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森と林業と田舎の本

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2015/04/28

外資の森林買収統計の裏で…

今更だが、林野庁から、昨年1年間の「外国資本による森林買収に関する調査の結果」とやらが発表されている。

 
合計173ヘクタール。騒がれた一昨年からは随分減った……ように見えるが、平成18~26年の合計が1153ヘクタールとあるから、たいして変わない。しかし、このうち北海道が172ヘクタール。ほぼ全部(笑)。
大きなところでも48ヘクタール程度。そもそも0,06ヘクタールの森林を計上されてもね。。実は別荘用地だったり、庭レベルなのである。
 
 
それにしても、今回は世間が全然騒がない。以前の「外貨が、ガイシが」と騒いだとこがなつかしくなるほど。覚めてしまったのか、つまんない(^^;)。
 
むしろ、現在進行形ででっかい山林物件が売りに出ていて、その買収に中国資本が名乗りを上げているのだけど。まだ契約が成立するのかどうかわからないが、この10年間の買収面積総計のン倍が一気にアチラに渡るかもしれないのである。
でも、世間は興味を持ちそうにない。そもそも森林が買われても、誰にも何の影響がないのである。空騒ぎだったのだ。
 
ちなみに私は、別に外資が森林を取得してもかまわないと思っている。いや、もっと森林所有は流動化が進むべきだとも思う。それは経済が健全に回っている証だ。
ただし、相手の素性はやっぱり気になる。林業経営の経験やノウハウがあるとか、少なくとも前向きの団体なら、むしろ期待してしまう。それは今の日本資本でも同じだ。現状が、まともに経営されていないのだから。資本の国籍を問わず、ちゃんと森林を持続させつつビジネスに乗せられるならいいではないか。
 
 
実は、私は「外資の森林取得」を巡るドタバタ、有体に言えば中国資本を対象にした警戒感に関しては、かなり昔から知っている。自分でいうのもナンだが、結構深いところで情報を得ていたのである。
 
そして、その発信源のところへ訪ねて行って、かなり長い時間をかけて話を聞いた。お昼過ぎからお酒を交えながら9時間くらい続いたかな。へとへとになった(>_<)。
 
 
最初は、それなりの怪しげな動きがあったのは事実だ。それに対して、憂国の情というか、心配になった気持ちもわかる。そこで、どこに手を回して、どのように展開させたら、誰が飛びついて、舌なめずりして寄ってきたか、も聞いている。
 
そして一連のキャンペーン?が行われたわけだが、そこに金と政治的意図があったのは間違いない。そして終わると当事者はさっさと去って行ったのだ。
 
 
私は、それらの裏事情を記事にすることもなくスルーした(笑)。だって、つまらなかったから。
 
 
 
きっと、次はまた別の話題で仕掛けてくると思うよ。。。

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