭い(笑)。やっぱりアメリカだからなあ。。。(チョー偏見)

2015/04/17

ゴルフ場ジャーナリスト、デビュー!

Go!gol(ゴーゴル)」という雑誌が届いた。

 
Img001
 
ゴルフ雑誌である。ただし、フリーマガジン。全ページカラーで、かなり豪華な感じ。
 
ここにコラムを書いた。
 
Img002 これは出だし、というか、リード部分だが……。
(一部、字が滲んでいるのはご愛嬌ということで。)
 
そう、私の肩書は「ゴルフ場ジャーナリスト」になっているのである!
これで私は、晴れて「ゴルフ場ジャーナリスト」としてデビューだ\(^o^)/。
 
今回の仕事の依頼で、森林ジャーナリストとしてゴルフ場のコラムを書くのも面白くないというか、読者もピンと来ないだろうということで、編集者と相談のうえ、肩書をゴルフ場ジャーナリストにした。
 
Img002_2  プロフィールもこんな具合。
 
なったって、ゴルフ・ジャーナリストは数多いだろうが、ゴルフ場ジャーナリストは日本唯一だ。つまり日本一のゴルフ場ジャーナリストだぜい。
 
この調子で日本唯一の肩書を増やしていこうという作戦だ(笑)。
 
以前、肩書を森林ジャーナリストにして、仕事の幅が狭まったと嘆いたが、私の扱う(扱いたい)分野は、もっと幅広い。そこで肩書を増やすことにした。
 
これからは肩書多様性の時代だ。生態系と同じく、多様性が大切なのだ。生き残るためには、多様な環境に対応しなければならない。
かといって何でも屋でも困る。「なんでもできる」は「なんでも中途半端」と同義語。やはり日本唯一の肩書を増やそう。これもリスクマネージメントの一環なのである。ナンチャッテ。
 
そうだ、多様性ジャーナリストなんて肩書はどうかなあ。

2015/04/16

タケノコ上納、その前に…

実は、昨日タナカ山林にタケノコが伸びだしたのを確認。

生駒山のこの辺りは、4月下旬が堀りどきなんだが、今年は少し早い。ただし、やはりイノシシは早くから地中を掘り返してタケノコを食べてしまう。人間は、多少地上に先が出ないとわからないからなあ。
 
というわけで、昨日はスコップがなかったので、ナタで掘るという無茶をしたのだけど、改めて今日は完全装備(^^;)で出陣した。
 
そして、掘りましたよ。 
バンバン掘りました。20~30センチも顔を出したものから、落葉がわずかに浮いたものまで。イノシシに負けるな、と這いつくばって探して掘る。ざっと20本は掘っただろうか。とても食べきれる量ではない。しかし、見つけたら掘らずに居られない。タケノコを掘ること自体が目的と化している。
 
おそらくまだある。だが明日以降に残しておこう。これから月末にかけては、タケノコ退治が続く。(雑木林を侵すモウソウチクを駆除しているのである。)
 
そして、掘ったタケノコは、小さくて固そうなのは惜しげもなく捨てて、よい大きさのものを、ちょうど薪にしたいとタナカ山林の伐倒木を取りに来ていた近所の人に上げる(押しつけるともいう)ほかは、例年どおりラッキーガーデンに上納
 
009 太めの7本。春の年貢。
 
「そろそろ、タケノコカレーをつくりたいなあ」と話していたのよ」とは、スタッフの発言。
毎年届けているから、 恒例行事になっている。多分、今週末はタケノコカレーが店で出されるだろう。食べたい人は急いで来ることだ。
 
 
だが、その前にイノシシの足跡も確認しておいた。
今日も、各所に掘り返しがあって、タケノコを食っていた。
 
006 こんな穴を掘っている。
 
これが、なかなか深い。しかも石にぶつかったところを執拗に掘った形跡がある。単に食べ物を探したとは言えないんだようなあ。
 
005
 
そしてタケノコそのものを掘ったところも数多い。ところが、どうもちゃんと食べていないのだ。タケノコを掘って齧ったのは間違いないのだが、よく観察するとほとんど食べていない。齧って蹴散らしたタケノコの残骸が散らかっている。
 
イノシシがタケノコを好物にしているのは間違いと思うが、満腹になってからもタケノコ堀りを楽しみ、かみ砕いて捨てたように見える。
 
これって……俺と同じやん。俺はイノシシと同じ、 イノシシは人間様のように趣味でタケノコを掘っているのではないか。イノシシの習性を考えるのに、重要なケーススタディにならないか。
 
それにしてもイノシシよ……。好きで掘りすぎた分はちゃんと上納しろよ( ̄^ ̄)。
 
 

