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2015/11/14

最大のぬた場

生駒山中でイノシシが増えていることは、これまでも折に触れて紹介してきた。

 
そしてイノシシと言えば、姿そのものより糞や足跡、掘り返し、そしてぬた場が存在確認に重要だ。
 
さて、そうしたイノシシのぬた場でも、最大級の場所を発見した。
 
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これ、奥行きは30メートルくらいあるだろうか。急な谷の底が、ほとんど沼地になっているのだが、そこ一面がイノシシにとってはヌタクル場所になったようだ。足跡や寝ころがった痕だらけ。これは1匹や2匹ではないだろう。
もちろんぬた場から離れた草地(私の立っている位置)も、イノシシが歩いた痕があるし、そもそも、ここにたどりついたのは、私がケモノ道をたどったから(^o^)。
 
 
問題は、このぬた場のある場所だ。実は、人家の側なのである。
この谷の奥は、人には登れないほどの急峻な崖になっていて、10メートルほど上に、人家があるのだ。撮影位置からも家の一部が見えていた。
 
しかも、その家一軒ではない。この谷の上は、ニュータウンなのだ。ずらりと家が並んでいるのである。
そして、これがもっとも重要なのだが、このニュータウンは、我が家のある町なのだ。
 
この谷も、我が家から徒歩数分。もちろんニュータウンの縁から森に分け入って、ケモノ道をたどって、急峻な崖を下りたら、だが。
 
自分たちの住んでいる町のすぐ縁に、こんな深い谷があることを知っている人もそんなにいないと思うが、その谷の底はイノシシのたまり場であることを想像している人は……少ないだろうなあ。知らない方がいいかも。

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