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2015年7月

2015/07/31

裏山のスギ木立

散歩で裏山に入った。別に「遭難」はしていない。ちゃんと、山道をたどったよ。

 
そこで目にしたのは、こんな人工林。
 
Dsc_0026
 
このスギの木立、間隔は1メートルくらい。おそらく植えたまま、間伐もされていないと思う。だが、わりとよい木に育っているではないか。見たところ、真っ直ぐで傷も入っていない。
 
ここは某製紙会社の社有林なのだが、ほぼ放置状態だ。ここで林業を行うことはないだろう。なぜなら、近くまで住宅地が迫り、車も入れられない。とても施業できる状態にないから、伐採も諦めているだろう。
 
 
樹齢は、いずれも50年程度か。直径30センチ近いものが、こんなに近くに並んだままなのは面白い。間伐しないと森が荒れる、というのが必ずしも正しくないと感じさせる。
 
せっかくだから、こんな杉林も紹介しておく。
 Photo
こちらは、高知県馬路村の千本山。直径1メートルにもなる巨木が密生している。こちらは、天然林だが、密生したまま全部が巨木に育つこともあるのだ。
 
 
生駒山のスギも、ここまでなったらなあ(^o^)。
 

2015/07/30

ナポレオンのいない限界集落

TBSの日曜劇場枠で、現在『ナポレオンの村』というドラマをやっている。

 
限界集落を立て直す話だというので、一応チェックのつもりで見た。モデルもいるというし。
 
……あらまあ。ここまで荒唐無稽とは(笑)。いやはや、驚くほどステロタイプな役所の人間と市長。集落の人々。限界というには若者が多いが、これほど単純な人間ばかりに描くとは(脚本家に?)なめられたもんだ。
 
ドラマとしての出来を追求しても仕方ないので、笑えたところを抜き出す。
少女が病気の母のため(隔離病棟のある病院が限界集落にあるなんて……。まるでエボラ出血熱みたいな病気だ)にお粥をつくるという。
 
そこでカマドも土鍋も炭も自家製にしよう! と提案する。
 
ん? カマドと土鍋までは、ぐっと我慢しよう。が、なんで木炭なんだ? 薪でしょ、普通は。作られたカマドも薪をくべる形状だったし。わざわざ炭焼きして、その木炭を炎が上がるほど燃やして粥を作るって……。。。
 
そして美味しい水を求めて「まんじゅう岩の湧き水」を汲みに行くが……なんで渓流で汲んでいるんだ? 湧き水じゃねえ。だいたい表面水は、野生動物の糞が混ざっていたりするから不潔だよ。ちゃんと「湧き水」にしなさい。
 
まあ、ほかにもツッコミドコロ満載で、面白かった(笑)。お気楽に見るにはいいんじゃないか。都会人の田舎幻想というかステロタイプなイメージを知ることができる。
 
いや、脚本家はまったく田舎生活とか自然の知識がないことがわかる。せめて「DASH村」ぐらい見て勉強したらいいのに。
 
 
ところで、シノドスのサイトに

山間地の集落移転――活性化でも放棄でもない「第三の選択肢」

 
という記事がアップされている。 
 
これは、いわゆる「撤退の農村計画」、つまり限界集落を地域内のより中心部に近いところに移転する提案だ。これまでも本ブログで紹介したことがある。
 
 
これも、限界集落の今後の選択肢の一つだろう。ただ実行するためのハードルは高い。そもそも「限界」まで行った集落に移転の体力は残ってないのが普通だ。その一歩手前の集落で実施を考えるべきだろう。
 
しかも強力なリーダーも必要だし、全員一致でなくてもよい。先駆者がいて、後々後に続くものがいてもよいと思う。
 
稼ぐまちが地方を変える  誰も言わなかった10の鉄則
          木下 斉著 NHK出版新書            
←サイドバ
 
という本もある。これは、主に商店街などの街の活性化に取り組むときの話だが、地方の活性化にも通じるところ多し。今よく売れているらしい。
 
ただ、そろそろ集落あるいは地方は、みんな活性化せねばならぬ、というドグマ(強固な信条・教義)に縛られない方がよいのではないか。
ナポレオンが内にいても、外からやって来ても、限界集落は「活性化の限界」を持っているのだ。 その点では、早いもの勝ち、だね。早く取り組んだものが生き残れる。
 
 

2015/07/29

この木何の木、蔓に絡まれた木

古い集落の中を散歩していると、ふと見かけたお堂……というよりお堂に寄り添う樹木。

 
一瞬、なにか違和感を覚えた。
 
1 残念ながら逆光なので、映りが悪いが。
 
この樹木の違和感は、樹木についている葉である。幹からもワサワサと生えている。尋常の樹木というより、毛むくじゃら……葉むくじゃらか?……の妖怪みたいな木。
 
これ、何の木だろう? 幹や枝と調和していない木が……気がする。
 
よくよく眺めると、樹木の樹冠になっている葉は、この木のものではなく、気に巻きついた蔓性植物のものであった。その葉は、わりと艶やかな表面をした、ツタのような……ああ、なんという植物だろう。
 
 
後ろから眺めると。
 
2  後ろもなんかヘン。が、枝葉を区別しやすくなった。
 
どうやら、樹木は柿の木らしい。頭頂部などにわずかにカキの葉が見える。
が、全体を包んでいるのは、別の植物の葉だなあ。
 
親木へのすねかじりを超えて、タガメのように締めつける。
 
 
これほど巻きつかれても、なんとか生きのびているようだ。
 
頑張れっと、思わず声援を送りたくなる(^o^)。

2015/07/28

国産バイオマス燃料の目標量を引き揚げ?

林野庁が、バイオマス燃料にする国産材の利用目標量を引き上げる方針を固めた、というニュースが流れている。

電気新聞

それによると、現行の目標は年間600万立方メートル(360万トン)なのだが、これではバイオマス発電所が次々と稼働すると足りない。そこで、輸入燃料として主に木質ペレットやオイルパームのヤシ殻などの使われる量が拡大している。2014年度は、一昨年の2倍の23万トンに達したそうだ。買いつけ量が増えたためか、値段も上がっているという情報もある。

これでは燃料自給率の向上にならないという懸念が政財界から上がって、もっと国産材の燃料生産量を増やさせるため目標量を来夏までに引き上げる、ということらしい。

 

……疑問満載(笑)。おそらく現行の目標さえ達するのは難しいと思われるのに、目標値だけを上げても増産が行われるものか?

目標を引き上げるのだから、また補助金をばらまくのだろうか。ただ、いくら金を積んでも出せないものは出せない。あまり高値にしたら、建材用の木材を燃料に回すだけだろう。A材B材も燃やした方が儲かるという計算もできる。その方が楽だし。

FITに小規模バイオマス発電(規模2000kw以下)枠が設けられて、 1キロワット40円の高値になったから、その分の増産は行われるかもしれない。しかし、小規模発電所自体がまだあまり普及していない。

ちなみに、こんなニュースを気づいているだろうか。ちゃんと熱利用もする小型のバイオマス発電所も登場している。

 

こちらは産経新聞7月4日の長野版

飯田市のテーマパーク「かぶちゃん村」で、木材チップを加熱して発生したガスを燃料として用いるガス化発電装置を使った小型の木質バイオマス発電所が完成し、稼働を始めた。木質バイオマス発電にガス化発電装置を使用するのは国内では初めて。

 発電所は、通信販売などを手掛けるケフィア事業振興会の子会社で、県内で太陽光発電所などを運営する「かぶちゃん電力」(東京都千代田区)が建設。バイオマス発電装置を手掛けるZEエナジー(東京都港区)が設計し、6月2日から運転を始めた

発電所は、地元の間伐材から作った木材チップを摂氏800~950度の高温で加熱し、発生したガスをエンジン内で燃焼させて発電する仕組み。使用するチップは1日あたり7トンで年間2310トン、従来の水蒸気でタービンを回す方式のものと比べて、チップの使用量を3割ほど減らすことができ、高効率での発電が可能となった。さらに、ガス化の際に生じる排熱は、木材チップの乾燥やパーク内のイチゴ園のビニールハウスで利用する。

 発電量は最大出力の360キロワットを維持できれば年間約285万キロワットで、一般家庭792世帯分に相当する電力を賄うことができる。当面、発電した電力はパーク内で消費するが、来年10月からは固定価格買取制度を利用して売電することも計画している。

 

私は、輸入燃料こそ、建設しすぎたバイオマス発電所の救世主と思っているのだが(笑)。
無茶に木を出して山を荒らすことを思えば、海外で使い道がなくて眠っているヤシガラなどを輸入して何が悪い。あまり自給率にこだわると、ろくなことがない。

そういや、今年の木材自給率(つまり2014年分)の発表が行われていないねえ。何か隠す理由があるのだろうか。

2015/07/27

Yahoo!ニュース「森の妖精ムッレ……」を書いた裏側

Yahoo!ニュースに、「森の妖精ムッレを知っていますか? 」を書きました。このタイトルは、私には恥ずかしいほどポエムぽい(^^;)な。

 
 
最近気になっている「森のムッレ教室」である。
 
これは、「森のようちえん」を調べている延長で存在を教わったのだが、同じ年代の子供たちと森との関わりとしてわりと注目している。
 
森と人の関わりという点からすると、出発点になるかもしれない。一般に大人になってからの森とのつきあいばかりに注目しがちだが、人生は長い。
全人生を森の視点から俯瞰したらどうなるだろう?  
 
