大阪・大同生命本社ビルで開かれている「加島屋と広岡浅子」展に行ってきた。
ロビーホールを使った小さな展示だが、受付やパンフレットなどもあって同社が力を入れているのがわかる。
会場は、やたらペチャクチャしゃべるオバサン連中に悩まされたが、江戸時代の豪商の仕組み(すでに金融資本主義だね)から広岡浅子の生涯、そして大同生命の設立まで全体を網羅している。
が、私の目的は、「土倉庄三郎」が登場するかどうか、なのである。
しかし、ない。
ようやく見つけたのが、これ。
わずかに土倉庄三郎の名前だけ触れてあったが、素性も何も説明なし。あかんやろ。
その後いただいた資料というか新聞形式の浅子伝の一部に、こんな記述があった。
かろうじて、成瀬仁蔵に浅子を紹介した人物として土倉庄三郎が登場する。しかし、説明が「吉野の豪農」なのである。豪農、じゃないでしょ。田畑持っていないんだし。
どうやら執筆者(というか、大同生命関係者)も、土倉庄三郎が何者かわからないのではないか。そのため,たまに資料に名前が出てきても説明できない有様なんだろう。
はあ。これではドラマに庄三郎が登場する可能性も弱いかなあ。
……ところで、大同生命を紹介するコーナーに、過去の本社ビル(現在は大同生命江坂ビル)の模型があった。
このビル、私は好きなのである。1~3階部分が温室になっているのだ。そして森がつくられているのである。かなり本格的で、真ん中にロビーと受付、それにエレベーターはあるものの、周辺は背の高い木々を育てている。
ビル内の緑化としては、先駆的な存在だろう。
私は、かつてこのビルの近くに住んでいたので、しょっちゅう通って森の香りを楽しんでいた。周りが木々に囲まれた喫茶コーナーもあるし、エアコン効いていて温度も快適。夏は、この中で仕事をしていた時期もある。
私にとっての大同生命は、この森のビルだな。
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