無料ブログはココログ

本の紹介

« 2015年9月 | トップページ | 2015年11月 »

2015年10月

2015/10/31

ジオ的楽しみ

森林公園を歩いていると、ミョーなものを見かけることもある。

 
2
 
道端にあったこの石は、なぜ真ん中がくり抜かれているのか。
 
もしかして、この中に仏像でも刻まれているのか?
が、いくらじっと見つめても何もない。線画も描かれていない。
 
それに、人工的に削られたのとは少し違うようだ……。
 
 
謎解きは……。
 
1_2
 
ちょっと引いて眺めると、すぐ近くにくり抜かれた部分とおぼしき石の塊が。
 
どうやら、この石は、上から転げ落ちてきたらしい。そして割れて、中の部分が分離したのではなかろうか。この石の割れ方も気になるところだ。
 
 
山の中を歩くときは、植物ばかりではなく、石を観察しても面白い。とくに生駒山は、巨石の宝庫で、各所に巨石が地面から顔を出している。
しかも、そんな巨石に仏像が描かれていたり彫られていたりするケースも少なくないから、ないがしろにできない。
 
最近ジオパークという名でユネスコなどによって希少な地質地域を選定されるようになった。地形・地質に着目して貴重なものを保存(大地の遺産という言い方をする)するためだ。大地の遺産というか記憶だ。
まあ、それほどユネスコのジオパークほど大げさでなくても、愉しめる大地に残されたチョー昔の地史の痕跡は間近にあるよ。

2015/10/30

荒れる?森林公園

最近は、森の中を歩く時も、近隣の森林公園を選ぶことが増えた。

 
道なき道を歩く? そんな野蛮な(^^;)。。。
いやいや端的に言えば、森の中をかき分けて進むのは気合がいる。それに、この季節はクモの巣がいたるところに張られているので、それに引っかかるのがイヤで躊躇する、という切実な理由がある。
 
それはともかく、森林公園と言ってもそこそこの広さがあり、道も多岐に渡っている。そして私が選ぶのは、なるべく他者が歩いていない道。思索に耽っているときに人と出会うのは苦手なのである……が、どうも目につくのが、こんな看板。
 
007  030
 
通行禁止、進入禁止ばかりではないか(-_-メ;)。プンプン
 
本当に増えている。つまり、園内で通れる道が減らされている。それも、深い森の中を進む小道ほど通れなくなっている。
おそらく、当初はいろいろな道を入れることを管理者も楽しんでいたのだろうが、長年のうちに傷みが激しくなり、一般人が通るのは危険と判断したからだろう。
 
たしかに、こんなところもある。
 
1 せっかく風情ある木橋なのに……。
 
ほかにも倒木があったり、道端が崩れていたり。草ぼうぼうで道が消えかけていたり。
なぜ知っているって? そりゃ、進入禁止の看板があれば、あえてその奥に進みたくなるからさ(^O^)。
 
……だが。だが、だよ。それらも修繕すればいいのではないか。修繕できるレベルなのである。ちょっとスコップやノコギリ、あるいはカマなどを使えば安全に通れるようになる。
だが、やらないのね。単にロープを張って、人が入れないようにするだけ。
 
これは、来園者に少しでも危険なことはさせられない、という発想だろうか。
 
どうも、それ以前にマンパワーが衰えているような気がする。はっきり言って、公園管理の予算や人材が削られたのではないだろうか。だから、専門の業者に修復を依頼するどころか、自分たちで手を入れる時間もなくなってしまった……。むしろ通れるコースを減らした方が、管理は楽になる。
そんな状況に陥っているような気がするのだ。
 
さて、真相はどうかわからない。しかし、公園内でさえこんな状況だと、一般のハイキング道などの管理はより手抜きになるのではなかろうか。
 

2015/10/29

「AKB48総選挙」的投資ビジネス

NHK朝ドラ「あさが来た」の主題歌、「365日の紙飛行機」が気に入っている。朝ドラの主題歌にしては爽やかな曲だなあ。通常は聞き流しているのに、ついまっすぐ画面見て聞いちゃう(^o^)。 

 
ユーチューブにはたくさんアップされているけど、とりあえずこれ を。
 
ご存じAKB48が歌うのだが、実は私はAKBにまったく興味がないというか、むしろ毛嫌いしていた。(どちらかというと「ももクロ」の方が笑えて好き♡。)
いや、もちろん、可愛い娘はいますよ。それぞれが個性を競って立ち位置求めて頑張っていることも伝え聞くし、頭のいい娘もいるでしょう。面白い娘もいるでしょう。キャラ立ちした娘もいるでしょう。
 
だが、その前にAKBビジネスがイヤな感じなのだ。個人をアイドルとして売り出すのではなく、パッケージ化していることもだが、「総選挙」と名付けた人気投票でセンターなどの地位を決めたり、メンバーの所属をSKEだNMBだHKTだ……と全国、さらには海外まで飛ばしてしまう。
ほとんど個人の意志を抜きに、人間を駒として動かすのだ。
 
総選挙も、いわば金権選挙だ。CDを購入しないと投票権が得られず、ファン心理を煽って大量買いをうながす。メンバー個人も自分に投票してもらいたくて涙ぐましい努力を強いられる。まさにプロデューサーの金儲け主義の黒い罠にはめられたも同然。これってオタクファンから搾り取るブラック・ビジネスではないか。イヤな感じ。
 
 
……と、まあ、悪口を書き出したらいくらでも出るのだが、せっかく歌が気に入ったのだ。少し考え直してみた。
 
まず、ファンは投票権を買うことで、何を得るだろう。CDは1枚あればいいのだから、大量買いしても、2枚目以降は投票権を得るためだけだ。
では、投票することで何を得るのだろう。仮にお目当ての子が自分の票も含めて上位にランキングできたら、そのアイドルは当然喜ぶ。その喜びを自分のものとして喜ぶ……。これも、なんかイヤな感じ。ファン心理を弄んでいる気がする。
 
だが、ここはケシカランと決めつけずに、この現象を一種の喜びの共有として捉えよう。ただファンの得られるものは、ほかにはせいぜい握手する権利とかサイン色紙とか、まあファンクラブの会員レベルの特典にすぎないから、圧倒的にファン側が片務的である。ほとんど宗教の信者のように献金させられているように感じる。
 
 
だが、もし投票権の購入を献金ではなく「投資」に見立ててみよう。将来性を見込んで、さらに人気が伸びるように投資するのだ。
投資を受けたアイドルが見事人気を上げた場合、それは収入増につながる。ならば何らかの配当を受け取ることはできないだろうか。金銭でもいいが、投資額(投票権数)に応じたバック(特典)が何かあるというシステムにしたら……。たとえば限定もののアイドル・グッズがもらえるとか、CDなどに支援者として名を刻まれるとか。
 
逆に、投資したアイドルが伸び悩んで頭打ちになったら、その投票権(投資)を売却して、別の有望新人に乗り換える、なんてことも可能にできないか。つまり投資分を証券化してしまう。アイドルの人気を数値化して、取引市場もつくる。
 
そんなビジネスまで発展させたら……見様によっては、よりブラック化を促進してしまうように映るだろうが、少なくてもアイドルとファンの立場が片務的でなくなる。
 
 
……なんだか妄想がすぎたみたいだ。
が、これを考え出したのは、森林ビジネスとアイドルの世界をダブらせたからなのだ。
 
よい森林を育てるためには金が要る。そこで投資を呼び込むことが求められているのだが、森林ビジネス(=林業)では目に見える形で利益を生むのが難しい時代になってしまった。少なくても短期的には利益につながらない。ただ、森づくりには夢がある。森をデザインして美しい森を作り上げることは喜びにつながる。
 
その構造は芸能界に少し似ているかも、と思ったのだ。林業家と投資家が喜びを共有することができれば、森にも新たな資金が注入されるのではないか?
 
