昨日27日のNHK「ブラタモリ」は、奈良であった。(実は、今日の昼にも再放送があった。)
私にとっては、見慣れた風景と施設などが登場したが、なるほど、切り口を変えると斬新な景観が浮かび上がる。へぇ~を連発したくなる。
次回7月4日も、奈良の続編である。乞う、ご期待だ。
……ところで、奈良の景観と言えば、こんなところがある。
ん? ビルの屋上にシカが……って、もちろん、このシカはフィギアであるけれど。
知る人は知っている、これは奈良県庁の屋上である。ここは、奈良の街を見渡す隠れたスポットなのだ。奈良には高層ビルはない(建てられない)から、この県庁がもっとも高いビルになるのだろう。おかげで360度見渡せる。大仏殿や若草山から興福寺五重塔、そして平城宮に生駒山まで。
それを最近は、積極的に売り出し中。おかげで観光客もよく来るようになった。
そして、私は発見してしまった。
奥に見えるのは東大寺だけど……。
奈良県景観資産? なんだ、こりゃ。
この看板に書かれた説明によると、「奈良県景観資産とは、県内の良好な景観を特徴付ける建物やすばらしい眺望を望む場所などを県が登録する制度です」とある。そして「登録テーマ 記紀・万葉」だそうである。
……余計なこと。上記の記述の「望む」は本来「臨める」ではないかと感じるが、なぜか「眺望」には「望む」を使う。それに能動態であるべきように思うのだが。
閑話休題。
これは、奈良県独自の制度だろうね。景観「遺産」ではなく、景観「資産」。なんか、ダシャレぽいが、私はこういうのは嫌いじゃない(笑)。どんどん自分たちで制定したらいいのだ。県民、市民自体の気づきを広げられる。
そのうち、自分で「マイ景観資産」をつくってしまうのもいいかも。自分にとっての思い出の景色・大好きな景観を指定する。
実際、景観というのは、大きな力がある。
たとえば私は生駒山の棚田の規模や仕組み、築造の歴史などは、全国的にも価値があると思っているが、残念ながらビューポイントが少なく、しかも放棄田が多くて景観としてはイマイチ。そのため、注目されづらい。
逆に明日香村の棚田は、ひと目で「棚田百選」に入ったことを納得してしまう。
ただ、せっかく制定したのに、知る人が少ないのでは効果もない。もっと広く打ち出さないと。景観資産巡りのツアーでも企画したらよい。さらに、これらの景観の写真展・コンテストを企画するとか、いろいろやり方はあるはずだ。
ほかにどんなところがあるのか、探してみようか。
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