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2015/12/03

気になる木のある林業地・中川町

このところ、私が気にかかっている林業地がある。

 
北海道上川管内の中川町だ。と言っても、内地の林業関係者はほとんど知らないのではなかろうか。もちろん伝統的林業地でもなければ、機械化とか大規模化、あるいは実験的な事業を行っているわけではない。
 
 
なぜ気になるか。
 
ちょうど、こんな北海道新聞の記事が出た。「中川産木材をどう使う?
 
内容は、木工作家を招くモニターツアーを実施するというもの。
木工クラフトの材料として、ミズナラやクルミ、ヤチダモなど13種類の広葉樹材を無料で提供して、作家側が望む樹種や価格など条件を把握しようという魂胆だという。
 
 
 
中川町の林業とは、主に広葉樹林から材を生産し、家具材のほかに低質・未利用扱いの木材をクラフト用に販売しようという戦略だ。
その中には銘木生産もある一方で、薪産業も含めている。バイオマスではあるが、発電ではなく熱利用。小さく多様な用途開発を行うものだ。つまり1本の木をピンからキリまで商品化する方向である。
 
そのために生物多様性に配慮した広葉樹林択伐施業を基本に据える。さらに遊休農地の森林化も行う。いわば近自然林業を導入しようというわけだ。そのための人材育成に林業塾を開くほか、木工家の養成も行うという。
 
いわば、林野庁の推進する林業政策とは違う方向を行く選択(笑)。
もう一つ言えば、北海道で有名な下川町の林業戦略の真反対(笑)。
 
それだけが私の琴線に触れたわけではないが……少なくても低質材の高付加価値化や、皆伐ではなく択伐で、針広混交林をめざすこと、そして木工家など川下のユーザーと結んで商品化をめざすことは、私が描いていた方向性そのものだ。
 
実は、これこそ現代のヨーロッパでは主流になっている林業ではないかという気もする。日本の林業は30年遅れで追いかけているから、ここが最先端かもしれない。
 
もちろん、この方向性を決めて5年くらいだというから、まだ目に見えた成果は出ていないだろう。自治体が主体だから、現場がどのように動いているのかもわからない。
 
でも、気になる林業地なのである。だから、先物買いしておく。ここに記したのは、その証拠を残すため(^o^)。
 

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コメント

隣町は音威子府村、木工を教えている高校があるところです
また、砂川ビッキがアトリエを構えていた地でもあります
つまり、木工が盛んな地域、というのが背景にあると思います

あと、記事では町内の森林のほとんどが広葉樹林と書かれていますが、大きな研究林(北大)があるので、全てが生産に使える訳ではないと思います

中川町が狙っているのは、家具や木工用の素材を提供することであって、町で木工を広げようというわけではないはずです。売り込む主要地は旭川だし。もちろん将来的には木工家の養成もしていこうというようだけど。

それと国有林の施業を請け負うことも眼中にあるようですね。
 

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