2015/04/15

イノシシの掘り返し法則

今や生駒山は、どこを歩いてもイノシシの痕跡に出会う。

 
足跡やぬた場、そして糞などもあるが、一番目立つのは掘り返しだ。ようするに地面を掘り返しているのである。これが半端ではなく、山道をズタズタにしているところも少なくないし、そうでなくても、あまりの勤勉な掘り返し仕事に、大変な熱意を感じてしまう。
 
実は、この掘り返しの理由は、いまだにはっきりしないそうだ。
 
一時は、ミミズが好物なので、ミミズを探すためと言われたが、実験してみると、意外やそんなにミミズを好んで食べるわけではないそうだ。もちろん餌、それも貴重な動物性タンパク質だから、掘っていてミミズが出てきたら食べるようだが、餌として与えてもあんまり食べない、そしてミミズの横の土を掘り返す……という現象もあるとか。
 
ほかにどんな理由があるだろうか。木の根を食べる……という考えも浮かんだ。実際、クズの繁茂で、デンプンを溜め込んだ葛根が増殖しているが、それを好んで食べるのは事実だ。
しかし、これまた掘り返している場所を見ると、クズがあるところばかりではない。そんなに木の根があるわけではないし、どんな木の根も食べられるわけでもない。
もしかして、土そのものが美味しいのかもしれない。土の中の塩分を求めている可能性もあるが……。
 
1日6時間もひたすら地面を掘り返していたという観察もある。となると、目的などなくて、地面を掘るのが趣味というか、本能的な習性なのかもしれない。イノシシは地面を掘って快感を得ている! とかなんとか。プチプチをつぶすことに生きがいを感じている人もいるように。
 
 
そんな掘り返しだらけの山を歩いていると、たまに不思議なことに気づく。
 
Photo
 
こんな感じ。この山道は、ずっと掘り返しが続いていたが、ここでピタリと終わっていた。
そうなると、逆に「なぜ? なぜ掘るのを止めたの?」と考えてしまった。
 
そこで観察してみると、掘り返しのある場所は、意外や道が多くて、道から少し離れた林床はあまり目立たないことに気づいた。土質はほぼ同じである。むしろ落葉が積もって、ふかふかの腐葉土で掘り返しやすそうなのだが。
 
そして、道でも土が堅くしまった中央部分は避けて、側部が多い。やはり掘りやすいところを選んでいるのか。 
あまり人が通らない道の場合は、中央も含めて全面を掘り返していた。
 
また道がなくても、樹間が空いていて、広場になっているところは狙っている。芝生も好きだ。
斜面は苦手?らしい。できるだけ平坦なところ。土は、やっぱり黒いふかふか森林土が多いように思える。だが、真砂土のところもあったなあ。
 
 
まだまだデータとしては少なすぎるが(そもそも記録を付けているわけではなく、私の感覚的記憶に頼っているのだが)、イノシシの掘り返しの好きな場所や条件を絞り込んで行けば、新たな生態がわかるかもしれない。
 
もしかして、上記の写真のように、唐突に掘り返しを止めたのは、ここから先は土質が変わっているのかもしれないなあ。
 
 

2015/04/14

芽が出たベランダー

ベランダー」という言葉を知っているだろうか。

 
元は、NHKBSの番組だったと思うが、「植物男子ベランダー 」から登場したはずだ。今春からシーズン2が放映されるよう。
 
ようするにベランダで植物を栽培するオトコの話。そんな人物をベランダーと呼ぶ。
番組は物語風であり、園芸番組風であり。まったくドシロウト的にベランダで植物を扱い出して、右往左往しながら育てる、ときに枯らす。私にとって、ときどき気づいたら見る程度だったのだが……。
 
私もベランダーになっていた。
 
我が家にはそこそこの庭があるのだが、そこは私が手をしだせない。父の領分なのである。
そこで私は、こそこそとベランダを改造して、自宅内に憩いの場所を作ったのであるが……当然、プランターをいくつか置いて、いいかげんに植物を育てている。
これまで朝顔やサフィニアなどの定番のほか、ゴーヤやトウガラシ、ミニトマトなど実利も兼ねてきた。
 
 
ただ、昨秋より少し役割が変わった。
 
というのは、タナカ山林の皆伐が影響している。この跡地には萌芽が伸びてきているが、ほとんと照葉樹。コナラなどは太すぎたのか萌芽が出ない。巨木をシンボルツリー的に残しているので、ドングリはたくさん稔るのだが、おそらく芽が出る前に虫やイノシシに食べられてしまうのだろう。今春も、まだ芽を見かけていない。
 
そこで、少しは落葉樹の復活させねばならないと、ドングリを拾ってきたのである。だいたいクヌギとコナラだが、それをベランダで育てようと企てたのだ。そして苗になるまで育ててから、移殖することを考えている。
 
 
001
 
何やら、いろいろな芽が吹いてきた。その中に、あきらかにクヌギの芽もある。
 
005
 
こちらにも育っておる。
 
006  
 
これは……アボガドの種(笑)。せっかくだから放り込んでおいた。が、まだ芽は出ないなあ。果たしてメキシコ産アボガドがプランターで育つだろうか?
 