たとえば森林を小分けして、投資を求める。今流行りのクラウドファンディングみたいな形でもいい。もちろん、この森をどのように仕立てたいか、そのためにはどんな施業が必要でコストはどれほどかかるか。それらを明確に示して投資を求めるのだ。
 
それは補助金という名の税金や、寄付金ではない。それではもらったもん勝ちのようなモラルハザードを引き起こしがち。あくまで投資なのだから、掲げた目的どおりに実施して成功させねばならない。そして成功した暁には出資額に応じて配当を払う。
ただ失敗しても返金の必要はないのが、融資などの借金と違う点だ。おかげでリスクを取った挑戦ができるだろう。
 
たとえば1ヘクタールの森を、10年後20年後に「○○な美しい森」に仕立てるという契約の元に、100万円の投資をさせる。その期間は、出資者にさまざまな特典を提供する。その森の中でキャンプできるとか、山菜を採れる、薪を拾える、間伐で木を伐らせてもらえる……など。
 
さらに森全体の利用を認める。たとえばネーミングライツを設定して名前をつけられるとか、その森を利用したコマーシャルを展開できる権利を与えるとか。企業によっては、利用価値のある使い道が思いつくかもしれない。上空や遠景から企業名を読めるように木々に看板を取り付ける、なんて手もあるだろう。この森を守っています、と企業イメージのアップを図ることにも使える。
 
さらに投資家には、期間内は何本かの立木権を握ることができるようにしてもよい。生きている樹木をちゃんと登記して、立木の利用権限を渡すのだ。これは、ちゃんと法律でも認められている権利だ。かつて山林を土地ではなく立木だけの取引を行った名残だ。
立木権を握れば、森林土地の所有者も勝手に伐採できなくなる。それが困るのなら山主が買い取るしかない。いわば投資額の担保のようなものである。
 
やがて最初に計画したとおりの森にできたら、立木権を設定した木を収穫する度に配当金として売り上げの何割かを受け取る。
だが失敗したら配当金はない。出資者は利益が得られず、林業家は名誉を失う。
 
どうだ?
 
 
AKB総選挙からこんな森林の証券化ビジネスまで連想するなんて、俺って、もしかして天才、いや奇才ありかもv(^0^)。いやあるのは、アホクサイかもなあ。
 
 

2015/10/28

ササ刈りの跡に

NHKの「歴史秘話ヒストリア」で国宝にあった松江城を取り上げていた。

 
そこで、太い木材が足りずに苦労した話が紹介されていて、結局細い柱には周りを別の板で包んだ「包み板」を施した(全体の約3分の1)ことも触れていた。
 
この話を「名古屋城の天守閣の復元なんぞに無理して太い木材使わなくていいんだよ」と本日のネタにしようかと思ったのだが、この件は、私も本ブログ(と裏ブログ)で幾度となく触れてきたことだ。だからパス。
 
 
 
そこで話題を変えて、タナカ山林(^o^)。
 
コツコツと通って、ササ刈りをやっております。
もっとも刈り方としてはかなりいい加減で、どうせ全部キレイに刈り取るのは無理だから、背丈を抑えるように刈っている。その代わり、ササ以外の樹木・雑草は残す。そうすりゃササより高く伸びるものも現れて、それがササの成長を抑制するのではないか……ササ以外の草原になるか、樹木が伸びて雑木林にもどるのなら、それもまた生物多様性が増すだろうからよし、という方針だから。
 
すると、先日刈り取った跡に、こんな草花が咲いていた。
 
1510_002  
 
小さな黄色い花。なかなかキレイではないか。こんな変化が、ほんの数週間で起きるのか。
面白いものである。
 

2015/10/27

奈良にCLTビルが着工!

奈良に木造5階建て、CLTによるビルが建てられることになった。

 
一般紙にもまだ発表になっていないスクープ!!!
 
とまあ、あおるほどのことはないのだが、そのことを記事にした。
 
 
CLTの建物は、全国に少しずつ建ち始めているが、意外やビルディングと言えるほど複層階の建物はまだ見かけない。第1号の高知大豊町のビルは3階建て。普通の木造でも建てられる階数だ。
 
奈良に建つのは1階がRCで2~5階がCLTのビル。来年3月に竣工予定だが、おそらくその時点ではCLT最高峰になるだろう(笑)。(ちなみにCLTを使っていない木造5階建てはすでにある。)
 
ただ福祉目的の施設という点でも初めて。林野庁は、木造は子供や年寄り、障害者の集まる場所として適切だという事例にしようと熱心らしい。
 
ただ、CLTは構造パネルだから、完成したら隠れてしまって触れられないのである。そこで今回のビルには、改めて外装・内装ともに別の木質素材を張り付けるそうだ。
 
だったらCLTかどうかは関係ないような気が………(ソレハイッテハダメナノデス。)
 
1
 
建設予定地。現在、地盤強化工事中。5階建てビルくらいなら、本来はいらないのだがCLTで国の認可を取るために必要になったのだとか。
 
ちなみに、この土地からは遺跡は出なかったよう。これは奈良の建設関係者の間では、かなりホッとする出来事。どこ掘っても何か遺跡出るからねえ。そして遺跡が見つかったら調査のために建設期間が大幅に延びて、しかも発掘調査費用まで負担しなければならない。
 
ともあれ、今後の建築工程もできるかぎり追いたい。

2015/10/26

皆伐地空撮!

友人のカメラマンが、紀伊半島を飛行機で一周して空撮する、ついでに何か撮るものないか、と聞いていた。

 
そこで「皆伐している山あったら、撮っておいて」と頼んだ。
 
その写真を送ってもらったので大公開。(トリミング済み)
 
Photo
 
ちょっとガスがあったみたいでかすんでいるが……。
場所は奈良県五條市大塔町篠原の近隣だそうだ。この地名でピンと来る人は少ないと思うが、幹線道路から奥に入ったかなりの秘境である。篠原踊りなど民俗芸能の世界では、少し有名かも。今は限界集落だが。
 
 
この皆伐地を見た感想としては、「意外と狭い」。「やっぱり急斜面」。
 
紀伊半島は急峻なので、それほど大きな皆伐地はなさそうだ。といっても、十数ヘクタールにはなるかなあ。
なお写真の右手の谷には、カットしたが別の皆伐地がある。分散して各地で皆伐は行われているようだ。
 
そこで、グーグルマップの衛星写真でもこの辺りを示しておこう。
 
Photo_2
 
 
 
 
じわじわ進行している皆伐。できる限りウォッチしておきたい。

2015/10/25

国産竹塗り箸

昨日から今日にかけて、福岡で楽しんできた。

 
で、夜は当然のように飲みに……いや、懇親会を開いたわけだが、そこで出たお箸。
 
1_2
 
竹の割り箸か……と思って出してみると、割り箸ではなかった。
 
かつて竹箸は、鹿児島で多くつくっていて、国産の竹割り箸もあったのだが、今はほぼ100%中国産。残念だが、樹脂箸よりマシか……と思っていた。
ただ竹箸は、防カビ剤を使っていることが多いので、それが気になるところ。
 
が、この箸袋をよく読むと、ちょっと違ってる。
これ、国産らしい。しかも塗り箸だと。
 
2  
 
九州産とあるから、どこの竹かはわからないし、洗って繰り返し使えることを強調しているのは気に食わないが、ともあれ国産なのである。
それに塗り箸とあるが、いわゆる塗料で固めたというよりは拭いた様子。漆工芸でも厚く塗るものと、表面を拭いた漆があるが、後者だと地が透けて見える。たしかに竹とわかるつくりだ。
なんとなく、薫煙をかけた竹割り箸に似た気がするが……。
 
今も竹箸を生産しているメーカーが九州にあったか。
その点に興味を持ったのである(^o^)。珍しい。
 
 
ちなみに福岡で見てきたもう一つの珍しいもの。 
6
 
世界遺産に指定されたポンプ場。なんか、地味だ(笑)。近寄れないし。

2015/10/24

新しい檜皮葺き

生駒の宝山寺。

長く行われていた拝殿の修復工事がようやく終了した。
 
囲いを取ったら現れたのは、初々しい?檜皮葺き。
 
Photo
 
以前、覗き込んだ工事中の拝殿。
 
1 
 
ここで使われた檜皮はどこから採取されたんだろうねえ。
 

2015/10/23

ベジタリアン化するクマ

クマがベジタリアンに……つまりクマが草食化する、と言っても、植物のようにおとなしくなった、という意味ではない。恋愛しない草食系クマ。なんて、絵にならない(^o^)。

