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森と林業と田舎の本

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2015/10/15

フォレスターギャザリング in 高山

今日は、赤カブの漬け物を食べる。もちろん高山土産。
 

ところで林業機械を見る目的でなく訪れた高山の林業機械展。その真の目的は、会場で開かれたフォレスター・ギャザリングというイベントの取材であった。ようやく、ここまでたどりつけた(^o^)。

 
フォレスターギャザリングとは、ごく簡単に言えば(日本型)フォレスターの集会ということになるが、ここでいうフォレスターとは、林業を通して森林の将来を考えつつ暮らしを成り立たせようとしている人々、ぐらいの意味だろうか。それも今そうだ、というだけでなく、そういう人になりたいという希望者も含む。現場の林業作業員に留まらず、もう一歩踏み込んだ林業技術者と考えるべきだろう。もちろん民間人も多い。研究者もいる。
そうした人々を、有志の4人が呼びかけ人になって集めたのである。参加者は56人。それも北海道から鹿児島まで、全国から集まっている。まさにギャザリング。ちなみに人数の中には私も入っているようだ。
 
具体的には、自己紹介の後はワールドカフェと呼ばれる少人数のブース(6つ)に分かれて、テーマごとに話し合い、後に出た意見を発表するという形式。そのルールの中に、他者の意見を否定しない、合意形成は必要なく、好きなこと言い合う、という項目がある。
つまり、何らかの結論を出したり、みんなで提言をまとめよう……という目的ではない。
 
では、何のために開かれたのか?
 
……ま、そうしたフォレスターの実態については、もう少し考察を深めてから記事にしたい。
ここでは、開かれたワールドカフェの中で聞かれた言葉を紹介したい。
 
19 こんな具合に発表。
 
実は、私は取材のつもりで各ブースをまわって、そこで話し合われている内容を聞き取っていた。その中に、林業界のPRについて、というテーマが出ている班があったのだが、そこでマスコミの一員として私にも意見を求められた。
 
取材のはずが当事者になってはマズいのだが、まあ、そこは私もいい加減なのである(^o^)。
 
ただ私の気になっていたのは、林業界がPRしていないことと言うよりは、PRするのが嫌いということである。
 
実際、意見の中には「森林組合のホームページをつくりましょうか」という提案をしたケースがあって、その際に組合長は全力で拒否したというのである(笑)。
そのほかにも、森林組合(だけではないと思うが、林業団体の代表として)は、PRを極端に嫌うケースが報告された。実は、私自身の経験でも、そうしたことは感じている。
 
そこで、私は「なぜPR嫌いなのか」という問いかけをした。参加者はフォレスター(および希望者)なのだから、彼らは,PRは必要と思っているのだが、あえて推測を交えてもいいから「なぜ」を探ってもらった。
 
すると……。
 
「ホームページなんかつくって、外部から問い合わせがあると電話に出なくてはいけないからイヤなんですよ。昼間はだいたい組合長しか話せる人がいないから」
 
え、組合長は電話に出るのがイヤなの?外部の人と話すのが苦手? 見知らぬ人とはつきあいたくない?
 
「やっぱりグレーというか、ブラックな部分があるから、内部事情を探られたくないんでしょうね」。
 
グレー。ブラック。……これって。補助金絡み?と聞くと、黙ってうなずく(笑)。ただし真っ当な補助金を受け取ることをグレーだとかブラックとは言わない。
 
そもそも外部の人とは何者か。森林組合に興味を持つ。というか、その地方の森林に興味を持つなり、関係のある人しか連絡を取ろうとしないはず。つまり仕事につながる可能性を秘めているのではないか。
 
PRしない、したくないということは、言い換えると仕事をしたくないということ。さらに言えば、仕事をしないでも食えるということになる。つまり現時点で困っていないのだ。将来は考えない。森林の将来を考えるべき人々は、自らの仕事の将来には目をつぶっているのか。
 
そりゃ、名誉職の組合長や職員は食えるのだろうけど。私の知っている組合も、現場作業員の給与を下げても組合長らは下げずに超高給取りだった。その給与の元は、補助金という税金なわけだ。
 
 
日本林業界の正体見たり。
 
(日本型)フォレスターの使命は、このガチガチの腐った体制をぶち壊すことなんだろうな。少なくてもPR嫌い(仕事嫌い)の組織は殲滅してほしい。
 
 
残念ながらワールドカフェは時間切れで、このテーマを続けて深めることはできなかったが、反論待つ。できるものなら……。

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コメント

昔、「宣伝しない企業は存在しないのと同じで、存在が知られていないから優秀な就職希望者が現れず、ゆえに宣伝しない企業は衰退する」と山本夏彦が書いていたように思います
大学入試の倍率が報道されたりとか、就活時期に流れる見知らぬ企業のイメージCM/広告とか、そういうことなんでしょうね

そういえば、ネット広告はクッキー(食べる方じゃない)をもとに表示されるはずで、私もそれなりに林業絡みのサイトやページ見てるんですが、林業関係の広告見たことが無いな、ということは林業関係のネット広告は出稿が無いのかな?
田中さんはじめみなさんには林業広告は表示されてるんでしょうか?

私もかなり林業系の検索をよくしていますが、いまだに林業関係の広告が表示されたことはありませんね。

仮に森林組合は宣伝して新規の仕事を取らなくても食えるとしても(本当はそんなことないはず)、社会の公器として広報活動は必要というのが、現代社会の認識なんですが。

補助金を受け取るにあたり、説明責任履行は必須と考えます。社会と繋がることを避け、仕事に繋がる可能性すら捨てる?
責任感のなさに唖然とすると共に、めぐまれてるんだろうなあ、と苦笑するばかりです。
川上と繋がる方法を模索中の川下より。

もちろん上記内容は推測を含みますし、すべての組合がそうだと言うつもりはありません。実際、立派なHPをつくり、熱心に外へ向けて情報発信している組織もあります。

が、現実にPRを嫌う組織があるのは事実です。単に田舎の人は世間にPRするのが苦手なんですよ……で済む話ではないと思いますね。
まさにつながりを求めている川下の人々を拒否することにもつながるのですから。

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