とば口は、何らかの機会に森に入ること。そしてムッレのような妖精(妖怪?)との出会いかもしれない。そこで学ぶことが人生に影響するとしたら……。日本の妖怪で、ムッレに相当するような存在はあるだろうか?
 
河童。天狗。ちょっと違う。ならば座敷わらし。う~ん、森の感じがしないね。家の中の妖怪だ。一本だたらは? 森の妖怪だろうが、怖い。ダイダラボンチに、シシ神様(笑)。ジブリに染まってしまう。
そうだ。木霊(こだま)はどうだろう? ちょっとジブリ系だけど(笑)、もともとは樹木の精霊である。沖縄でキジムナーと呼ばれる妖怪も、その系譜にある。
 
そうか、「森のムッレ教室」を日本語的に翻訳すると、「森の木霊教室」なんだ。
 
Photo ちと、多すぎる。
 
 
 
ところで、重要な点を一つ。本文にも書いたが、ムッレとは、スウェーデン語で「土壌」を意味する「ムッレン」から来ている。そこには「自然界の循環は、土から始まる」という思想というか哲学があるのだけど、ならば土壌ジャーナリストとして取り上げないわけにはいかないではないか!
 
私は、ムッレ・ジャーナリストなんだな。
 

2015/07/26

LIFE311を覚えていますか

LIFE311。

 
覚えていますか。
 
311とあれば、ピンと来る人も多いだろうが、東日本大震災の折りに、津波に襲われた岩手県沿岸部、とくに陸前高田や大船渡市などの被災者向きに木造仮設住宅をいち早く建てた住田町。
 
そこに支援を申し入れたのが、一般社団法人more trees 。木造仮設住宅支援プロジェクトとして立ち上げたのが「LIFE311」だった。この住宅の建設費3億円を集める計画である。
 
当時、私も住田町を訪ねたこともあり、またこの町が林業の町であることも鑑みて、それなりの寄付をさせていただいた。
 
着々と増える支援金の額は、ホームページに表示されるから、その頃は日々眺めていたことを覚えている。だが、徐々に関心は薄らいでいったのだが……。
 
そういえば、今はどうなっているかな。
 
そんな頃にmore treesからメールが来た。
 
岩手県住田町の木造仮設住宅支援プロジェクト「LIFE311」へ
昨年4月からの1年間に皆様からお寄せいただきました支援金6,000,376円を、
住田町の多田欣一町長にお渡ししてきました。ご支援をいただいた
皆様に深くお礼を申しあげます。
 
震災から4年以上が経過した今でも
住田町の木造仮設住宅にはまだ沢山の方が暮らされています。
2011年からの合計寄付金額は2億1492万円を超えましたが目標金額の3億円を
目指して引き続き支援を続けて行きます。
皆様も引き続きご支援の程よろしくお願いいたします。
 
 
そうか、現在2億円あまりか。まだ8500万円ほど残っている。
住田町の町長は、岩手県が建築費を引き受けると言ったのを断ったそうだ。more treesからの支援があるからと(^^;)。
 
となると、まだまだ頑張らないといけませんね(~_~;)。
 
ということで、私も久々にちょっと寄付。
 
……実は、あまりに久々すぎて、paypalの使い方がわからず、昔造ったアカウントもわからず、そういや私は引っ越しもしているし、いろいろ前回と登録内容が変わったことに気づき、相当な時間いじくって、ようやく送金できた。
だが、気がつくと送金額の欄は何も手をつけていなかった……。おかげで振り込まれたのは、最低額の500円でした(^^;)。いや、もう少し多額にするつもりだったんだけどね(;´д`)。。。
 
今日は疲れたので、これまでにしとくわ。。。
 
 
 
それにしても、震災から4年。まだまだ仮設住宅に住む人は多い。仮設住宅は、基本2年の耐久性だったはずだ。もちろん、住田町の木造住宅はまだ居住に耐えられるのだと思うが……。

2015/07/25

タナカ山林のササ刈り顛末記

久しぶりに、タナカ山林の様子を。

 
6月7月と、アジサイの苗をポツポツと植え続けている。あと数本育成中の苗があるのだけど、いつ移植しようか、と思案中だ。次の日が雨になりそうな日を選んでいるのだが、このところ晴れ続けである……。
 
3
 
それに、同じアジサイから挿し木苗をつくると、みんな遺伝子になるのでホームセンターで枯れかけたアジサイの鉢植えを安く買ってきた。多少はバラエティが出るだろうか。
 
さて、もう一つの重要課題は、ササ刈りである。
 
皆伐したら、ササが繁茂するんじゃないだろうか、と想像はしていたが、案の定、というか思いの外よく生える(^^;)。
 
いっそ除草剤でも撒いてやろうか、という悪魔の囁きもあるのだが、初年度くらいは真面目にササを刈ろう。
 
3_2 ビフォー。
だいたい、こんな感じ。
 
せっせと刈り取りました。いや、それが大変。そもそも皆伐した際の倒木や枝を山積みしたところによく生えているのである。しかし、そんな粗朶の間から伸びたササを刈るのは簡単じゃない。もちろん手鎌だし。
 
ザクザクッと刈り取る状況ではなくて、地面に倒れている粗朶や萌芽などからササを手で選んではつかんで上部を刈る。
 
2 アフター。
ま、こんな感じになりました。まだ全体の数分の1だけど。
 
先が思いやられる。
 
それでも、多少の満足感に浸って、カメラを持って写真などを取っていたところ……草に足を取られて転びました。カメラを地面に叩きつけました。。。。
 
Photo レ、レンズが。
 
哀しく、高くつくササ刈りになりました(泣)。。

2015/07/24

メールで対話する公園の樹木

オーストラリアのメルボルンには、メールアドレスを持つ樹木があって、対話できるそうだ。

 
なんか、冗談のようでいて、本当の話。
 
メルボルンの公園当局は、公園の樹木に個別のメールアドレスを添付した。もちろん、これは管理用で、もしその木が枯れかけたり危険な状態になったとき、それを発見した市民が気軽に通報できるようにしたものだ。
 
ところが、市民からは樹木そのものへのメールが届き始めたのだ。それも数千通と。
 
 
内容は、樹木の状況を憂えるものから、「酸素を与えてくれてありがとう」的なもの、そして美しさを讃える詩文みたいなもの、樹木に雄雌はあるのかという質問、なかには個人的な悩みを打ち明けたり、ギリシャの債務危機をどう思うか、という議論を吹っ掛けたり……。
 
そして、そのメールに対して返信も届くようになったという。ちゃんと、その樹木に成りきって返事を書いているらしい。
 
そちらの内容に関しては、原文をどうぞ。
 
 
考えてみたら、この手の交信は、日本でもあった。
たとえば書籍までなった「生協の白石さん」はその嚆矢だし、最近では多摩公園のキャラクター「もぐら先輩」 が、さまざまな質問に応えるのが評判を呼んでいる。
これは回答者の瞬発力とも言える、返信の能力が問われるのだが……。(ああ、このブログのコメントなんかも同じだよ。どのように返事するか、私も瞬発力が問われるなあ。)
 
 
しかし、樹木と、しかも手段はメールというのは新しい。ついでに言えば、意図せずに起きたという点でも素敵だ。
 
 
思えば樹木の人格化は、日本人には向いているのではないか。別にご神木でなくてもよいから、樹木1本1本に人格を感じられるようにして、その世話をするとか、木材として愛着を育てる……。そこに新たな林業の可能性を感じるのだが。
 
東京都では、街路樹のマイ・ツリー~わたしの木~制度 もある。これは、お金を払って、街路樹を植えてもらうもの。街路樹といえども自分の木になるのである。
 
また吉野杉を愛した女 (^o^)もそうだね(笑)。こちらも、計画は着々と進行しているようだよ。
 
いっそ、森の木を1本ずつばら売りするオーナー制度をつくって資金を集めることも考えられる。 それで育林費を捻出し、さらに高く買い取ってもらうことだって可能だ。
 
 
樹木の人格化こそ、森林投資を呼び込み、木材価格を引き揚げる究極の手段のように思う。
 
 
45  
これは私の木だ! という気持ちを持たせることが大切なんじゃない?
それが森に対する「愛」につながる。
 
 
 
 

2015/07/23

焼畑がしたい!

