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森と林業の本

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2015/06/21

切り株から読む樹の一生

久々に参拝した宝山寺。

 
その境内に切り株を見つけた。わりと最近、伐られたのだろう。なんの木か? ああ、そこまでわからない。広葉樹だろうが……。
 
2
 
でも、ふと年輪からこの樹木の生涯を想像してみた。
 
若い頃は、比較的すくすく伸びたようだ。陽当たりもよかっただろう。だけど、直径10センチ近くになった時に、何か傷が付けられた。何かに樹皮を剥がされたか、動物に齧られたか、虫に食われたのか……あるいはザックリと傷が深かったのかもしれない。そこに腐朽菌が入ったために芯部に腐れが広がった。
 
それでも枯れずに、せっせと樹皮を巻き込みながら傷を癒そうとした。中心部は腐れで空洞になっても、辺材部はわりとたくましく生長した。
 
そして、樹皮を分厚くしつつ、なんとか傷を塞いだのだが……ああ、そこでバッサリと伐られたのね。きっと、幹が太くなって石垣に触れるようになったからかもしれない。あるいは、生長しすぎて枝葉が伸び、光を遮ったり、見通しが悪くなったからかもしれない。
 
どうやら近くの木を伐るついでに伐られたようだ。近くに、もっと太い木の切り株があるから。
 
諸常無行。。。(-人-)。。。
 
 
(もちろん、想像です。本当の樹の履歴はわかりません。)

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