以前、少し紹介したと思うが、時事通信社が発行しているAgrio(アグリオ)という電子農業誌がある。
その名のとおり主に農業、そして農山漁村地域の問題を扱っており、契約者にPDFで届ける雑誌だから、一般にはほとんど知られていないだろう。しかし内容は専門性が高く、しかも週刊なので速報性もある。官公庁や地方自治体、農協の内部情報なども網羅している。
読者は、農林水産関係の行政関係部署および個人に多いらしい。
やはり林業は肩身が狭く、ほんのわずか、というべきか。水産業より少ない気がする。
ニュースファイルやトップニュース、中央官庁だより、といった、いわばベタ記事欄に登場する程度だ。
その中で私は、たまに林業や山村振興関係の記事をチョコチョコと執筆している。まあ、農業関係の読者に対して「少しは林業にも眼を向けようよ」とか細げに声を上げているかのよう。
が、9月8日号は、ちょっとびっくり。
ずらりと林業系の記事が並んでいるではないか。

これが表紙。写真は私が提供した紀伊半島某所の皆伐地。
で、巻頭は私が執筆した。
林野庁の事実上の皆伐推進施策について記した。
次に掲載されているのが、バイオマス産業社会ネットワークの泊みゆき氏である。バイオマス発電の進展によって燃料とする木材の争奪戦に触れていて、奇しくも皆伐問題も取り上げていた。
私の記している皆伐とは切り口が違って、私の説明仕切れなかった部分に触れているからありがたい。両方合わせると、事態の深刻度が浮かび上がるのではないか。
そして最後に登場するのは、三菱UFJリサーチ&コンサルティングの相川高信氏の寄稿で、フォレスター・ギャザリングの紹介。これは、日本型フォレスター(森林総合監理士)の現状と、それを少しでも打破するために開く会合(10月11日)のこと。
これは岐阜・高山市で開かれる林業機械展に合わせて企画されているのだが、私も覗きたいと思いつつ、家庭の事情も含めてなかなか厳しいと悩んでいる。
いずれも読みごたえがある(^^;)と思うが、記事の内容はともかく、これほど林業記事、それも短信ではなく、きっちりとした濃度の高い記事が並ぶのは初めてなので、身内ながら感嘆しているのである(^o^)。
ちなみにアグリオのサイトはないかと検索してみたら、「アグリオ」というニンニク料理専門店がズラリと並んだ(笑)。いやはや、知名度のほどがわかる。
一応、こんなページがあったよ。
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