私が焼き畑に興味を持っていることは、度々、このブログでも触れてきたから知っている人もいるだろう。

 
焼き畑は、原始農法というイメージばかりが強いが、農林複合<アグロフォレストリー>であり、農業の原点であり林業の原点でもある。とくに日本の林業は焼畑より発展したと言って過言ではない。もちろん日本の古民俗の原点でもある……。
 
それが今年の夏、琵琶湖の北で行われる、一般参加OKだという情報を得た。
 
 
ちゃんとタイトルに森づくりが入っている。農業だけでなく、その後の森づくり=林業も視野に入れているのだろう。研究対象でもあるようだ。
現代林業を語る前に、ちゃんと古層を知っておくことも大切だと思うなあ。そこには林業の根源的エッセンスが隠れている。
 
 
主催は、京都大学の東南アジア研究所と京都学園大学バイオ環境学部とのこと。
 
日時:
・伐開・・・・・・・・7月18日(土)(予備日:7月19日、20日)
・火入れ、播種・・・・8月8日(土)
・間引き・・・・・・・9月初旬~下旬
・収穫・・・・・・・・11月初旬
 
場所: 滋賀県長浜市余呉町中河内(なかのかわち)集落の林野
 
 
伐開は、もう終わったのか。焼畑の前の伐採こそが、林業的収穫にも当たるのだから、興味がある。でも、この日は台風の大雨が明けた日だわ。私らは金沢に行くのにてんてこ舞いしたのだから。湖北は降らなかったのかな?
 
肝心の火入れは8月8日……あ、この日は……。。。。
うう~ん。行けないか……(泣)。
 
いっそ、この日に雨が降って延期になってくれ(笑)。\(-_-メ;)。
でも、火入れの延期は難しいんだよねえ。。。。
 
 
3
かつて、見学に訪れた宮崎県椎葉村の焼畑。
 
 

2015/07/22

「森林リゾート」に目覚めるか?

旅行社に足を運んだら、待ち時間に目に止まったのが、このパンフレット。

 
Img002 一応、上下はカットしております。
 
「森の宿」を売り物にしたツアーなのである。
 
・自然の森に抱かれた立地
・木々の絶景観賞を居ながらにして
・敷地内や近隣に森の散歩路
 
ま、そんなコピーが並ぶ。
そして紹介するのは、14の宿。なかには「ええ~?」と思うところもあるが。やはりというか、森林セラピーも紹介されている。
 
Img001 「森の中に泊まれれば良いのです」と来た。
 
ボディコピーによると「自然が大好きだけど、本格的な山歩きや長時間のウォーキングはできそうにない。そんな皆様に森の癒しをお届けしたく、“森に泊まる”ことのできる“森の宿”をラインナップしました。
 
そう、こんなコンセプトのツアーなのだ。またまた宿のコピーを羅列すると
・風そよぐ、3万坪の森。
・森を歩き、山を望む。
・洋館建築と森の融合。
・渓流へと続く緑の散策路。
・静かな湖畔の森を訪ねて。
・爽やかな、水源の森。
・緑の里山に心癒されて。
・緑の雄大なロケーション……。
 
コピーライターが知恵を絞って(現地を訪ねることもなく)つくったんだろうなあ。
 
それぞれの宿が、本当に期待に応えてくれるかどうかはともかく、こうした宣伝文句が出てきたことは、歓迎したい。
なぜなら、これまで日本の旅行界では「森林リゾート」というのはウケない分野だったからだ。リゾートと言えば、海浜か、高原。高原というのは、どちらかというと草原の広がるところで、森は遠景だった。
日本人は森を観光先として、あまり考えて来なかったのである。
 
実際、観光のアンケートでも「行きたいところ」に森林地域はあまり登場しない。仮に森林のある地域に行っても、森の中を歩くことを観光アイテムには加えない。(登山とかハイキングは、別のカテゴリー)。
これがドイツやアメリカなどでは、圧倒的に森林リゾートが上がるのに。
 
それでも、こんな企画が登場したのだから、もしかして需要ができてきたのだろうか。この企画(JTB)が成功するか否か。日本人の森を見る眼を計るバロメーターになりそう。
 

2015/07/21

Yahoo!ニュース「林業再生の特効薬は…」を書いた裏側

Yahoo!ニュースに『林業再生の特効薬は「補助金撤廃! 」』を書きました。

 
 
別に奇をてらったつもりはなくて、むしろこの手の話は林業関係者も含めた会話の中でよく出る内容だ。
 
とはいえ、そんな会話をそのまま書いたら、単に極論を述べる奴、で終わってしまうよな、と思っていた。
 
そんなことを考えている際に、ふとスイスのケースを思い出したわけだ。
スイス林業に補助金がないことは以前から聞かされていたが、それは最初からないのだと思っていた。が、最近になって、かつてはガッツリあった、それもヨーロッパ諸国の中ではかなり多い方だったと知った。それなのに撤廃できたのだ。いかに既得権益をはね飛ばしたのだろう……
 
結局、それこそ奇をてらった政策転換事情があったわけではなく、ひたすら議論を重ねて10年以上かけて撤廃を決定したことがわかると、ちょっとショック。議論の始まりから実施まで、18年もかけているのだ。
 
日本人に、それだけの粘り強さがあれば……と思わざるを得ない。
 
ちゃんとした事例があるなら、書きようがある。そんなの極論だと、スルーできなくなる。日本でなぜできないのか、と問いかけもできる。日本ならではの政策転換スキームを考える助けになるのではないか。
私も掴み金的な補助金ではなく、しかし林業を支える形はないものか、と考えているのだが……それは、この前の金沢の帰りの車の中で出た議論でもある。。。
 
 
とはいえ、この記事を目にした日本の林業関係者は、きっと不快に思うか、怒髪天をつく思いか……ようするに反発が多いだろうと想像する。もしかしたら、細かな事実関係が正しいのかどうか、なんて突っ込む人もいるだろう。
が、そんな枝葉末節にこだわるより、根幹である「本当に補助金が林業を助けているのか」「削減~撤廃は不可能なのか」という点を考えてもらいたい。
 
少なくても、海外に事例はあるのだ。スイスだけでなく、ほかにも補助金撤廃に取り組んだ国はあるだろう。
 
でも、こんなの書くと、今後、私の仕事が減るかも(⌒ー⌒)。だって、林業関係の講演なんて、ほとんど補助金で開催しているんだもの。それに誰だって補助金、欲しいもんね。補助金撤廃を唱える者を呼びたくはないだろう。
 
 
まあ、いいか。森を相手にするときは、目先の利益を追わず、長期的視点に立つこと、そして多様こそが森林の原点だ。狭い林業ばかりに夢中になっていると、視野狭窄に陥り、全体像を見失いかねない。……これ、金沢で言ったことだ。
 
よし、私も多様な分野に眼を向けて(新しい仕事を探して)、長期的視点を持って(老後の生活を意識して)歩んでいこう。
 
自らの考察に、真摯に向き合いたい。それが私の生きる道。
 
……あ、なんか、カッコつけてしまったかなあ。やっぱり老後のためにも金は欲しいけど(笑)。
 
 
 
 

2015/07/20

夏の紅葉

生駒山から矢田丘陵の森を見て回る。

 
各地で目にするのが、これ。
 
2 夏の紅葉
 
まぶしい夏の陽差しの中に、赤茶けた樹冠が点在する。それも、徐々に広がり数が増えているように感じる。
 
説明するまでもないが、ナラ枯れだ。
主にコナラが枯れているのだ。この辺りは、だいたいコナラ山がほとんどだから、コナラが枯れたら全山が危機だ。
 
6
 
一見、緑の葉を付けているコナラも、根元に行くとこのとおり。おそらく近く枯れる。
 
2年前にナラ枯れが生駒にも入ってきたことに気づき、昨年はかなりの伝播力を見せつけられた。今年は、まさに猛威だ。「各地に広がる」から、「全山で枯れ始める」に進んでいる。
 
 
ナラ枯れの跡地に次世代の植生が根付くまで何年かかるか。その植生はどんなものか。
まだ明確になっていないが、いよいよだなあ。
 
夏に紅葉を見かけたら、ご用心。
 
 

2015/07/19

金沢と言えば……ドジョウでしょ!