 
ここでは文字通り、クマの食べるものが動物性タンパク質より植物質のものが増えたという研究結果を読んだのだ。
 
具体的にはヒグマなのだが、明治以降のヒグマの骨を調べると、窒素同位体元素の比率で何を食べていたかが推測できるらしい。
 
すると以前はエゾシカやサケ、昆虫類が6割以上だったのが、今やそれら動物質は5%程度となっていたというのだ。代わりに増えていたのが、フキやヤマブドウなど草本・果実類なのだという。
 
まあ、和人が蝦夷地に入植してサケは横取りされるわ、逆にエゾオオカミが絶滅して、オオカミが捕まえたシカを横取りもできなくなるわ……というのが原因として考えられるらしいが、本来ならそれは餌不足を招いて存続危機事態(-_-)に陥っていたかもしれない。が、その餌不足を植物性で補うようになったことがヒグマを絶滅から救った……。いや、近年はヒグマの生息数増加が確認されているから、むしろ繁栄するきっかけとなったとも考えられる。
 
あくまでヒグマの研究だから、本州のツキノワグマにも当てはまるかどうか厳密にはわからないが、なんとなく納得する。
 
というのは、私は長く日本でクマ類が増える要因は見当たらないと思っていたのだ。山奥まで人が入り込み、洞をつくるような大木が極端に減ったため冬眠穴を失い、何より餌(動物質を想定)を得るのが難しくなったはずだから。
 
ところが、現実にはヒグマもツキノワグマも、現在は数を増やしていると言われる。その理由が理解できなかった。
 
しかし、もし食性を大胆に返還し、さらに習性も人間社会に適応するように変えたら……数を増やすことも可能だったのかもしれない。たとえば人工林であっても植物性の餌なら不自由しない。結構な草木の実がなるからだ。雑木林も、餌の宝庫だろう。
 
もともと雑食性であり、植物食だって採るのが可能だったという点が大きいとはいえ、これは大胆な転換だったろう。それが、豊富な餌を得ることにつながり、繁栄につながったしたら、皮肉でもある。
食性というパラダイムの転換が、種の繁栄を呼び込めるのだ。 
 
 
ここからは閑話休題。
 
人間は、かつてほとんど草食性だったのが、どんどん肉食の度を増やしているが、それが日本の人口減を招いたのかもしれない……。 
いっそ、再び日本人も草食化したらどうだろう。それも野菜なんて小さなこと言わず、木を食べるような……。実際、木の粉を小麦粉に混ぜてパンを焼いたりを打ったりする試みはされている。抹茶と混ぜて「おがっティ」というお茶もあるそうだ。
 
食べ物だけでない。これまで使わなかった素材に置き換えることが繁栄の基盤にならないか。鉄ではなく石とか、木ではなく草とか。セルロースナノファイバーもその発想の一つになるだろう。
 

2015/10/22

「合意形成」は必要?

先日、高山の林業機械展の中で開かれた「フォレスター・ギャザリング」というイベントでは、全国各地から集まったフォレスターが話し合ったわけだけど、この際にルールがいくつか設けられた。
 
一つは「他者の意見を否定しない」。
二つは「一人が延々としゃべらない」。
三つは「黙って過ごさない。誰もがしゃべる」。
四つは「合意形成の必要はなし。誰もがいいたいことを言う」。
 
1~3は、通常のブレンストーミングでも言われることで、まず議論を盛り上げるための手法だが、ここで重要なのは4つ目だろう。
 
合意形成はしない、結論は求めない。みんなが意見を出し合って、それを聞くことに価値を求める。
 
ちょっと哲学的(笑)と思ったが、これとは別に私も最近は合意形成は必要か、と思い出している。
 
 
とくにまちづくり的な新規事業などを始める際、よく言われるのはステークホルダーの合意形成である。ちゃんと情報を共有して、目標なり手法なりを合意しておかないと、事業は上手く行きませんよ、というのだ。
言い換えると、合意していない人から足をすくわれる……いや直截に反対される、邪魔されると言った方がよいだろう。
 
 
だが、最近いろいろな事例を目にしているうちに私も意見が変わってきた。「合意形成なんていらない」。
そんなものに時間と労力を割いていたら、結果的に本番の事業を展開するチカラが削がれる。スタートするタイミングも失われる。反対する奴を蹴散らすだけの推進力を持って事業を・進める方が得策なのではないか、と。
勝てば官軍、じゃないけど、まず事業を動かせば、賛同者や味方も現れるかもしれないし、渋々かどうか文句を言わなくなるのではないか……。
 
 
もちろん闇雲にやれ、というわけではない。反対者・敵は少ない方がいいし、できれば味方もほしいだろう。だが、それを得るために時間と労力を割きすぎないよう見切り発車もしてもいいんじゃないか。
 
私は「空中戦」という言い方をしているが、地上で目の前の敵を順々に倒すのは最後の掃討戦ぐらいにしておいて、空中から攻める(周りの眼を気にせず、頭ごなしにさっさと事業を動かしてしまう)のも効果的だよ、ということだ。
 
しかし、周囲の反対を蹴散らして実行するのは大変なエネルギーがいるんじゃないか、軋轢が大変だろう……という意見もあるが、私には合意形成のために使うエネルギーの方が大きいんじゃないか、という気がする。とくに変化を嫌って足の引っ張り合いになりがちな老齢社会の日本では。どのように説得しても合意したくない人が多いし。何より楽しくない。同じエネルギー傾けるならやりたいことに注力したい。
 
 
実は同じことを書いている本があった。
 
稼ぐまちが地方を変える 誰も言わなかった10の鉄則」 木下斉著 NHK出版新書
 
⇦ この本、本ブログのサイドバーに載せているし、すでに紹介している。たしか7月だ。ただし、その時は「補助金を当てにするな」という項目に注目したのだったと思う。
 
が、10の鉄則の中には「全員の合意」は必要ない、という項目もあるのだ。
 
そこに書かれてあるのは、全員が合意しても全員が行動に移すとは限らない、という事実だ。むしろ行動に移すのは少数。
 
「みんなの計画は自分の計画ではない」とも書かれてある。う~ん、名言だ(笑)。
 
それよりも意志決定は、事業者自身がする。そして「賛同者を馬車に乗せてはいけない」。
名言続き。詳しくは本書をお読みすることをお勧めするが、ようは乗せるのではなく引かせる。リヤカーを一緒に引く同志を求めるという意味である。
 
事業説明会を開くのは、同志を募集するためであり、合意形成のためではないわけだ。同志が現れなければ、一人でも動く。
少しでも成果が出たら、きっと賛同者が少し現れるだろう。賛同者の中から一緒にリヤカーを引く人が名乗り出るかもしれない。いや、別のリヤカーを引き出す可能性だってある。それはライバルであっても敵ではない。きっと同志になる。
 
……ほかにも「まちを変える10の覚悟」という一覧もある。この本の巻末に掲載されてあるが、これまた名言ぞろい。
 
まちづくりだけではなく、さまざまな事業を行うに際して胸に染みるのである。
 
 
 
 
 

2015/10/21

森で哲学しようぜ!