ともあれ、落葉樹の予防措置である。もしタナカ山林に自然と落葉樹が育てば、それでよし。
改めて植える必要もないだろうが、再び照葉樹ばかりの森にもどっては面白くないので、多少は人為を介入させる。そのためのリスク管理である。
 
 
まあ、植物男子ベランダーの特徴は、いいかげんに愛するだから、これでいいのだ。
 
 
008
 
ああ、これは「壜の中の森林」づくりである。今のところ、生えてきたのはクマだけ……いやこれは私が設置したのである(笑)。周りに散らしてあるのは、マカデミアナッツの殻。ちょっと野性味が出るかな、と思って。
残念ながら、こちらに芽生えはないなあ。
 
私もベランダーとして、芽が出るだろうか。
 

2015/04/13

「すイエんサー」割り箸の割り方

NHKのEテレに「すイエんサー」という科学?番組がある。

 
たまたま、これにチャンネルを合わせたところ、「わり箸をキレイに割りたい!」がテーマだった。
 
この番組、視聴者からのドーデモよい疑問や要望に応えるべく奮闘する、という趣向なのだが、この割り箸の割り方は、もっとも依頼の多いテーマだったのだそうだ。
 
ただ、この場合の割り箸とは、シラカバやアスペンの元禄箸。高級なスギやヒノキ箸なら、誰でもキレイに割れる。だから高級な店に行け! ……という解答を子供にしてもしょうがないので、シラカバ製の箸による割り方を調査することになったということです。
 
そこでミンナで割って、割れ方に大吉、吉、大凶の判定をするとか、ロータリーレースでかつらむきしたベニヤ(単板)を見せて、みんなで割いてみせるとか、「すイエんサーガールズ」が奮闘する。
 
その結果得られた割り方とは……
 
5 おお!
 
箸袋を利用した方法なのだ。ようするに上と下の力を等分にかけることが肝心なのだが、こんな方法で達成できるとは。。。
 
 
ま、これは木材の性質や、それを割く過程で力の配分を同じようにすることで何が生じるかという物理的を眼を養う科学番組であり、割り箸そのものは実はさほど重要でないと感じたが、なかなか見せました。
 
7 しかも最後に……。
 
割り箸の名誉回復も行ってくれた。
 
この橋本慶子名誉教授とは?……日本の箸文化を研究されているようですが。
 
 
 
 
ちなみに、私は「すイエんサーガールズ」に目を奪われた(^o^)。
AKBの類にはまったく興味がわかなかったのに、すイエんサーガールズはいいv(^0^)。もちろん、これは番組内のユニットであり、個別のモデルや女優などの集合体なんだけど。イチバンの収穫であった。

2015/04/12

木炭インテリア

昨日に続いて、東京、ペニンシュラホテルの部屋のインテリア。

 
028 テーブルの上に木炭。
 
この木炭は菊炭と呼ばれるクヌギで焼かれたもので、だいたい茶の湯用。通常は火を付けて真っ赤におこった炭を楽しむものだが、それをテーブルの添え物にしている。燃やすわけはなく、また植物を生やして植木鉢や花瓶の代用にしているわけでもない。緑の苔のようなものはイミテーションだろう。
 
とくに使い道はない。つまり、純然たる見て楽しむグッズというわけだ。
 
まあ、こんな商品を作って販売しているんだなあ、アイデア商品だなあ、とは思う。(菊炭をそのままインテリアにしたのではなく、インテリアグッズにしたのだ。炭でなく、菊炭のように見える合成樹脂製でもよい。)
 
ただ、同時に使い道はないわけだから、格別必要なものではない。
 
これは昨日の扉でも言えることだが、木製品とは今や必然・必要物にはならないのではないか。そして、必要ないけど使いたい、という趣味のもの、感性のものになったと言えるかもしれない。
 
だから、機能を最優先に求めてコストを圧縮したいところには使われない。
ビジネスホテルに、栃の木の扉や菊炭インテリアは使われないだろう。高級さを売り物にするペニンシュラホテルだから備えたと思われる。
 
 
……そう考えると、木製品の未来の姿が浮かんでくるね。。。

2015/04/11

ペニンシュラホテルの部屋(の扉) 

ちょっとペニンシュラホテル東京に泊まってきた。

 
まあ、東京を代表する超高級ホテルである。私が泊まったのはスタンダードタイプの部屋だが、それでも一人5万円くらいはする(らしい)。
 
その部屋の中の扉が、こんなだった。
 
007 ううう~ん。
 
なんだ、こりゃ。樹種はわからんが、広葉樹材でできている。
 
これ、1枚板だったら、何百万円する? 
 