昨日は、「誰が日本の森を救うのか」木材コーディネーター・セミナーのために金沢へ日帰り……というだけで大変なのに、台風の余波で大阪と金沢を結ぶ特急サンダーバードは全休の上、高速道路も閉鎖……という有様。

 
それでもたどりついたからには、意地でもブログの更新を、と思って拙ブログ史上初のセミナー最中のブログ更新! に挑戦したのだが、ああ、スマホの不具合でそれも失敗……。
 
結局、金沢滞在約8時間、観光はゼロ、当然土産物を買うこともなく、金沢名物を食べることもなく……(泣)と思っていたら、いただきました! 金沢在住の砂山さんに。
 
金沢のドジョウを。正確に言うと、ドジョウの蒲焼。これこそ知る人ぞ知る、金沢名物だったのでした。
 
Dsc_0022
 
いや、これが絶品だったのですよ。
ちょっぴりの苦みと骨のパリパリ感。そして甘辛いタレの味。 
酒の肴にもってこいであり、ご飯の友にも、そしてスナックにも。
 
うん。これを食べずして土壌、じゃない「泥鰌ジャーナリスト」は名のれません!
 
実は、金沢名物ドジョウの蒲焼も、今やほとんど肝心のドジョウは地元産ではない。ドジョウで知られる島根県安来産のほか、中国産が幅を利かせているそうだが、やはり地元産ドジョウを、ということで昨年より本格的な養殖が始まったとか。金沢どじょう生産組合も発足したという。
これは中山間地の放棄水田などの利用にもつながる。つまり地域おこしにもなるわけだ。木材売るより、儲かるかも(^^;)\(-_-メ;)。
 
 
そういや、7月24日は土用の丑の日。世間では、ウナギの蒲焼を宣伝しているが、ニホンウナギは絶滅危惧種に指定されているのだよ。ヨーロッパウナギもすでに輸出禁止となった。
 
それなのに、どんどん食べろと宣伝していいのかね?
 
実は、今出回っている養殖ウナギの元となるシラスは、大半が密漁と密輸入の品と言われている。台湾や中国、そしてヨーロッパからもマフィア絡みでニホンに入ってくるのだ。それなのに喜んで鰻丼を食べるようでは、ウナギの絶滅に手を貸しているようなものだ。
 
近畿大学でウナギ味のナマズが開発したそうだが、その前に、ぜひ伝統のドジョウの蒲焼を。私見では、ウナギの肝焼に味も少し似ているよ。
 
これで、金沢が日帰りになった恨みは少し晴れたのであった。
 
 
あ、そうそう、セミナーの様子も少しはお伝えしておこう……。
 
Dsc_0018 こんな感じ。

2015/07/17

丸太クッション

先に丸太キャラのノルウェイの「キュッパ」を紹介したが、その際にチューリッヒで見かけたクッションも写真付きで紹介した。丸太や切り株などがキャラクターやグッズになるところが、ヨーロッパらしいというつもりで記したものだ。

 
そして、こうしたキャラやグッズは日本にも登場しないのか、と結んだ。
 
 
ありましたよ(ーー;)。
 
これ。
007  009
 
なんと、イオンの「ヴィレッジバンガード」で見つけたのである。
丸太ではなく゛幹の円盤だったり゛枝ぽい部分だが。
 
ちなみに1枚目右手は、クッションではなくペン入れ。まあ、筆箱である。
そして、メイド イン チャイナであった。
 
うん、悪くない。無理なキャラ化ではなく、わりと写実的だし。
円盤の方は、2000円だった。買おうかな、という考えが頭をよぎったのだが、イヤ待て待て、と一度考えさせてくれ(笑)。なんたって、こんなものを買うつもりでイオンに行ったのではないので、心の準備が……。
次に行ってあったら、買ってしまうかもねえ。。。。
 
ほかにも、丸太に見えるペン立てとか、そこそこ森のパーツに似せた商品が並んでいる。
 
売れているのか? この店は「特殊な」品揃えが特徴なんだけど(^^;)。
 
ちなみに輸入品で扱っているところは、スイスの品も含めてそこそこある。
 
ともあれ、日本でもありますよ、というお知らせ。
 
 

2015/07/16

林業芸術論と新国立競技場

安保法制に続いて揉めている東京の新国立競技場問題。

 
2500億円を越える建設費が話題になっているが、そもそも、あのデザインは「良いもの」なのかね?
本当に美しく感じるかどうかに加えて、競技をする上で、そして観戦する上で、使い勝手がよいのだろうか。。。。
 
 
そんな疑問を浮かんだところで、ふと思い出したのが、「林業芸術論」。
大正初期に大日本山林会の会報を舞台に行われたちょっとした論争なのだが、そこで田村剛林学博士が提起した。
 
それは「林業は景観をつくる芸術である。」「実用を越えて、美しくあらねばならぬ」と実用と美の両立をめざすべき、と唱えたのである。実用とは木材生産などの経済性で、美とは今なら景観だけでなく環境など公益的機能を含むと考えるべきだろう。
 
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この考察の中に、森林を建築物に例える一説がある。
 
建築物は、何より実用的なものである。用途があって、使い勝手がよくなければならない。(現代的に追加すれば、耐震・耐火など安全性も必要だ。)
しかし、同時に造形には美しさが求められるし、内装などもこだわりが出る。すなわち芸術なのだ。立体でありさまざまな分野を包含していることから「総合芸術」と呼ばれるほどだ。
ここに、実用と美が両立している。
林業がつくる人工林も、同じく実用と美を追求すべき……。
 
といった論法だ。そこに新国立競技場を連想した。(ちと強引か)
 
 
多分、今の建築案を推した安藤忠雄さんは、実用よりデザインを優先したんだろうなあ、と感じる。そして建築費などはあまり頭になかったに違いない。
 
私は、随分前に安藤忠雄さんを取材したことがある。精確には、安藤さんから取材に来てくれ、と連絡をもらったのだ。
 
そこで事務所を訪れると、何か熱弁を奮われた。……中身をあまり覚えていないのだが(^^;)、たしか安藤忠雄建築展のような催しを行うものだった。たしか大阪の中之島公会堂の中に卵形のホールを入れ込む案だったような気がする。事務所には模型もいっぱいあった。見るからに斬新なデザインの建築であったと思う。
 
 
私は、安藤さんの建築には以前より興味を持っていて、それまでの作品なども知っていた。当時も「住吉の長屋」とか「光の教会」などは有名だろう。当時はコンクリート打ちっぱなし建築で一世風靡していた。
 
雑談に移った際に、思わず言ってしまった。「この家、住みにくくありません?」
 
だって、トイレに行くのに靴を履いて中庭を歩かないといけないんだもの。それにコンクリートって冷たいでしょ。結露しやすいし。見た目も寂しい……。今なら「癒されない」と言うかもしれない。
 
一瞬、言葉に詰まった安藤さんの表情を覚えている。そして何かゴニョゴニョと言い返された。住む人が理解していたらいいんだ、とかなんとか。
 
いやあ、私も若かったなあ。天下の安藤さんに。初対面なのに失礼だわ。
 
でも、逆に気に入ってくださったのか、その後は幾度か安藤さんの関わるイベントに呼んでいただいたりした。
 
ともかく、デザインとテーマ・理念優先の人なんだ、安藤忠雄さんの建築は。その点は、森林美を追求して木材生産をおろそかにしているようなもんだ(笑)。
 
やはりデザインと実用はバランスを取らないとね。今は実用というか目先の利益優先が多すぎるが、かといって理念や景観ばかりでもコスト無視でもいけない。
 
いえ、林業の話ですよ。。。。
 
 
 

2015/07/15

人生のエッセンスを記録する

私は、なぜか結構な数の坊さん……ようするに仏教僧を取材してきた。とくにここ数年、多くの坊さんに会っている。

 
お寺の坊さんは、最近何かと評判がよろしくないが、私の会った人は、さまざまな人生経験を積んだ人が多くて面白い。
 
60年安保の政治の季節に高校生だった某氏は、共産党に入党しようと当時の共産党書記の野坂参三に手紙を書いたところ、「卒業してからにしなさい」と諭されたそうだ。そこで、なぜか日本愛国党に入った(^^;)。そして右翼となり、日比谷公会堂の浅沼稲次郎暗殺事件の現場で攪乱作戦を展開していたという。(えっ、山口二矢の単独犯じゃなかったのか?)
 
