築地書館から、本が届いた。
『樹木葬という選択~緑の埋葬で森になる』である。刷り上がったのだ!!
表紙デザインは以前に示したから、ちゃんと本になった証拠に立体的に撮ってみた(笑)。
まだ印刷製本が終えただけだから、今後書店に配本するまでに少し時間がかかる。
予定では、2月10日当たりからだそう。地域によって多少ズレが生じるが、2月第2週中には全国に行き渡るだろう。
もちろん、ネット書店にも出回るはず。
長い道のりだった(泣)。。。
いや、実際は企画・取材・執筆で2~3年といったところだが、執筆には1年弱程度。何が長いかというと、まず企画として思いついたものの、本当に成立するのかという点がはっきりしなかった。
なぜなら、単に樹木葬墓地のガイドブックにするつもりはなかったからだ。(それなら簡単。半年でできる。)
あくまで「森をつくる」「森を守る」樹木葬にこだわった。ところが、調べれば調べるほど、そんな樹木葬をやっているところは、日本にはほとんどないことが浮かび上がったのである。
日本で最初に樹木葬を始めた岩手県の知勝院。ここはあきらかに「森をつくる」樹木葬を行っている。全国的に有名であり、ここを出発点に全国に樹木葬が普及したのだが、驚くべきことにその後次々と誕生した樹木葬墓地の大半は、知勝院の理念を無視しているのだ。
その時点で、私なりに「森を意識した墓」と判断できた墓地は、知勝院以外に1、2カ所。
だから「樹木葬と森をつなげて書けるかなあ~」と迷っていたわけだ。
加えて、編集者に話を振っても、興味を示すところは少なく、示しても「完全ガイド本じゃないと無理」と言われる。「木のない樹木葬」批判本では出版する意味がない。
それでも、コツコツ探せば少しずつ数が増えていくものだ。とはいえ、まだものになるかどうかわからない……。
そんな中でゴーサインを出してくれた築地書館に感謝。逆にOK出た時点で、それなりの数を探さねばならなくなったし、ちゃんと本になるよう執筆しなければならなくなったのだけど。
結果的に10の樹木葬墓地と5つの国の樹木葬事情を紹介している。加えて樹木葬の背景と、今後の展望にも紙面を割いている。
内容に関しては、また改めて。
ただ樹木葬は世界的な潮流となっており、しかも中山間地域の立て直しにも有効だという確信を強めたのである。
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