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森と林業の本

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2015/06/05

生駒山にニホンザル?

回覧板に寄ると、生駒市の市街地部分にサルが出没しているらしい。

 
最初は3月8日で、今までに約70件の目撃情報が市に寄せられたとか。
だいたい2~3匹で、畑の作物や木に成っている果物を食べていたり、住宅の屋根や車に登っているらしい。さらに中学生を追いかけたという報告もあるという。どうも、人に慣れてきたのではないか。あまりよい話ではない。
 
 
わりと広範囲に移動しているとかで、実は我が家のある町にも目撃されている。裏山に潜んでいるのかもしれん。
山にはハイカーも多いが、山の中で出会う可能性はある。また山間部の農地には、よく収穫しないで放置された農作物があるから、よい餌場になっているのかも。間違っても餌を与えたりしないでほしい。
 
それにしても、ちょっと不思議だ。生駒市、というより生駒山は孤立した山地なのである。野生のサルが生息しているような土地ではない。イノシシやタヌキ、イタチは豊富だが、シカもサルもいないはずだった。
 
渡ってきたとしても、なかなかルートがつかめない。
南北に延びている生駒山地は、西は大阪府。東は矢田丘陵を跨いで奈良市。どちらも広い市街地が広がっていて、簡単に野生動物は移動できないだろう。南は金剛山地との間に大和川が流れていて分断されている。川の両側も市街地だが、これを抜けて渡れるだろうか。
 
そして北。こちらは切れ切れながら大阪府の枚方方面から京都府につながっている。しかし、こちらも野生サルのいる土地ではない。京都南部の山塊につながるためには木津川を渡らなくてはならないし……。
 
グーグルマップで見てみると、こんな感じ。生駒山地は真ん中の緑の部分だ。周辺の緑とは途切れていることがわかるだろう。
 
Photo どこから生駒に侵入したのか?
 
 
ということは、このサル(ニホンザルだと思うが、証拠はない)、よほどの冒険旅行に出たらしい。しかも2~3匹だということは、ある意味群を分裂させて新天地に向かおうとしているのか? 生駒山は、あんまり暮らしやすいとは思えないが……。
 
実際、生駒市では檻を仕掛けるほか、捕獲作戦を展開する用意もしているそうだ。やるなら徹底的にやらないとなあ。大阪府側にも通知すべきだろう。
 
 

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コメント

田中さんご無沙汰しております。いつもご活躍を拝見しています。
さて、里山の野猿や野禽類の被害について大きな社会問題となっているようです。日向市でも約20人が野猿の噛みつき等の被害で、20針も縫う等の事故が一昨年発生しています。小生の友人の旧野性研の松島博士に筑波の研究専門家に来て頂きアドバイスや全国被害の実態をご教授いただいたところでした。実は20針縫った被害者は、小生の愚息でした。
夜、コンビニからの帰りに自転車で襲われています。野猿に足を噛まれたので押さえつけて捕獲使用としたのが間違いの元だったようです。
野猿の握力は、30km以上で走り、握力は60kg以上で背筋力は300kgもあるようです。ご注意ください!

お久しぶりです。息子さんが20針の大怪我ですか。御愁傷様です。素手でサルに立ち向かってはいけませんね(-_-)。
ニホンザルの歯は、まるで食肉目の猛獣並ですよ。あれは怖い。
しかし、自転車に乗っている人を襲うとは……。

イノシシにシカ害までは、かなり知られるようになりましたが、サル害はまだ注目されていないのも心配です。

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