無料ブログはココログ

本の紹介

« 2015年10月 | トップページ | 2015年12月 »

2015年11月

2015/11/30

Yahoo!ニュース「三重課税?」を書いた裏側

Yahoo!ニュースに「三重課税? 環境を旗印に狙う大増税 」を執筆しました。

 
書いてアップしてから気づいたのだが、「三重課税」という言葉、思わず「三重(県)課税」と呼んでしまった(笑)。
もし、三重県だけで3重に課税するなら、私は文句言わない(⌒ー⌒)。
 
 
現実問題として、森林環境税が国税とするなら、東京など大都市の住民も支払うようになるので、金額的には非常に膨らむだろう。一人何百円ぐらいを考えているのかわからないが、ざっと500億円以上にはなる。
 
そこに県独自の森林環境税と、環境省の新税が重なるとしたら、一人当たり何千円かになる。徴収額は、ざっと1000億円超、もしかして2000億円は望めるかもしれない。
 
まあ、今後の税制審議会で揉まれる中でオトシドコロとしては、さすがに二重、三重課税はマズいから、全部一括して国が取りましょう、だからすでに実施している自治体の森林環境税は廃止してね、ということになるのではないか。
そして徴収した税収を、たとえば森林面積別に割り当てるとかするかもしれない。
 
それなら県によっては、むしろ税収が増える……と喜ぶ場合もあるだろうが、ようするに首根っこを国が抑えるということだ。自治体の独自課税だから自由に使える財源だったのが、国の意向をおそるおそる鑑みながら使い道を考える、なんてことになりかねない。
 
さらに環境省や林野庁が別に課税することに難色を示す財務省が、我々が一括して徴収します、いや住民税に上乗せだから総務省が……なんて出しゃばってくるかもなあ。
 
結果、分配額を司ったり使い道を決めたりする外郭団体が設けられて官僚の天下り先になる……そこが上前跳ねて与党の環境族議員に献金する……まで行くと悪夢だ。。。
 
 
ちなみに、森林環境税を国税にするってことは、以前の「森林交付税」構想と同じだ。かつては地方交付税の交付額を人口を元にするのではなく、森林面積を元に算定するという構想だったのだが、今回は新税つくって別途徴収しますよ、というところがミソ。
 
結局、誰が喜ぶのかなあ。
 
 

2015/11/29

銀座ビーガーデンのプランター

銀座に寄ってきた。

 
そこでお会いしたのが、紙パルプ会館の田中淳夫さん。
 
ご存じの方はご存じのとおり、私より有名な田中淳夫さん(笑)。
銀座でミツバチを飼育して、ハチミツを取ることから始まり、今や全国からまちづくりの声がかかるほどになっている。
 
6 どちらがどちらだ?
 
 
その紙パルプ会館の最上階には、銀座ビーガーデンがある。室内は木の内装で、屋上部分は養蜂をしているだけでなく、コウゾやミツマタといった和紙の原料となる植物も植えており、さらにバーベキューもできるのだ。
 
7
 
 
そこで私の目に止まったのが、不思議なプランターであった。
 
1
 
植えているのはコウゾらしいが……それよりも上部だけでなく、横四面からも草木が生えられるのだ。苔玉を想像してしまったが、壁面緑化の技術も活かしているのかもしれない。
 
単なる植木鉢ではなくて、さまざまな草木が生えるから雑木林みたいになっている。
 
 
考えてみれば単純なのだが、ありそうでなかったプランターではなかったのではないか。
緑化を考えれば、プランターの横面からも植物が伸びてもいいよなあ。
 
これ、市販しているのかどうかわからないが、なにか応用が効きそうだ。

2015/11/28

ふっこうのかけはし

岩手土産を紹介しよう。

 
 
表 006_2  裏 004   
 
そう、箸だ。竹製の割り箸……のようではあるが、使い捨てではなさそうだ。
 
その名を「ふっこうのかけはし」。「男の手仕事」の文字もある。
 
おっと、連想するのは、福島県の株式会社磐城高箸が製造している「3県復興 希望のかけ箸 」だろう。
おなじようなものが岩手にもあったとは。こちらも東日本大震災の被災地(沿岸部)の竹を利用して、被災者がつくったものらしい。
ちなみに価格は500円。「希望のかけ箸」は3膳で500円(うち150円は寄付金)だから、ちと高い(~_~;)。まあ゛本当に手仕事で削って製造しているのだろう。
 
これは、遠野市にあるNPO法人遠野山・里・暮らしネットワーク が企画・販売しているらしい。もっとも、今はさほど熱心に売り出しているわけではなさそうだ。私は直に購入したので、実際はどんな店で売っているのかわからない。
 
このNPOは、もともと遠野へのグリーンツーリズム、体験観光を主催するのが目的だったようだが、震災復興支援のほか多くのまちづくり事業にも関わっており、今は移住窓口から道の駅まで手広く活動している。その中に、割り箸事業もあったとは(笑)。
 
箸は、単純な形と構造だから木工品というには気の引ける面もある。しかし「かけ箸」という語呂合わせから、箸というツールの、ちょっと違った一面を考えてみてもいいだろう。
 
 

2015/11/27

素晴らしき岩手!

岩手から帰りました……。

 
昨日は終日、雨。が、今朝は青空だ(in 釜石)!
 
まあ天気予報によると、日本海側に大型低気圧があって秋田県は大荒れらしいが、とりあえず太平洋岸は助かった(^o^)。
 
というわけで、意気揚々と遠野を走る。遠野は、いかにも民話の世界的な雰囲気を漂わせている。若干の時間があるから、どこに寄り道しようかな……。。。。
 
岩手は広い。北海道に継ぐ面積だというが、山が低いからか、大地が広がっているイメージがする。
(もっとも昨日は、雨の笛吹峠を超えて、雪道を走ったのだが。)
 
が、そこへ携帯電話が鳴った。運転中だから出られない。仕方ないので、しばらく走って車を止める。すると留守電が入っていた。なんとJALから。
 
「本日の花巻~伊丹間の飛行機は天候不順のため、欠航となりました」。。。。
 
えええええ! 
 
電話をカスタマーサービスにかけ直して、いろいろやり取りするが、本日の便はへみんな欠航らしく、どうにもならん。一泊しても翌日の便に飛ぶのか、そして乗れるのか確実ではないらしいので、キャンセル。新幹線で帰る覚悟を決める。なんたって6時間以上乗ることになる。
 
ああ、その前にレンタカーは空港店に返したら、その後が大変だ。そちらも最寄りの新幹線駅(北上駅)に変えてもらえるように手配。
 
寄り道は諦めて、長い帰路に着いたのでした。
 
 
ああ、タイトルは岩手へのエールです(^o^)。
 
遠野で見た風景はこんな風。宮沢賢治の世界だ。
 
061
 
そして馬がいる。本当に馬が身近なんだ。
 
079
 
この馬は乗用らしいが、馬搬を見に行けなかったのが残念だな。
 
こちらは、雨の中、チラリと見学した世界遺産。
 
022
 
釜石の橋野鉄鉱山に、幕末につくられた様式の高炉跡。明治日本の産業革命遺産。鉄都・釜石の原点だ。
 
 
 
また釜石や遠野、そして岩手の大地に行ける日が来ることを期待しよう。

2015/11/26

広葉樹材王国?

広葉樹材王国?

本日は岩手路。初めての遠野~釜石なのだが、それにしても朝からずっと雨。晴れ男は返上だな。
 
途中寄った道の駅で見かけたのは、端切れの板である。ところがその樹種がすごい。ヒノキ、イチイなどに混じって、クリ、ケヤキ、トチ、セン、スズカケ、ポプラ、ニガキ、そしてチャンチン……よくぞこんな木を、と思ってしまう。岩手は広葉樹材王国なんだなあ。
 
ただ森林組合では、こうした広葉樹は扱っていないそう。遠野には好事家がいるのかな?

