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2016/04/18

四半世紀前の新聞記事

四半世紀前の新聞記事を見つけた。黄ばんで、結構読むのが大変。

 
1991214_1
    1991214_2
 
1991年2月14日の朝日新聞である。よくぞ切り抜きを保存していた(^o^)。
 
 
タイトルを見ればわかるとおり、ドイツの林業が変わっていた、という内容だ。日本も採用している一斉植栽・皆伐から天然更新・択伐へ。
筆者は一昨年に15年ぶりにドイツを訪ねたとあるから、正確には1974年にまでドイツにいて、1989年から約1年ドイツに滞在したということなのだろう。つまり、1989年の時点で、すでにドイツは皆伐を止めていたということになる。
 
この事実自体は、今ではよく知られている。ドイツだけではなく、中欧諸国の林業がガラリと転換して、日本でもポツポツと(ほんのわずかだが)近自然林業という言葉が知られ始めた。
 
しかし、ようするに四半世紀前(このように書くと、もはや歴史的に古いように感じる)に日本の林学者もこのことを知っていたということだ。
これも当然で、20世紀にもなると情報としての伝播にそんなに時間がかかるわけない。林学者を始めとする人々の往来は頻繁で、学会や論文でも見聞きすることは珍しくないはずだ。
 
が、それが多少とも日本林業の課題としてのドイツの事例として知られるのに四半世紀かかるとは。いや、今だって情報としては広がってきたが、とても林業現場で真剣に取り入れられる気運にはない。
 
入ってきた情報も、それを咀嚼して日本に広げる努力をどれほどされるか、またその意味を理解できる世情などが追いつかないと長い間放置されてしまうのだなあ。
 
もし、1990年代に日本でも真剣にドイツの事例を研究し、現場に取り入れる努力がされたら、日本の林業はどうなっていただろう、と考えてしまう。
 
記事の最後の部分。
あのドイツにおいてすら、すでにそうした変化がおきている事実は他山の石として決して軽視してはならないのである」。
 
残念ながら……。

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