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2015/09/13

広岡浅子本に土倉翁

NHKの朝ドラ「まれ」はようやく終わりそうで、9月28日から「あさが来た」が始まる。

 
これは明治の女実業家・広岡浅子が主人公なのだが、彼女の人生のクライマックスの一つ、日本女子大学の設立運動で深く関わったのが土倉庄三郎であることは、以前にも紹介した。
 
そこで、広岡浅子を取り上げた本やムックなどが書店に並びだした。
 
そこで、ちゃんと土倉翁を扱っているかチェック。
 
結果としては、触れていないものもある。見るからにペラペラな内容でやっつけでつくったとしか言えないものも。。。
が、それなりに土倉翁も紹介しているものもあった。
 
『九転び十起き! 広岡浅子の生涯 (NIKKO MOOK)』では、以下のような下りがあった。
 
001_2
 
女子大学の設立を考えていた成瀬仁蔵が、広岡浅子を訪ねたのは土倉翁の紹介であることを示している。そして
「実に此の土倉氏と広岡夫人とが後継者になられた事によって女子大学の最初の礎石は据えられた」と、『日本女子大学校40年史』から引用されている。
 
土倉庄三郎については、
 
002
 
こんな注釈が。
 
 
 
さて、もっと詳しいのが『広岡浅子の生涯 (別冊宝島 2387)』である。
こちらでは、本文半ページを割いて紹介している。
 
003
 
そして、こんな顔写真つき。
 
が、ここで気になるのだ。この写真の土倉氏は比較的若い頃のものだが、これは今まで表には出ていなかったものだ。私の取材の中で土倉家長男の末裔(^^;)がアルバムを調べて発見されたもの。写真そのものは、全身ある。
 
Photo
 
これは川上村の土倉屋敷前、筏場で撮影したものと思われる。わりと貴重なものなのだが、これを編集部はどこから調達した? 
川上村に問い合わせてNPO法人芳水塾にまで話が行けば手に入るだろうが、それにしては提供が入っていない。(ほかの写真には入っている。)
拙著『森と近代日本を動かした男 山林王・土倉庄三郎の生涯』には、掲載しているが……。 ちなみに版元の洋泉社は、宝島社のグループ企業である。
 
ちと、解せませんね。勝手に流出させたのではないことを祈る。

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