なぜ?に応える「森の理論武装」
2015年もあとわずか。
田中 淳夫: 虚構の森
世にあふれる森林を巡る環境問題。そこで常識と思っていることは本当に信じていい? 地球上の森は減っているのか、緑のダムは存在するのか。る? 地球温暖化に生物多様性、SDGsに則しているのか? 異論から考えると別世界が見えてくる。
田中 淳夫: 獣害列島 増えすぎた日本の野生動物たち (イースト新書)
シカ、イノシシ、クマ、サル……獣害は、もはや抜き差しならない状態まで増加している。その被害額は1000億円以上?しかも大都市まで野生動物が出没するようになった。その原因と対策、そして今後を見据えていく。
田中 淳夫: 絶望の林業
補助金漬け、死傷者続出の林業現場、山を知らない山主と相次ぐ盗伐、不信感渦巻く業界間……日本の林業界で何が起きているのか?きれいごとでない林業の真実を暴く。
熊崎実ほか編: 森林未来会議―森を活かす仕組みをつくる
現役林業家、研究者、行政万……など10人の著者が、日本林業の問題点を分析しつつ、未来に向けての処方箋を示す。海外事例も含め、希望を語っている。
有坪 民雄: 誰も農業を知らない: プロ農家だからわかる日本農業の未来
消費者はもちろん、学者も官僚も農家自身も、農業について全体像をつかんでいない。だからピンぼけ……。これは林業にピタリと当てはまる!
保持林業―木を伐りながら生き物を守る
保持林業とは新しい言葉だが、欧米を中心に世界で1億5000万ヘクタールの森で実践されている施業法だという。伐採後の生態系回復を早めるために行われるこの手法、もっと日本に知られてもよいのではないか。
田中 淳夫: 鹿と日本人―野生との共生1000年の知恵
奈良のシカは赤信号に止まる? 鹿せんべいをもらうとお辞儀する?カラスがシカの血を吸っている? 彼らを観察したら、獣害問題の解決の糸口も見えてくるはず。
山川 徹: カルピスをつくった男 三島海雲
カルピス創業者三島海雲の評伝。彼は内モンゴルで何を見たのか。何を感じたのか。その夢を乳酸菌飲料に結実させた足跡を追う。土倉家の面々も登場する。
田中 淳夫: 森は怪しいワンダーランド
森には、精霊に怪獣に謎の民族、古代の巨石文化が眠っている!そう信じて分け入れば遭難したり、似非科学に遭遇したり。超レアな体験から森を語ればこんなに面白い? 読めば、きっと森に行きたくなる!
村尾 行一: 森林業: ドイツの森と日本林業
林学の碩学とも言える村尾行一の林業論の集大成か?
ドイツ林業を歴史的に追いつつ比べることで浮かび上がる日本林業の大問題と抜本的な処方箋
田中 淳夫: 樹木葬という選択: 緑の埋葬で森になる
広がりつつある樹木葬。今や世界的な潮流となる「緑の埋葬」となる、森をつくり、森を守る樹木葬について全国ルポを行った。
田中 淳夫: 森と日本人の1500年 (平凡社新書)
日本の森の景観は、いかに造られたのか。今ある緑は、どんな経緯を経て生まれたのか。日本人は、どのように関わってきたか…。今ある景観は、ほとんどが戦後生まれだったのだ。今後必要なのは「美しさ」である!