2015/11/25

イマドキの割り箸値段比べ

スーパーマーケットで見つけた割り箸コーナー。

 
そこには、ちゃんと国産割り箸が売っていた!
 
1_2
 
利久箸だから、わりと高級品扱い。マツ製とあるが、おそらくトドマツだろう。
かつて国産割り箸なんて、まず店頭では目にしなかったことを考えれば、大変な進歩である。
 
 
そして、その隣にはアスペンやシラカバ(もちろん中国製)も並んでいた。
 
……問題は、それらの価格だ。
 
3
 
わかるだろうか。
 
国産トドマツ製は、15膳198円。  1膳当たり13,2円。
 
アスペン製元禄は、50膳98円。  1膳当たり1,96円。
 
シラカバ製元禄は、100膳238円。 1膳当たり2,38円。
 
この価格差がなあ……(ため息)。実際は、これに消費税がつくから、さらに差は開く。
 
利久箸と元禄箸では、TPOも格も違うとはいうものの10倍以上となると。。。私的には、アスペンとシラカバの価格差がこれほどあるとは思わなかったが。
 
 
これだけの価格差を国産側から縮めるのは無理だろう。となると、国産ものにどんな付加価値を付けるか、だ。
 
国産割り箸振興のためには、何が必要か。改めて考えたい。 

2015/11/24

林業キャッツアイの割り箸

チャイムの鳴る森」には、「林業キャッツアイ」も出展していた。

 
林業キャッツアイを知らない?
それは困った……。時代遅れだよ。。。
 
1  
 
これです、これ。棲息地は奈良県川上村(^o^)。
 
詳しく説明するのは面倒なので、パス(笑)。ともかく、関西各地の林業イベントに出没しては盗み……もとい活動している。
 
チャイ森では、「マイ箸づくり」体験のほか、割り箸や特製鍋敷(丸太製)販売を行っていた。
 
2  これこれ。よく見てほしい。この割り箸は金髪なのだ……。
 
名前は「(るい)」。キャッツアイの三番目だそうで……。
えっと。キャッツアイには、次女・瞳三女・愛と並んで、長女・泪がいるのだが……その長女なのだそうだ。(上記写真の真ん中)
 
ま、おじさんには、この感性になかなか付いていけなかったりする(涙涙*るいるい)。
 
と、ともあれ、割り箸は長女なのである!!!
 
 
ちなみに会場には、キャッツアイと並ぶ「オビ杉仮面」もいたけどね。。
 
072

2015/11/23

米は飼料、木材は燃料、そして人は……

日本の米作は、長く減反政策が取られてきた。

 
まあ、再来年に減反は形ばかりなくなることになったのだが……。しかし、転作補助金はなくさずに、米以外をつくれば補助を出すことで米の生産量を減らそうとしている。
 
とはいっても、大豆などをつくるためには水田を畑に変えなくてはならない。水田と畑は、同じ農地でもまったく違う土壌となるから、事実上田んぼは消えてしまう。そこで注目されているのが飼料米や米粉用の非主食米だ。
 
なかでも品質を気にせず量をつくればよい飼料米が人気だ。低コストで大量生産するものに補助金を出す。補助金も量に合わせて出すから、量をつくれは収入増となる。
これまで「美味い米」をめざしてブランド米づくりに燃えていた農家からすると、気が抜けたような米だろう。
 
今再び、農家は量を生産する方向に舵を切ったのか。。。
 
 
……林業界も、量を求められるバイオマス燃料用木材ばかりが注目を集める。合板用B材もよく似たものだが、より品質を気にせず量さえ出せば、FITで高く買い取ってもらえる。
 
手間ヒマかけた造林が金にならず、放置林が金になるという倒錯状態だ。その伐出も、低コスト至上主義だから、森が荒れても気にしない。再造林もお題目だけ。
せっせと銘木(とまで言わないまでもA材となる品質の木材)生産に勤しんできた篤林家にとってはたまらんだろう。
 
一般的には、「世の中、量から質へ」と言われている。消費社会が爛熟して、食うに困らず、欲しいものもなくなってきた今は、「より良いもの」を求める質重視の消費へと移ってきた、と。
 
 
だが、現実には質より量なのではないか。
質を求めるのは、少数にすぎない。あるいは質にこだわるように見えて、実は小賢しいグレードアップに幻惑されているだけにすぎない。美味しいものを求めて、選ぶのが操られたB級グルメなのである……。
圧倒的に価格を気にする消費者が増えて、安くて量のあるものを求めているのではないか。
 
 
そして気づいた。人間も、質から量へ移ったのだ。
 
かつて求めた質のよい人材は、ほんのわずか幹部候補生として確保するだけ。大半は、非正規労働者という名の量で済ませるのだ。人材の質を求めるより、支払う給与を抑えられる制度が喜ばれる(経営者には)。いや、自動機械化やマニュアル化が進むと、非正規・未熟連労働者で間に合ってしまうというべきか。
仮にその中に優れた人材がいても、圧倒的なその他非正規の量に埋もれ、低賃金に甘んずるしかなくなる。
 
そして非正規労働者は、低賃金ゆえに質の高い高価格商品は買わない。食べ物も、家具や住宅も。農林業は、それに則しているわけだ。
彼らには教養などもいらない。反知性的である方が、大量生産低価格商品の消費者となる。せいぜい刹那的な道楽を与えておけばよい。
 
 
生産者側の視点に立つと、思いっきり金を持っているごく少数の人向けに本物のA級商品をつくるか。それともオシャレに着飾ざって見せ高級ぽく見せかけたB級品を生産して小銭を稼ぐか。それとも量のみを追求した商品を奴隷のごとく造り続けるか。
 
 
こんな選択肢しかないのか。。。
 
 
ふと思い出したのは、「世界で一番貧しい大統領」ことウルグアイのホセ・ムヒカ前大統領のリオの演説である。。。。
 
彼の演説は、日本で絵本 となり、15万部も売れているという。
 
 

2015/11/22

「チャイムの鳴る森」の御籤

昨日、今日と奈良県王寺町・上牧町にまたがる「陽楽の森」で開かれたイベント「チャイムの鳴る森」に顔を出した。

 
これは何か?と説明しようとすると言葉に窮するのだが、谷林業の持ち山である都市のど真ん中に残る雑木林「陽楽の森」を会場に行われたフェスティバルだ。まったく私的な祭であり、みんな手弁当で運営・参加しているという。
 
が、六〇前後の店舗が出展され、さまざまな催しがあって数千人が集まったのだ。全体としてはアート系だ。食べ物も木工も陶芸も、音楽ライブにアクティビティ、そしてパフォーマンスも……。
 
これは何のために開くのか? 新たな林業になり得るのか? アートは森を救えるか? そして谷林業当主の深慮遠謀は? ……と考え出すと頭が痛くなるので(^^;)またの機会にして、私の琴線に触れたものの一つ。
 
 
141
 
「みくじ山」という名で、会場の森の中を練り歩く。そして自由におみくじが引ける。
 
見た通りの扮装なので、どんな人がやっているのか顔はわからないし、「お口はチャック!」なので話しかけてもしゃべらない。でも、ミョーにしぐさが可愛らしい(^o^)。
 
 
こんなブログを見つけたよ。
 
 
 