朝、NHKの朝のワイドショー「アサイチ」を見ていると、「哲学」をテーマにしていた。

今、哲学が流行りなんだそうだ。NMB48のアイドルから子育て主婦まで哲学にハマる人が続出していて、哲学カフェも各地で開かれているとか。
 
そこで紹介される哲学は、「ものごとの本質を考えること」と大雑把に説明されているけど、古今東西の哲学者? 思想家? の箴言・格言などが登場して、なかなか楽しめる。
 
実は、私も今思えば哲学に凝ったことがあった。中学生の頃に図書館で見つけた格言集や、それらを語った人々の伝記を読みふけり、高校の倫理の教科書に載る哲学者の唱える主義主張を熟読・理解するため呻吟していた。まあ、テスト対策もあったのだろうけど、わりと楽しんでいた記憶はある。
当時は、これが哲学とはこれっぽっちも思っていなかったが、この番組の定義に合わせたら哲学となるのだろう……。もっとも、哲学と思想、あるいは宗教の教義との違い……などと考え出すと複雑になりすきて混乱するのだが。
 
 
で、何が哲学のオモシロさかと言うと、私にはうだうだ考えることなのである(^o^)。
 
これがこうなってああなり、その裏にこんな要因があるから、きっとこうなる、みたいな。
たとえは「人生とは」とか「幸福とは」なんてことも、それらに当てはまる要因と条件、さらに事例を数多く積み重ねて考えていくと、因果律の思考ゲームみたいなところがある。
 
肝心なのは、完全な解答が出ないことだ。数学など理系にありがちな論理的に導き出せる結論は出ず、曖昧こもな「意見」だけである。それこそテレビに登場した哲学者が口にしたように「解答はないのが哲学」なのだろう。
 
 
そんなことを「アサイチ」を視聴していて思っていると、これって林学にも当てはまるのではないか、と気づいた。
森林は、あまりに多くの要因が絡み合っている。環境や土質、樹種と個体差、それに人間社会の経済や心理まで複雑に絡んでいる。何より時間のファクターが重い。
 
しょせんは、時間によって森がどのように変化するかわからない。1本の木を切ることで、周りにどんな影響を与えるかなんて想像するしかない。目標林形を決めようと、50年100年先にどんな木が育つかわからない。育った木からどんな木材が採れて、何に使えるかなんてその時の人間の都合なんぞ今は知ったことじゃない。
 
でも、考えてみる。とりあえず考えられるだけの環境や経済や人間社会の要因と条件を思い浮かべ、さらに各地の事例を参考にして、きっと、こうなるんじゃないかなあ、と「意見」をひねり出す。
その意見は、しばらくして変わるかもしれない。新たな研究事例なども現れるだろうし、数年で森が思いもかけぬ方向に遷移するかもしれないのだから。
 
……これって、哲学だ。解答がない点も(^o^)。
 
 
私は、これまで森林生態学を学ばず林業するな、と思っていたが、今後は哲学せずに林業やるな、に変えようかな。
 
 
実は、また某大学の森林系の研究室の女子学生から連絡があって、今度会うことになった。わざわざ生駒まで来るというのである。
 
森林とは、林業とは、地域社会とは……といろいろ思うところはあるようである。
私としては、森林に関したことで、お望みとあらば可能なかぎり協力するつもりだ。とくに女子大生には(⌒ー⌒)。
 
ただ、一応付け加えたのは、まず「考えなさい」である。考えて考えて考え抜いて、自分なりの「意見」を持たないと、本を読んだり人に聞いた話を丸呑みするだけで終わってしまう。ちゃんと考えてから来ること。私の話もそのまま信じず、その後も考え続けること。
 
森で哲学しようぜ!が、これからの合い言葉だな。。。
 

2015/10/20

あなたの好きな木」アンケート

先週の朝日新聞土曜版に、「あなたの好きな木」のランキングが載っていた。

ウェブサイトによるアンケートなのだが、まずは一覧を紹介しよう。
 
 
1、サクラ
2、イチョウ
3、キンモクセイ
4、ウメ
5、ハナミズキ
6、シラカバ
7、ケヤキ
8、マツ
9、ヒノキ
10、クスノキ
11、ツバキ
12、サルスベリ
13、オリーブ
14、ポプラ
15、ブナ
16、ヤナギ
17、カキノキ
18、モモ
19、アカシア
20、モミ
 
……
 
絶対にサクラがイチバンにくるんだね(^o^)。あくまで多数順だから、文句のつけようがない。
 
だいたい街路樹や庭木から選ばれたようだが、ヒノキなどは木材から連想するのだろうか。モミはクリスマスツリー? スギは、絶対に上位に入らない(-_-)……と思ったら、意外や25位に入っていた。
むしろクヌギコナラが入らないのが不思議。
 
外来種としては、やはりハナミズキが上位に来て、なぜかオリーブなんぞが入っている。アカシアは正確にはニセアカシアのような気がするが……。ほかポプラは外来だろうか。
 
ちょっと気になってアンケートの仕方を見ると、78の選択肢から5つまで選んでもらったのだという。それで、オリーブのようなあまり目にしない木が入るのかも。逆に身近なコナラなどはリストアップされていなかったのか、あるいは読者が知らない樹名だったのか。
意図的とは言わないまでも、 ちょっと誘導的ではある。
 
 
 
私なら、何を上げるだろう。意外とソヨゴのような中低木で、照葉樹だけど明るい色の葉と赤い実の着ける姿は好きだが……。やはりクスノキかねえ。あの樹形は好きだ。それに葉の匂いがよい。日本の樹木でなくてもよいなら、熱帯の巨木フタバガキなんて上げてみたいが。
 
 

2015/10/19

Yahoo!ニュース「紅葉を商品化せよ!」を書いた裏側

Yahoo!ニュースに、「紅葉」を商品化せよ! 新たな葉っぱビジネスをさぐる を執筆しました。

 
 
自宅の前で、色づきかけた柿の葉を拾ったのがきっかけ(^o^)。つい拾って持ち帰る。
 
でも、その柿の葉は、すぐに枯れて色が抜けてしまったのだよ。
そこで数年前に取材した、紅葉の色を保存する研究に思い出したのである。意外と簡単なので、個人でも薬品を買い揃えたらできるかもしれない。 
 
その点からは、あんまり新しい話ではないかもしれない。実は、商品化を進めている人にも会っていて、彼は紅葉した柿の葉だけでなく、調味料にする柿の葉の粉末などもつくっていた。
 
今回、粉末商品にも触れようかと思って検索してみたら、全然姿を見せない。私が取材した時期の記事はいろいろ出てくるのに、その後はまったく登場していない。商品を売るサイトも見当たらない。
 
ビジネス化を諦めたのかもしれない……。そんなわけで割愛した。
 
現実のビジネスは、なかなか厳しいのである。

2015/10/18

イノシシはなぜ道を掘り起こすか

イノシシは、よく土を掘り起こす。

それはミミズを探しているんだ、という説があったが、必ずしもそうではないらしい。そもそもミミズをそんなに好んで食べるわけでもないという。
 
2
 
これは、生駒山の、あまり人の通らない道。ま、廃道と言ってよいのだが、そこを歩くと驚くほど耕されていた……(;´д`)。どうやらイノシシの仕業らしいのだが。
 
それが道(跡)部分ばかり。道からそれた森の中は、意外なほど掘り返されていない。道と言っても廃道に近いから暗くて崩れかけているのだが、そこを耕すものだからいよいよ歩きづらい。ふわふわというか、足がズボリと潜り込む。たまらん。
 ゛
 
なぜイノシシは、こんなに土を掘り返すのだろうか。納得できるような理由が見つからない。
あえていうなら、掘り返すのではなく、牙を土に突き刺して楽しんでいるんじゃないか、あるいは土そのものを目的としているんじゃないか、と感じることだ。
 
 
そういや、シカは鉄道線路沿いによく出没して事故を引き起こすが、それは線路が削れて撒かれる鉄粉を求めているのだ、という研究が出ている。鉄分を取るために線路沿いに出てきて跳ねられるというのだ。
 
イノシシも、道のような適度に硬くしまった地面を掘り返す理由があるのではないか、と思ってしまう。林床はお気に召さず、あくまで道がよいのだ。まさか道には汗が落ちていて塩分を含んでいるから? そりゃないか(笑)。
 
 

2015/10/17

森林総研の「土のチカラ」

昨日は、森林総研関西支所の公開講演会
「森の恵みと土のチカラ~ささえ合う森と土~」に顔を出してきた。

 
タイトルどおり、国際土壌年に合わせて森林土壌をテーマにした内容という触れ込みだった。
実際には、直接的な土のことは思いのほか少なかったのだが、私としてはちょうどよかった。 
なぜなら、今度「土壌ジャーナリスト」として講演の依頼が来ており、そこで話すネタを考えていたからである。これは使えるなあ……とメモをしながら聞いていたのであった(⌒ー⌒)。
 
001
開演前。映し出されているとおり、講演中の撮影は禁止されてしまった……。
有料ではないのだから、オープンにした方が情報も拡散するのに。ストロボたくわけでもないし。ちなみに私の講演は、オープンである。
 
 
 
さて、講演内容で、私の琴線に触れたこと。
 
まず会場からの質問で「ナラ枯れの後は、何か植林した方がよいか、あるいは放置した方がよいか」に対して、「放置しましょう」という回答が出たこと。
 
いやいや、心強い(^o^)。正直、私はナラ枯れに対して、防除とか後対策などは、何かしたくても物理的にできないだろう、という意見であったが、それを科学的に「植林なぞしなくてもよい」と断言されたのは嬉しい。しかも海外の事例も引いて、無理に植林してもろくなことがないよ、というのだから、万歳である。
 
もっとも以前の講演会では、ナラ枯れの後は、なかなか後継樹種が生えて来ずに元の植生にはもどらない……という研究結果が発表されていたと記憶するのだが?
 