 
一方、70年安保を前にした大学紛争時に大学生になった某氏は、2ヶ月で大学に出なくなり、新宿騒乱事件などに巻き込まれながら、学生運動にのめり込んだ。そして中核派の一員として数々の闘争に参加した。革マル派に狙われたこともあったという。その後、内ゲバが烈しくなり脱退するが、総会屋雑誌の編集にも携わりながら、やがて会社を起こし企画書1本で5億円稼ぐ時代の寵児に。だが親友が立て続けに自殺し、自らもガンにかかり……。
 
 
高度経済成長期にモーレツサラリーマン(今で言うブラック企業勤めか?)として働く中で鬱病になって、駅のホームから飛び込み掛けた某氏は、直前に精神科の看板が目に入り、ギリギリで踏みとどまってその医院に飛び込んだという。その後は家庭崩壊、全国行脚……。
 
 
そのほかパンクルックでジャズダンスを踊りながらフェミニズムを説く尼僧や、生協運動に入れ込んだ某氏、仏教界の腐敗を告発する某氏、さらに現役共産党員の住職など、まあいろいろなタイプの方がおりました。
 
 
取材という形であっても、こうした話を聞かせていただくのは、他人の人生経験のエッセンスをいただくような所業だ。
面白いのは、ギリギリと人生を追い続けた人は、みな自然に還ろうとすることだ。私は、それらを多少とも記録に留めたい。  
 
 
このところ国会では、集団自衛権に関する法案を巡って熱を帯びている。とくに今日は、朝も昼も、そして夜も、国会周辺だけでなく全国に熱が広がっている。私自身も深く考えると頭が熱ぽくなりそうだが、こうした行動を契機に人生を変える人もいるだろうな、と感じる。そこから政治の世界に入ったり、宗教の世界に目覚める人も出るだろうか。
いささか虚無的ではあるが、左に振れた社会はほどなく右にかしぎ、そして時間が経つと再び左に向かうと感じている。所詮は時代の産物だ。今もその流れの中の一瞬なのだろう。
 
ちなみに上記の坊さんの中には、安倍首相と関係の深い人もいる。
この坊さんがいなければ、今の首相もいないのに……と思ったりして(^^;)。もっとも当の本人も、アノ人の人格には内心呆れているようだったが。。。
 
 
 
 

2015/07/14

キュッパで「森の民度」を計る

キュッパって知っているだろうか。KUBBEと記すそうだ。

英語ではない、ノルウェー語らしい。
 
内容は、キャラクター名。丸太を男の子に擬したイラストである。
オシール・カンスタ・ヨンセンという絵本作家のつくったシリーズ絵本から生まれたキャラクターブランドなのだ。
 
ま、詳しくはこちら でも。ほかに「おばあちゃん」と「ググラン」というキャラもあるそうだが。
 
91bwcjxqhel これが元になった絵本「キュッパのはくぶつかん 」。
この中に、キュッパもいる。(著作権に考慮して、こんな紹介の仕方になるのだよ。) 
 
 
 
東京都美術館でも展示会が18日から始まるそうだが、それに絡んで美しい森林づくり全国推進会議が展開する「美しい森林づくり全国推進国民運動の「フォレスト・サポーターズ」に、このキュッパが“参加”するとか。
ま、この団体および運動は、全然美しくない森づくりを進めているところだから、ドーデモよいのだが。 
 
 
ただ私が興味を持ったのは、やはり北欧に限らず中欧でも森や樹木に関したキャラクターやグッズがよく登場すると感じたからだ。やはり森の国なんだ。そしてこの地に住むゲルマン民族は、森の民なんだなあ、と思わせる。
 
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これは、スイス・チューリッヒの街角で見かけたクッション。丸太や切り株をモチーフにした商品が珍しくないところに森が日常的であることを感じる。
 
こうした商品は、日本では登場しないのだろうか。そして店先に並べたとして、売れるだろうか。わりと木目などのクロスや擬木製品が出回っているのを目にするから、一定の需要はあるようだが、それは木材であって森をモチーフにしているわけではない。 
 
もしかして、森や木のキャラが人気を博すかどうかで、その国の「森の民度」を計れるような気がする。キュッパが日本人に受け入れられるかどうかもポイントだ。
 
その点から日本人の感性が占えるかもしれない。
 
 
ところで、森のムッレをご存じだろうか。こちらはスウェーデン生まれの森の妖精。ただし単なるキャラクターではなくて、大きな環境教育ムーブメントの一角を担っているのだが、それについてはまた別の機会に。
 

2015/07/13

瓶の中は外とつながっている

これまで幾度かに渡って紹介してきた「瓶の中の森づくり」。

 
瓶の中に森の土を入れて、その後の変化を楽しみ、できれば瓶の中に植物が育って森のようになればいいなあ、というプロジェクトなんだが……2月にスタートして約半年。
 
なかなか難渋している。
 ゛
すでに紹介したが、最初の土では全然植物が生えてこない。どうも種子が埋もれていなかったようだ。そこで苔も含めて土を入れ直した。もちろん、瓶の中の土を常に湿らせたり、温かいところ、光の指すところに置く……などいろいろ手を尽くした。
 
が、イマイチ植物が生えてこないのである。数度、小さな芽が出たことがあるものの、育たない。水分も光もあるのに。
 
そこで諦め半分、瓶を室外に出した。ベランダに置いたのである。最初は庇の下だったが、思い切って屋根の外側にした。そして蓋も外した。もちろん、これまでも蓋をとって空気の入れ換えはしていたが、今度は完全全開である。蓋を取った口は大きいから、雨も吹き込む。
 
そして……気がつけば、こんな状態。
 
 
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おおお、植物が育っておる!\(^o^)/。。。。・°°・(>_<)・°°・。。。(嬉し泣き)。
 
苔は枯れたが、手前の大きな草のほか、奥にも細い草がヒョロヒョロと。クマも喜んでいるであろう。
 
やはり、種子は外から飛んできたのだろうか。まだ同定はしていないからなんという草かわからないのだが……。
 
空気中にどんな植物種子が浮遊しているのかも気になる。誰か研究していないかな。
 
しかし、野外の力はスゴいね。瓶の中という小宇宙に森をつくろうと思ったが、実は瓶の中のような閉鎖空間さえ外の世界とつながることで生かされるのだ。
 
そういや、以前、冬に多肉植物が室内で萎れてしまったので、外に出したことがある。すると、寒空の下にも関わらず元気を取り戻したのだ。単に気温とか湿度・水分とは違う要素・環境が野外にはあるのだろうか。
 
 
 
やはり森は野外にあれ、地球環境とつながるべし、なのかもしれない。

2015/07/12

薪の大量消費ユーザー?

我が家からさして遠くない富雄川沿線で見かけた風景。

 
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なんとまあ、大量の薪であることよ。この季節からこれだけの量を用意するとは、冬に向けての準備万端のようだ。さぞかしよく乾くだろう。
 
それにしても、何に使うのかと覗き込めば……ここはうどん屋だった。
 
とくに薪窯を使うパン屋とかピザ屋など料理店ということでもなさそうだ。やはり使い道は薪ストーブなのだろう。しかし、店の前面を薪棚で覆い尽くして、何の店かわからなくしてしまっていいのか?
 
 
 
昨日、木の駅プロジェクトについて少し触れたが、木の駅に各人が木を持ち込む仕組みはよい。が、集めた木材を何に使うかと言えば、たいてい燃料用になるわけで、その際の買い手をいかに数多く契約しておくかが重要だと思う。
 
駅の周辺に、こんなうどん屋……薪ストーブユーザーや薪ボイラー設置施設が何十軒もあれば、プロジェクトも軌道に乗るかもしれない。あ、でも薪ストーブのユーザーは、針葉樹材の薪を喜ばないかな?