なんで、こんなところに設えたのか、よくわからん。周りの調度品とイマイチ合っていないし(笑)。
 
よく観察する。どうやら3枚の板がつないである。で、両側の断面部を見ると、たしかに一枚板。
が、真ん中のそれこそ幅1メートルくらいある部分は、たたくと中が空洞の音がした(笑)。
どうやら合板の上に張ったものかな。
 
いや、それでも安いものではありません。
 
それに天井部分も網代編みしたへぎ板使っているみたいだし。金かけていますよ。
 
……こんなチェックしてしまう、私の悪い癖(^^;)。

2015/04/10

山高ければ谷は……コラボの可能性

人生、谷あり山あり、浩子あり……

 
あ、これは谷山浩子に対する私の思い入れ標語だった(^o^)。
 
人生、谷あり林あり、業(カルマ)あり……
 
これは、吉野の谷林業の社長交代に寄せた私の言葉(⌒ー⌒)。
 
 
今回紹介したいのは、
 
山高ければ、谷深し
 
これに「人生」はついておりませんが、先日の緑地雑草科学研究会総会で行われた講演で、講師の稲垣栄洋・静岡大学教授が講演のしょっぱなに使った言葉。
講演そのものは、
雑草科学の視点から害虫問題を考える-斑点米カメムシ防除の事例をもとに-
 
という、極めて専門的な、それもニッチなテーマだったのだが、上記の言葉は、山とは研究領域を指しており、各専門分野の研究が高度になればなるほど、その合間の学際的分野(谷)が深くなってしまい、気づかないことがいっぱい、ということを説明している。
 
 
講演は、特殊な事例を取り上げているように見えて、なかなか奥深かったのである。
 
 
稲垣教授は、本来は雑草学が専門だが、静岡という地域で水田のカメムシ防除の研究を課せられた。カメムシの中でも、アカスジカスミカメという種類が、近年激増しているからだ。これが稲に着くと、米に食痕の斑点が付いて売り物にならなくなる。
 
その研究の過程で、害虫(昆虫)の専門家と雑草の専門家のコラボが行われた。これまで水田だけ、畑だけ、果樹園だけ、と分断して行われていた害虫防御を、雑草と昆虫の両側から見ていくプロジェクトだったのである。
そして、実は全体を見回すことで防除に別の視点と方策が浮かび上がってきたのだ。
 
耕作放棄地の中の2種類の雑草と、法面などの土留めの目的で蒔かれた牧草(イタリアンライグラス)が、これまで目立たなかった虫(アカスジカスミカメ)を大発生させて害虫に仕立ててしまうメカニズムがわかってきて、同時に防除のために行うべき草刈り方法……などが指摘される。
 
研究としては地道な積み重ねながら、なかなかスリリングで、推理ゲームの謎解きのよう。
 
 
私は、この生態学的な論理は、森林政策や獣害対策にも通じるものがあると感じた。
 
たとえばイタリアンライグラスは、林道の法面にも多用されている。それがイノシシやシカの餌となって生息数の激増につながり獣害を発生させる……というメカニズムに通じているのだ。
 
 
森林生態や林業政策にも、この手のコラボが問題を浮かび上がらせ、解決策を生み出す可能性を秘めているのではないか。
 
もちろん、最近はようやく林業と建築家のコラボ程度は行われるようになったが、谷はもっと深いのかもしれない。そこで、もっと離れた異分野をつなぐと面白い。意外な解決法が見出せるのではないか。
 
たとえば数学者が森林景観を理論づけたり、そこから下刈りや間伐技術を導き出せるかもしれない。美しい数字の配列は、実は立木の配置や幹直径と樹間に相関を見つける可能性がある。それが森林生態系のもっとも適切な樹種の分布になる……とか。
 
あるいは心理学者を林業施策の立案に参加させることも必要ではないか。
今の政策は、補助金という金をぶら下げて誘導しようというものばかりだが、それが行き詰まりを見せているのは林業家の心理を読み取っていないからではないか。。。
 
