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森と林業と動物の本

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2016年6月

2016/06/30

『樹喜王 土倉庄三郎』の販売

『樹喜王 土倉庄三郎』の販売を開始します。

 
Jukiou  Photo
 
前著『森と近代日本を動かした男 山林王・土倉庄三郎の生涯』が絶版になってしまったため、土倉翁百回忌に合わせて制作した複製改定本です。
見た通り、タイトルもカバー・表紙デザイン、図版も一新。ただし、内容はまったく一緒です。わずかに誤字等の修正に留めています。
一方、価格は値下げを断行しました。
 
発行元はNPO法人芳水塾 で、川上村で販売をしていますが、書店売りはしません。
 
一方、私は直接販売します。講演会等の会場で販売するほか、通信販売も行います。
 
 
本来は、私のホームページに固定した販売コーナーをつくるつもりでしたが、折悪しくサーバーの都合によるホームページの移転が必要となり、ちゃんとURLも含めた告知ができるのは少し先になりそうなので、まずはブログで紹介します。
 
基本、メールで販売希望を受け付けます。その際に、住所、氏名、希望冊数などを記してください。折り返し、振込先を連絡します。振込が確認出来次第、発送ということになります。
 
価格は、定価2000円+消費税として、現在2160円。そこに送料300円を加えると2460円となります。しかし今回、消費税分をカットして2300円(書籍代2000円+送料300円)とさせていただきます。また複数冊の場合は、送料は変わります。
 
 
・1冊   2300円
・2冊    4500円 
3冊以上は、変わります。
 
 
改めて整理すると
 
1、メールアドレス QZB00524@nifty.ne.jp まで一報を。
 住所、氏名、購入冊数……を明記のこと。(ほかサイン希望などもお知らせください。)
 
2、返信メールで振込先、金額を伝えます。
 
3、振込確認後、早急に発送します。
 
 
よろしくお願いします。
 
※ ホームページに販売ページ、つくりました!
 

2016/06/29

本気?名古屋城天守閣、木造再建

とうとう名古屋城の天守閣が木造で再建することが決まったのだそうだ。

 
 
本気か? できるのか?  そうして、とうとう決まったか……。 
 
そんな気持ちになるのは、すでに私はこのことを幾度も記してきたから。まず2年も前のYahoo!ニュースには……。
 
 
さらに、そのことを中日新聞が取材して。
 
Img001
 
今回の計画では、延べ床面積が4564平方メートルで、姫路城の約2倍の規模なのだそうだ。
そして、本来の天守閣(焼失前)は、大天守と小天守を合わせると4841立方メートルの木材が使われた記録があるらしい。主にヒノキで、ほかスギやマツ、ケヤキなど。
 
はたして必要となる木材の量と質はいかばかりか。
 
もし無垢の長大材・大径木材を使おうとすると、行き詰まるだろう。 木曽檜も伐らせてもらえないし、全国でそんなヒノキが手に入るわけない。となると外材か。しかし、名古屋人が望んでいた木造天守閣とは、世界中の森林破壊をして集めた木で建てたものだろうか。
 
どうしても木造で建てたいのなら、小径木を寄せてつくるんだねえ。
接着剤使う集成材はイヤというのなら、膠で貼り付けクサビとタガで締めたり、伝統の根継ぎの技法を使えばよい。
この手の技法は、国宝の松江城や東大寺大仏殿で多用しているのだから、文句は出ないだろう。
 
 
ただ……その前に、なぜ天守閣ブームなんだろうか。城の天守閣は、あくまで戦国の合戦用。江戸時代は使われずに倉庫代わりになっていたというのに。藩主もみんな、別の平屋に住んでいたし、業務もそちらで執り行っていた。江戸城は早々に天守が焼け落ちて、再建しなかった。必要ないわけだ。
それに姫路城も名古屋城も、江戸時代に入ってつくったわけで、一度も合戦を経験していない。歴史もストーリーもロマンもあったもんじゃない。