2015/07/11

未来の森づくりシンポジウム

丹波市で、山崩れ復旧現場を見学した後に台湾料理店で遭難……もとい会食した際に渡されたチラシ。

 
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ほう。「未来の森づくりシンポジウム」とな。
しかして、漠然とした名称なので、何を論じるのかわかりにくい。で、テーマを聞いてみると、「木の駅プロジェクト」を取り上げるらしい。丹波でも始まるのだそうだ。
 
   
木の駅プロジェクト……。たしかに各地で広がっているのは知っている。だが、実は私はよく理解できていない。そりゃ自伐方式などで小規模に山の手入れをしつつ、木を伐り出し搬出する事業ということは知っていますよ。そして出された木は買い上げられる。支払いは地域通貨などを使うのも特徴だろう。それは地元の店だけで使える通貨で……ということも知っている。
 ゛
が、これがどのような仕組みで経済的に回っているのかが理解できない。地域通貨にしろ、木材を買い上げる資金は誰が払うのか。原資はどこから出るのか。(買い上げた)集めた木材は何に使うのか。その使い道は誰が生み出すのか。支払う地域通貨額と対応できるほどの価値はあるのか。
 
幾度か説明を聞いたり読んだりしているが、正直わからない。一番肝心要の集めた木材がちゃんと捌けるほど売れる先は本当にあるの? バイオマス用とか薪ストーブでそんなに高く売れるの?地元にそんな需要はあるの? あったとして、今度は安定供給できるのか? その売値は? 補助金当てにしているだけじゃない? 結果的に税金垂れ流しだったら、それはビジネスでも地域づくりでもないよ。
 
という疑問が次々と湧いてくるのである。でもって、経済的に回るシステムなの? 
 
……で、その点を聞いてみた。
 
答は……「シンポジウムに来てください!」であった。。。
 
出席者は……講演が木の駅アドバイザーの丹羽健司さんで、ほかに造り酒屋とか農場という一見意外な人も登場するね。ま、キコリもいるけど(笑)。
 
えっと、日付は7月20日ですな。場所は……丹波市の丹波の森公苑。
 
遠いね(~_~;)。しかも、私は18日が金沢だよ。「誰が日本の森を救うのか2015」出演だから。
 
せっかく金沢で羽を伸ばそうかと思ったのだが、羽を伸ばす場所が見つからないし、取材するところも浮かばないし、誰も誘ってくれないし、しかも翌日19日は、親戚がやってくるというので帰っておかねばならないから、結局、日帰りだよ(泣)。。。
終了後に金沢の夜を飲み明かすことさえできない。当日帰ると言っても、多分家に帰り着くのは午前様だ。
で、20日ってその翌日じゃん。
 
その日に丹波市まで足を延ばすのは……いや、その(~_~;)。。。休みなしか?
 
キコリには会いたいけれどね(-_^)。
 
 
せっかくだから、私の方のチラシもまた張り付けておく。
 
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こちらもまだ空席あり。絶賛来訪お待ちしております(^o^)。
こちらで木の駅プロジェクトに対する疑問をぶちまけたりして(^^;)\(-_-メ;)。
 
そうそう、当日は拙著を大量に持ち込んで販売する野望を温めています。多分、もはや本屋に並んでいない本も残部放出しようかな。若干の割引価格で販売しましょう。乞う、ご期待。
 

2015/07/10

山崩れ現場にたどりつけ!

兵庫県の丹波市に取材で訪れた。

 
丹波市と言えば、昨年8月に集中豪雨による甚大な水害が発生したところ。川の氾濫に留まらず、山も各所で崩れて森林被害も莫大だ。1年経とうとしている今も復旧工事が行われているという。今年も豪雨に見舞われなければよいが……。
 
というわけで、取材終了後に災害現場を訪ねてみることにした。なんでも、今、復旧工事をしているそうだ。
 
だいたいの山崩れ発生地域は地名で知っている。問題は、ピンポイントで山崩れの現場にたどりつけるか、だ。
 
車を下りて聞き込み。
「災害復旧工事? あそこの道は終わりましたよ。川も終わったし、山は……知らないなあ」
 
あれ、意外と山の現場は地元の人も知らない(~_~;)。
 
そこで山裾を歩く。そして足跡を探す。アスファルトの上に残るかすかな土の靴痕。。。
ニオイを嗅ぐ。きっと山崩れのニオイがするはずだ(ホンマか?)
道端の草を観察する。どこかに人が分け入った痕跡があるはず。
 
ふんふん。ここの草の乱れは、きっと山人が分け入った痕だ。林業人特有の草の踏み方だ(ホンマか?)
 
その痕跡を追って私も分け入る。ちゃんと長靴に履き替えているのだ。
 
長く人が通っていないような草に覆われた杣道に、最近歩いた感触があった。草の上に土がついている。 
畑に出た。ここを越えて、あの土手を登ったに違いない。私には「見える」のだ。
 
ほら、土手の上のブッシュを抜けるとスギ林があった。その間を進む。林床に転がる枝や間伐材の様子から人の通ったルートを読み取る。
 
クンクン。ニオウぞ(しつこいようだが、ホンマか?)
 
険しい急斜面も何のその。用意した軍手を付けたら、どこでも登れるのさ。昨日から降り続いた雨のおかげで泥だらけだがね。
 
泥をえぐった痕を発見。人が登った証拠だ。道のない山を登ったということは、きっと災害現場に向かった人がいるのだ。
 
おっ、かすかなチェンソーの響き。ほら、間違いない。現場はこの奥だ。
 
チェンソーの音を頼りに少しずつ方向を修正しつつ、進む。鬱蒼とした放棄林だが、森の奥に少し明るいところが見える。きっと、山崩れを起こして木々がなくなりギャップができたのだろう。
 
お、ついに道に出た。いや、道ではなく林内車の通った痕なんだが、間違いなく、この奥に人はいる。チェンソーの音もどんどん大きくなるよ。
 
……目の前にごっそりえぐられた谷が見えてきた。ここだ。
どうだ、いつもの遭難で鍛えたテクニックにかかれば、初めての山でも崩壊地の現場までたどりつけるのだ。
 
 
027 こんな現場。
 
見れば、左手は放棄ヒノキ林(と言っても、かなり雑木が入っている)で、右手は完全な雑木林。コナラが多いかな。そして、抜けた谷はあきらかに雑木林側。ヒノキも縁部分は巻き込まれて倒れているが、圧倒的に雑木が倒れている。しかも土砂と倒木がぐちゃぐちゃになっている。
世間のジョーシキとは逆に、天然林の方が災害に弱かったようだ。
 
そんな中、作業をする人。
 
040
 
伐る前に、木肌の泥をブラシで拭いつつ、バーを入れている。泥をそのままにして木を伐ったらチェンソーの刃が欠けてしまう。
 
ごくろうさんです。倒木を3、4メートルに刻んで崩壊地下部に積み土留めにするのだそうだ。単に刻んで処理するのではないらしい。しかも、計測して本数を記録しなければならない。補助金を使うからだ。その手間を考えると、(私には)気が遠くなるほどめんどくさい。
 
正直、いくら丸太を積んでも土砂は流出するだろうし、むしろむき出しの地表に早く草を生えるようにできないか。難しいよなあ。
 
 
その後、この崩壊地をどうするか話したのだが、ギャップになっていて日当たりはいいし、倒木だらけでシカも近づかないらしい。
 
ならば、育苗場はどうだ!ここでスギ、ヒノキだけでなく広葉樹の苗を作るのだ。今後、皆伐が増えれば需要は確実に出てくるから、売れるぞ。
土留めに見せかけてシカ柵を作ればよい。苗なら3~4年で出荷できるから回転も早い。所有者からタダで崩壊地を借りて、こっそり苗を生産して売るビジネスを展開しよう。
 
……という話で盛り上がったのでした(^o^)。
 
 

2015/07/09

日本の森林価値はサウジアラビア並

海外の森林への投資事業を行っている人からの情報。

 
資料によると、日本の林業の投資対象としての価値は、4段階の最低ランクだった。これは、そもそも森林がほぼない中東の砂漠国家と並んでいるそうだ。
 
日本は国土の7割近くが森林で、世界に冠たる森林王国……なんて言葉が空々しくなる事実が金融の世界には知られているのだ。
 
考えてみれば、投資対象に考えるとなると、当然ながらリターンの予測が必要なわけだが、日本の林業界では見込めない、というか先行き読めないからだろう。だいたい、「緑のオーナー制度」とか公社・公団造林のような案件~いずれも基本的には森林に投資する事業である~がことごとく破綻している現状がある。
 
つまり、金融業界の目で見れば、日本列島には森林は存在しない(笑)。
 
 
ただ、この情報を教えてくれた人の「意見」としては、人件費が日本以上に高い欧米などで生産される木材が、輸送費を含めても国産材とあまり変わらない価格だということは、国産材の中間コストが相対的に高いということを意味している。
それなら、適切な「産業化」「効率化」を図れば競争力を取り戻せるはず。
 
まったく、そのとおりである。ただ、それができないのも現状として事実。物真似的に大規模化・機械化を進めても、競争力は高まらなかった、というより国産材への需要増加は限定的だった、ということだ。
 
