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2015/05/01

26年の木材統計を見て

世の中、どうやらゴールデンウィークに入っていたらしい。とくに明日からは5連休らしい……。

 
フリーランスにそうした休日は無縁なのだが、世間が休んでいるなら本ブログもお休みするかなあ、と考えたものの、頭が反応するのだよね……。
 
で、あえて小難しい統計などを。
 
林野庁が平成26年の木材統計 を発表している。
 
これによると、素材需要は、2558万2000立方メートルで前年比1,7%(44万7000立方メートル)減少している。これは消費税アップなどの駆け込み需要が終わったことなどが原因だろう。
 
ところが国産材は、1991万3000立方メートルで、1,4%増加。外材は566万9000立方メートルで11,2%減少している。素材供給量に占める国産材の割合は77,8%となり、前年を2,3ポイント上回った……とある。
 
ようするに需要全体が縮む中、国産材の生産は増えたのである。
製材品も含めた木材自給率の数字は統計にはまだ出ていない(例年6月下旬~7月初旬の発表だったと思う)が、おそらく、30%越えになるのではないか。
 
ちなみに24年が27,9%、25年が28,6%だった。1,4ポイントくらいは上がっていてもおかしくない。ほとんど四半世紀ぶりの3割越えとなれば、多少は自慢できるかもしれない。そもそも十数年で自給率が10%以上上がること自体が、驚異的な伸びだ。
 
 
もっとも、この程度は昨年の時点でも予想は付いていた。
今回の統計を見て、私が面白く感じたのは、外材輸入の中で米材もニュージーランド材も減っているのに、南洋材が増えていること。このところ南洋材は減る一方だったのに意外だ。ま、量的にはわずかだが。おそらく南洋諸国の為替安や在庫のだぶつきなどで価格が下落したからだろう。
 
もう一つ。国産材の人工乾燥比率が高まっている。
 
Photo  
なぜ、昨年は急に伸びたのだろうか。木材ポイント制度などいろいろ施策はあったが、この点の方が国内木材産業的には、よほど明るいニュースかもしれない。国産材は乾燥していない、というのが国産材需要の足を引っ張っていたからである。それでも乾燥材割合は、たかが3割を越えた程度なのだが……。
 
楽しくない統計の数字を眺めるのも、たまには勉強になる。

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コメント

人工乾燥が増えた理由に、ジャブジャブの補助金制度があると思います。
国産材の利用拡大を謳えば、人工乾燥機も大手を振って通れます。
これって、変だと思いませんか。

ジャブジャブの補助金制度は昔からあるのだけど、国産材の業者はいくら人工乾燥させても高く売れないからと敬遠していたんですねえ。
それが最近は、わりと売れるようになった(というより乾燥させないと売れなくなった)からではないかと想像しています。
 
補助金制度もおかしいけれど、将来の動向に眼を向けず、目先の売れ筋で動く業者もなんだかなあ、と思うんですね。

ジャブジャブ・・・を、『シャブ、シャブ」と、読み違えてしまった(失笑)

補助金はシャブと変わらない依存症になります(~_~;)。

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