2016/06/28

Yahoo!ニュース「本末転倒の巨大バイオマス発電」書いた理由

Yahoo!ニュースに「本末転倒の巨大バイオマス発電所の建設進む 」を執筆しました。

 
ここに書いた情報は、以前より気にしていたのだが、硬いテーマでYahoo!ニュースには似合わねえ……どうせならブログに書くかヾ(- -;)と逡巡していたものだが、一気に書いてみた。すると反響は大きい。皆さん、関心を持ってくれているようだ。
 
 
ともあれ、今年に入った頃からバイオマス発電の潮目が変わった、という気がしている。
これまでは未利用材一本槍で、そんなに未利用材は集まらないから破綻するか、産廃燃やして未利用材だと強弁するのでは……と疑いを持っていた。その心配は今もあるが、すでに産業界は次の段階に眼を向けていたのかもしれない。とくに大手である。
 
中小の産廃業者の中には、怪しげなことを行うバイオマス発電もあるだろうが、大手産業界はさっさと合法的にFITの裏をかいた手段を進めていたのではないか。輸入バイオマスで超大型バイオマス発電所をつくる方向に進むのだろう。
 
折しも超円高が押し寄せている。これがしばらく続けばバイオマス輸入には追い風になるだろう。(同時に外材輸入も追い風である。)
 
イギリスのEU離脱が思わぬところにも飛火するかもしれない。

2016/06/27

外向きの床の間を

近鉄奈良駅前の商店街を歩くと、少し気になる店が。。。

 
うどん屋なのだが、その外壁である。
 
1
 
あら。磨き丸太ではないか。それも絞り丸太だ。
 
この店、看板が太い一枚板だったり、それなりに木をいっぱい使っていることをアピールしていて、なかなか好感を持つのだが(でも、うどんを食べたことない……)、外観に磨き丸太を使うというのが面白い。
正確には、正面の玄関部分の柱のほかは、ビル内の通路に当たる。しかし、開放的で外の空気に触れる部分だろう。
 
 
磨き丸太、今はめっきり売れなくなり材木屋も困っている。今ではどこの家にも磨き丸太の床柱を使うような床の間、書院を備えなくなったからだ。そこで売れ残った磨き丸太を使って家具を作ったり、いろいろ模索しているが、なかなかヒットは出ていないように思う。
 
 
が、この店を見て思いついた。内装(床の間)と外装を入れ換えたらどうなるだろうか。
 
家の中に床の間がなくなったのは、住む人が床の間を必要としなくなったから。もっとはっきり言えば、床の間のような和風デザインに良さを感じなくなったから。
でも外観なら、また別の和風が可能ではないか。
 
家の中の人だけが見る内装ではなく、不特定多数の人が目にする部分に床の間をつくることを提案したら、磨き丸太に新たな需要も生まれるになるかもしれない。
 
通りに面した床の間……なんて作ったら、人の目を惹きつける意外性のあるデザインになると思うがなあ。洋風の玄関の隣に床の間があって、掛け軸垂らしたり、お花を活けたり。オシャレな家ではないか(笑)。
暖簾の代わりに掛け軸\(^o^)/。庭木は生け花(⌒ー⌒)。床の間に靴脱いで上がる(x_x)とか、腰を下ろして縁側代わり(@_@)とか。
 
そんな斬新なデザインを使いこなせる人は少ないかもしれないが、店舗なら目を引いて客寄せになるかもしれない。
 
まあ、思いつきなんで、ご容赦を。でも、建築家、デザイナーの一層の奮起を期待します。。。
 
 

2016/06/26

広がってきた森をつくる樹木葬

樹木葬という選択』を出版して、約4カ月だが、書き上げて校了したのは年末だから、ほぼ半年前ということになる。

 
Jumokusou
 
本書には、10か所の森をつくる(守る)樹木葬墓地を紹介した。
 
全国に樹木葬を名乗る墓は100か所は超えるだろうが、ほとんどが霊園の一角に木を植えただけの似非樹木葬。なかには樹木さえ見当たらない「樹木葬」もある有様だ。しかも合葬墓が多く、一本の木の下に何人分の骨を埋めるの(何万人?)という墓地さえある。
 