ほかにも、消費者心理に長けた百貨店のバイヤーとのコラボ。
宅配便の在庫管理担当者を山の作業現場に連れて行く。
農業者に森の中の林床で農作物をつくる研究をしてもらう。
いろいろ考えられるぞ。
 
 
山高ければ、問題が根深ければ、その谷も広くて深い。(やっぱり谷、山、ひろ……か。。) 
林業政策は、各課題の谷間にあり。学際研究ならぬ異業種をつなぎ、谷を埋めるシステムづくりを考えてみてはどうだろうか。

2015/04/09

毎日新聞奈良版に林業記事

4月7日、毎日新聞奈良県版に林業記事が載った。 

Img001

 
 
出だしは、こんな感じ。「吉野杉の「おすぎ」を買った女」、登場である(笑)。
 
 奈良を代表するブランド・吉野杉。昨秋、吉野林業の中心の川上村に移住して「地域おこし協力隊」の隊員を務める鳥居由佳さん(32)が樹齢約110年の丸太(長さ4メートル)を買った。加工は地元の村民らと協力し、酒だる、テーブル、イベントで使う屋台などへの活用を計画している。
 
私のコメントも、ちょびっとだけ。
 
 森林ジャーナリストの田中淳夫さんは「機械導入で低コスト化するとは限らない。機械化で何を目指すかが大事だ。吉野の林業は過去、常に社会のニーズに反応して工夫してきた。工夫なしに売れるバブル時代を経て、『売れる商品作り』を考えなければいけない時代を迎えている」と指摘する。
 
 
うん、私も鳥居さんの売り込み役を果たせたかな。
 
実は、この記事の取材意図は別にあったようだ。というのも、最初は奈良県知事選に関しての取材だったのだ。(上記のネット記事も、一応、「選挙毎日」コーナーだけど。)
 
知事選の各候補の公約の中にある林業施策絡みで取材を申し込まれた(現在政府が推進中の大規模機械化林業と、ヨーロッパの新しい潮流など)のだが、話しているうちに記者がどんどん林業事情にのめり込んで(笑)行った。最初は、ほとんど林業的な用語も知らなかったが、かなり猛勉強された模様。
 
記事が掲載された時も「もう知事選とは切り離して書きましたわ」と奈良県の林業事情そのものを描いている。
そして、この世界を面白いと気づいたそうで、「今後も追いかけたい」と言ってくれております。かくして林業分野に興味を持った記者が誕生したのである\(^o^)/。
 
今後に期待しましょう。

2015/04/08

皆伐後1年目のタナカ山林

昨年皆伐して、1年経つタナカ山林。

 
今年はどのように進めようかな、と思っているが、基本は「見守る」。昨年伐った後からの萌芽の育ち方と新たな種の侵入がどのように始まるか見ていきたい。
 
が、いくつか新しい伐採も行っている。
一つは、石垣から生えている木だが、もう一つは昨年の伐り残し。
 
たまたま長野県の林業家? 造園家? か来生駒したので、伐ってもらったのは、半分枯れかけたサクラの木だ。
 
すでに幹にはキノコが生えているのだが、同時に半分芽が出た枝もある。
このまま活かすのは難しいと判断して、花も散った今、伐採した。
 
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切り口を見ると、なかなかよいサクラ材なんだけどね。これは燻製用の薪になるかも。
 
 
さあ、春だ。この森はどんな変化を見せてくれるかなあ。
 

2015/04/07

「TVタックル」の花粉症番組

昨夜放映の「ビートたけしのTVタックル」のテーマの一つに花粉症が取り上げられた。

ようするに、こんなに花粉症が辛いのにまだスギを植えるのか(怒)という切り口で賛成派と反対派に分かれて言い合う(議論じゃない)番組。
 
(ところで、TVタックルはいつのまにか深夜番組になっていたのだね。かつてはゴールデンだったのに。。。。)
 
154_029
 
ま、見た人の意見はどうかなあ。あまりに乱暴な「スギはみんな伐れ」論に反発したり、あるいは賛同していたり。しかし、論客として出たのがスギを伐れ派が山田太郎参議院議員(元みんなの党→日本を元気にする会所属)で、いやいやスギは植えるべき派が山田俊男自民党議員ということであった。
 
私の感想を言えば、真っ正面にスギを敵視する太郎議員と比べて、敏夫議員も、東国原元宮崎県知事も、スギを擁護しつつも腰が引けていたなあ。だいたいスタジオのほとんどがスギを敵視しているんだもの、勝負あった、だろう。
 
 
 