ちなみに私の引いたおみくじ。
 
Photo
 
ふっふっふ。不便な微熱ですか。いつ役に立つだろうねえ。。。。
 

2015/11/21

勝手に街路樹桜

気をつけて街を歩いていると、オカシな植物に気がつくものだ。

 
一部ですきま植物シリーズとして紹介しているものの新作(^o^)。
 
これは某中学校近くの道で見つけたのだが、一瞬「街路樹?」と思わせて、でも「違うよナー」と納得する……不思議なサクラ。
 
2
 
どこから生えているのか。側溝ではないか。。。何も好き好んで……。
別方向から見ると、こんな感じ。
 
1  
 
どう見ても街路樹じゃない(笑)。無理やり生えてきたように見えるが。
 
どこに根を下ろそうが、サクラの勝手でしょ、と言われたような気がする。私有地ではない。道と言っても通行の邪魔するような位置でもない。まさに道と側溝のすきまに根付いたのだ。
 
 
が、結構な大木であり、春になれば花も咲かせるのだろう。学校通りにサクラと言うのは絵になるから誰も排除できないわ。。。

2015/11/20

禁断の檀上撮り

禁断の檀上撮り
講演会場で禁断の檀上撮りしました。
テーマはともかく、実は12月に電子ブックとして出版する予定。乞う、ご期待。

2015/11/19

国産CLTの「本音」

CLTを日本でも解禁しようと頑張っておられる方がいるが、とうとう本音が出たか、と思わせる一文を目にした。

 
WEDGE」という、JR東海系のウェッジ社が発行する雑誌の記事(のウェブ)なのだが、そこにCLTを取り上げていた。全体としてはCLTが日本の山を救う! という論調である。
 
 
 
が、私の注目したのは、その3ページ目。
ここにCLT普及推進の立役者、銘建工業の中島社長が登場している。
 
そして次のような発言をしているのだ。
 
中島社長はCLT の原料となる材木の調達について
当面は国産のスギを中心に使うが、スギは強度の面でほかの材木に劣り、国産材には安定供給に課題がある。
ヒノキ、カラマツなどの国産の樹種、あるいは輸入材も混ぜることで国産材の使用を増やしたい。国産材、輸入材を適材適所に配することが、国産材の有効活用につながる。原料をすべて国産材で賄うのは困難だ
と語った。
 
おお、遂に出た! 国産材、とくにスギではCLTをつくるのが難しい、輸入材という言葉が!
 
安定供給の課題も上げているが、強度面からスギでCLTをつくるのは難しいというのだ。そして、輸入材を使うことに言及している。
実は、銘建工業の技術力では、CLT製造を採算ベースで行うのは無理、とは内々に言われていると私は聞いた。それはスギ材そのものの強度ではなく、スギの乾燥の難しさに起因するらしいのだが。。。(銘建だけでなく、ほかのメーカーも同じ。)
 
しかし、これまでスギでCLTにしたらスゴイ強度のパネルになる、と発言していたと記憶する。スギだけでつくったCLTで実験棟をつくり、その耐震強度を確認したと発表しているではないか。そして国産材の需要を拡大する切り札としてCLTを解禁するよう、国にプッシュしてきたのではなかったのか。 
 
 
 
ここで私自身のCLTに関する意見を整理しておく。これまで幾度も発言してきたことだ。
 
CLT自体は魅力的な建材。設計社や建設業者には喜ばれるだろう。
・しかしスギでCLTを製造するのは、乾燥などの点から技術的にかなり難しく、欠陥品が多く出る。そのため歩留りが落ち、結果的に値段も上がりかねない。 
・一方、建築基準法などを改正して解禁すれば、真っ先に使われるのは輸入CLT。国産より使用実績が多く、質も良ければ値段も安い。
・それに対抗して国産CLTを普及させようとしたら、価格を輸入物以下にしなければならない。それは原木価格を極端に落とすことにつながる。それでは出材する林業家も減り、安定供給できない。利益が出なければ林業や山村経済に寄与しない。
国産CLTと言っても輸入ラミナで生産する方向に行くだろう。
 
 
 
この記事には、次のコメントも載っている。
 
そうはいっても、競争力のない国産材を無理して使うと製品の採算が取れなくなる。並行して国産材の強化することが必須の課題だ」とみており、ビジネスマンとしては譲れない一線がある。
 
 
 
……この発言は、私の「予言」に近づいているのではないか。こんな文も。
 
来年以降にCLT の新基準ができて本格的な普及が始まった段階で、国産材と輸入材の比率がどうなるかは未定だが、輸入材の方が安くて質が良いということになれば、太田市長が描く目算が外れる恐れがある。(太田は、地元・真庭市の市長)
 
 
CLTの認可に向けてばく進中の国土交通省も、今更引き返せず、結局、輸入材と国産材(スギとは限らない)のハイブリッドCLTも認めてお茶を濁すことになりそうだ。もっともハイブリッドだって製造は難しいはずだが……。
ヒノキは高くて使わないだろう。カラマツは量の確保ができるかどうか。結局、限りなく輸入ラミナの比率が高まりそうだ。いや、輸入CLTばかりになるのではなかろうか。
 
 
おそらく来年春には建築基準法でもCLTの使用の認可が出るはずだ。今になって泣き言いわずに、オールスギ材で国産CLTをつくれるように技術を磨くのが先決ではないのか。価格も、製造者が努力してコストを落とすべきで、ツケを山に回すべきではない。
 
 
 

2015/11/18

頼朝杉?檜?

さる神社を訪れた際のこと。

 
隠すことないので、紹介すると奈良県宇陀市菟田野区の宇陀水分(みくまり)神社である。
水分神社とは、大和の国の四方の分水嶺に立てられる神社で、4つある。その一つとして有名で、霊験あらたか……らしい。全国の水道事業関係者がお参りするという。。。社殿は国宝である。ほかにも重要文化財が並ぶ。
 
ま、そう聞けばスゴイ神社なのだが……何分、奈良では国宝もありふれていて……有り難みが薄い。
 
 
そこで見かけた大木。
 
17
 
私は、手元にある小径木を見て、ああ、ヒノキだ、と思ったのだ。この大木の稚樹だと……。
 
が、よく木肌を見ると……これ、どうみてもスギだ。
スギの根元にヒノキが生えているのね。よく見れば、ほかにもヒサカキ?やら何やら、いろいろな木が生えていた。
 
そして、名前もあった。
頼朝杉である。ただし、2代目。
 
19
 
この木(先代)を植えて、自らの人生を占ったんだなあ、頼朝は。大木に育ったように、自らも出世して征夷大将軍になったし。
ただし、北条政子に牛耳られたけどな。……ああヒノキの稚樹は政子か(笑)。
 
ほかにも二股になった夫婦杉とか、イチョウの巨木なんぞもあるよ。

2015/11/17

生駒山のバイオマス発電所、稼働か

先に記した、生駒山に建設されていた木質バイオマス発電所。(大東バイオマス)

 
先日、「偵察」に行くと、施設としては完成したようだ。
 
2
 
そして、よく見ると、パイプの一つから蒸気が噴き出している。
 
3
 
わかんないかな? 青空に広がる白い雲に重なってしまったが、たしかに白い湯気っぽい蒸気が出ていた。
 
4
 
だんだん拡大(^^;)。 細い方の煙突(というよりパイプ)から出ているのだが……。
 
おそらく、まだ試運転といったところだろう。年末にかけて本格稼働するのではないか。
 
ちょうど、上空にドローンが飛んでいた。発電施設を上空から撮影してチェックしているのではないか。人の声も聞こえる。最終チェックといったところか。
 
しかし、まだ周りには燃料になるべき木材が見当たらないのだが。。。
チッパーがどこにあるかもわからない。チップにして投入するから、結構な大きさのチッパーが必要だ。
 
 
ともあれ、この先も観察を続けよう。
 

2015/11/16

女子大生と意見一致!「誰も林業に……」

昨日は、筑波大学より女子大生が来生駒。
 
現在森林生態学系の研究室にいて、来年度は院に進学し林業を学ぼうという意欲マンマン女子なのであった。
 
森林生態学を学んでから林業という順番は、私が「林業やるなら森林生態学を学んでから」と言っているとおり、王道だと思う。植物と環境を知らずして林業という総合学問を語るなかれ、だ。(別に学問として勉強しなくてもいいんだけどね。)
 
