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2015/04/18

興福寺金堂の再建現場1

奈良随一の大寺、興福寺の金堂の再建事業が進んでいる。

その現場の特別公開が、この週末までであることに今朝気づき、大慌てで行ってきた。
 
再建されるのは、正確には中金堂。興福寺には東金堂と中金堂、西金堂と3つの金堂(いわゆる本堂である)があったが、東金堂を除いて、みんな戦乱や火災で焼けてしまっている。
 
中核の中金堂は、奈良時代の創建から7度焼けた。江戸時代中期(1717)に焼失してからは、仮の金堂建築だけで終わらせている。それを現在再建中なのだ。
 
完成は2018年だからまだ3年あるが、屋根に瓦も乗せた工事終盤の今、最初で最後の現場公開を行っているのだ。
 
といっても、まだ建設現場は巨大な仮屋の中なので、全体像は見えない。
 
015 これは模型。
 
まあ、こんな建物を建てているのだ。完成すれば奈良では平城宮跡の大極殿を抜いて、東大寺大仏殿に次ぐ巨大建築になるはず。
 
公開するための待機場も作られているが、そこではヤリガンナの実演が行われていた。今回の建築では、古来のヤリガンナで木材の表面を削るのだ。
 
018 宮大工の基本、かな?
……ところで、上記の写真を拡大して見てもらいたいが、削っている木は「カナダ産檜(ヒノキ)」と記されている。ようするにベイヒだねえ。
 
文化庁が主体だった大極殿や朱雀門の再建では国産、それも紀伊半島産のヒノキスギにこだわって材を集めたが、興福寺は早々と国産を諦めて外材を使用している。
 
ちなみにベイヒは日本のヒノキと材質は似ているから、さほど違いはないとのことだが……。
 
7
削ったヤリガンナ屑がもらえたので、いくらか土産にしてきた。下に敷いているトートバックは、今回の特別参観をしたらもらえるのだよ。
 
ヤリガンナの削り屑は、鉋に比べて分厚く、螺旋を巻くのが特徴。ニオイは……ちょっとヒノキとは違うね。ヒノキの清涼感ある香りではなく、なんだかバタ臭い(笑)。やっぱりアメリカだからなあ。。。(チョー偏見)

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木製品・木造建築」カテゴリの記事

コメント

ブログ拝見いたしました。
私はこの件について、かねがね問題だと感じておりました。アフリカケヤキの名も商品名が一般化したものと思われます。カナダ産ヒノキについても、カナダにはベイヒが分布していないことから、ベイヒバと思われます。ですので匂いも違うのでしょうか。また、ベイヒバはかつてはヒノキ属に分類されていましたが、現在はそうしないのが妥当とされています。木材の組織もヒノキ属のものとは違います。これまでの慣わしではカナダ産ヒノキと言わないで、カナダ産のベイヒバと言うのが、本当のように思います。と言うようにこの件は、日本の木の文化、木の流通についていろいろと考えさせてくれる対象だと思います。

あ、そうか。カナダにはベイヒが分布していないのか。
ならばベイヒバでしょうね。そのつもりでニオイの記憶を呼び覚ますと……ヒバ的であったかもしれない(^^;)。
 
しかし、それなら最低限「カナダ産ヒバ」と表示すべきだろうに。

アフリカケヤキがケヤキとは似ても似つかないものであることは見た目からもわかりやすいのですが、見た目は似たベイヒ、ベイヒバが混在されるとマズいですね。

カナダ産ヒバの表示もダメだと思います。ヒバとベイヒバは全く違うものです。やはりカナダ産ベイヒバと表示するしかないと思います。

そうか。ベイヒバとヒバは別種でした。
ならば「カナダヒバ」にはならんのですかね。いや、カナダ産と付ける意味もないかも。

産地と樹種名は一緒にすると問題が増えてしまいます。カナダヒバという名前が作られると、同じ樹種にベイヒバとカナダヒバという2つの名前が出来ることになってしまいます。例えばエゾマツは中国にもあり、それを中国マツとは呼べません。国産エゾマツと区別するため、やはり中国産エゾマツとするのが妥当かと思います。産地は気にしないならいいですが。樹種はあくまで樹種、産地はあくまで産地で別ものだと思います。

しかし、ベイヒバ自体が商品名でしょう。樹種名はイエローシーダーか。これも英名にすぎないでしょうけど。

もともと外来樹種に、無理やり日本的商品名(それも科属がデタラメ)を付けた業者が問題なんですが。

ベイヒバは誰がどの段階で命名したかは不明ですが、ベイスギ、ベイマツなども日本に近い植物があるのに木材の見た目から誰かが勝手に名付けた名です。これからこういう名前を使うなと言ってももう手遅れだと思います。せいぜい、アフリカケヤキのような名前が一般化しないようにしないといけません。ホワイトチーク、ナンヨウキリなど変な名前もすでに使われ始めています。こういう変なことにならないように、田中さんのような社会的に影響力のある方に頑張ってほしいと思っています。

オマケですが、拙著『だれが日本の「森」を殺すのか』で、外来樹種の木材に妙な和名を付けた問題は指摘しております。
残念ながら「影響力」はないですね(笑)。

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