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森と林業の本

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2015/10/04

中頓別の地産地消林業

北海道で訪れた中頓別。

 
ここで見事な地産地消林業を見た。
なんたって、長田武志さんの名刺は「中頓別地産地消」というのが肩書になっている(笑)。
 
長田さんは、もともと牧場経営をしていたのだが、現在は息子たちに譲ったとかで、代わりにやっているのが、「地産地消」なのだ。
 
まず、目の前の森から木を伐ってくる。
 
3
 
それを製材する。
 
2
野外製材所(笑)。かなり使いにくい機械らしいのだが、1本1本製材するのである。
そして建設する。
 
3_2  
 
おいおい、これを自分で建てたの? 高さ5メートルは越えているなあ。しかもほとんど一人で作業したというのだ。
 
6
 
中はこんな具合。荒っぽい造りだが、わりと構造は頑丈だ。本来は畜舎だが、今は機械置き場になっている。
一人で屋根を作るのに登って風に葺かれて「死にそうだった」という。これは真似できないというか、危険すぎてしてはいけないのだろうけど、建ててしまったんだ。
 
2_2
 
こちらは現在の牧舎。こちらを先に建てたそうだ。現在は感染予防のため、これ以上近づけない。高さ10メートルはあるんじゃないか。
 
今、北海道で課題になっているのは、牧場畜舎の木造化。これを推進したら、木材需要が増えると睨んでいるようだが、先に取り組んでいるのである。補助金を使うと、鉄骨になってしまうが、地産地加工地建なのだねえ。
 
なんか、北海道らしい(笑)。
しかし、林業とは、本来地産地消がもっとも理想的なのだ。あまり木材を移動させず、使うところの近くの木を伐りだす。自分でつくる。収益も経費も外に流出させない。そして補助金を当てにしない(^^;)。

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