ところで、この番組づくりには、実は私の所にも問い合わせというか、予備取材的な要請が来ていた。結局、私のスタンスは、TVタックル向きではないということで終わったのだが。(だって花粉症で苦しむのは、花粉症になった人の体質が悪い、と言い切ったから(笑)。その論拠として、山村より都会に花粉症患者が多いこと、スギだけでなくヒノキもイネ科植物にも花粉症患者は増えていること……など説明した。担当者はそれに納得した様子ではあったものの、テレビ的には使えなかったのだろう。
 
ところで、その際には「日本の林政を取り上げたい」ということだったのだが、ようするに花粉症問題なのであった(笑)。いや、花粉症を切り口に林政を……というのだが、実際の収録現場とどうかはともかく、放送されたのは花粉症の部分だけである。
 
(この点は、山田太郎議員のフェイスブックでも触れられている。)
 
 
しかし、みんな勉強不足だね。太郎議員は威勢はよいが、つけ刃の知識しかなく林業についても樹木学についても間違いだらけ。俊男議員も農林族のわりには理論武装が足りない。それどころか自身も花粉症だと白状する有様。
いずれもツッコミどころ満載である。
 
が、テレビとは突っ込んで楽しむメディアだからなあ。。。
 
そうそう、最大のツッコミどころは、スギ! として映した映像にはマツ(-_-)が写っていたことではないかい? これが誰のチェックも引っかからずに放映されるなんて……。

2015/04/06

Yahoo!ニュース「森のノーベル賞に……」を書いた裏事情

Yahoo!ニュースに「“森のノーベル賞”に日本人のセルロースナノファイバー研究が授賞」を書きました。

 
この記事は、ちょっと特殊(^^;)。
 
まず昨年に私がブログに記した「森のノーベル賞」 として紹介したマルクス・ヴァレンベリ賞のエントリーにコメントがつき、今年日本人が授賞したことを知る。
 
そこでさっそく調べたのだが、全然ネットには記事になっていない。
 
ようやくたどりついたのは、英語のプレスリリース。これを翻訳しながら読んで、概要はわかったからまたブログに記事 に書いたものの、イマイチしっくり来ない。
 
ところが、そのブログ記事がツイッターに転送されると返信がつき、紙業新報(製紙業界紙)さんが3月の記者会見に参加して記事(なんと一面トップ記事だ!)にしたことを知る。その記事を読ませていただいて、さらに私もセルロースナノファイバーについて勉強し直して、一気に書き上げたのが、この記事。
 
いやあ、こういうときにネットですごいなあ、と思う。高速で次々と情報がつながっていく。私の記事がさらにどこかに広がれば、少しは「森のノーベル賞」の存在も知られるだろうし、さらにセルロース研究にも世間の興味が増すのではないか。
 
 
 

2015/04/05

書店のマンガ棚……

引き続き書店で気がついたことなのだが。

 
某書店にこんな棚があった。
 
002 おお、マンガがズラリ!
 
が、ちょっと待て。この棚のあるのは専門書のコーナーなのである。それも理科系の一角。工学や物理、化学などがズラリが並ぶ。
そして、よく見れば並んでいるマンガ本も。。。
 
免疫学、発電・送配電、CPU、フーリエ解析 シーケンス制御……。
うむ。渋いぞ。統計学なんて、「因子分析編」と「回帰分析編」に分かれているし。
 
 
中を開くと、なるほど萌えキャラが各分野を「優しく」解説してくれるのだが、さすがにマンガや絵ばかりではなくて、数式もかなりの量並んでいる(^o^)。
 
決して簡単ではない、、、と思う。が、専門書かというと違うだろう。
レベルは大学か大学院生だと思われるが、たとえは統計学を専門に勉強している人向きではなく、別の学問分野を学んでいる中で統計学を知っていなければならない人向き。。。という感じた。(あくまで私のイメージです。)
 
ただ、さすがに森林学系はない(笑)。発行元がだからかもしれないが、ぜひ森林生態学とか樹木学とか、動物行動学とか、水文学とか、土壌学とか……の基礎を学べるマンガ本がほしいぞ。 
 
私が読むのではなくて、世の中にぜひわかってほしい人が多いから。
あああ、私が原作書いてみたいなあ(⌒ー⌒)。。。
 
 

2015/04/04

こんな雑誌を手に取ると……

リアルな書店を訪れると、ときおり想定外の書籍や雑誌などに出会える。それが楽しいのだが……。

 
で、今回ゲットしたのは、この2冊。
 
Dsc_0177
「フィールダー」と「ナショナルジオグラフィック」
 
「フィールダー」の特集は、藪山入門だよ、道なき道を行く、だよ。生駒山に限定してくれれば、私も現役だぜ。ただし、人は「遭難」と呼ぶが。
ナショジオは、「日本のエクスプローラー」特集……20周年を記念して現代の探検家を今年はシリーズで扱うそうだ。
 
