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2015/07/06

アジサイ移植と棚田の石垣

タナカ山林に、二度目のアジサイ移植を行った。

育てていた挿し木苗がそろそろ根付いたからだ。今回は、そのうち大きめの2本を。
 
せっせと穴を掘って植え付けましたよ。
 
2_4
 
写真のとおり、上部に2本。……で、その下に写っているのが、植え付けの穴を掘ったスコップ。。。。何かヘン?
 
そう、おわかりの通り、柄が折れました(泣)。。
 
わずか20センチばかりの深さの穴を2か所掘っただけなのだが、石がゴロゴロ、出るわ出るわ、穴を掘るというより石を掘り出す感じ。
まあ、スコップをテコのように使ってはいけないことは重々承知なのだが、石を動かすには仕方がないじゃないか。少しずつ、遠慮がちにやったんだけどね。あと、最後の一つの石を動かそうとしたら、ゴキッと柄が折れましたよ。
 
ここで諦めるもんか、と折れたスコップの先を使って、素手で石を引っ張りだしましたがね。
 
終わった後に、新しいスコップを買いに行く。今度は、柄も鉄製を。ああ、無駄な出費だ。
 
 
 
しかし、生駒山はこれほど石があるから、棚田の石垣を築けたのだろう。
話は変わるが、全国を歩いて棚田を見てきたが、場所によって石垣のあるところと土手のところにはっきり分かれる。石垣の方が垂直に近く段差を築けるから耕地面積も増えるだろうに、なぜ石垣を採用しない地域があるのか、と不思議に思っていた。が、何のことはない、石材が手に入るかどうか、で決まるのだろう。積み上げるほどの大きさの石が豊富になければ石垣は作れない。遠くから運んでくることは、人力では無理がある。
 
そう考えると、耕作泣かせの石だらけの土地も、棚田を築き終えた後は石のない土地と比べて一気に耕地面積に差が出るはずだ。
 
2010_4
 
これは、タナカ山林近くの石垣。高いところで高さ5メートルを越す。しかも、ほとんど垂直。これほどの石垣を積む技術はもちろんのことながら、積み上げる石材が土地にあったということか。そして石垣による棚田を作った(江戸時代後期とされる)ことにより、生駒山麓の農地は以前よりずっと増えて食料生産量も増えたことだろう。
 
石も、資源なのである。……そう思って、折れたスコップのことを忘れようv(^0^)(泣)。。。
 

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