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森と林業の本

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2016/01/06

岩と戦う植物。その行く末は?

詣は、毎年山を超えて森の中を抜けて宝山寺へ向かう。今年は雪がなくて楽なルートだったが……。

 
その途中で、こんな木を見かけた。
 
1
 
急斜面に立ち、背後に巨石を背負うコナラ。
 
なかなかたくましい。これを、もう少し観察してみることにした。
 
6  
 
これが真横から見た図。巨石の下には空間があって、文字通りコナラがささえていることがわかる。コナラの幹は横にへしゃげつつも頑張って岩を受け止めている感じ。
 
4_2
 
岩との接触面に近づいてアップに見ると、樹皮が膨れ上がっていることがわかる。
 
これまで、厳しい環境で生育している植物を「ど根性植物」とか「虐待植物」「すきま植物」などと呼んで紹介してきたが、これは虐待されているわけでも、隙間に生えているわけでもないからなあ。
あえて呼ぶなら「戦う植物」。困難な状況に絶えて戦っているのだよ。
これ、新シリーズにしよう\(^o^)/。
 
 
……が、まてよ。。。よくよく幹を観察すると。。。
 
5
 
粉ふき芋のように点々と木屑を噴き出しているよ。。これって、ナラ枯れの症状。。
このコナラは、すでにナラ枯れにやられて枯れているのかもしれない。ということは、徐々に腐っていくだろうから、岩の重みに耐えられるだろうか。根も、数年で腐るだろう。その時、岩は転がり落ちるのではないか……。
 
この斜面の下にある遊歩道をつぶしてしまうかもしれない。あるいは遊歩道そのものをふさぐかも……。もし人が歩いていたら大事故になりかねないなあ。かといって、肝心のコナラを先に伐採するわけにも行くまい。
 
さて、どうする?

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