田中 淳夫: 森林異変-日本の林業に未来はあるか (平凡社新書)
21世紀に入り、激動の変化を見せ始めた日本の林業。この変化を知らずして、日本林業を語るなかれ。果たして森にとって吉か凶か。そして「大林業」構想を提案する。
阿部 菜穂子: チェリー・イングラム――日本の桜を救ったイギリス人
もはや桜の故郷はイギリスだ! と感じさせる衝撃の書。ソメイヨシノ一色ではない多様な桜を守っているのは日本ではないのだ。そして日英交流史としても第一級のノンフィクションだろう。
田中 淳夫: ゴルフ場に自然はあるか? つくられた「里山」の真実
ゴルフ場は自然破壊? それとも現代の里山? このテーマに再び取り組んで『ゴルフ場は自然がいっぱい』を大幅改訂して出版する電子書籍。
谷 彌兵衞: 近世吉野林業史
吉野林業の誕生から江戸時代までの発展の歴史を緻密に描く目からウロコの著
田中隆文: 「水を育む森」の混迷を解く
森は水源涵養機能がある……と古くから唱えられてきた。しかし、科学的に証明されたわけではない。人々の思想や政策の方が先んじている。その歴史的展開と、野外科学のジレンマに焦点を当てる。
ヨアヒム ラートカウ: 木材と文明
人類と木材、ひいては森との関係を壮大なスケールで描いた大著。ヨーロッパが中心だが、目からウロコの記述がいっぱいである。
清和 研二: 多種共存の森: 1000年続く森と林業の恵み
最新の生態学の知見から林業のあり方、今後の進むべき道を提言する。多様性豊かな森こそ、安定していて収穫も多いことを思い知る。
村尾行一: 間違いだらけの日本林業 ―未来への教訓―
村尾林学の決定版! 眼からウロコが落ちるだけでは済まない。これまでの林業観を否定をして受け入れるか、読まなかったことにするか……。
田中 淳夫: 森と近代日本を動かした男 ~山林王・土倉庄三郎の生涯
三井財閥に比肩する大富豪として、明治時代を動かし、森林の力によって近代国家を作り上げようと尽力した山林王・土倉庄三郎の生涯を追う。そこから明治時代の森林事情が浮かび上がるだろう。
太田 猛彦: 森林飽和―国土の変貌を考える (NHKブックス No.1193)
森林水文学の視点で、日本の森林事情の変化が国土にもたらした驚異的な影響を語る。もはや森林だけを論じている暇はない!
田中 淳夫: 日本人が知っておきたい森林の新常識
森林ジャーナリズムの原点。森林や林業に関わる一般的な「常識」は本当に正しいのか、改めて問い直すと、新しい姿が広がるだろう。そして森と人の在り方が見えてくる。
日本の森を歩く会: カラー版 元気になる! 日本の森を歩こう (COLOR新書y)
森林散策ガイド本だが、第2部で7つの森を紹介。全体の4分の1くらいか。私が記すとルートガイドではなく、森の歴史と生態系をひもといた。
田中 淳夫: いま里山が必要な理由
名著『里山再生』(^o^)の内容を一新した改定増補版。単行本スタイルに変更し、美しくなった。里山を知るには、まずここから。
田中 淳夫: 森を歩く―森林セラピーへのいざない (角川SSC新書カラー版)
森林療法の成り立ちから始まり、森が人の心身を癒す仕組みを考察する。森の新たな可能性を紹介した決定版。 全国11カ所の森林セラピー基地のルポ付き。
田中 淳夫: 割り箸はもったいない?―食卓からみた森林問題 (ちくま新書)
割り箸を通して見えてくる日本と世界の森林。割り箸こそ、日本の林業の象徴だ!
田中 淳夫: 森林からのニッポン再生 (平凡社新書)
森林・林業・山村は一体だ! その真の姿を探り、新たな世界を描く
田中 淳夫: 日本の森はなぜ危機なのか―環境と経済の新林業レポート (平凡社新書)
かつての林業は木を売らなかった? 真実の日本林業の姿を紹介し、現状と未来を俯瞰した目からウロコの衝撃の書。
田中 淳夫: だれが日本の「森」を殺すのか
誰も知らなかった?日本の林業と林産業の世界を描いた渾身の1冊。
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2015年もあとわずか。
『小説 紙の消える日~森林メジャーの謀略』という本を読んだ。
今や「ふるさと納税」が大はやりだそうである。
もちろん、納税した先の特産物をもらえるからだろう。
NHK BSプレミアムで『フランケンシュタインの誘惑~科学史闇の事件簿』というドキュメンタリーが不定期に放映されている。
「科学」の持つ魔力にとり憑かれ、人生を狂わされた科学者たちの闇の事件簿―。
輝かしい科学史の闇に埋もれた事件に光をあてる、新しい知的エンターテインメント番組
……だそうだ。
私は、気に入って自動録画を設定しているが、今夜は3作目を見た。
Yahoo!ニュースに書いた「新国立競技場の知られざる不安」の記事の反響が続いている。
境省がまた妙なことを。
電子書籍『ゴルフ場に自然はあるか? つくられた「里山」の真実』、発行されました!
