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森と林業の本

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2015/07/14

キュッパで「森の民度」を計る

キュッパって知っているだろうか。KUBBEと記すそうだ。

英語ではない、ノルウェー語らしい。
 
内容は、キャラクター名。丸太を男の子に擬したイラストである。
オシール・カンスタ・ヨンセンという絵本作家のつくったシリーズ絵本から生まれたキャラクターブランドなのだ。
 
ま、詳しくはこちら でも。ほかに「おばあちゃん」と「ググラン」というキャラもあるそうだが。
 
91bwcjxqhel これが元になった絵本「キュッパのはくぶつかん 」。
この中に、キュッパもいる。(著作権に考慮して、こんな紹介の仕方になるのだよ。) 
 
 
 
東京都美術館でも展示会が18日から始まるそうだが、それに絡んで美しい森林づくり全国推進会議が展開する「美しい森林づくり全国推進国民運動の「フォレスト・サポーターズ」に、このキュッパが“参加”するとか。
ま、この団体および運動は、全然美しくない森づくりを進めているところだから、ドーデモよいのだが。 
 
 
ただ私が興味を持ったのは、やはり北欧に限らず中欧でも森や樹木に関したキャラクターやグッズがよく登場すると感じたからだ。やはり森の国なんだ。そしてこの地に住むゲルマン民族は、森の民なんだなあ、と思わせる。
 
14
 
これは、スイス・チューリッヒの街角で見かけたクッション。丸太や切り株をモチーフにした商品が珍しくないところに森が日常的であることを感じる。
 
こうした商品は、日本では登場しないのだろうか。そして店先に並べたとして、売れるだろうか。わりと木目などのクロスや擬木製品が出回っているのを目にするから、一定の需要はあるようだが、それは木材であって森をモチーフにしているわけではない。 
 
もしかして、森や木のキャラが人気を博すかどうかで、その国の「森の民度」を計れるような気がする。キュッパが日本人に受け入れられるかどうかもポイントだ。
 
その点から日本人の感性が占えるかもしれない。
 
 
ところで、森のムッレをご存じだろうか。こちらはスウェーデン生まれの森の妖精。ただし単なるキャラクターではなくて、大きな環境教育ムーブメントの一角を担っているのだが、それについてはまた別の機会に。
 

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