「森をつくる」「自然を守る」という基準からは、拙著の10か所になったのである。
 
その後も樹木葬墓地は、次々とオープンしているようだ。 その中でも、私の基準に合うところも出てきた。せっかくだから出版後の情報として、ここに紹介しておこう。
 
もっとも、私も実際に取材したわけではない。あくまでオープンにされている墓地の概要から「ここは大丈夫じゃないかな」と私が思うところである。機会があったら訪れて確認してみたいが、真の姿はわからない。
 
○宮城県大和町吉田 禅興寺の「七つ森樹木葬
 境内の山林約1000坪を樹木葬墓地にしたもの。昨年春に開園したという。境内にコウヤマキやカエデ、それに福島の「三春の滝桜」の実生樹も植えたそうである。基本は埋葬地への植樹方式だが、散骨も取り入れているという。
 
○千葉県長南町 日本生態系協会の「森の墓苑
公益財団法人「日本生態系協会」が、始めた墓地。まだスタートしたばかりで、埋葬者がいるかどうかは不明。予定地は元土砂採掘跡地で、樹木葬で森の再生につなげる。
面積は、周辺の森を含め約3万7000平方メートル。そのうち約9600平方メートルの敷地に個別墓1400区画と合葬墓4区画を設けたという。
地元のコナラやミズキ、ネムノキ、ヤマツツジなどの苗を育てており、利用者が選ぶ。50年かけて森に戻す計画だそうだ。
 
○三重県大台町 佛國寺の「森のお墓・いのちの森
拙著にも掲載したが、その際はまだ開園していなかったので、短めに計画を紹介するに留めたが、無事オープンした。
ここは広大な原生林など山を丸ごと墓地にしたもの。将来的には数百ヘクタールに広げる予定。こちらは、特徴は、とにかく一人当たり500平方メートルぐらいの墓地面積となる広さが売り物だ。遺骨は埋葬するのではなく、木製骨壺に入れてそこに広葉樹の苗を植え、森に「置く」形式。両墓制を採用して、埋葬地とは別に、お参りする詣で墓を設けている。
 
 
Photo
写真を送っていただいた。
 
 
 
この調子で、全国に森をつくる樹木葬が増えて行けば、本来樹木葬とは自然環境を守るものだと、より理解者が増えてることを願っているのだが。 

2016/06/25

アジサイと草刈り

梅雨に入り雨続き。

 
そんな中で私が粛々と進めているのは、タナカ山林へのアジサイの植え付け。
 
自宅で育てた苗を山に植えに行っているのだ。水やりができないから、雨の降る直前に植えるのが理想的。
 
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相変わらず石が多くて、周りのササや草木の根がきついので、とりあえず周辺の草刈りが欠かせない。
今回の植えるところだけでなく、昨年植えたアジサイの周りも刈る。雑草に負けないように、というつもりだったが、想像以上にアジサイは強く、よく伸びていた。
 
ところで、今年の春先にたまたま訪れた家でアジサイが増えすぎたので引き抜いた、というのでその株をもらってきて植えておいた。残念ながら引き抜いて数日経つから、根付くかどうか半信半疑。
 
実際、植えた後に枝葉は枯れてしまった。。。が、今回よく見ると、枯れた茎の根元から新しい芽が出ている!
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いやあ、アジサイって強い(^o^)。当然、このアジサイの周辺の草も刈って、生育を補助。
 
植物は十分に生命力があるが、本の少し人の手も加えて生長を助ける……そんな関係が望ましい。あまり人の手を加えすぎないで、少しだけ。
昨年植えたアジサイは、もう背丈が伸びたので、来年以降は放置しても育つのではないかと思う。
 
 
ところで、こちらが草刈りをしていると、ブンブンと刈り払い機の音が。
 
市の委託を受けた道沿いの草刈りが行われていた。
 
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タナカ山林も、路側部分は、このとおり繁っている。私はここも刈り取らないといけないかと思っていたが、助かる(^o^)。もちろん彼らは道沿いだけなのだけど、そして私の草刈りは手鎌で行い植木周辺の壺刈りにすぎないのだけど、随分労力が助かった。
 
 

2016/06/24

花咲か爺さんはツキノワグマだった?