会場にも、ナラ枯れ関係のパンフが幾種類か置いてあって、そこには「殺菌剤の注入による防除」や面的管理について解説しているのだ……。
防除だって、単木ならともかく面では無理じゃないかなあ。
 
 
 
もう一点。「森林と災害の変遷」についての発表があった。
ここでいう災害とは、基本的に水害(洪水と、土砂崩れ)を指すが、現在がいかに水害が少ないか、という世間の思いを逆撫でする(^^;)内容だった。
 
つまり江戸時代から明治にかけて、いかに山が荒れていて、災害が多発したか、人命や財産が失われたか、という事実を歴史的に追いつつ、戦後、とくに1990年以降は災害が激減したことを示した。もちろん、それは治水対策としてのダム建設が進んだことや、戦後の植林木が育った結果である。
 
この内容は、私も結構力説していて、『森と日本人の1500年』でも触れているのだが、本当は演者に質問したかったことがある。
 
それは、今は森が豊かになって災害が減少しているが、林野庁が皆伐推進に転じた今、広範囲な皆伐跡地が広がった場合、災害は起きないのかという点だ。仮に目安にしている1か所の皆伐面積が5ヘクタールであっても。実際に皆伐が始まったら、ストッパーは効かず拡大し続けると思う。
 
一度伐採すると、いくらすぐに植えても20年間は災害防止能力が落ちると説明したが、これから災害再発時代がやってくるかもしれない……。
 
とまあ、言質を取りたかったなあ。

2015/10/16

飛騨高山の割り箸

もう林業機械を見に行ったのではない高山の林業機械展の話題は打ち止めようかと思ったのだが……。

 
もう一つ。この話題は避けられません(笑)。
 
機械展会場では土産物コーナーで、割り箸が盛大に売り出されていたのだ。
 
飛騨高山で割り箸をつくっていることは知っている。これは、私のコレクションに加えねば。
とすぐ購入する。
 
Dsc_0074
 
土産物用のセットで購入。天削の高級割り箸である。
 
が、わたしはてっきり飛騨製箸と思っていたのだが、製造元(つまり販売者)は、環境ネット株式会社とある。おや、ほかに会社もあったのか……。
 
ただ調べると飛騨製箸と同じ住所。つまり割り箸工場内をいくつかの会社に分けているらしい。この環境ネットでは、福祉事務所と提携して障害者雇用によってつくっているらしい。
 
なるほど。さまざまなやり方で取り組んでいるようだおそらく製造する割り箸の種類も棲み分けているのだろう。
 
ともあれ、国産割り箸産地が増えるのは結構なこと。あとは売り方だな。
 

2015/10/15

フォレスターギャザリング in 高山

今日は、赤カブの漬け物を食べる。もちろん高山土産。
 

ところで林業機械を見る目的でなく訪れた高山の林業機械展。その真の目的は、会場で開かれたフォレスター・ギャザリングというイベントの取材であった。ようやく、ここまでたどりつけた(^o^)。

 
フォレスターギャザリングとは、ごく簡単に言えば(日本型)フォレスターの集会ということになるが、ここでいうフォレスターとは、林業を通して森林の将来を考えつつ暮らしを成り立たせようとしている人々、ぐらいの意味だろうか。それも今そうだ、というだけでなく、そういう人になりたいという希望者も含む。現場の林業作業員に留まらず、もう一歩踏み込んだ林業技術者と考えるべきだろう。もちろん民間人も多い。研究者もいる。
そうした人々を、有志の4人が呼びかけ人になって集めたのである。参加者は56人。それも北海道から鹿児島まで、全国から集まっている。まさにギャザリング。ちなみに人数の中には私も入っているようだ。
 
具体的には、自己紹介の後はワールドカフェと呼ばれる少人数のブース(6つ)に分かれて、テーマごとに話し合い、後に出た意見を発表するという形式。そのルールの中に、他者の意見を否定しない、合意形成は必要なく、好きなこと言い合う、という項目がある。
つまり、何らかの結論を出したり、みんなで提言をまとめよう……という目的ではない。
 
では、何のために開かれたのか?
 
……ま、そうしたフォレスターの実態については、もう少し考察を深めてから記事にしたい。
ここでは、開かれたワールドカフェの中で聞かれた言葉を紹介したい。
 
19 こんな具合に発表。
 
実は、私は取材のつもりで各ブースをまわって、そこで話し合われている内容を聞き取っていた。その中に、林業界のPRについて、というテーマが出ている班があったのだが、そこでマスコミの一員として私にも意見を求められた。
 
取材のはずが当事者になってはマズいのだが、まあ、そこは私もいい加減なのである(^o^)。
 
ただ私の気になっていたのは、林業界がPRしていないことと言うよりは、PRするのが嫌いということである。
 
実際、意見の中には「森林組合のホームページをつくりましょうか」という提案をしたケースがあって、その際に組合長は全力で拒否したというのである(笑)。
そのほかにも、森林組合(だけではないと思うが、林業団体の代表として)は、PRを極端に嫌うケースが報告された。実は、私自身の経験でも、そうしたことは感じている。
 
そこで、私は「なぜPR嫌いなのか」という問いかけをした。参加者はフォレスター(および希望者)なのだから、彼らは,PRは必要と思っているのだが、あえて推測を交えてもいいから「なぜ」を探ってもらった。
 
すると……。
 
「ホームページなんかつくって、外部から問い合わせがあると電話に出なくてはいけないからイヤなんですよ。昼間はだいたい組合長しか話せる人がいないから」
 
え、組合長は電話に出るのがイヤなの?外部の人と話すのが苦手? 見知らぬ人とはつきあいたくない?
 
「やっぱりグレーというか、ブラックな部分があるから、内部事情を探られたくないんでしょうね」。
 
グレー。ブラック。……これって。補助金絡み?と聞くと、黙ってうなずく(笑)。ただし真っ当な補助金を受け取ることをグレーだとかブラックとは言わない。
 
そもそも外部の人とは何者か。森林組合に興味を持つ。というか、その地方の森林に興味を持つなり、関係のある人しか連絡を取ろうとしないはず。つまり仕事につながる可能性を秘めているのではないか。
 
PRしない、したくないということは、言い換えると仕事をしたくないということ。さらに言えば、仕事をしないでも食えるということになる。つまり現時点で困っていないのだ。将来は考えない。森林の将来を考えるべき人々は、自らの仕事の将来には目をつぶっているのか。
 
そりゃ、名誉職の組合長や職員は食えるのだろうけど。私の知っている組合も、現場作業員の給与を下げても組合長らは下げずに超高給取りだった。その給与の元は、補助金という税金なわけだ。
 
 
日本林業界の正体見たり。
 
(日本型)フォレスターの使命は、このガチガチの腐った体制をぶち壊すことなんだろうな。少なくてもPR嫌い(仕事嫌い)の組織は殲滅してほしい。
 
 
残念ながらワールドカフェは時間切れで、このテーマを続けて深めることはできなかったが、反論待つ。できるものなら……。

2015/10/14

高山と高山つながり

林業機械を見に行ったわけではない飛騨高山の林業機械展だが、行けば高山の街も楽しみたい。

 
そこで夜の街を徘徊するだけでなく、翌朝は古い町並みを見て歩くとともに朝市を楽しむ。
1
 
朝市では、ついついお土産をいろいろ買ってしまった。上手いよ、市の人たちの売り込みは(笑)。勧められて、味見して、気がついたら買う気にさせられている。
おかげで毎日高山土産を口にしているような。漬け物ステーキも食べたし、栗羊羹もつまんでいるし……。
 
ところで、マタタビの枝も売っていたので、つい購入。
我が家は別にネコは飼っていないのだが、出入りしているノラネコはいる。いつも上がり込んで餌を食ってから帰る。そのためキャットフードも買っているのだから……。
 
2
 
さっそくマタタビを与えたが、反応は鈍い。というより、全然好まない。マタタビの実でないとダメなのだろうか。枝は臭いがしないので、水に浸してつぶして臭うようにしたが、反応せん。
高山に騙されたのか、この猫が特殊なんだか。。。。
 
どうしたら、ネコをマタタビに反応させられるのだ? 
 