 
で、何をしたかというと、ラッキーガーデンでスリランカ・カレー食いながら雑談(~_~;)。いつもと全然変わらん。
幸い午後は晴れてきたので、少し棚田見学と森歩きをしたが。
 
 
例によってなんだかんだ、ああだこうだ、と森にまつわることから、ドーデモイイ話までダラダラ話したわけだが、そこで意見一致? 意気投合? したのが、
 
世間は、全然、森林にも林業にも興味持っていないよねえ
 
だった(笑)。 
 
林業関係者や、ときに森林や林業ファンなどと話していると、まるで森林が素晴らしいのは自明の理で、林業にみんなが関心を持っていて当然、林業振興を願うのが国民の義務!という雰囲気をかもしだしている。 
 
そんなことないよ(;´д`)。
 
現実には、森林や林業に興味を持っている人は極めて少ないと思う。遠目に眺めて「いいね」というだけで、とくに自ら知ろうと思って行動を起こすことはほとんどない。おそらく興味を持つ人は人口のコンマ以下ではないか。(それでも1億人いたら数十万人もいる計算になるんだけどね。。。。) 
森林は大切なんです。林業が森林を支えているんです。……そんな言葉は馬の耳にも届かない。
 
なぜ、そう思うか。簡単だ。私の身の回りに(家族・親族も含めて)森林や林業に興味を持つ人などいないからだ。仕事絡みは別ですよ。そんな知り合いは熱く語る(笑)。
 
が、無作為に出会う人にそんな人はいない。そこに世間の風を読み取らねばならない。
 
「森が荒れてると言っても、緑だったらいいでしょ」
「必要な木材は、全部輸入して日本の森は手をつけなくても」
「森林地帯に、無理して人が住まなくてもいい」
「コンビニのない田舎には、死んでも住みたくない」
「森に用事があったら町から通えばいい」
ぐらいの発言は常に耳にしている(笑)。
 
 
森は酸素を供給し水を溜めるとか、木材の供給とか、森林が荒れると地球温暖化が進むとか、山村の雇用・地域経済がとか、いろいろ言えそうだけど、実はすべて反論できる。案外、理論的裏付けはないのだ。
 
森は酸素を出さないし、森が荒れても水が枯れることはない。土砂崩れが起きても人が住んでいなければ被害は出ない。せいぜい、たまにレクリエーションで訪れるだけでよい。
 
反論してもいいが、どうせ声は届かないし、疲れる(~_~;)。むしろ、私は「そうだなあ」といったん肯定してしまう。 
 
 
……ここで重要なのは、そうした声に反論することではなくて、そう考える日本人が圧倒的多数だという認識だ。おそらく面と向かって聞いても「興味ない」とはっきりいう人は少ないだろうが、聞き流されるのがオチではないか。
 
それでも、森林が好きな人。林業に興味がある人。林業をやりたい人。しっかり理論武装してほしい。いや、理論ではなくて感情武装でもいい。「それでも私は森が好き」と言えるだけの自身の思いを強めておかないと、あっと言う間に吹き飛ばされてしまう。
 
 
ちなみに、もう一つの意見一致。
 
関東平野は山が見えない」。
山が見えないと不安になる……(笑)。
 
あ、まだ意見一致があった。
 
最近は、女子の方が元気だよねえ
 
林業女子は筑波にもいるそうだが、学生も女子学生の方が意欲的だと。
私はいいんですよ、それで。生駒に来るのは女子大生だけで。。。

2015/11/15

イオンの木調テナント

また近隣に新たなイオンモールがオープンした。

 
我が家から車で30分圏内の地域にあるイオンモールは、これで4か所となった。ほかにイオンタウンやイオン系列のスーパーマーケットも数多いから、もはやイオン公国である( ̄^ ̄)。
そして日常的にイオンを利用している私は、立派なイオニスト。イオンからの独立戦争を仕掛ける勇気はない……。
 
そんなわけで、イオンモール四條畷を射程……もとい視察してきた。生駒からは大阪側へ越境するわけだが、実はかなり近い。
 
でかいよ。かなりでかい。多分奈良のイオンモールよりはるかに領土、もとい敷地は広い。その制海権、制空権……もとい商圏は、大阪東部に留まらず奈良西部へと侵食……もとい人を呼び込み広がっているのだろう。
 
ともあれ、店内を歩く。子供用品が多く、また子供が遊ぶスペースが目立つのは、やはり大阪には若い世代が多いことを示しているのだろうか。
また専門店も多い。タオル専門店、マクラ専門店、帽子専門店……。結構マニアックでもある。
 
 
が、私が気づいたのは、店の内装だ。なんだか木材・木質が目立つのだ。あからさまに撮影できないので、盗み取り。イマイチポイントを押さえられなかったが。
 
1  2
 
4  5
 
木の内装と言っても、ベタベタ木材を使っているのではなく(使っているところもあったが)、展示スペースや展示のための棚などに白木の木材を上手く使っているケースが多い。
レストラン街には、巨大な原木の皮付き板を掲げたような店もあり、なかなかの凝りよう。
 
なかには、こんなところも。
 
7
 
フローリングが木なのは見た通りだが、コンクリートの柱にも木目が……。
 
さらに、こんなトイレに続く廊下部分にも木目調。
 
6  
 
もちろん型枠(コンパネ)の木目が写っているのだと思うが、それに続く壁にも木目が入っており、意図的にやったのではないかと思わせる。
 
かといって、イオンモール全体を木調にしたわけでもなさそうだ。店によっては(とくにイオン直営店)全然木質でなかったりする。あくまでテナントがバラバラにインテリアを考える際に木質素材を使ったのではないか。
 
キテるな、と思った。店舗内装に木質ブームが。もちろんイオン以外でも、相当数の木調インテリアを施した店舗が増えている。しかも木を強調するのではなく、木という素材を商品棚や壁に奇をてらわず使っている。
 
 
しかし、肝心の木の素材を集めるには、インテリアコーディネーターも苦労したのではなかろうか。見れば古材(古材風も含む)もあれは銘木もあり、また荒材も目立つ。大木、細木、白木に黒、赤、茶……と色もさまざま。もちろん国産材に外材、なんでもあり。
 
これらを一手に扱う木質素材業者がいたら繁盛しただろうに。。。
いや、いっそ木の素材の扱い方もアドバイスして、和風洋風エスニック、全部提案できて、イオンのトータルデザインコンセプトにも関与したら、イオンモール全体をバランスのよい木調にできたかも。でかいビジネスになったろうに、とまで妄想した。
 
イオン公国、サイコー!  とかwww
 
 
これは、単にすぐ木目に目が行く私の妄想かねえ。私はオールドタイプだ(~_~;)。
 
 

