日本列島は、各地で桜の開花宣言も始まったようだが、夕方のニュースを見ていると、東京で何やら覚えのある街の風景が……。
東京に行った際、巣鴨駅におりる機会があった。単なる乗り換えなのだが、実は次に向かう予定の時間には少し余裕があった。
駅前をぶらりと歩いてみることにした。そこで駅にある地図を見る。
巣鴨と言えばとげぬき地蔵だな。それをお参りするか……。
が゛同時に「染井」という地名が目に入った。そうか、巣鴨と染井は隣接しているのか。
染井と言えば、ソメイヨシノ。そう、今の日本を覆わんばかりに広がっているサクラの品種ソメイヨシノは、江戸後期に染井村で誕生したのである。吉野とは奈良の吉野山から転じてサクラを指す。つまり染井村のサクラという意味だ。
ならば、染井のサクラを見てみるか。
そう思って歩きだす。地図によると染井墓地がある。
墓地。これも私の好物だ(笑)。
『樹木葬という選択~緑の埋葬で森になる』を執筆する前から、墓地見学を趣味のようにしている。
そこで墓地を歩いてみた。染井の墓地はいくつかあるが、結構有名人が眠っているようだ。標識によると、遠山の金さんもいる(^o^)。歴代本因坊の墓もあれば,芥川龍之介も……。
染井墓地は都立墓地で、結構古いらしい。しかし、そこにはサクラの大木があるではないか。おそらくソメイヨシノだろう。蕾がかすかに膨らんでピンク色が見えた。
しかし、どこかにソメイヨシノを紹介した碑でもあるのではないか。墓地には見つからない。
が、駅前にもどると、発見した。
JR線路沿いに、こんなサクラ並木。そこに碑があった。
やたら立派で「染井吉野」と刻まれている。しかしサクラのソメイヨシノ発祥の地といった説明文は、どこにも書かれていない。これでは、知らない人は何を意味するのかわからないだろう。
ちょっと残念。ただ調べてみると、巣鴨ではなく隣の駒込の駅前にソメイヨシノ発祥の地の碑があるそうだ。少し外したか。
こうしてよい時間つぶしをしたのである(⌒ー⌒)。
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