 
 
ところで、本日は、名古屋からのお客さん。取材に来た「美人」新聞記者だ(法則・私に会いに生駒を訪れる女性は全員美人である)。
もちろん、我が応接間であるラッキーガーデンに案内。今日は見事な晴天で青い空の下、スリランカカレー(新作・ドライカレー)を食した。さらにヒツジに夢中。
 
001 → 003
ヒツジを撮影していると、後ろからヤギにつつかれたのだよ……。
 
彼女、実は高山出身であった。しかも父親は地元の大手家具会社に勤めていたというのだから。おかげで数日前に訪れた高山の話で盛り上がった\(^o^)/。
 
高山は、町おこしに大成功した例だろうな。あの朝市の売り込み上手を経験すると感じたよ……。

2015/10/13

チェンソーアート・カレンダー

別に林業機械を見に行ったわけではないのだが、足を運んだ岐阜の高山で開かれた林業機械展。

 
各ブースをまわれば、いろいろ林業機械などのパンフレットや粗品をもらえる。それが、そこそこの量になり、結構な収穫なのであった(^o^)。
 
で、今回のもっとも楽しい収穫物。
 
Img001
 
来年のカレンダー(笑)。ちと気が早いか? これはチェンソーアート・ジャパンのものである。
 
実は機械展は機会展でもあったようで、多くの久しぶり・懐かしの人に出会った。その中で意外だったのは、チェンソーアーティストの城所夫妻であった。チェンソーアート世界チャンピオンの城所啓二氏は、コベルコのブースでチェンソーアートを行っていたのだ。
 
正確に言えば、啓二氏は席を外していて、会えたのは奥さんなんだけど(^^;)。
 
そしてカレンダーをもらったわけである。
 
 
中を開くと、こんな写真が並ぶ。
 
Img003  Img002
 
このところご無沙汰であったが、私はチェンソーアートも重要な林業の一部、成果物になると思っている。見せる林業、魅せる林業の最たるものだからだ。
 
林業、というより木材製品の魅力は、木質ゆえの存在感だ。ほかの素材では得られない五感に響く官能美。それを短時間に造形してみせるチェンソーアートは、結構重要な位置にあると思っている。
 
日本で広がって約15年。最初は丸太を削って作品をつくる過程を見せるショー的要素が強かったが、最近は作品そのものの魅力も強まっている。アート作品としての価値を生み出す段階になったのではないか。 
 
今後は、チェンソーアートでつくる家具や、内装・外装品を販売するビジネスも広がっていくのではないかと想像している。というか、願っている。
もちろん質が要求されるうえに作り手の数は限られているから、いきなり大ブレークして拡散するとは思えないが。
 
木づかい運動って、木材の使用量を競うことではなくて、木製品を通して「木っていいな」と思わせることではないのかね。それは人の眼に映らない大壁の建物の柱やパネルとか、燃やしてしまうバイオマス発電に木を使うのではないはず。
必要なのは、目にして触って匂いも嗅げる木製の家具やグッズが大切なはず。しかも、出来がほれぼれするような高品質でなければ。
 
その象徴としてのチェンソーアートにもっと注目したい。
 
 

2015/10/12

もっとも気に入ったマシン

昨日から訪れていた岐阜県高山市で開かれた林業機械展。

 
別に林業機械を見に行ったわけではないのだけど……それでも見て回る会場。
 
そして、もっとも気に入ったのが、このマシンであった。
 
337
 
わかるだろうか? これ、樹木の根っこを掘り起こす機械なのである。主に街路樹を頭に描けばよい。街路樹を植え替えるか、枯損した木を処理する場合、地上部は単純に切り倒せばよいわけだが、すると切り株が残る。これが残ると、次の木が植えられない。山の中ならともかく、街路や特殊な庭の場合、根っこから掘り起こさなくてはならない。
 
しかし、現在では周辺から掘れば広く地面を掘削することになり、周りの舗装や街路ブロックなどを破壊しなければならなくなることが多いだろう。当然時間も手間も、人件費もかかる。
 
が、このマシンだと、切り株の直径に合わせて回転しながら深く堀り伐れるのである! しかも低騒音だ!
 
……この説明を聞いて、感動した(笑)。
 
いやあ、こんなニッチな用途のために大型アタッチメントが開発されたんだ。おそらく数千万円するだろうに……。
 
が、聞いてみると、主にレンタル用らしく、すでに引き合いは多いらしい。需要は少なくないのだ。考えてみれば、戦後植えられた街路樹は、そろそろ寿命が来たり、逆に太くなりすぎて街路におさまらなくなるケースが増えている。そこで今ある樹木を引き抜けと言われても、大変な作業になってしまう。
 
レンタルする園芸業者や土木業者にとって、これは重宝な代物らしい。手間賃を考えると、レンタル料払っても、このマシン1台で素晴らしく効率的に仕事が進むわけである。きっと、コスト面でも安くつくのだろう。
 
思わず、萌えました(笑)。
 
樹木相手の機械にも、隠れた需要を掘り起こせるものだ。林業機械を見に行ったわけではないけれど……なかなかの収穫でありました。
 
それにしても、帰りは疲れたよ(´0`)。

2015/10/11

林業機械展

林業機械展
なぜか岐阜・高山の林業機械展。

別に機械展が目的じゃないんだけど、知り合いだらけ(^^;


2015/10/10

我が家近郊の箱罠

我が家から歩いて2分……のところに箱罠が仕掛けてあった。

 
3
 
もちろん我が家は山の中ではなく゛新興住宅地というべき瀟洒な(笑)住宅街にあるのだが。
その北端の公園周辺に置かれていたのが、この罠。
 
もちろん狙いは、イノシシ。そしてアライグマだろう。
増えているのだ。イノシシは、住宅街を取り巻く山林に踏み込むと、すぐに足跡を見かける。ときに住宅地内を歩いていたという目撃証言も出ている。
 
そうした事情はわかっているつもりだが、自宅の目と鼻の先に仕掛けてあるのを目にすると、なんか山村住民になったような気がする(^o^)。
 
……ところで、この罠。入口が開けられていないよ。獲物が逃げた? それとも誰か、触って(扉を)落とした? 
これでは、効果はないなあ。私が勝手に仕掛け直すというのも問題あるし。
 

2015/10/09

大同生命ビルの広岡浅子展

大阪・大同生命本社ビルで開かれている「加島屋と広岡浅子」展に行ってきた。

 
007
ロビーホールを使った小さな展示だが、受付やパンフレットなどもあって同社が力を入れているのがわかる。
 
会場は、やたらペチャクチャしゃべるオバサン連中に悩まされたが、江戸時代の豪商の仕組み(すでに金融資本主義だね)から広岡浅子の生涯、そして大同生命の設立まで全体を網羅している。
 
が、私の目的は、「土倉庄三郎」が登場するかどうか、なのである。
 
しかし、ない。
ようやく見つけたのが、これ。
 
004
 
わずかに土倉庄三郎の名前だけ触れてあったが、素性も何も説明なし。あかんやろ。
 
その後いただいた資料というか新聞形式の浅子伝の一部に、こんな記述があった。
 
013  
 
かろうじて、成瀬仁蔵に浅子を紹介した人物として土倉庄三郎が登場する。しかし、説明が「吉野の豪農」なのである。豪農、じゃないでしょ。田畑持っていないんだし。
どうやら執筆者(というか、大同生命関係者)も、土倉庄三郎が何者かわからないのではないか。そのため,たまに資料に名前が出てきても説明できない有様なんだろう。
 
はあ。これではドラマに庄三郎が登場する可能性も弱いかなあ。 
 
……ところで、大同生命を紹介するコーナーに、過去の本社ビル(現在は大同生命江坂ビル)の模型があった。
 
006
 
このビル、私は好きなのである。1~3階部分が温室になっているのだ。そして森がつくられているのである。かなり本格的で、真ん中にロビーと受付、それにエレベーターはあるものの、周辺は背の高い木々を育てている。
ビル内の緑化としては、先駆的な存在だろう。
 
 
私は、かつてこのビルの近くに住んでいたので、しょっちゅう通って森の香りを楽しんでいた。周りが木々に囲まれた喫茶コーナーもあるし、エアコン効いていて温度も快適。夏は、この中で仕事をしていた時期もある。
 
私にとっての大同生命は、この森のビルだな。

2015/10/08

続・生駒山にバイオマス発電所!