それでも木材自給率が15年で2割前後から3割まで上がったのだから、よくやった、と言えなくもない。 
しかし、そこでは持続的でない木材生産を行い、結果的に森林所有者には還元されなかった。利益をだしたのは素材生産業と木材産業だけ……これは、このモデルでは投資者にリターンをもたらさないということになる。つまり投資対象として売り込めない。
 
 
それでも、と私は予測する。林地の価値がサウジアラビア並に落ちた今だからこそ、投資対象になりえるのではないか。ただ同然の林地に投資して、整備して価値を上げる……というビジネスは可能になる。
 
今後日本でも、ファンドのような大資本が森林を所有もしくは長期賃借し、プロの林業家に経営委託して価値を上げるケースは出てくるだろう。
一方で資産として森林を資産として保有するだけの法人も、増えるだろう。
その隙間を埋めるような「自伐」林業も広がるだろう。
 
林業全体のパラダイムが、大きく動き出すと想像する。
 

2015/07/08

オーストラリア産茶葉から考える

スーパーでふと手に取った緑茶のパッケージ。

 
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産地のところを見てほしいのだが……そう、オーストラリア産茶葉も使っていた。
知っている人には今更かもしれないが、やはり驚く。そうか、緑茶を輸入すると聞けば、中国かせいぜい台湾くらいしか思いつかないが、オーストラリアと来たか。
 
ちょっと調べると、1990年代には日本の緑茶メーカーが進出して茶畑を作り出したようである。契約栽培もあれば、直接茶栽培を始めるケースもあるらしい。すでに製茶工場もあるとか。品質がいいのか、あるいは特異な品質に仕上げることができるのか。
 
ただ用途は、まず各国の日本料理店への出荷らしい。日本から輸出するばかりじゃないのね。わざわざオーストラリア産を日本に輸出してもメリットは思いつかない。日本産茶葉だって生産過剰と言われているのに。季節が逆で、秋に新茶ができることも、保存性のよい茶葉にとってたいしたメリットとは思えない。
 
でも上記の緑茶ティーパックのように、オーストラリア茶葉と日本産をブレンドすることもあるようだ。その方が安く付くのか。
 
 
第一次産業も、グローバル化しているのである。知らぬは日本の産地ばかりなり……か。
でも、日本で紅茶生産も行われていることを考えれば、お互いさまなのかもしれない。
 
 
 
実は、日本の金融資本が、海外で林業を行うビジネスプランが温められていることを聞いた。
 
どこの国とは言えないが、日本の資本で森林を買収してそこで林業を行うのである。日本の需要のために木材を購入するだけでなく、木材生産を現地で行ってしまう。おそらく製材や加工も現地だろう。
その木材は、日本に輸出するばかりではなく、さらに第3国に輸出することもあるだろう。
 
 
しかし、林地を所有するのだから、その国の国土を手に入れたことになる。
 
そうなれば、現地からは「外資(日本)が我が国の森を奪う」と騒がれるのだろうか。。。
 
 
 

2015/07/07

スイス・フォレスター研修の県報告

先に、主にYahoo!ニュースの方で紹介した、奈良県で行われたスイス・フォレスターによる森林管理者研修。

その報告が奈良県のホームページにアップされていた。なかなかツボを押さえているから、興味のある人は目を通すとよい。ちなみに「ツボ」とは、スイス林業の「技術」ではない。考え方だ。
 
 
報告はこれで終わりではなく、内容は今後も随時更新していくそうだ。
 
 
 
この研修に参加された人は、ブログやフェイスブックなどでかなり情報発信しているので、そちらも合わせて目を通すとより全体像が見えてくるのではないかと思う。
ちなみに私の書いたのは研修報告ではなく、研修を通じて私が感じた日本の林業の問題点である。
 
それに対して、さまざまな反応があったことを私も確認している。概ね(私の見立てに対して)好意的に捉えていただいているが、なかには揶揄するものもあった。
 
それを読んで感じたのは、研修内容を詳しく把握した上ではなく、外国を参考にするのが嫌いか、スイスが嫌いか、スイスの林業が嫌いか、フォレスターのロルフ・シュトリッカー氏に恨みを抱いているか、とにかく私の意見を否定したい思いがある、と感じさせられましたよ。
 
やだねえ。もっと素直に学ぶ気持ちを持てばよいのに。個人的な感情を垂れ流すのは、人間としての器が小さいというか、●○の穴が小さいというか( ̄ー ̄)。
 
 
私自身、ロルフの語った内容が全部参考になると思ったわけではない。
 
たとえば、もっとも時間を割いていた「育成木施業」は、私は日本の林業地に合わないと思う。できないわけではない。吉野の永代木施業や伊勢神宮の宮域林の「将来木施業」は成功している。
ただ、この方法で高品質材を生産できる森にするには、長期的な森をみる目と見守る手間が必要になる。それを日本の多くの林業地で行うのは無理というか、現状に合わなさすぎる。
天然更新も同じ。できなくはないが、日本には向いていない。
 
ただ、私は放棄人工林や放置雑木林を、多少とも健全な森に変えていく手法に使うとよいのではないか、と感じた。
もともと荒れているわけだから、育成木施業が失敗しても影響が少ないだろうし、低コストに行えるからである。何も考えずに間伐するよりよい森になるではないか。(現実に、この手の森では、生態系を考えずに下層植生だけを刈り取るような整理伐や、機械的な列状間伐、そして皆伐が行われがちだ。)
その意味では、(セミプロ級の)森林ボランティアとか、森林公園を手がけることのある造園業者が学んでもよいような気がする。
 
 
 
もちろん、これも私の見立てだから、正しいかどうかわからない。
 
ようは、技術を学ぶ前の心構えを学ぶべきだろう。まず受け入れて、咀嚼して、取り入れるべきなのはどれか、合わないのはどれかと判断する……。
 
この報告を読み返して、そんな「振り返り」をしてみたい。

2015/07/06

アジサイ移植と棚田の石垣

タナカ山林に、二度目のアジサイ移植を行った。

育てていた挿し木苗がそろそろ根付いたからだ。今回は、そのうち大きめの2本を。
 
せっせと穴を掘って植え付けましたよ。
 
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写真のとおり、上部に2本。……で、その下に写っているのが、植え付けの穴を掘ったスコップ。。。。何かヘン?
 
そう、おわかりの通り、柄が折れました(泣)。。
 
わずか20センチばかりの深さの穴を2か所掘っただけなのだが、石がゴロゴロ、出るわ出るわ、穴を掘るというより石を掘り出す感じ。
まあ、スコップをテコのように使ってはいけないことは重々承知なのだが、石を動かすには仕方がないじゃないか。少しずつ、遠慮がちにやったんだけどね。あと、最後の一つの石を動かそうとしたら、ゴキッと柄が折れましたよ。
 
ここで諦めるもんか、と折れたスコップの先を使って、素手で石を引っ張りだしましたがね。
 
終わった後に、新しいスコップを買いに行く。今度は、柄も鉄製を。ああ、無駄な出費だ。
 
 
 
しかし、生駒山はこれほど石があるから、棚田の石垣を築けたのだろう。
話は変わるが、全国を歩いて棚田を見てきたが、場所によって石垣のあるところと土手のところにはっきり分かれる。石垣の方が垂直に近く段差を築けるから耕地面積も増えるだろうに、なぜ石垣を採用しない地域があるのか、と不思議に思っていた。が、何のことはない、石材が手に入るかどうか、で決まるのだろう。積み上げるほどの大きさの石が豊富になければ石垣は作れない。遠くから運んでくることは、人力では無理がある。
 
そう考えると、耕作泣かせの石だらけの土地も、棚田を築き終えた後は石のない土地と比べて一気に耕地面積に差が出るはずだ。
 
2010_4
 
これは、タナカ山林近くの石垣。高いところで高さ5メートルを越す。しかも、ほとんど垂直。これほどの石垣を積む技術はもちろんのことながら、積み上げる石材が土地にあったということか。そして石垣による棚田を作った(江戸時代後期とされる)ことにより、生駒山麓の農地は以前よりずっと増えて食料生産量も増えたことだろう。
 
石も、資源なのである。……そう思って、折れたスコップのことを忘れようv(^0^)(泣)。。。
 

2015/07/05

スマホで写真遊び

最近、新しくスマホを買い換えたもんだから(と言っても、2ヶ月は経つんだけど)、どんな機能があるか試すつもりでいじっている。

 
旧スマホと同じ機能を使いこなすまでは真剣に(~_~;)取り組んで、早々にマスターしたんだが、今頃になって新たな機能を見つけると試すわけだ。
 
で、写真のアルバムに、こんな変換機能もあったんだ。
 
これ、フツーに撮ったヒノキ林。
 
Dsc_0012  これを、このようにできた。Img_20150705_215923
 
機能名は「小さな惑星」。なんだ、こりゃ。
 
Img_20150705_222208 こんなのもあったし。
 
Img_20150616_100638 宝山寺の参道をこんな風にも。
 
遊べる……が、何のためにこんな機能を使うのだ?

