昨夜放映の「ビートたけしのTVタックル」のテーマの一つに花粉症が取り上げられた。
ようするに、こんなに花粉症が辛いのにまだスギを植えるのか(怒)という切り口で賛成派と反対派に分かれて言い合う(議論じゃない)番組。
(ところで、TVタックルはいつのまにか深夜番組になっていたのだね。かつてはゴールデンだったのに。。。。)
ま、見た人の意見はどうかなあ。あまりに乱暴な「スギはみんな伐れ」論に反発したり、あるいは賛同していたり。しかし、論客として出たのがスギを伐れ派が山田太郎参議院議員(元みんなの党→日本を元気にする会所属)で、いやいやスギは植えるべき派が山田俊男自民党議員ということであった。
私の感想を言えば、真っ正面にスギを敵視する太郎議員と比べて、敏夫議員も、東国原元宮崎県知事も、スギを擁護しつつも腰が引けていたなあ。だいたいスタジオのほとんどがスギを敵視しているんだもの、勝負あった、だろう。
ところで、この番組づくりには、実は私の所にも問い合わせというか、予備取材的な要請が来ていた。結局、私のスタンスは、TVタックル向きではないということで終わったのだが。(だって花粉症で苦しむのは、花粉症になった人の体質が悪い、と言い切ったから(笑)。その論拠として、山村より都会に花粉症患者が多いこと、スギだけでなくヒノキもイネ科植物にも花粉症患者は増えていること……など説明した。担当者はそれに納得した様子ではあったものの、テレビ的には使えなかったのだろう。)
ところで、その際には「日本の林政を取り上げたい」ということだったのだが、ようするに花粉症問題なのであった(笑)。いや、花粉症を切り口に林政を……というのだが、実際の収録現場とどうかはともかく、放送されたのは花粉症の部分だけである。
(この点は、山田太郎議員のフェイスブックでも触れられている。)
しかし、みんな勉強不足だね。太郎議員は威勢はよいが、つけ刃の知識しかなく林業についても樹木学についても間違いだらけ。俊男議員も農林族のわりには理論武装が足りない。それどころか自身も花粉症だと白状する有様。
いずれもツッコミどころ満載である。
が、テレビとは突っ込んで楽しむメディアだからなあ。。。
そうそう、最大のツッコミどころは、スギ! として映した映像にはマツ(-_-)が写っていたことではないかい? これが誰のチェックも引っかからずに放映されるなんて……。
途中からですけど見ました。
出演者はみなさん勉強不足でしたね。それに、こんな程度でテレビに出れるのかって呆れてしまいました。
私も花粉症なのでなんとかして貰いたいという思いはとても強いです。
しかし、今の国の対応を見ると無花粉や少花粉の杉に切り替える事ばかり言ってるのがどうも的外れのような気がします。杉の面積減らしちゃダメなんですかね?全部とは言いませんけどコスト的に合わない所は木材生産やめても良いんじゃないかと思います。
それに杉じゃなくても林業やってけるし、杉以外だって治山の効果あるわけだし。
投稿: H | 2015/04/08 21:50
私も番組、見ました。楽しみにしていたのに、レベルが低すぎてがっかり・・・。
Hさんの意見には私も全く同意です。
特に国有林は標高が高い所が多く、木材生産には向かない林地が多いので、億単位の税金を使ってまで維持する必要はないと思います。林床に光が入るくらいまで強度の間伐して、後は放置で構わないのでは。
太郎議員のfacebookには広葉樹を植えればいいって熱弁してありましたが、そんなものシカに全て食べられて終わりですよ。
これこそ、税金の無駄遣いです。
投稿: M | 2015/04/09 08:15
スギを植えすぎた、というのは事実なんですよ。でも、戦後の禿山の緑化と木材生産力アップには重要な施策であったわけで、それを一概に批判しても仕方ありません。
そして林業政策としての樹種選定と、花粉症は全然別次元です。仮にスギを全部伐っても、花粉症は広がり続けるでしょう。
昨日会った女性はマスクをしていましたが、年中花粉症なんだそうです。スギだけでなく、草本系の植物の花粉にもやられる。こういう人が増えている根幹を考えずに、目の前のスギを伐れ、というのが浅はかなんです。
投稿: 田中淳夫 | 2015/04/09 10:38