生駒山に登場したバイオマス発電所。

 
007
 
計画を調べると、株式会社都市樹木再生センター(という名のリサイクル会社)がBPS大東というバイオマス運営会社を立ち上げて始めたものであるらしい。
発電規模は、5750キロワット。やはり大規模型のバイオマス発電である。今秋から稼働させる計画だ。
 
すでに従業員の募集もしていた。
 
 
017
 
 
しかし、どこから肝心の燃料を集めるのか。
 
この想定出力なら、ざっと木材6万トンは必要だろう。10万立方メートルを越える。
奈良県の吉野(大淀町)に完成したバイオマス発電所は、必要量の半分を未利用材で調達予定していて、それが3万5000トンになると聞いた(詳細な数字は変化していると思う)が、初年度分から集まっていないと嘆いていた。仮にも林業県である奈良県も苦戦しているのに、大阪府はどこから集めるのだ? 奈良県側は出さないだろう。
 
少なくても、地元の生駒山では無理だ。
親会社は、主に街路樹や庭木など園芸会社の廃棄物を処理しているので、そこから回すにしても、しれているだろう。何より、それらは未利用材ではなく一般木材になるから、FIT価格も17円になる。
 
大規模バイオマス発電所の法則では、半径50キロ圏内から集める必要がある。さもないと採算が合わないはず。生駒山から50キロ圏内と言えば、大阪府北部の高槻市と南部の河内長野市辺りまで入る。ここは、かろうじて大阪で林業を行っている地帯だが……。
 
大阪府の木材生産量は、せいぜい年間1万立方メートルである。その10倍が必要? 
園芸廃棄物や建築リサイクル材は、どれほど確保できるか……。
 
が、確保先よりも輸送の手間とコストを考えるべきだろう。何より山の上に立地しているのだからトラック輸送しかない。1台に何トン積めるかにもよるが、その膨大な消費量を考えれば、1日に100台くらいで運び込まないとならないのでは? と想像してしまう。それが渋滞する阪奈道路を走る……。距離以上に都市部を走るのは大変だ。
 
港に隣接してつくれば、船が使えるのに……。船なら国の内外によらず安く大量輸送が可能だ。しかし、少しでも港から離れたら、一度はトラックに積み換えて運ばねばならなくなる。一気にコストは増大するだろう。
 
ついでに言えば、乗馬クラブ跡に集積所をつくっているわけだが、実は発電プラントのある場所とは阪奈道路を挟んで反対側。位置的には対面で近い(数百メートル)が、いざ移動させるとなると、自動車専用道路(阪奈道路)を横切るには大回りしなければならず、なかなかの手間がかかる。
一度燃料木材を下ろした後にまた車に積み直して、目と鼻の先の発電施設に搬送するのは相当無駄が多いのではないか。物流の素人が計画したのだろうか。。。
 
……と、考えれば考えるほど、この発電施設の運用は難題ばかり。
 
ちなみに来年4月からの電力自由化にともない、FITで買い上げる電力料金の制度変更で「回避可能費用」の算定方法が見直される。これを詳しく説明するのは面倒だが、おそらく再生可能エネルギーの売電価格が減ることになる。収益計算の土台がゆらぐのだ。
 
 
さて何年持つかな? 経営が行き詰まったら、また補助金を投入するのだろうか。ああ、そういえば大阪府は来年から森林環境税を導入する。膨大な人口から、有り余る資金を手にできるわけだ。それをこの事業に注ぎ込むのかな?
 
今後の成行を見守ろう(⌒ー⌒)ニヤニヤ。。。。
 

2015/10/07

生駒山にバイオマス発電所!

ふと訪れた生駒山の尾根沿いにある地帯。
 
ここには、大学や高校のグラウンドなどスポーツ施設が密集している。野球やテニスなど球技のほか、ウォータージャンプにトライアルバイクなどモータースポーツといった珍しいものまである。あ、 野外活動センターに釣り堀もあったな(^o^)。
 
その一角に乗馬クラブが2つ並んであった。以前、取材に訪れたこともあるのだが、歴史も古く、ヨーロッパスタイルのほかウェスタン流のクラブもあった。またホース・セラピーもやっている本格派だった。
 
014 以前、撮った風景。
 
 
が。通りかかって驚いた。
 
ない。。。。乗馬クラブが姿を消している。周辺を建設現場ぽく遮蔽壁で囲まれ、空き地になっていたのだ。
いや、空き地とは言えない。丸太が積まれているのが隙間から見えたのだ。
 
3
 
侵入する(^o^)。いや、大げさでなくどこからでも入れる。
 
なんだ、こりゃ? 生駒山で木材生産なんぞやっていないぞ。仮にやっていても、ここに野積みほどの量はないし、そもそもここにストックするか? 製材所だってない。
 
1
 
ふむ。材種はほぼスギだが、太さはバラバラ。なかには結構よい材もあるようだが、全体としてはC材だろう。つまり未利用材……。これはバイオマス用か?
 
しかし、大阪にバイオマス発電所はないし、奈良は南部の大淀町。生駒山にストックする意味はない。オカシイ……。
 
(°o °;) まさか、これから建設する?
 
ストックを始めているということは、近々に稼働すると思われる。しかも近くだ。乗馬クラブをつぶしてまで(多分、馬場の地主が計画を進めたのだろう)準備を進めているというのは、かなりの規模ではないか。
 
そこで探索を始めた。
 
……目星をつけて歩き回ると、発見した。
 
011
 
……これだ。まだ稼働はしていないようだが、プラントとしては完成している様子だ。試運転 k準備をしているのかもしれない。
 
それにしても……生駒山にバイオマス発電所が登場する! 
 
灯台もと暗しというか、虚を衝かれる思いである。
 
(続く)

2015/10/06

Yahoo!ニュース「名張毒ぶどう酒事件とゴルフ場…」を書いた裏側

Yahoo!ニュースに「名張毒ぶどう酒事件とゴルフ場建設反対運動 」を書きました。

 
これ、このブログに書きかけて、どうせならバージョンアップするかあ、とYahoo!に回したもの(^o^)。そしたらブロゴスにも転載されてしまって、アクセスが分散することに。
 
読者層が違うから、どんな反応が来るやら。
 
 
内容的には拙著『ゴルフ場は自然がいっぱ い』の取材を進めるうちに浮かび上がってきたものをまとめたにすぎない。が、奇妙な接点があったことに興味を持って、ついでに毒ぶどう酒事件にも眼を向けていただけたら幸いだ。
 
この事件、実にヘンなのだ。
 
26世帯100人あまりしか住んでいない小さな集落の、参加者32人?の宴会で起きた事件であり、外部犯行はまず考えられない。そしてぶどう酒のボトルに触ることができたのは3人。ほかに被害者の中で道連れ自殺の可能性を含めたら2人(奥西の妻と不倫相手)。つまり5人まで絞られる。
 
今ならミステリーの舞台になりそうな話だ。
 
結果的に明確な証拠は何もなく、矛盾だらけの供述のまま逮捕され死刑判決が出てしまうのだが……。
 
 
さて、現在『ゴルフ場は自然がいっぱい』を電子書籍として復刊させる計画を進めている。もちろんそのままではなく、最新情報も加筆し、全体をブラッシュアップしたうえでだ。改訂新版と思っていただきたい。
 