2015/07/04

「森のようちえん」の子供たち

今日は、めずらしいほど1日中、雨。しとしと、霧雨のような、でも突然強く、降る。 

そんなわけで、ほとんど家の中に籠もっていたのだが……。
 
せっかくだから晴れた日の写真を。
 
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楽しく野山で遊ぶ子供たち。懐かしいような、でも今では滅多に見られないような風景になってしまった。
 
実は、これも生駒市にある「森のようちえん」の様子。森の、と言ってもこの日は棚田地区で催していたのだが、子供たちは元気よく遊んでいた。
 
一応、説明しておくと、「森のようちえん」とはヨーロッパで始まり今や世界的になっている野外で行う保育活動だ。雨の日も雪の日も外に出て過ごすから、園舎のない幼稚園なのである。そして、基本的に子供たちは、その日を何して過ごすか自分たちで決める。保護者は極力口を出さない、手も出さない。
 
すると子供たちのコミュニケーション能力や協調性、創造性……が高まった、という研究結果も出ている。
 
だから、「森のようちえん」がある地域には、若い子育て世代が集まる。田舎暮らしをしたい人が移住してくる。まさに地方創生につながるのだ……とか。
(そういや、安倍首相夫人が、鳥取県智頭町の「森のようちえん まるたんぼう」を視察した、なんてニュースが流れていたな。)
 
せっかくだから、私の記事を張り付けておこう。
 
では生駒市にも、子育て世代が移り住んでくる?
実は、上記の写真に写っている子供たちも、地元(生駒市在住)の子は一人だけ。あとは大阪方面とか奈良市、香芝市……など周辺から集まっていたのでした。
 
このような先鋭的?な保育・教育活動を望む人たちは広く薄くいるのであって、地元の人たちがこぞって、ということにはならないのかも。

2015/07/03

今年の森林林業白書は何年版?

タイトルの意味がオカシイと思った人がいるかもしれない。

 
ならば、まず下記のリンクを開いてほしい。これは、林野庁のサイトである。
 
 
これこそ、今年6月に公表された白書だ。
 
 
次に「田舎の本屋さん」のサイトで見かけた書誌情報。2冊ある。
 
平成27年版森林・林業白書  出版 全国林業改良普及協会
 
森林・林業白書 27年版  出版 農林統計協会
 
 
一瞬、昨年の本と今年の本と思うだろう。なんたって平成26年度と27年版と表記されているのだから。
が、少し中身を見れば、ほぼ同じ、つまり今年発表になったものなのである。
林野庁は「26年度」を謳い、それを出版する際は27年版となる。出版社の勝手でしょ、と言いたいのかもしれないが、ものすごい誤解を生む恐れあり、だ。
 
……目次を見ると、ほぼ一緒ながら、ビミョーに違いもある。中身は確かめていないが、同じ林野庁編とあるのに。
 
これって、どうなの? 統一しようと思わないのかね。林野庁は、26年度版とした方が、昨年までの動向を記したことを示したいのかもしれない。出版側は、今年(27年)発行だし、新しい年を表記した方が読者受けがよいと考えたのかもしれない。
 
 
しかし、結果的に読者を混乱させるだけだ。それを長年続けて統一しようとしないのなら、馬鹿にしているよな。
 
 
 
ちなみに、「昨年度」の木材自給率の発表がまだない。例年6月末のはずなのに。
 
昨年公表分、つまり平成25年の木材自給率は、28,6%だった。私は、今年こそ(平成26年)には30%越えになるのではないかと期待?しつつ待っているのだが、7月3日になってもまだというのは、なんで遅れているのかね。
 
27年度第1回目の木材需給会議は、すでに開かれたはずだが。
 
 

2015/07/02

環境新税?

すでに報道されているが、環境省は「国民1人あたり1日1~2円の環境新税構想」をまとめたそうだ。

構想では、住民税への上乗せ方式(低所得者や子供は対象外)。一人1日1~2円ということは、年間365円~730円ということになる。一方、企業にも課税して、年1000億円程度を確保しようという考えだが。 
 
主な使い道として想定しているのは、里山や干潟などを保全する事業の財源。たとえば「トキやコウノトリが舞う国土づくり」「美しい日本の風景再生」などの事業を上げている。
 
原生自然ではなく、文化や景観も含めた保全には、農水省と国交省、さらに文科省、文化庁など複数の官庁にまたがることが多いため難しいのだが、そのため環境省が新税で一括して扱いたい……というらしい。
 
環境省は、この新税構想を今夏の税制改正論議に入れ込み、政府や与党との検討を求める方針だという。今後、2~3年かけて財務省などと調整していく考えだ。  
 
 
まあ、なんとも「勇ましい」新税構想である。いや、「嫌らしい」新税構想というべきかもしれない。
 
私がすぐに連想したのは、地方自治体による森林環境税だ。森林環境税は、すでに全国34県で実施されている。森林環境を保全する事業に使う、というのがお題目だ。
たいてい市民一人500円程度で県民税上乗せ方式。企業からも取る県も少なくない。全部合わせても数百億円だろうが、これを真似たのではないか?
 
さては、森林環境税を課す際、ほとんどの県ではたいした反対運動が起きず、むしろ好意的に受け止められたことに着目した?のかもしれない。環境をお題目にしたら、税金を取りやすい、と。だからトキやコウノトリ、そして里山という一般受けしやすい語句を並べる。
 
ちなみに、この新税ができても森林環境税が廃止になるわけではないから、結局上乗せされた増税になる。 
 
 
しかし、環境省は結局、何もわかっていないのではないか。里山は経済的に循環させて維持されるものであって、税金を投入して維持するものではない、ということを。逆に地元の当事者意識を弱めるだけだ。
そして森林環境税も、結果的に使い道が絞れずバラマキになりがちで、あげくは使い道に困る事態に陥っていることを。
 
 
仮に実現しても、どうせ環境省のポケットマネーとして恣意的にばらまいて遊ばれるのがオチだ。
 
トキやコウノトリなど見映えのよい動植物ばかりをちやほやして生態系のバランスを崩したり、税金投入によって自立を妨げる可能性だって高い。いっそ、生態系のバランスをすでに崩している特定外来種のほか、爆発的に生息数を増えているシカやイノシシ、サルにクマなどの駆除に使うというならわかるが。環境省にそんな度胸はあるかな?
 
 
 
 
 
 
 

2015/07/01

セミナー・誰が日本の森を救うのか2015

今年もNPO法人サウンドウッズの「誰が日本の森を救うのか」セミナーが開かれます。

7月18日ですな。
 
Photo  Photo_2
 
詳しく&申込みは、こちら 。    
 
今年の私は、金沢編へ。今回の私の出番は講演ではなく、第2部パネルディスカッションが中心である。質問受付係?かな。。。
 
 
 
さて、ここからである。
私は悩んでいるのだ。迷っているのだ。
 
……予定では日帰りなのだが。。。。せっかく金沢に行くのだから、1泊すべきか? 
北陸新幹線が開通して盛り上がっている金沢でゆっくりしたい思いはある。(実は関西の人間には北陸新幹線は何の恩恵もないのだけど。)
 
しかし、よく考えれば、私はこのところ毎年のように金沢を訪れているのであった。金沢城21世紀美術館も観た。中本製箸も取材した。かなり前になるが、兼六園も。そうそう通称忍者寺のからくり屋敷も覗いたし、金沢江戸村も訪れた。。。ただし、その江戸村は一度潰れたらしいが。新しい江戸村はよく知らない。
 
金沢港大野からくり記念館に行こうかな。大野弁吉 には興味あるし。
いやいや日本最大のミミズ、ハッタミミズを見たいが……どこに行けばいいのだ?
 
もっと真面目に森林や林業、林産関係で見るべきところはあるのか?
珍しい市立の金沢林業大学校を覗かせてもらおうかな……(⌒ー⌒)とか。
 
 
それに前泊するのがよいか、当日泊まって飲み明かしてヘロヘロの状態で帰るのがいいか。
ああ、悩ましい(;´д`)。。

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