今年の熊本県は、大地震に水害と天を仰ぐばかりの災害に見舞われている。

 
一方、東北各県ほか多くの地域でツキノワグマが人里に出没。とくに秋田県では人を襲って4人もの死者を出したばかりか人を食っている状況証拠まで見つかった。
 
なんともやりきれない災害・事件ばかりだが、これで「今年の漢字」はに決定だね! と思ったりして……。ヾ(- -;) まあ、隈(研吾)さんは新国立競技場のデザインを射止めたけど。
 
 
そこでクマの名誉回復? をかねて、こんな情報を。
 
 
 
森林総合研究所 (正確には、東京農工大学、総合地球環境学研究所、滋賀県琵 琶湖環境科学研究センター、日本大学、酪農学園大学、東京農業大学、東京大学、京都大 学と共同 だそうだ)は、植物の趣旨の垂直移動についてツキノワグマとテンの糞に含まれるカスミザクラを取り上げて研究したという。
 
結果的には、ツキノワグマによって平均307メートル、テンによって平均193メートル、標高の高い場所へ種子を散布していたという。とくにクマは、最大738メートルにも達したとか。
標高で700メートル以上も移動するというのは、クマならではだろうが、逆に散布された種子が環境の変化に定着できるのか、と心配してしまうほど。
 
 
Photo リリースより。
 
しかし、標高が高くなるほどそこに生育する植物の種子の酸素安定同位体比が小さくなることに着目し、この関係を利用することで、散布され た種子の親木が位置する場所の標高を特定する とは、すごい手法があったものだ。
 
 
ちなみに、もう一つ気になったこと。この論文のタイトルである。
 
Mountain-climbing bears protect cherry species from global warming through their vertical seed dispersal (登山家クマが標高方向の種子散布によってサクラを温暖化から救う)
 
花咲かクマさんでは外国人に通じないから、登山家クマなんだろうか。。。それは著者に聞いてみたい(^o^)。
 

2016/06/23

ブックオフの棚にあった本

近隣のブックオフを回った。

 
初期の目的は「カードキャプターさくら」の古漫画本探しだったのだが……その過程で見つけた本がすごい。
 
1
 
なぬ、『車両系林業機械安全マニュアル』とな。それも3冊。。。
 
ブックオフに林業系の本があることも稀だが、ここまでマニアックなテキストが出回るとは。誰が放出したのだろう。
必要ないけど、とりあえず手に取らざるを得ないじゃないか。。。
 
さらに1冊200円とあれば、買わずにいられないじゃないか(笑)。
 
2
 
内容? 文字通り林業機械による事故例と対応方法を記した本。第2版で、2年前の発行のよう。
 
3
 
 
そりゃ、多少は興味あるけど、私が読んでどうなるものでもなく。
とはいえ、パラパラ目を通すと、なるほど、こんな事故が起こるんだ、という勉強になる。ヒヤリハット事故も紹介している。想定外を想定しなければならんのだ。怖いものである。
 
林業関係者で林業機械を扱う人、200円だから買っておいた方がいいよ。
定価は3334円+税+送料なのだから、安すぎる(^o^)。
 
 
ちなみに私が気になったところ。
 
「はじめに」の結びの部分で、発行元の林業・木材製造業労働災害防止協会の言葉。
 
車両系林業機械のオペレータの特別教育の教材として、本テキストが広く活用され、労働災害の未然防止に役立つこととなれば、望外の喜びとするところであります。
 
え? 望外? 望外って、望んでいなかったのか?たまたま役立つかもしれない、そうしたら非常に喜べます、ってのか……。誤用ですな。
 
とまあ、つまんないツッコミをしてしまうのであった。

2016/06/22

父の日プレゼントの「ピュアモルト」

気がつけば先の日曜日は「父の日」だった。

 
なんと帰省中の娘からプレゼントをもらった。もしかして、初めて?
 
