ハフィンポストに「林業スクール、深刻な人手不足を背景に相次ぐ開校 」が転載された。元記事は、グリーンパワー3月号である。
ところが、この記事を書いた後からも、次々と新たな林業スクール(大学校ほか)の開校計画が明らかになっていく。
記事で触れたのは、京都に秋田、高知、山形、大分、徳島、それに岩手の釜石・大槌バークレイズ林業スクールだが、新たな計画を発表したのは、
兵庫県が「ひょうご林業大学校」を設立を決定。
和歌山が農業学校に林科を追加して農林学校に。
福井県が、「ふくい林業カレッジ」の設立を決定。
岐阜県高山市は、来年度(平成28年度)から「飛騨高山森の仕事人養成塾」をスタート。
北海道芦別市に道立林業学校を開校しようという「市林業学校誘致期成会」が結成されて、今後運動を始める予定。
多分、ほかにもいろいろあるだろう。
条件も破格なところがある。高山市などは、塾生に月20万円を支給し、住居や車まで提供するというのだ。こうなると、林業で働いて稼ぐより、ずっと塾生でいている方がよい。
しかし、バブルかもなあ。たとえば近畿圏には、すでにある京都のほか、兵庫に和歌山とは。。。近畿周辺とも言える福井に徳島にもできるわけだ。また奈良県にも、構想はあるようなんだが……。
まあ、それぞれ特徴を出して切磋琢磨するのならよいが、果たして生徒が集まるのかという心配と、教授陣も含めた質が問われることになりそうだ。
本当に「新しい林業」を教える講師とカリキュラムを設けられるかも課題だが、実は生徒の層も吟味しなくては危険だと感じる。
林業には何の興味もないが、高校卒業後すぐに働くよりマシとモラトリアム気分の生徒だっているだろうし、本人のやる気以前の適性だってある。なにしろ危険な現場だから「習うより慣れろ」と言っている間に死にかねない(-_-)。
加えて卒業生を有意義に働かせる職場の確保も大問題。給与・待遇に加えて、せっかく学んだ知識や技術をないがしろにする職場ではかわいそうだ。
とはいえ、質より量かも(⌒ー⌒)。数あることで、その中から優秀な学校が生まれ、優秀な卒業生が社会に出て行く可能性も高まるからね。
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