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森と林業の本

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2015/08/24

ナラ枯れ緊急事態は、ビジネスチャンス?

またタナカ山林の見回り。

 
先日植えたアジサイは、その後大雨の日が続いたおかげか、よく根付いたみたいだ。
 
158_1
 
が、すぐ側に太いアベマキの枝が……。(注・アベマキとクヌギの区別はまだついていない。なんとなく樹皮が分厚そうなので、アベマキということにしている。)
 
この地を皆伐したと説明しているが、実はシンボルツリー的にアベマキとコナラの巨木を数本残している。ほかヒノキもある。
 
その中でも、もっとも真ん中にあってシンボルツリーに向いていた木の枝であった。アジサイが育ったら、これらの木を取り巻くように花を咲かせることを想定していたのだが……。
 
どうやら連日の風雨で折れたらしい。幸いアジサイの苗を直撃しなかったのはよかったが、ドングリになりかけの実がいっぱい付いた枝が落ちたのはちょっと悲しい。ま、枝の一本くらいなら……。
 
もっとも、事態はそんなに単純ではなさそうだ。
 
158_8
 
あああ。シンボルツリーの根元に粉が! ナラ枯れの始まりだ。
やられた……カシナガに。ということは、この木も遠からず枯れるか。まだ枝葉は青々しているが、枝が折れたのは、予兆かもしれない。
 
すでにこの木の隣のコナラが枯れ始めていた。
 
158_4_2
 
これは、もう葉が茶色になっているコナラ。もともと伐採予定だったのだが、都合により残っていたのだが、もはや勝手に枯れるだろう。
 
これらの大木があらぬ方向に倒れると、電線を切ったり、道を塞ぐことになりかねない。反対方向だと、石垣を破壊するかもしれない。
 
秋から冬にかけて、バタバタ倒木が相次いだり、カエンダケが大発生したり。タナカ山林、緊急事態である。
 
 
 
もっとも、まだ山林内の立ち枯れは救いがある。必ずしも道路にはみ出すわけではないし、車の通行量も多くない。もっと重大な懸念があるのは、街中のナラ枯れが進んでいることだ。
実は、家の近くでも道沿いに立つコナラの大木が完全に立ち枯れしている。これは、電線も巻き込んでいるし、街の中なので道を塞ぐと交通の便からも大問題となるだろう。
 
 
倒れてからなら、素人でもチェンソーを使えば小分けすればできなくもないが、対物対人に被害が出るかもしれず、処理に時間もかかって大騒動になるだろう。やはりその前になんとかしないと。
 
今年は奈良県北部で猛威を奮っているナラ枯れ。多分、緊急処理が必要な場所は相当数あるだろう。県と市町村は真剣に対策を考えるべきだ。
逆に考えると、アーボリカルチャーの技術を持つ人には、千載一遇のビジネスチャンス? しかも人の目に止まりやすい公共の道路沿いということは、木登り伐採技術を世間に知ってもらうチャンスでもある。
 
 
なんたって、ナラ枯れが奈良県で広がるのは、シャレではなく不吉ではないか(ーー;)。奈良県が枯れてしまうぞ。

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