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箱には「ピュアモルト」と書かれているが、お酒?いや、それにしては軽いが……。
 
おおお、木製軸のボールペンではないか。
私の仕事に興味を示さないと思っていた娘だが、ここで木製ペンを選択するとは、わかっているねえ(~_~;)。。。(嬉し涙)
 
 
三菱鉛筆の「ピュアモルト」と名付けられた特製ボールペンだそうだ。
 
樹齢100年のオークの木から柾目板を取り出し、ウイスキー樽にして熟成させること50年。オークの成分を出し切った樽は、役目を終えて分解される。
しかし木材としてはまだまだ利用価値がある。いやウイスキー原酒に浸っていたことがまた新たな価値を作り出すのだろうか。
 
古くなった樽材は分解されるが、樽の形に反っているのでそれを蒸して応力緩和機によって真っ直ぐに伸ばしてオークの板となる。表面を削ると若々しいほどの木肌が現れる……というわけだ。この材を利用して家具やオーディオ機器まで作り出されるそうだが、あえてボールペンの軸というのが嬉しいねえ。
 
 
木製軸のペンはほかにもないわけではない。私も別に持っている。しかし樽材との材質の差は如実だ。風格ありますなあ。
 
これで木製の腕時計と並んで、このペンを他人に見せびらかせる機会が増えそうだ(⌒ー⌒)。
 
 

2016/06/21

『樹木葬という選択』は勧められるか

先日、スーパーマーケットで、以前住んでいた家の大家さん一家とお会いした。

 
随分お世話になっていたので懐かしく話したが、「また本は出しましたか」と聞かれた。
 
そう、私が出版する度に本屋で拙著を購入してくれるのである。
 
出版しました、ええと……ここで書名を口にするのを憚れる(~_~;)。
 
樹木葬という選択』なのだが。。。大家さんのお年は80代後半なのである。ちょっとお墓の本だと説明しにくくなってしまった。
 
Jumokusou
 
 
いやはや、こんな障害があるとは(-_-)。高齢者にお墓の本を勧めるというのは、その場になるとわかるが心理的抵抗あるというか、ちょっと口にしにくいのであった。
 
 
やはりお墓とか葬儀、埋葬というのはタブーな要素を含むのだなあ。
 
 
 
閑話休題。
 
3
 
某墓地でみかけた墓石。家に苔が生えているのが、なんだか美しかった。この墓石、実は無縁仏になっているのである。撤去されて積み上げられている一角であった。
 
しかし、捨てられ長く忘れられた墓石に植物の生命力を宿ったような感覚になるのだった。

2016/06/20

誰が日本の森を救うのか2016

土倉翁百回忌も済みましたので、こちらの告知をさせていただきます。

 
 
サウンドウッズの毎年夏の恒例フォーラムとなりました。 
 
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開催日程:平成28年7月16日(土曜日) 
開催時刻:開場12:30  開始13:00 (終了予定16:30)
開催場所:マイドームおおさか 第1+2会議室
               大阪市中央区本町橋 2-5
               地下鉄堺筋線「堺筋本町駅」から徒歩7分
     地下鉄谷町線「谷町四丁目駅」から徒歩7分
     地下鉄谷町線・京阪本線「天満橋駅」から徒歩15分
 
