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森と林業と田舎の本

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2016/01/30

林業研究で地域おこし協力隊に!

今日は、吉野に足を運んだ。

 
いくつか用事があったのだが、その一つを川上村で話し合う中で出た言葉。
 
「誰か吉野林業を研究して、その内容を地域に活かしてくれないですかね。地域おこし協力隊になったら3か年続けられます」
 
お、なんか面白い切り口かもしれん。
 
川上村だけではないが、山村なら林業を活かした地域おこしは大きなテーマだ。そして地域おこし協力隊のメンバーも、林業に関連した商品開発や宣伝部隊となって頑張ってくれる人は多い。それで起業する人もいる。
 
ただ、その地域の林業の歴史や技術を十分に理解して、それを元に地域おこしとなるとなかなかハードルが高い。ある種の研究者の仕事になってしまう。
だが、林業体験イベントや、地域の魅力発掘などを考えた場合、やはりそれなりの知識と見識を持った担当者がいないと、腰砕けになりがちだ。せっかく外から来た人に、その地域の林業の魅力を伝えようとしても、舌足らずになることは考えられるだろう。
 
今は市町村はもちろん、県にも十分なその土地の林業について熟知している人は少ない。地元の林業家に詳しい人がいるかもしれないが、それは経験知であって情報発信活動に向いていない。
また地域の観光資源を発掘するのも、素人的な目よりも専門的に歴史をひもといて価値を指摘できる人が欲しい。
 
 
とはいっても、外部の研究者に頼るには限界がある。遠く住んでいたら十分な研究もできないし、そもそも対象に選んでくれるかどうか。な
らば、しっかり地元に棲みついて研究する人を募集するというのはどうだろう。最近は大学などの研究職は狭き門になっているが、地元密着型の研究人材を雇用するのだ。
 
そこで地域おこし協力隊の制度を活用する。3年間は給料が出るのだから、その間、その土地に住み込んで林業研究を通して地域の魅力発掘に取り組む……というスタイルも考えられるのではないか。就職口が見つからずに研究職をあきらめかけている若き学徒にとっては、一つのチャンスにならないか。
 
3年後どうするかは悩ましいが、本当に地域の魅力を発掘できたら、それを仕事につなげることも可能だろう。何より研究成果を上げたら、地元に認めらるはず。あるいは論文を書いて注目されたら新たな任地が見つかるかもしれない。
 
ちなみに川上村は、今年も地域おこし協力隊を募集中。これまでのメンバーによると、極めて自由に動かせてもらえるそうだから、林業研究という切り口でも応募できるのではないか。
そして吉野林業は、極めて研究テーマとしては奥深く魅力的だ。
 
あ、ただし締め切りは2月12日だった。。。。あと2週間ないか。
 
でも、新しい地域おこし活動になるし、研究希望者にとってもチャンスだよ。

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