2015/11/14

最大のぬた場

生駒山中でイノシシが増えていることは、これまでも折に触れて紹介してきた。

 
そしてイノシシと言えば、姿そのものより糞や足跡、掘り返し、そしてぬた場が存在確認に重要だ。
 
さて、そうしたイノシシのぬた場でも、最大級の場所を発見した。
 
1
 
これ、奥行きは30メートルくらいあるだろうか。急な谷の底が、ほとんど沼地になっているのだが、そこ一面がイノシシにとってはヌタクル場所になったようだ。足跡や寝ころがった痕だらけ。これは1匹や2匹ではないだろう。
もちろんぬた場から離れた草地(私の立っている位置)も、イノシシが歩いた痕があるし、そもそも、ここにたどりついたのは、私がケモノ道をたどったから(^o^)。
 
 
問題は、このぬた場のある場所だ。実は、人家の側なのである。
この谷の奥は、人には登れないほどの急峻な崖になっていて、10メートルほど上に、人家があるのだ。撮影位置からも家の一部が見えていた。
 
しかも、その家一軒ではない。この谷の上は、ニュータウンなのだ。ずらりと家が並んでいるのである。
そして、これがもっとも重要なのだが、このニュータウンは、我が家のある町なのだ。
 
この谷も、我が家から徒歩数分。もちろんニュータウンの縁から森に分け入って、ケモノ道をたどって、急峻な崖を下りたら、だが。
 
自分たちの住んでいる町のすぐ縁に、こんな深い谷があることを知っている人もそんなにいないと思うが、その谷の底はイノシシのたまり場であることを想像している人は……少ないだろうなあ。知らない方がいいかも。

2015/11/13

Yahoo!ニュース「日本林業復活の秘策は…」を書いた裏側

Yahoo!ニュースに「日本林業復活の秘策は、違法木材対策にあり! 」を書きました。
 

読めばわかるとおり、先日書いた安倍首相夫人の発言を捉えたブログ記事 をブラッシュアップしたもの。久々にちゃんと調べて書いたよ(⌒ー⌒)。

 
ひさびさ? というとこれまでの記事は……と目くじら立てる向きもいるかもしれないが、「思いつき」で無料コンテンツとして書き散らしているブログに、ミョーな期待はしないでもらいたい。
 
その点、Yahoo!ニュースはちょっとグレードアップしている。私個人のブログとして責任とれないからね。ま、有料の雑誌記事はもう少し綿密に調べる。さらに自分の名を冠した著作となれば、内容には細心の注意をする。
ちゃんと、私の中でレベル差を設けているのだよ。
 
 
ま、それはともかく、違法伐採そのものが、世界森林条約の阻止を目的に搭乗した政策だったとは。
国家間の条約として、森林保全や林業政策に縛りをかけられたくない巨大な木材コンツェルンや業界団体と、強力なロビー活動を行う自然保護NGOの両方をなだめる案として生まれたというのは、笑える。
 
しかも、世界森林条約を提案したのは(パパ)ブッシュ大統領であり、反対してつぶしたのはブッシュ(ジュニア)大統領なんだというのも皮肉である。
 
その両方に追随したのが日本(笑)。毎度のことであるが。

2015/11/12

2つの「森林教育」の世界

先日、某集まりに参加したのだが、そこで森林教育の話になった。

 
 
017
 
すると、やたら会場が盛り上がるのだ。森林教育、いいねえ! という雰囲気が蔓延?して、次々と意見をいう人が現れる。みんな、一家言あるようだ。
 
そんなに森林教育に憧れる部分があるのだろうか。
森を舞台に何か事業を興すと聞くと、林業はさておき一般にはキャンプとか森林浴、森林セラピーのような観光事業をすぐに思いつく。だが、それには満足しない人がいて、次の段階で森林教室・森林教育的なことを思いつく人が多いようだ。
それがなぜか夢を感じさせるのかもしれない。
 
私は、別に否定はしないけど森林教育は苦手というか……どちらかというと嫌いな方だろう。あんな面倒くさいもの。。。。
 
そう言いつつ、なぜか奈良県の森林環境教育指導員の資格を持っているという……v(^0^)。
 
 
この手の世界をかいま見る際、まず整理するべきことがある。どの系統なのか、という点だ。
 
実は、この世界は結構複雑なのだ。見かけは同じように森の中で人を集めて何かをやっているように見えても、中身はかなり幅広い。なぜならバックボーンが複数あるからだ。歴史的に、いくつもの思想や団体が交錯しながら築かれてきた。
私も若干勉強したので、その一部を披露しよう。
 
 
まず肝心なのは、「森で教育する」のか。「森を学ぶ」のか。具体的には野外教育なのか、環境教育なのか。
大きく二つに分けて紹介しよう。
 
野外教育は、人と人の関係を築く、チームビルディングを目的としている。比較的リーダー養成が多い。いわばスポーツ的で運動系。科目で言えば体育や教育学。森で教育するのは、森という自然を使って人を鍛えるのだ。自然は予想できないこともあるし、奥深い。そこで活動するノウハウを身につけることは、社会でも役立つからだ。
具体的な組織では、YMCAボーイスカウト、野外活動センター、キャンプ協会……など。今風のものなら、森のようちえん
省庁で言えば文部科学省の管轄。
 
 
環境教育は、人と自然の関係を学ぶ。そして環境のために行動する人材を育てることが目的だ。いわば理科系。科目で言えば生物とか地学、気象……大きなくくりで言えば生態学。森を学ぶというのは、森が代表する自然界を学び、その環境をよりよくするための人材を育てようとする。そこでは、生物を中心とした物質循環の仕組みを知ることが重要だ。
組織では、国際自然大学校キープ協会、野鳥の会、ビジターセンター。マザーアースエデュケーションなんてのもある。今風のは、木育
省庁で言えば環境省の管轄。
 
この違い、わかるかなあ。似て非なる世界。もちろん交錯している部分もあるが、根幹が違う。
 
 
 
ただ、どちらにしても最大のネックは、教える人材を確保することだ。
他人に教えられるだけの知識と智恵、技術を持ったうえで、その人材が他者に教えるノウハウを持っていることが必要となる。でも、そんな両方の技術を身につけた人材なんか、滅多にいないのだよ。実際の組織の中でも、教師役のレベルが問題になっている。
つまり、まず教師役を養成する場が必要なのだ。すると教師役を養成する教師が必要ということになる。これまた希少な世界なのである((;´д`)。教師役を養成する教師はどうして養成すればいいのだろうか……。
 
こういうことを考えていると、いかに面倒くさいかわかってもらえるだろうか。。。
理念だけで教育はできましぇん(~_~;)。  

2015/11/11

縄文時代の木造4階建て建造物

NHKスペシャルで「アジア巨大遺跡」シリーズをやっていeのを見ただろうか。

 
その最終回が日本の三内丸山遺跡。テーマは、「縄文奇跡の大集落」。
 
038
 
大雑把にまとめると、狩猟採集民族が定住して大きな集落を築き、しかも1万年間も続いたことを奇跡としている。そして地球上に例のない文化を生み出したと……。そしてクリ栽培を行っていたことに着目している。
 
036
 
ケチを付ける気はないが、ちょっと無理に奇跡に仕立ててはいないか。
現在の狩猟採集民族も、意外と豊かで食うに困らない生活を送っていることは民族学的知識として確認されている。そして森をデザインして、利用価値のある草木を植え育てて植生を変えたことも報告されている。アマゾンのカヤポ族などは有名だ。
またニューギニア高地では、9000年前から灌漑施設をつくって農耕をしていた遺跡も見つかった。
 
 
が、私が気になったのは、 三内丸山遺跡の6本柱の遺跡である。
 
実は私も訪ねているのが、どうしてこんな形に復元したのか疑問なのだ。
 
17 6本のクリの巨木柱。高さ15メートル。屋根なし壁なし。
 
 
6本の柱跡が見つかったのだから6本柱であることはよい。また直径1メートルを超すことから高さは最大23メートルあると睨んだものの、ロシアから調達したクリの丸太の長さも限界があるだろうから15メートルにしたのもわかる。
そして柱がわずかに内側に傾いていたことから、柱を上部でお互いを結びつけることで安定させていたという推測もよいだろう。
 
だが、なぜ3層なのか。屋根がないのか。さらに壁もないのか。
 
 
私が夢想したのは、もしこの推定どおりの構造で、平面の屋根と壁を取りくけたらどうなるか? ということだ。
地面も入れると4階建て、4層構造の建物となるではないか。そして四角い形。
 
これぞ木造4階建てビルディング! 
 