講      師: 速水亨はやみとおる(林業家・速水林業代表)
       田中淳夫たなかあつお(森林ジャーナリスト)
       能口秀一のぐちしゅういち(木材コーディネーター)
定      員:100名(申込み先着順)
参 加  費:1,500円(会員価格:1,000円)
                ※サウンドウッズの会員の方はご本人と同伴者様(1名
                    まで)が会員価格となります。
                    会員登録についての詳細はこちら→
プログラム:
  第1部: 講演A「日本林政の今 -- 来るべき日本の森林の姿 --」 速水亨
         講演B「林業とは森づくりか?木材生産か?」 田中淳夫
 
  第2部:パネルディスカッション「森が日本の山元に利益を還元できるのか」
     速水亨×田中淳夫×能口秀一×会場参加者
     コーディネーター:安田哲也サウンドウッズ代表理事
 
 
詳しくはリンク先を見ていただければよいかと思いますが、例年の参加者を見ていると林業関係者が多いかと感じています。
 
私見ながら、これが木材コーディネーターの養成とも関わっている点から考えれば、木材関係者、そして建築関係者の出席がもっと多くあってもよいのではないかと思っています。
あるいは木材以外の、森を利用する立場、視点からの参加者があるべきかと思うのです。
 
ふるって参加ください……ただし、ホールに入れないようになっては困るなあ(~_~;)。

2016/06/19

燃え尽き百回忌

土倉庄三郎没後100年記念事業、百回忌と記念式典、終わりました。

 
燃え尽きました……。
 
百回忌法要に続いて会場を移り、リレー対談相手と打ち合わせ。基調講演、それが終わるとすぐにエントランスで『樹喜王 土倉庄三郎』販売顔見せ。そしてすぐにリレー対談。終わると本の販売(とサイン)。来賓や関係者と撮影。土倉家の子孫と面談。気がつけば撤収……。
 
会場のホールは満席で階段に座る人も。さらに100人ほどがホール外エントランスにいたという……。さすがに初めての経験。
 
内容も、まずまず。リレー対談では私も知らない土倉翁の逸話が結構出たし、展示会場でも貴重な初見参の資料が並んだ。来賓挨拶などで押した15分も、私の絶妙の仕切りで(^o^)、きっちり時間内に終わらせるという技を見せたし。
 
 
ただ一つ失敗だったと思ったのは、服装である。
 
事前に「平服で」と言われていたので、私は黒のスーツだけどネクタイだけ明るい色にする予定だった。が、昨日のリハーサルで各者に聞いて回ると「礼服なんか着ません。ネクタイもしません」とみんなが言うものだから、シルバー系のグレースーツに変えた。さすがにネクタイはしたけれど。
ところが百回忌の会場では、3ぶんの2が黒スーツに白ネクタイではないか。(百回忌はメデタイので白ネクタイ。)
やられた……と思ったね(-_-)。ま、ネクタイだけは白も用意していたのでカッコがついたかな。
 
 
さて、私の講演では、「禁断の壇上撮り」に期待する向きがあるので、今回の成果を披露しよう。
 
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以上です。

2016/06/18

土倉翁百回忌前夜

本日、川上村に「土倉庄三郎翁没後100年記念式典」のリハーサルに行ってきました。

 
 
会場のやまぶきホールの周りは、ノボリが林立。
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展示準備も進んでいる。
 
なんと、私も初見参の資料も目にする。こうしたイベントを行うことで資料収集できるな、と喜びを感じますね(~_~;)。
 
そして、式典に関しては、いくつかの事実も確認。
 
たとえば来賓には、林野庁から沖修司次長が出席することになった。林政部長から格上げ(~_~;)。実は、林政部長が人事異動したからだけど……。
 
 
そして、そして最大の驚きは、司会者。
 
ミス日本みどりの女神の飯塚帆南さんになったのだ。おお、彼女も初対面だ。(林野庁から、ごり押ししたんじゃないよね?)
 
