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2015/04/24

レンゲ畑を巡る推理

散歩に歩いて、レンゲ畑を見つけた。これは珍しい。

 
004
ただ、ちょっと花の咲き方がヘン。なぜなら、周囲の田畑というか空き地には全然生えていないのに、この1枚だけに生えている。しかも、生え方がまばら。もっと均一に生えないのか。
だいたい周りには道路や住宅地になっていて、農地として十分活用している場所には見えない。
 
 
007 なかなか美しいんだけどね。
 
 
実は、生駒山周辺では、今はあまりレンゲ畑がない。理由は、アルファルファタコゾウムシの蔓延で、レンゲは花を咲かせてもすぐに食われてしまってちゃんと生えないから。
同時に、レンゲを生やす必要性が弱くなったからである。
 
 
それで思い出した。高校時代に、同級生とレンゲはなぜ咲くかを議論したことがあるのだ。
私は「レンゲの花を咲かせましょう」と花咲か爺さんが種子を蒔くからだと主張した。
友人らは「田畑の土にはレンゲの種子が混ざっているから自然に咲くのだろう」という。
 
結局、農家に聞きに行って、種子を蒔いているという証言を得た。花咲か爺さんが実在することが証明されたのだ。
 
……いや、爺さんでなくてもよいのだが、レンゲは、ちゃんと用途があってわざと生やされるのだが、意外や世間では自然に生えてくるものと思い込んでいる人が多いよう。
 
豆科のレンゲの根には、根瘤バクテリアが存在して空中窒素の固定を行っている。つまり土に窒素
分が増えるから肥料の役割を果たすのだ。しかも、耕作のときにはレンゲごと土の中に漉き込むから、それが地中で分解されたら有機肥料になるわけだ。
 
残念ながら、今や窒素肥料も科学的に合成できるから化学肥料として散布すればよい。レンゲに頼る必要性は弱くなった。だから、あえて蒔くことは少なくなったのだろう。
 
ただ蜜源としての価値はある。だから養蜂家がレンゲの種子を農家に配ったり、あるいは自ら農地などレンゲに向いた土地を借りて蒔く。ちょうどレンゲの花が終わるころに耕すようにする。
それに加えて、景観的に春先のレンゲ畑は格別のものがある。だから蒔く場合もある。
 
上記のレンゲ畑は、おそらくそのためだろう。だから農地全域に蒔くのではなく、しかも満遍なく種子をばらまかず、いかにも素人ぽくまばらに種子を巻いたのではないか。
それにごく一部にしか蒔いていないから天敵のアルファルファタコゾウムシが侵入しないのだと想像する。
 
 
……というのが私の推理である(^o^)。

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