1万年前の木造建造物だ。もちろん地球史上初の巨大木造建築!!
 
日本で多層階の建物ができたのは、飛鳥時代の五重塔からか? いや厳密に層があった建物は、城郭に天守閣が生まれた戦国時代~安土桃山時代かもしれない。
CLTのビルだって、日本ではまだ3階建てしか建っていないのだぞ(笑)。
どうやら屋根がないのは、構造や材料が推定不可能なので、今後の知見を待つために付けなかったということである。壁も同じ理屈か。
しかし、それなら隣の巨大茅葺き建物だって、屋根の構造や材料は間違いないのか。
 
どうせ推定なら、4階建てビルにしてもいいんじゃないかい(⌒ー⌒)。。
 

2015/11/10

林業投資会社ウェアーハウザー

ウェアーハウザーと聞けば、何を想像するだろうか。

 
もちろんアメリカの巨大林業会社であり、木材加工全般を行うコングロマリットである。
 
……と思っていた。が、あるニュースでちょっと驚く肩書になっていた。
REIT~不動産投資信託会社だというのだ。いわゆる林業REIT(T-REIT)である。
 
以前、Yahoo!ニュースにアメリカの林業事情を説明する記事 を書いたが、今や民有林の多くは、REITやTIMO(林業投資経営組織)といった投資会社に森林所有が移っているという。
 
ただ、ウェアーハウザーだけは例外で、自社で森林を持ち続けている……と理解していた(そういう情報だった)。
 
ところが、ウェアーハウザーはすでにT-REITとして森林を購入し預かる立場になっていたのか。
 
そして、このほど 約660万エーカー(267万ヘクタール)の森林を所有する製材会社プラム・クリーク・ティンバーを買収したという。その買収額たるや、約84億ドル。1兆400億円だそうである。
そしてそして、所有森林は約1300万エーカー(526万1000ヘクタール)になったとか……。
 
これって、九州全域をはるかに超える。スケールの大きな話だ(^o^)。
 
 
付け加えれば、世界各国の森林のコンセッション(伐採権)を握っていて、全体面積ではさらに数倍になるらしい……。
もちろん北アメリカで最大の森林保有会社なわけだが、アメリカでは今も森林売買がさかんなことに驚く。それだけビジネスに活かされているということだろう。
 
 
なぜ、日本では森林取引は貧弱なんだろう。ケースバイケースではあるが、やはり森林面積は大きくまとまっている方が経営に有利なはず。お金のあるところはどんどん買い取って、新たな林業ビジネスに挑戦してくれないかね。

2015/11/09

首相夫人が「違法木材」に言及

“若者による社会変革を応援するソーシャルメディア”というキャッチフレーズを掲げた「オルタナS」というネットメディアがある。
 
そこに安倍昭恵・首相夫人インタビュー  が掲載されている。
 
基本は、エシカル(倫理的な)ビジネスについて語っているのだが、次の一節があった。
 
世の中には、隠れている問題がたくさんあります。例えば、輸入木材。日本に輸入されている木材の約6割が違法伐採されたグレーな材木です。木は見た目だけではどこ産なのか分かりづらいですが、厳格なルールで管理された木材には、森林認証製品として「FSCマーク」が付いています。
 
でも、このマーク自体を知らないという人も多くいるのではないでしょうか。知ることから始めて、一緒にどうすれば広めていけるのか考えていきたいですね。
 
安倍首相夫人に、違法木材やFSCのことを話させるなんて……ま、仕掛け人は想像つきますが(^o^)、いよいよ政治も動き出すかな、と思わせるエポックな事象だろう。
 
 
違法木材問題は、いよいよ逃げられないところまで来ている。世界的な潮流となってきたのだ。
 
なぜ日本の林業界は、違法木材の締め出しを嫌がるのだろうか。日本が違法木材を完全に締め出せば、木材自給率が上がることは間違いなしなのだ。しかも国産材の材価も上がるだろう。
いまだに日本の林業を復活させるには、外材に高関税をかけろ、という意見が出る。TPPが妥結したことを取り上げるまでもなく、世界全体が関税を撤廃して自由貿易体制を進めている中、まったく無意味な論なのだが、「違法木材締め出し」は、関税なんぞ関係なく外材を締め出すもっとも現実的な手段でもある。
 
しかもエシカルで、世界の森林環境問題に貢献もできる。国際的な信用と尊敬を勝ち取ることにもつながる。「日本の技術はスゴイ」「世界中から尊敬される日本人」と臆面もなく自分褒めの金切り声を上げている下品な連中どもも喜ぶだろう。
 
 
なぜ、違法木材を取り締まらないのか。 
「安くて楽な違法外材」を使っている木材業界が嫌がるのはわかるとしても、林野庁から林業関係者まで知らぬふりなのは、怪しい影を感じる。 
まあ「違法」の線引きを厳密にすると、合法を唱える国産材の中にも怪しいのはいっぱいあることはわかるけどね……。(前日のブログ参照)
 
今、ちゃんとエシカルで明確な合法国産材を提供することを宣言すれば、ビジネスチャンスにもなると思うのだが。
 
この件は、改めて整理して執筆したいと思っている。
 
 
ちなみに、安倍夫人は、インタビューで次のような発言もしたらしい。
 
若い人たちは、インターネットで情報を得ようとしますが、正直オススメはしません。発信者が明確に分かる情報をもとに知識を深めてほしいです。
 
そうですね。私も実名で書いております。「思いつき」だけど(笑)。信用するかしないかは、各人で判断してくださいまし。

2015/11/08

ブランド材に「なれる」?

今宵のマイフェイバリット[お気に入り]は、ツイッターでぴりひばさんがアップした漫画である。

 
ここでブランド材、つまり秋田杉とか吉野杉とかの「木材市場における意味」を解説している。そして「千葉だろうが群馬だろうが、どの杉にもブランド材になれるチャンスがある!」と力説しているのだ。つまり、全国からブランド産地に木材が集まってくる現象を示している。
 
ま、林業界にいたら、知っている人なら当然のように知っている事実。が、私的にウケタのは、それだけじゃない。首をかしげる一般人に、
 
納得いかないようだけど、木材業界に長くいたら
ブランド名がついた時点で、品質は確かなんだし、いいんじゃないですか
となる
 
と喝破しているところ(^o^)。
 
そうなんだな。私もそうしたセリフを聞いたことがある。どこの原木でも、それが吉野杉なり秋田杉に化かせられる品質があると見たからブランド名を博したのだからいいじゃないか、売る方もそれで高く売れるんだし、という発言があるのだ。
 
正直に書けば、私もかつては「そうか、木材は産地より品質なんだ」と納得していた時期もある。ブランドとしては産地名を記しているが、本当に示しているのは品質である、と思い込んだわけだ。
 
 
厳密に言えば、見た目、つまり木目や色などがそれなりに○○杉と似ているというだけで、ちゃんと検査したら強度やら耐久性やらは産地ごとに差は出るらしい。おかげで「この産地の杉は、水に強いと聞いていたのに、最近はよく腐る」なんて証言が出てくる。
 
