NHK朝ドラ「朝が来た」の第一回目放送があった。
まだ主人公あさの少女時代を描いているだけで、まだ感想をいう段階ではないかな。でも、テンポのよい会話が売り物の大森美香の脚本にしては、もっさりしている(^^;)。演出の腕も試されるのではないか。
ところで、昨日記したように土倉庄三郎と広岡浅子が直接交わった接点がはっきりしない点について、貴重な情報をいただいた。
実はツイッターである。「加島屋(加久)や広岡浅子について呟く」さんからの情報。
『日本女子大学校 創立事務所日誌(一)』の明治29年8月11日の項目に
「広岡夫人女子大学用にて大和大瀧村土倉庄三郎君へ往、新田同伴」
新田とは、創立事務所の所員だそうで、二人して川上村大滝の土倉屋敷を訪れているのだ。帰りは翌日だから、おそらく土倉屋敷に泊まったのだろう。
当時は、吉野までは車で行くこともできるが、川上村へは五社峠を歩いて越えなくてはならない(駕籠という手もあるが)。大阪から一泊二日で往復するとなると、かなりの強行軍だろう。
もともと土倉庄三郎は、自由民権運動の頃から大阪には頻繁に出ており、加島屋(銀行)ともつきあいがあったようだ。それに日本女子大学創設運動のために東京にも出て、政財界人を回っている。そうした活動は、広岡浅子と一緒なのだ。
そこに接点があるはずと思っていたが、浅子がわざわざ山里を訪ねていくほどとなれば、極めて強い関係だと言ってよいだろう。
さて、関心事は果たして「あさが来た」のドラマに土倉役の人物は登場するか、である。今のところNHKのホームページによると、「奈良の豪商」役に笑福亭釣瓶が登場するらしい。
その役どころは、経営危機に陥った加島屋を助けるためにあさが借金を申込みに行く、という関係で、土倉家とは関係なさそうだ。
なお、あさの実家を描く幕末の商家が並んだ町並みは、奈良県の(橿原市)今井町で撮影されたらしい。ここは、大和の富の三分の一を集めたという豪農・豪商の街である。そして今もその頃の町並みを残している。
奈良的な視点では、こんなところも楽しめる(^o^)。
土倉庄三郎さんって川上村出身の日本林業の父と呼ばれる方ですね(最近学習しましたw)
自由民権運動ってことは板垣退助とも関わりがあったなんて知らなかった。
橿原市の今井町って奈良医大の近くですよね。
あの古風な町並みがNHK朝ドラの撮影現場に使われているのは嬉しいな~。
久しぶりにのんびり今井町散歩しようっと♪
投稿: 山崎木材有限会社 | 2015/10/01 06:43
「自由民権運動の台所は大和にあり」と言われるほど運動に資金を提供しました。
また板垣退助が洋行する際には、その資金2万円(多分、現在の2~3億円相当)を渡しています。板垣退助は、帰国後すぐに川上村大滝に御礼に訪れていますからね。
ほかにも多くの「明治の元勲」と言われる人々が大滝に通っていますね。
投稿: 田中淳夫 | 2015/10/01 10:38