先日訪ねた京丹波町。
来週、『ゴルフ場に自然はあるか? つくられた「里山」の真実』が出版される。
先日、Yahoo!ニュースに執筆した「新国立競技場の知られざる不安。デザイン案にある木材は調達できるのか?」、結構な反響がある。ちょっとびっくりぽんや。
いつも散歩している生駒山の森林公園。
Yahoo!ニュースに「新国立競技場の知られざる不安。デザイン案にある木材は調達できるのか?」を書きました。
樽丸、そして樽や桶の話から、少し日本酒の話を。
樽丸シンポジウム、行って参りました。
拙著がAmazonで販売予約……と聞けば、先日紹介した『ゴルフ場に自然はあるか? つくられた「里山」の真実 』でと思うだろう。
じりじりと年末だが、このところ様々なイベントが続く。
年末になったが、ようやく出版が確定しました。
福岡の友人がドローンを購入。写真を送ってきた。
浜松を訪れて一泊した理由の一つは、金原明善記念館(生家)を訪れることだった。
金原明善を知っているだろうか。 明治時代の静岡の偉人にして、天竜林業の立役者である。(天竜林業自体は長い歴史があるが、吉野林業に酷似した現代の天竜林業の礎は、ほぼ彼がつくった。)
もともとは天竜流域の豪農の生まれだが、毎年氾濫する暴れ川をなんとかしたいと治水事業に取り組み、後半生は治山のための植林を始めた。林業のためではなかったのだ。
しかし、山のことは何も知らないと、その技術を学ぶため吉野の山林王・土倉庄三郎の元に手紙を送り、使用人を派遣する。ここに、明善と庄三郎のつながりが生まれたのだ。
築200年くらいの金原家の生家が現在記念館になっている。
立派です。そして資料がいっぱい。膨大な書簡など文書関係の資料が残されているのだ。
実は、私の狙いもそこにあった。庄三郎のところに明善からの書簡は1通残されている。しかし手紙を交わしたのは一度だけとは思えない。また庄三郎も返事を書いただろうし、静岡を2度訪れているはずで、もっと密に交流しているはずだからだ。
その資料が明善側に残されていれば……と期待したのである。明善側にあるとしたら、もしかして庄三郎直筆の書の可能性だってある。
突然訪れた私だが、記念館側は新設に応対していただき、資料を探してもらえた。だが、残念ながら、見つからない。書簡集も出されているのだが……。
なんでも、戦前に重要資料1万点が東京に送られており、それが関東大震災で焼けたのだそうだ。もしかして、その中に含まれていたのかもしれない。
それでも両者の交わりを証明するものはないか、と探してもらったところ、住所録に目をつけた。明善は各地を旅することが多かったが、その旅先で手紙をたくさん書いたから住所録をつくって持ち歩いていたらしい。膨大な人数の住所がイロハ順に書き込まれているのだ。
あった。2冊あるのだが、両方に土倉庄三郎が記載されてある。
こちらは2冊目。真ん中に大和国吉野郡大滝村の土倉庄三郎がある。赤丸がつけられているのはなんだろうか。頻繁に住所を繰った一人を意味しないだろうか。。。。
とりあえずの新資料発見!である。ほかにも、ヒントになる話をいろいろ聞けた。金原家を引き継ぐ金原利幸さんとも、現在の林業状況について話せたし。
それにしても、金原家は莫大な資料を受け継ぎ、記念館も開いて維持していることが羨ましい。土倉庄三郎には記念館そのものがないが、あっても展示できる資料がどれだけあることか。……いや、各地を漁ればそれなりに出て来そうだけどなあ。
今晩はなぜか浜松。
浜松に来たら、やはり浜松餃子食べようかな、と繁華街をさ迷ったあげく、たどり着いたラーメン屋。
餃子もまずまず。思い切り昭和を意識した内外装で、まあそれはソコソコ似合っているのだが……、惜しい! 箸がプラスチックであった(-_-)。
昭和だったら割り箸、もっと前の昭和30年代なら、赤い塗り箸(少し剥げていること)ではないのか?
ともあれ食べ過ぎた。。。
えっと、タイトルは書名だし、カテゴリーも一応「書評」に入れたけど、書評ではありません。
いつもは、何か珍しい木製品を見つけたら紹介しているが、今回は反対。
折に触れ、紹介してきた生駒山で進むナラ枯れ。
このところ、私が気にかかっている林業地がある。
先日訪れた銀座の街は、街路樹は輝き、早くもクリスマスムード。
娘が、フェイスブックに写真をアップしていた。
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