が、木材業界の人にとっては「売る時に見た目がそっくりならいい」「騙される方が悪い」ぐらいの感覚なのだろう。悪いことをしている、という自覚も薄い。
 
 
今なら、はっきり言える。これは産地擬装である。産地とかブランド名は、それを手にする人にとっては、その地域のイメージであり、木材産地の持っている歴史やら人の顔含めたドラマ全体なのだ。それに金を払っているのだ。
だから、産地擬装材を売るのはユーザーに対する裏切りであり詐欺行為である。
そして産地擬装が国産材の評判を落としていることも知るべきだ。
 
そのことを理解しない業界人は、もう時代遅れなんだが。。。いますね(^^;)。
 
現在は、かなり改善されたと聞いている。が、根絶とは言い難いなあ。おそらく、出荷レベルで別の産地を擬装されたら見破れない。
 
 
ただ、例外的なブランド材もある。
 
たとえば東濃檜ブランドは、厳密では産地ブランドではない。非常にレベルの高い製材を行う製材所が集まってつくった製材ブランドである。だから、決まった製材所を通さないと冠することができなかった。扱うのも原木ではなく製材だ。
 
東濃地方のヒノキならどれでも東濃檜と呼べるわけではない。逆に言えば全国から集めてきたヒノキ材を精密な製材をしてていねいな梱包をすると、東濃檜ブランドを冠して出荷できる。
 
……まあ、スタートはそうして生まれた東濃檜なんだが、今はどうなっているのか、現状は把握していないよ……。
 

2015/11/07

ナラ枯れ木の伐採

これまで幾度も生駒山で進むナラ枯れの報告をしてきたが、とくに街中のナラ枯れはどうなるのか心配していた。

 
すると、先日伐採が始まっていた。9月15日に記した道沿いの枯れたナラの大木 である。
 
せっかくだからちょっと見学。
 
001
 
見てのとおり、作業車で枝を1本1本切って下ろす作業。道はふさぐわ、電線に気をつけねばならんわ、なかなかの大変な様子だ。
しかも、翌日は裏手から大クレーン車で上部の樹冠部を吊るし伐りしていた。つまり2日がかりだ。
これが一本の処理だからなあ。市内各地にあるよ。。。。
 
ちなみに作業を行っていたトラックには、「中野林業」の文字が。これは吉野林業の一角の中野林業と同じなのかどうかわからない。
 
ただ林業会社にとってもナラ枯れ被害木の撤去は、大きな仕事になるんじゃないかな。。。
 
 
ところで、近隣の山に入って、枯れたコナラを探しつつ歩いてみた。
カシノナガキクイムシの穿孔からみんな盛大に木粉をふいている。コナラというコナラに広がっている様子。
 
ただ残念ながら? カエンダケは発見できなかった。地域性があるらしい。カエンダケの胞子は、どのように散布されているのだろうか。
 
一方で、あきらかに穿孔がありカシナガが入っているにも関わらず、枯れていないコナラもいくらか見つける。
 
011
 
このように黒い染みが一面覆っている。どうやらヤニが出て、カシナガの穿孔を埋めてしまったらしい。そして今のところ葉も繁っている。カシナガとの戦いに勝ったのか?
 
これはマツ枯れの際も言われたことだが、ヤニがよく出る木は病害虫に強いという法則?は、ナラ枯れにも当てはまるのだろうか。
 

2015/11/06

Yahoo!ニュース「大規模火災に……」書いた理由

Yahoo!ニュースに「大規模火災にあっても、森はよみがえる! 」を執筆しました。

 
このところ、新聞やテレビでもインドネシアの森林火災が報道されるようになった。
比較的ちゃんと、原因をアブラヤシのプランテーション開発のために違法な野焼きが行われていることに触れている。以前のように、焼畑犯人説を振りかざされるのとは違っていてホッとする。
 
私が十数年前に訪れた火災後のボルネオを思い出した次第。
 
今回も、本来なら現在の火災の写真を使いたいところだが、残念ながらYahoo!でも用意できていず、古い紙焼きの写真をスキャンして取り込んでみた。飛行機の窓ガラス越しの写真だからもともと写りが悪いのだが、さらにボケている(^^;)。
 
 
せっかくだから、別の写真も。
 
3
 
これは、たしかランビル国立公園に隣接した森が焼けた様子ではなかったかな。
 
 
2_2
 
この焼け方をみれば、露骨にプランテーション開発のために火入れしたことがわかるだろう。
 
その後、ボルネオ奥地に入って、プランテーションの現場まで行くのだが……それは、また別の話。

2015/11/05

生駒山でも小水力発電?

ふと訪れた生駒山南部の千光寺

 
平群町にある修験系のお寺で、役の行者も修行したと伝わる。大峰山(山上が岳)へのお参りも、ここから始まると言われるため「元山上」と呼ばれるところだ。実際、このお寺の裏山には、大峰の行場を模した岩の行場が設けられている。
 
ま、それはともかく。
 
そこを訪れて、ふと裏手に回ると、こんなものがあった。
 
1
 
なんとも野性味のあるログハウス……。が、注目すべきはそこから流れ落ちる水だ。
よく見ると、発電施設が設置されているではないか。
 
2 アップ。
 
水の流れでプロペラを回している。ここで小水力発電を行っているのであった。
 
果たして、どれほどの電力を生み出し、それを何に使っているのか確認しなかったが、ログハウスの中には発電設備があるらしい。
 
考えてみれば、江戸時代から昭和の時代まで、生駒山では各所に水車が回り、粉づくりのほか、針金製造も行っていたという。水力利用は歴史的なのだ。
 
生駒山は標高の割には険しくて急斜面があるから滝も多い。位置エネルギーは十分にあるだろう。
 
ちなみに生駒市では、水道局が浄水場で高低差を利用した小規模の水力発電を始めたと聞いているが、どうなっているかな……。。。FITで電力料金を稼ぐのだそうだ。

2015/11/04

キノコの魅力

昨日は、山林の視察の後にキノコ料理店に行った。

 
生駒にはキノコ料理専門店があるのである。それも住宅街のなかにひっそりと(笑)。この店のオーナーは、いかにもキノコマニアぽくて、店にはキノコ・グッズも売っていた。
 
そして出された料理に使用したキノコがこれ。一部である。
 
1
 
ここには何種類あるだろうか。シイタケ、ヤマブシタケ、野生エノキタケ、トキイロヒラタケ、ササクレヒトヨタケ、タモギタケ、ハタケシメジ、エリンギ……。ほかにもここには乗せられていないが、マツタケやアミガサタケなども料理に出たよん。
 
もちろん、ほとんど栽培キノコである。こんなに多くのキノコが栽培されていたとは思わなかった。なかには日本で一農家だけ(特用林産物だから林家と言うべきか?)栽培しているケースもあるらしいし、中国からの輸入品もあるそうだが。
 
ただ、栽培できるのは、ほとんど腐生菌や寄生菌キノコだ。マツタケのような生きた木々に着く菌根菌キノコは栽培が難しい。できても生きた樹木の根が必要となれば、なかなか大量生産はできないだろう。(ホンシメジは培養土で栽培できる菌根菌の例外。)
 