ナショジオは当然知っているが、「フィールダー」というアウトドア雑誌が発行されていることは知らなかった。こう見えても、私はかつてアウトドアライターとかネイチャーライターという肩書を持っていたのだけどなあ(笑)。
 
そうそう、秘境ライターという肩書もあった。私の売り物は、探検家だったのである。記事も、やれソロモンの洞窟を探しに行った、ボルネオのジャングルの中を彷徨した、という様なことを書いていた。国内でも、似たようなものである。
つまり、今回の2雑誌の特集に向いたテーマを扱うライターだったのである。
 
 
だんだんと探検らしきことをしなくなったので、「安楽椅子探検家」を名のりだした時期もあるのだが、今やさらに進んで動かないで足の萎えた老兵になってしまった。(~_~;)。
 
開き直って、森林ジャーナリストという肩書を使いだすと、もう完全にこの手の雑誌からは干されましたね。アウトドアや秘境トラベルものの記事を書く機会は、完全に失われたように思う。
肩書は、意外と怖い。肩書が表す内容に自分も縛られてしまう。
 
 
……なんてことを考えたのは、ちょうど某出版社が出す「某執筆者辞典」の新版に、私を登録したいという連絡が来たのだが、その前資料として、拙著の一覧やら雑誌記事の一覧が添えられていたこと。ネットで検索できたものを集めたようだが、うむ。アウトドアも秘境も探検も、まったく痕跡がない(~_~;)。
 
仕方ない。こんな雑誌に目を通して、在りし日の自分を振り返って慰めよう。。。

2015/04/03

日本人がマルクス・ヴァレンベリ賞を授賞!

ニュースです。

 
昨年に「森のノーベル賞」として紹介したマルクス・ヴァレンベリ賞を日本人が授賞した。
3月16日のことだ。
 
受賞者は、東京大学大学院の磯貝明教授と、同じ研究室の斎藤継之准教授や、西山義治博士(フランス・グルノーブルの植物高分子研究所所属)の3人である。
その授賞理由は、いわゆるセルロースナノファイバー、つまり木材の微少繊維の生産方法の研究らしい。これまで高エネルギーが必要だったものを、効率的な生産方法を開発したというのだが。
 
 
セルロースナノファイバーについては詳しく紹介するまでもないが、木質繊維を百万分の1ミリメートルレベルまで分解したセルロース結晶構造のことだ。鉄の5分の1の軽さで、鉄の5倍の強靱さを持つ史上最強繊維なのだ。 
それだけに今後、マテリアル市場を一変させる可能性を秘めているとして大注目されている。
 
 
もっとも情けないことに、全然情報が流れていない。かろうじてプレスリリースのこのサイトだけである……。
 
全容がわかるまで少し時間がかかるかもしれないけど、まずは第一報ということで。
 
 
 
昨年、「森のノーベル賞」に日本人が授賞するのはいつか、と考えたのだが、早くも出たのは朗報だ。そして日本もセルロースナノファイバーの研究には力を入れているから、次の一歩になるに違いない。
 
ところで2013年のマルクス・ヴァレンベリ賞は、デレク・グレイ教授の「ナノクリスタリンセルロースの先駆的な研究」に対して贈られた。これはナノファイハーの結晶のことだろうから、今回はその生産方法に対して授賞したのだから、同じ分野ということになる。
 
マルクス・ヴァレンベリ賞が、この分野にかなり注目していることがわかる。

2015/04/02

吉野林業の講演 in 森の仲間のサロン

たまには、私自身の講演の告知をしておこう。
4月6日……つまり来週月曜日。主催者ではないのに勝手に参加者募集、である。
 
 
これは吉野林業(本社・奈良県王寺町)の大山主・谷林業が主催する「森の仲間のサロン」にて行うもの。
このサロンは、毎月開催でもう6年も続いているらしいが、参加者も一般の人が多い。だから、とくに林業とか森林に絞ったテーマばかりを扱っているわけではなく、また狭い専門・業界的な話ばかりでもない。
 
そこに呼ばれるのだから、私は「森林セラピー基地の闇、なんてのやる?」と一般ウケを狙ったのだが、今回はガッツリと吉野林業を扱ってほしいとのことである。。。困った(^o^)。
 
しかし、どんな要求にもしっかり応える私なのであった。
これまで私なりに現地に通って勉強し、多くの研究者の学説や論文に目を通し、古い文献から最近のものまで斟酌した上で、自ら組み立てた「吉野林業像」を語ってやろうじゃないの、というわけである。
 
