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2015/06/03

日本刀女子から森づくりゲームへ

テレビで「日本刀女子」を紹介していた。

 
最初は???だったのだが、なんと日本刀を偏愛する女性が増えているのだそうだ。日本刀を扱った展示会に若い女性が殺到し、ムックや書籍、写真集も日本刀特集が大ヒット……という話。
 
見ていると、うら若き女性が反りや刃紋について語り、歴史上における名刀の名がすらすら出る……なんて世界が広がっているんだ!
 
謎解きすると、この日本刀ブームはどうやら、オンラインゲーム「刀剣乱舞」の影響らしい。「三日月宗近」や「加州清光」といった名刀を美男子キャラクターに擬して、合戦を通して育てるゲームだという。
 
それを知って、急にしらけたのだが……とはいえ、オタクの力は強い。初っぱなこそゲームであり、美男子キャラに魅せられたのだとしても、その後は日本刀の歴史や製造工程にまで興味を示したのなら、奥深い文化に触れたことになる。
 
そういや、つい最近まで流行りのゲームは「艦隊コレクション」だったなあ。日本の旧海軍の軍艦を美少女キャラに擬したゲーム(そしてアニメなど)で、急に軍艦のことに詳しくなった人が増えた。まあ、私もかつて若い頃ははまっていた(「艦これ」ではなく、ミリタリーマニア的に軍艦や軍用機などに。ああ、でも「艦これ」もアニメをしっかり見たなあ(笑))))。
 
単なるゲームやアニメのキャラに興味を示したというレベルで留まることなく、オタクはマニアックな微に入り細にいり、細かな情報を渉猟するわけだから、なかには当時の政治情勢や船舶構造に詳しくなった者もいるだろうし、さらに過去の戦争の現実に眼を向ける者もなかにはいたに違いない。
 
同じことが日本刀に起きたら、日本刀鍛冶だけでなく、鍛造そのものに興味を持つかもしれない。それは工芸であり、深い技術と文化である。なかには治金科学に分け入る者だっているだろう。もはやオタクというよりは、深遠な美と文化と科学の世界へ足を踏み入れることになる。
 
私も、実は鍛冶屋の取材をやっていて、あの世界には引かれるものがある。鍛冶屋で購入した包丁とナイフは今も愛用する。オタクは強烈な吸引力を持つのだ。
 
 
そして、この構造は、例の「ニコニコ超会議」と同じなのかもしれない。オタク的興味は、その気になれば奥深い教養に結びつけることが可能だ。
 
 
……まあ、ここで林業や木工も、誰かオタク的な分野を切り開いてくれたら、とつなげると、いきなり楽屋落ち的になるのだが。
 
 
そこでゲームのアイデアを考えた。「森林創世・森づくりゲーム」だ。
 
基本的に実際にある地球上の一地方を舞台で森づくりに挑戦する。植えても天然更新でもよい。樹種の選択から始まり、育林の手法を打ち込む。
初心者の舞台はフィンランド(^o^)。樹種は少なく、単調な植生の地で、いかに豊かな森をつくるのか。自らフォレスター気分で行うのだ。
次はイギリスで牧場を森林に変えることに挑戦。さらにドイツやオーストリアに移る。いずれも、まだまだ樹も草も種類は少なく、生態系は比較的単純だ。
ただフランスになると、針葉樹林より広葉樹林をつくらねばならなくなり、少し難易度が上がるとか。
さらに沙漠の緑化にも挑戦しなければならない。サハラ砂漠にゴビ沙漠。クブチ沙漠。最後は超難易はアタカマ沙漠だ。
 
それがアメリカの森、そして日本の森になると、俄然難しくなる。多種多様な植生と複雑な生態系の中で、何を植えるか、どの木を間伐するか。思っても見なかった植物が繁茂してしまったり、獣害が発生したり。 
 
この森づくりを成功させるためには、動植物の知識だけでなく、菌類や微生物のことも知らねばならない。昆虫からトビムシのような地中の生物学、さらに気象学や地質学、土壌学の智恵と実例を知ることが重要となる。そして、何より生態学は欠かせない。
 
勉強になるぞ。100年かかる森づくりを、パソコンの中では数日で挑戦する。ときに森林火災が発生したり、病害虫の蔓延、酸性雨や異常気象に悩まされ……。
 
最後は、熱帯雨林だな。ボルネオやコンゴで森づくりを成功させたら、ガイアの英雄の称号を与える(笑)。
 
 
このように森づくりゲームを全部クリアした強者は、それからようやく林業ゲームと進めるのだよ(⌒ー⌒)。 (森づくりをクリアできない奴は林業ゲームに参加できない。)
 
今度は森づくりだけでなく、伐採、搬出の技術とか、雇用や人材教育、そして市場と経済情勢を読んで行わねばならない……。いかに林業が難しい世界であるか思い知るだろう。これは、林業界の人材育成ゲームでもあるのだ。
 
ああ、でもゲームをつくる人が、それだけの知識を持てるだろうか……。
 

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森林学・モノローグ」カテゴリの記事

コメント

森づくりゲームおもしろそうですね!
特に日本の森から俄然難易度があがるというのが何かグッときます。

初心者の舞台フィンランド編は無料で公開して、ぐっとゲーマーの心をつかめれば大ヒット間違いなし…かも。

「3回くらい失敗してクリアできる」難易度がもっともゲームにはまるポイントらしいです。

ただこの壮大な世界観を一括管理できるのはもう田中さんご本人しかいないのでは?

私と組んでつくるというゲームクリエーターはいませんかね(~_~;)。

まあ、本当の森づくりは一回やるのに100年しないと結果がでませんが、パソコンゲームなら10日くらいで試せるのでは? 森にならなかったり、思うような植生が成立しなかったら、リセットできるから何度でも試せるぞう。

一般の人でもはまる明快なシナリオとビジュアルがあれば
ゲーム業界の方も興味を示すんじゃないでしょうか?

ちょっと期待してしまいますね(^^;

やっぱりキャラだな。擬人化は欠かせない。
フィンランドの森は、「雪の女王」でしょ。
イギリスの森は、ハリーポッターの魔女にしておくか(笑)。
ドイツの森は、グリム童話の眠れる森の美女。
日本は? 気難しいかぐや姫(~_~;)。乙姫でもいいよ。
熱帯雨林は、、、ああ考えるだけで楽しいかも。

考えるだけで楽しそうですね!
フィンランド雪の女王編の簡単なプロットをぜひ見てみたいです(^^)

もちろん、植えても植えても雪と氷と風が、苗を凍えさせて枯れるのです(~_~;)。
いかなる努力も受け付けない自然に疲れ果てて放置しておくと、いつしか春が来て、凍土の上に木々の芽生えが……。
ありのままの~姿を見せるのよ♪
悩んでいたことが嘘みたいだね~♪

森づくりなんて、人が妙に手を加えないでもできるんです、という教訓を含んでおります(笑)。

ありがとうございます。

なるほど、人間社会とよく似ているんですね…。

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