しかも、会場には明日来ると聞いていたが、本日到着。
 
思わず記念撮影(^o^)。
 
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せっかくだから、ノコギリ手にしてもらう\(^o^)/。
 
明日も壇上から写真撮ろうかな……もちろん、帆南さんを。ヾ(- -;)

2016/06/17

近代和紙はどこに

奈良国立博物館で、和紙展をしているので足を運んだ。
 
私は、昨年度和紙関係の仕事をしたこともあって、それなりに和紙には興味を持っているのだが、逆に言えば、もうたくさん、の気持ちもある。
それなのに今回なぜ出かけたかというと、副題の「近代和紙の誕生」に惹かれたのだ。
 
 
Img001_2
 
今、和紙と言ってすぐに頭に浮かび、また世間のイメージにあるのは伝統的な手漉き和紙だろう。
私は、こちらの世界には辟易しているのだが、実は調べている過程で「近代和紙」こそ、和紙の頂点であることに気づいたのだ。
 
近代和紙とは、明治以降に生まれたもの。大量生産が可能な木質パルプによる洋紙が入ってくる(そして国内でも生産が始まる)中で、和紙は負けずに技術を発展させ、紙の最高峰とも言える段階まで達したのだ。
 
それは単純に大判で漉いたり、機械漉きを行って大量生産できるようにしただけではない。
 
謄写版原紙やタイプライター原紙になる、チョー薄くて強靱な和紙を生み出したのだ。石綿を漉き込んだ「燃えない紙」も開発している。
そして国内外の博覧会に出展、高い評価を得るとともに海外輸出するようになる。日本の輸出産品の中で和紙というのは、意外と大きいのである。おかげで生産量も最大になるのだが……。
 
結局は洋紙の波に飲み込まれて姿を消していったのである。
 
 
まあ、そんなことから最後の徒花のように花開いた「近代和紙」には興味を持っていた。だから、この展覧会の開催には期待したわけだ。
 
 
……で、訪れた。
 
しかし、和紙展は一室だけであった。内容も……近代和紙を確立した土佐の吉井源太の功績を追うのはいいのだが、展示の貧弱なことよ。
 
だいたい、展示の過半が伝統和紙じゃないか。豊臣秀吉の朱印状なんか、なんで展示してるの? これ、近代和紙でもなんでもないでしょ。
さらに和紙の製作工程の説明も、完全に伝統和紙。手漉きの写真なんぞ見飽きた。どこが近代和紙と違うか説明しろ。
量産できたというのに、その資料もない。どれほと生産量が増したか、グラフくらいつくろうと思わなかったのか。輸出資料もないのか。
 
そして近代和紙の作り方もほとんど説明なし。でかい簀桁があるだけ。機械漉きの様子ぐらい展示しろよ。どのように薄いタイプライター原紙を漉けるようになったのか解説しろよ。単に職人の腕? それなら近代でもなんでもない。
 
また、どうせなら現代和紙として、木質パルプを加えた和紙づくりも紹介したらよいのに。
今出回っている和紙の多くは、パルプ入りである。
 
 
ちょっとタイトル倒れの和紙展であった。
 

2016/06/16

Yahoo!ニュース「相次ぐクマの出没」書いた理由

Yahoo!ニュースに「相次ぐクマの出没。背景にある生息数に疑問 」を書きました。

 
これ、実はYahoo! 側からの提案だったのでした。
 
昨今、クマの出没と被害が話題になっていますが、この件について何か書きませんか、という提案。(あくまで提案。依頼でも発注でもない。)
 
こういうのもあるのだねえ。
それで考えたが,私に秋田で起きた事件について新聞以上に詳しくない。当然コメントできるわけない。が、すぐに生息数に対する疑問が浮かんだので、少し調査。各種の統計を見ると、やっぱりというか、推定数はいくら出没しても、そんなに増やしていない。昔のままの集計した数字だ。
 