具体的なことが決まれば、またお知らせすることになるだろう。

2015/10/05

すきま植物 in 廃車

私が、虐待されつつたくましく生きる植物の写真を撮っていることは、これまでも幾度か紹介してきた。私は、これをすきま植物と名付けている。生育環境としてはかなり厳しいところに生長する植物。

これを限界植物とかド根性植物と呼ぶと、ちょっとイメージが違う。そんな無理して生きているのではなくて、あえてほかの植物が選ばないような育つか育たないかギリギリの隙間のようなところに伸びる植物。
 
だからすきま植物となづけた。
 
その新たなコレクション。場所は自動車だ。
 
 
4
 
自動車である。生駒山中に長く置きっぱなしの車に落葉が降り積もり、その落葉を土壌として伸びる草花。
別に森の中にあるのではなく、道路沿いなんだけどね。なぜか放置されている。
 
廃車なのかと思えば……。
 
 
3
 
ちゃんとナンバーが付いたまま。その気になったら走れるんじないか。
 
それにしても、テールランプに広がる苔、そして蘭。
 
う~ん、萌えるなあ(笑)。

2015/10/04

中頓別の地産地消林業

北海道で訪れた中頓別。

 
ここで見事な地産地消林業を見た。
なんたって、長田武志さんの名刺は「中頓別地産地消」というのが肩書になっている(笑)。
 
長田さんは、もともと牧場経営をしていたのだが、現在は息子たちに譲ったとかで、代わりにやっているのが、「地産地消」なのだ。
 
まず、目の前の森から木を伐ってくる。
 
3
 
それを製材する。
 
2
野外製材所(笑)。かなり使いにくい機械らしいのだが、1本1本製材するのである。
そして建設する。
 
3_2  
 
おいおい、これを自分で建てたの? 高さ5メートルは越えているなあ。しかもほとんど一人で作業したというのだ。
 
6
 
中はこんな具合。荒っぽい造りだが、わりと構造は頑丈だ。本来は畜舎だが、今は機械置き場になっている。
一人で屋根を作るのに登って風に葺かれて「死にそうだった」という。これは真似できないというか、危険すぎてしてはいけないのだろうけど、建ててしまったんだ。
 
2_2
 
こちらは現在の牧舎。こちらを先に建てたそうだ。現在は感染予防のため、これ以上近づけない。高さ10メートルはあるんじゃないか。
 
今、北海道で課題になっているのは、牧場畜舎の木造化。これを推進したら、木材需要が増えると睨んでいるようだが、先に取り組んでいるのである。補助金を使うと、鉄骨になってしまうが、地産地加工地建なのだねえ。
 
なんか、北海道らしい(笑)。
しかし、林業とは、本来地産地消がもっとも理想的なのだ。あまり木材を移動させず、使うところの近くの木を伐りだす。自分でつくる。収益も経費も外に流出させない。そして補助金を当てにしない(^^;)。

2015/10/03

『広岡浅子が生きた時代』の中の土倉翁

「あまちゃん」再放送が終わった。もう、これで早起きしなくて済む……(⌒~⌒ι)。
 
 
 

朝ドラ「あさが来た」の関連本が多く出ている。原作のほか書籍に雑誌にムック。10種類を越えるのではないか。

これほどたくさん出るのは実在の人物をモデルにしているうえ、日本近代史的にも大きな人物で魅力的だからだろう。
 
で、私も可能なかぎりチェックはしているつもりだが、まあ玉石混淆……。ひたすら広岡浅子にクローズアップしているものから、時代背景も取り入れて解説しているものまで。
その後者の中で出色なのは、これだった。
 
Img001
広岡浅子が生きた時代
  時空旅人別冊  男の隠れ家特別編集
 
 
もちろん「あさが来た」の紹介や主人公を演じる波瑠インタビュー、といったいかにもTVドラマの関連本としての工夫もしているが、かなり濃密に時代背景を調べて執筆している。
 
前半では、幕末から明治の時代を描いている。
 
・経済を動かした両替商
・結婚と女性の生涯
・新政府の経済改革
・新興成金の登場
・炭鉱業の興隆
・女性の文明開化……などなど。
 
歴史の側面入門としても読めます。
 
浅子と同時代に輝いた女たち」 の項目には、私も「土倉庄三郎を取り巻く女たち」で触れた鈴木よね、中島湘煙、福田英子……なども紹介していた。
 
そして肝心の土倉庄三郎の扱いは、かなり破格だ。
広岡浅子を支えた偉人たち」の項目で、三井家、広岡家の、いわば身内に続いて登場するのである。
 
Img003  見開き2ページを割いている。
 
 
ちなみに次が伊藤博文。そして渋沢栄一。それより前に掲載している点を好感(^0^)。
 
それだけではない、最後に 明治の実業家が残した「家憲」を読む、というコーナーがあり、そこには土倉家の家憲が2本も紹介されている。
 
自ら儲く可き金の三分は人に儲けさせよ
 
公共事前の事業に対しては決して人後に落る勿れ
 
この言葉は私も確認していないなあ。よく調べた。
ちなみに土倉家には明文化した家憲はない(笑)。ただ、庄三郎存命中の言葉の中から拾いだして、後にまとめた人がいるのである。
 
2
 
上記の写真は、戦後に出された珍しい「家憲カレンダー」の中の土倉家のもの。
思えば歴史とは、幾重にも重なり人々の人生を織りなして存在するのだと感じ入る。
 
 

2015/10/02

中頓別の割り箸

先週、北海道から帰って来てすぐに「あさが来た」が始まり、そのまま話題がスライドしてしまったが、北海道土産話もいろいろあるのである。

 
今後、小出しにしていくつもりだが(^^;)。
 
まずは、やっぱりこれだね。(私的には)大発見
 
1  道の駅「ピンネシリ」にて。
 
北海道中頓別町で作られている割り箸! 
 
現在、国産割り箸のうちで北海道で作られているのは下川町と留辺蘂の2か所しか把握していなかったが、中頓別でも割り箸生産を行っていたのである。
 
生産者は、株式会社小頓別木材。ここは本来は製材所で、大径木から小径木まで小回りの効く経営をしているそうだが、そこで出た端材から割り箸を生産していたのだ。
 
005
 
どうやら宗谷産のトドマツを使った利久八寸箸だ。高級路線なのである。
 
ここで利久箸とは思わなかったなあ。道の駅以外は、どこで販売しているのか、卸しているのかは確認できなかったが、貴重な国産割り箸産地の発見である。
 
もちろん、私の割り箸コレクションに加えましたとも。
 

2015/10/01

26年の木材自給率の発表

すでに報道されているが、平成26年の木材自給率が発表された。
 
それによると、31,2%と26年ぶりに3割の大台を回復したとある。
 
 
この発表は、昨年まで年2回、6月末と12月に行われていた。ところが、今年はない。
オカシイ、オカシイと思っていたが、どうやら今年より年に1回、9月末に行うことに改めたようだ。
しかも、今年より燃料用木材の需給が加えて計算式を変えたのだ。もし燃料用木材を加えなかったら(つまり昨年と同じ計算式だと)、29,8%だそうで、わずかに3割を切ったことになる。それでも前年より1,2%の増加ということになる。
 
それならそれで、先に告知しておけばよいのに……。
 
たとえば7月3日のブログ にも、その謎に触れている。
 
 
もっとも、ようやく発表された内容だって、自給率が30%を越えるかどうかは、私が昨年8月に触れている。
 
 
ここでは、30,7%になる予測が出ていた。それも燃料用木材を加えないで達成されるというのだ。その点からすると、予測を約1%下回ったことになる。
どこで何が狂ったのか、数字が予想外に伸びなかったから、発表を遅らせて、計算方法を変更し、しかも年1回にしたんじゃないか……と邪推する(笑)。
 
 
そういや今年の5月にも、木材自給率に関する記事を書いていた。
 
 
 
バイオマス発電用燃料は、建前としては未利用材が主だから、これを需給量と自給率に含むと全体の数字は大きく膨らむだろう。が、おそらくかなりの部分は未利用材ではない……統計の信憑性は大丈夫だろうか。
 

« 2015年9月 | トップページ | 2015年11月 »

2017年10月
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31        

森と林業と田舎