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2016/03/20

驚レア! ヤリガンナづくりの格子

奈良の町を歩いていると、ときにトンデモナイものに眼が止まる。

 
これ、近鉄奈良駅からさして離れていない通りで発見。
 
1_3
 
古い家の格子である。なんか傷んでうらぶれた感じさえする。が。
 
よく見てほしい。この格子になっている木材は、いわゆる通常の製材ではない。曲がったものは曲がったまま細く加工している。これは、おそらくヤで割ったのだろう。
 
ノコギリ等で切るのではなく、クサビのようなもの(ヤ)を打ち込んでスギやヒノキなどを割る方法だ。縦引き鋸が登場しない室町以前は、ほとんどの木材がこの方法で板や角材にされていた。これなら曲がった材も、曲がったまま割って細くできる。
 
しかし、格子の交差するところなどの加工は細いだけに腕がなければできまい。しかも表面の加工状態を見ると、どうやらヤリガンナで削ったように見える。何角形かわからないが、丁寧な造りだ。
 
もちろん、この格子が室町以前につくられたとは言わないが、こんな古法でつくるのは、せいぜい明治とか戦前までではないか。この格子がつくられてから、100~200年経つのでは? と推測する。もう新造や修理できる人もいないだろう。
 
こんな格子が、街角の民家に残されていることに驚く。
 
この家の周辺にも格子は使われていたが、いずれも加工法が違う。古いものも新しいものもあった。奈良の奥深さを知れ。
 
2_2 拡大

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コメント

名栗加工は現役で職人さんもいらっしゃいます。
むしろ一部では流行っている?かも。
昔の職人が曲がったものを作ったように思えないので、長年風雨にさらされて曲がったのではないでしょうか?

なんと、現役の職人がいますか。これは驚き。一度技を見てみたいものですなあ。

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