もちろん私は研究者ではないから、厳密に古文書を積み上げて分析したような吉野林業を語るのではない。ちょっと切り口を変えて見ることによって、誰も知らなかった吉野林業を描きたいと思っている。
 
2 (吉野林業全書・大坂港木材市場)
 
 
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平成27年4月<森の仲間のサロン>の案内

 
4月は、森林ジャーナリスト 田中淳夫氏から吉野林業の歴史と将来について講演いただきます。田中淳夫氏は森に広く・深く・長くかかわっておられます。その幅広い知識と深い洞察から、興味深いお話が伺えると思います。 多数の方々に参加いただきたくご案内申しあげます。
日 時  : 平成27年4月6日(月曜日)18:00~19:30
テーマ  : 吉野林業のなりたちと今後の吉野林業に対する提言
講 師 : 森林ジャーナリスト 田中淳夫 氏
会 場  : 谷林業株式会社 事務所二階  TEL.0745-72-2036   FAX.0745-32-1997
参加費 : 500円
 
※ メールまたはファックスで出欠のご返事をお願いします。
宛 先:メール kanekoy@hera.eonet.ne.jp
      FAX    0745-32-1997
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ちなみに、上記のタイトルは仮に打ったもので、本番は変わる。
吉野林業はどこから来たのか。何者か。これからどこへ行くのか」にする予定である。この言葉、何をもじったのか知っているかなあ。

2015/04/01

森はコミュニケーションしている?

4月1日にふさわしい話題を。

 
最近、森林の植物(樹木)は、互いにコミュニケートしているという研究が出てきた。
 
唱えているのは、コロンビアブリティッシュ大学の生態学者のスーザン・シマードさん。彼女の研究によると、森の中の樹木は、地面の下でつながり、ネットワークを持っているという。根を通じて、二酸化炭素の譲渡や栄養を交換するやり取りが行われていたのだ。しかも、種類が異なる樹木同士でも互いに栄養を交換していたらしい。
 
具体的には、炭素の1種であるC40を、ある木に与えて吸収させたところ、他の植物にも、このC40をアミノ酸の形で伝えていったのだ。また同じように、水分や警告シグナルまでも、他の植物と共有していることがわかったという。
 
……この研究成果の詳しいところがまだわからないのだが、どうも、根にとりついている菌根菌が菌糸を地中に広く延ばしていて、それが別の木の根にもとりついていることで、栄養分などを受け渡しする機能があるらしい。
彼女はこのネットワークを「Wood Wide Web」と呼んでいるという。……これって、インターネットで使うアドレスの「www」(World Wide Web)を引っ掛けているのかしらん。
 
私には、十分理解できていないので、誰か彼女の論文を読んで解説してくれるか、詳しいことを記したサイトがあるなら教えてほしい。
 
 
実は、植物は香りを通してコミュニケーションを取っているという説は以前からあって、研究している人もいる。葉などを食害する昆虫に1本が襲われると、フェロモンのような香りで危険シグナルSOSを出して、周辺の木は昆虫の対抗処置(抵抗タンパク質)をつくるという。
 
さらに「生体電位」という植物に流れる電流を介して、植物の声を聞く、コミュニケーションを取ることを試みている人もいる。 ちゃんと植物の感情を、人間の言葉に変換できるのだそうだ。「暑い」「水がほしい」「寒い」「ありがとう」?と。
 
ちょっときわ物扱いされているが……。
 
 
しかし、これらを突き詰めていくと、森林療法のような人間の肉体・精神に与える影響を説明できるようになるかもしれない。樹木の与える「癒し」の正体も発見されるかもしれない。
 
そして、森林と人間のコミュニケーションも現実のものとなる可能性だって開ける。異種生物同士のコミュニケーションが開けたら、どんな地球になるだろう。なにやら人間同士のコミュニケートより楽しい気がするが。。。
 
 
……このようなことを書くと、エイプリルフールらしく思われるかもしれないが、科学の世界ではパラダイムの変換は常に起こり得る。
 
たとえば進化論でも、ネオダーウィニズムで「獲得形質は遺伝しない」ことは自明の理のはずが、なにやら最近は遺伝子の移動の可能性が見つかっている。通常の遺伝子変異の受け渡しは親子の垂直移動しかありえないが、どうやら水平移動が確認されているのだ。
 
それは、ある種の細菌が遺伝子の受け渡しを仲介しているというのだが……。これが認められたら、ある種の遺伝変異を同時代的に広めることができる。地球時間では一瞬で進化が進むわけだ。これって、獲得形質に近いのではないか? 
 
今西錦司の「生き物は、変わるべくして変わる」進化論が証明される時代がくるかもしれない。
 

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