ところで今秋は雨が少ないせいか、まだ生駒山にキノコはあまり見かけない。むしろ夏の方が多く出ていたように思う。
 
私も森の中を歩いていて、写真を撮るのは樹木よりキノコの方が多いという、。ちょっとキノコマニア(~_~;)。裏山にもよく生える。
6  9
 
Photo
これは、庭に生えてきたアミガサタケの一種。石の下から生えてきたため、歪んでいる。残念ながらドレスを広げたところは撮れなかった。
 
もちろん、私にキノコを正確に同定する力はないので、山でキノコを採取して食べることは一切しない。ただ、その姿を愛でているだけ(~_~;)。
 
秋になると、テレビなどでもキノコ特集が行われるが、たいてい「食べられるか」「食べられないか」ばかりになる。そして「詳しい人に分類してもらいなさい」で終わる。素人が手を出せるレベルではないのである。
 
16
 
最強毒キノコ・カエンタケはわかるけどね(^o^)。今年は、まだ見ていないというか探していない。多分、多くのナラ枯れが発生したから、カエンタケも大量発生?するのではないかと睨んでいるのだけど。
 
キノコは、食べなくても姿形に魅力がある。
あの姿を保存する方法はないだろうか。そうすればグッズにできると思うのだが。今は、木彫りや合成樹脂で創られたキノコグッズが出回っているが、やはり本物でないと。
ちょうど、紅葉を保存して「つまもの」にするのと同じ発想で、美しいキノコの姿を、仮に一週間でもいいから保存する方法があったら、人気呼ぶと思うけどな。
 
プリザード・フラワーに混ざってフラワーアレンジメントの素材とか、インテリア、そしてやはりつまものも可能だろう。それが毒キノコであっても(^^;)。
 

2015/11/03

道楽エコノミー・序章

生駒の北にある竹林を何かに利用できないか、という話を所有者からいただいて、ちょっと視察。

 
が、行ってみると、竹林はなくなっていた(~_~;)。
 
In_010
 
見事に伐り開いた模様。この土地の所有者がユンボも入れて一気に行ったのだという。
元竹林の中に残された古民家を利用して何か店を開けないかという……。 
 
所有者はやる気マンマンなのであった。
とりあえず描いた夢に向かって動いてみるしかあるまい。表立ってアドバイスすることはない。まずは、器を整備してから次の展開を考えるべきだろう。
 
 
 
……この視察は大阪の「まちづくり専門家」からのお声がかりだったのだが、彼がいうには「道楽エコノミー」というのがあるらしい。
 
「道楽」と言っても単純なお遊びという意味ではない。まず儲からないけどやりたいというレベルから始まる。起業して損しない程度に展開していくうちに、いろいろ横の展開が生まれて、新たな人脈が次の事業を派生させる。その過程で多くの人が動くことで、街に活気を生み出すのだそうだ。そうでなくても利益以上に満足感を得られれば、起業者は愉しめる。もちろん、大ブレークすることだってある。
 
たとえば主婦が趣味で始めた刺繍などの工芸品を売る店を、街の空き店舗を借りて開く……といったビジネスだ。その店は、たいして利潤は生まないかもしれないけれど、同好の士などの集まる場となり、そこで知り合ったメンバーが毎度カフェで話をすれば、そこに新たな消費が生まれる。もしかして、別の商品開発やビジネスプランが持ち上がるかもしれない。それが新たな経済活動へとつながっていく。
ただ本業(生活費を得る手段。たとえば夫の給料とか)は別にあるから、「道楽」なのである。ちなみに彼は、そんな店舗を開発したり斡旋することでまちづくりにつなげていく。
 
この担い手にとっては、「道楽」だからそれで食っていかねばならないような真剣さはないが、逆に比較的リスクを負えるし、好きゆえに商品開発に熱心。また販売に対してもさまざまなアイデアを出すうえ、好きだからこそ必死に頑張れる面もある。
 
この道楽の引き起こす経済・道楽エコノミーは、今後まちづくりに限らず結構な比率になっていくのではないか。いや、すでに実態経済のある程度の部分は「道楽」で支えられているのかもしれない。
たとえばオタクと呼ばれる人々の消費とか、さらに芸能・芸術に支出される経済の一定部分は道楽だと捉えることもできる。
 
ましてや今のような「欲しいものがない」と言われる高度物質文明社会では、必要に迫られて動く経済とは別に、道楽、好きだから、面白いから……行う開発と消費の割合が膨らんでいるのではないか。
そこでは「金をやるから働け」という雇用は通じない。「稼ぐためには泥水でも飲む」働き方はしない。
 
 
……この考察は、改めてもう少し考えて深めていきたい。もしかして、巨大な経済社会のパラダイムの転換が浮かび上がるかもしれない。
 
 
が、ここで気になったのは、この「道楽エコノミー」に、すっぼり自分がはまっている予感がしたこと(~_~;)。
そもそも森林関係のジャーナリズムなんて需要は小さいし、出版界はますます縮小している。それなのに儲からないテーマに顔を突っ込むことも度々。逆にコストがかさんで赤字になることも多い。私のやっていることは「道楽」なのか(泣)。。。。
とはいえ興味がわけば、記事にする当てもない取材もする。資料も収集する。でも、そこで得た情報を何年も後に扱うこともあるわけで、息の長い経済活動につながっていたりする。そうなれば、道楽もエコノミーになって来る。
 
 
ところで。
 
もしかして、ほとんど生活費を生み出していない林業も「道楽エコノミー」そのものではないか。環境のために森を守りたい、先祖から受け継いだ財産だから渋々とかなんとか理由をつけて、勤めながら行う週末林業とか、株とか不動産などの不労所得で支えられて行う林業なんて「道楽」ではないか……。
 
ま、これ以上は改めて(^o^)。本日は序章であるから問題提起に留めておこう。
 
 
ただ、蛇足ながら「道楽」に公的資金を注ぎ込んではいけないよ。それは「放蕩」である。

2015/11/02

木のアートの可能性

こんなサイトを見た。

 
COLOSSAL 

Landscapes Painted on the Surfaces of Cut Logs by Alison Moritsugu

 

 
その中の写真を1枚拝借すると……。
 
Moritsugu_trophy_1998
 
ああ、やられた、と思った次第。木をアートに利用すると聞くと、つい木彫、木工ばかりが頭に浮かぶが、こんな扱い方もあったか。木の断面に絵を描くという、ある意味単純な発想なんだけど、これまであまり目にすることがなかった。
 
もちろんどこに描くというアイデアだけではなく、そこに描かれる絵自体の価値も重要だが、思わず見ほれた。
 
休日の谷間の夜、こんなアートを眺めてお過ごしください(^o^)。

2015/11/01

吉野林業てぬぐい

川上村で開かれていたふるさと市を覗くと、こんな日本手拭いが売っていた。

 
1
 
吉野林業全書の挿絵を印刷したものだ。広げると……。
 
6
 
マニアック(^0^)。価格は1200円と決して安くはないが、この図案を喜べる人にはお勧めだ。いや、喜ぶ人はかなりマニアック(~_~;)。
u d h uもう一点、スギの洗い丸太の様子を描いたものもある。
 
 
これをつくったのは吉野町の地域おこし協力隊員だそうだ。実は、私は別のところでも見ていたのだが、かなりのレアものなので、今回購入してしまったぜ。
 
なぜなら、上記の手拭いに描かれているのは、川上村大滝の筏場なのである。つまり、上部に見えるのは在りし日の土倉屋敷なのだ。土倉家の姿が、こんな形で広まるとはなあ。
 
ちなみに、この屋敷には朝ドラ「あさが来た」のモデル、広岡浅子も訪れて泊まっている。
 
 
で、川上村まで足を運べない人はどこで買えるかと検索してみたら、なんのことはない、Amazonで扱っていた(笑)。
せっかくだから、サイドバーに上げておく。
 
 
興味のある方は、お手に取ってくださいませ。

« 2015年10月 | トップページ | 2015年12月 »

2017年3月
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31  

森と林業と田舎