微妙に1万頭以下?から1万5000頭くらい? 各県の合計は2万頭? というように、幅は出ているのだが。
 
 
ちなみに、タイトルが2種類出回っている。
 
相次ぐクマの出没。背景にある生息数に疑問」と、
相次ぐクマの出没。背景にある推定生息数に疑問」。
 
実は、先に後者を書いてアップした。ところが、これではタイトルが2行になっている。一文字だけはみ出たのだ。そこで「推定」を削って、1行に納まるようにしたのだ。
 
すっきりした、と思ったが、すでにツイッターやフェイスブックに転送された分は変わらないのよ。だから、それらのシェアも含めて2種類のタイトルが拡散されているのでした(笑)。
 

2016/06/15

プナンの人々

夏が来れば思い出す……。

 
それは「はるかな尾瀬」ではなく、「ボルネオのプナン」(笑)。
 
以前は、毎年夏になればボルネオに足を運んでいた。だいたいサラワク州。ときにサバ州。
ある年は、奥地の村に入ることをめざしていた。
 
ちょっと貴重な写真がある。
 
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紙焼きからのスキャンだが……彼らはプナン族の兄妹である。
 
妹は美少女だった(^o^)。その眼差しが強烈で、オーラを漂わせている 。兄もイケメン。ただ、二人とも顔に比して足が頑丈そうなのが印象的。
 
彼らには、滅多に会えない。
なぜなら、彼らはジャングルの中を常に移動しているから。
 
それが、たまたま私が滞在した村に姿を見せたのである。香木(多分、伽羅)の塊を持っていたから、交易するためかもしれない。
 
 
かつて1980年代後半から90年代前半は、熱帯雨林の伐採反対運動が盛り上がっていた。
ボルネオのジャングルには、巨木のラワン(フタバガキ科の樹木。当地ではメランティと呼ぶが、赤だ白だと数多い種類の総称)が生えている。その巨木は合板・コンクリートパネルとなるベニヤを取るのに最適だった。そのため野放図な伐採が行われていたのだが……。
 
森が荒らされて困ったのは、森から野生の動物や植物の採集をおこなっている少数民族だ。なかでも定住せずに遊動生活を送るプナンの人々だった。彼らは地球上で最後に残った非定住型の狩猟採集民だと言われていた。
 
彼らは、伐採を止めるためにとうとう林道を封鎖する。だが、これによって伐採会社と少数民族の問題だけでなく、警察や軍まで出動することになった。そして逮捕され、拘留されてしまうのだ。
 
それだけなら、おそらくサラワクのローカルニュースに終わっていただろう。
 
だが、逮捕されたプナン族のグループの中に、一人のスイス人が混ざっていた。
彼の名は、ブルーノ・マンサー。
 
Photo  Img001
 
プナン族に憧れ、彼らの中に入り込んで一緒に生活を送っていた人物だ。彼は、逮捕されて移送中にトラックから飛び下りて逃亡し、サラワクを脱出した。そしてプナン族の窮状を世界に訴える。地球サミットにも参加して世界中に情報発信した。
 
これが世界的な熱帯雨林伐採反対運動につながるのである。
 
私も、その一角に触れていた。。。
 
だから、夏が来れば、ボルネオとプナン族とブルーノを思い出すのである。
 

2016/06/14

『樹喜王 土倉庄三郎』とシンポジウム

絶版になっていた『森と近代日本を動かした男 山林王・土倉庄三郎の生涯』。

 
土倉翁百回忌を迎えるに当たってなんたることか。。。と嘆いていたが、各界からの熱い声(^o^)に応えて、再刊することができました。
 
NPO法人芳水塾の協力により、樹喜王 土倉庄三郎と書名を変えて発刊。
 
Photo  2
 
なんか、前回よりデザインも書名もカッコいい(^o^)。
逆に価格は、値下げ敢行! 2000円+税。
 
樹喜王」とは、山県有朋が土倉庄三郎の還暦の際に送った号である。
 
なお内容は、『森と近代日本を動かした男』と同じである。誤字などを直しただけだ。本当は全面的に書き直したい思いがあった(^^;)が、さすがに時間もなく、それは諦めた。 
 
 
まずは記念シンポジウムの会場にて販売を始める。
 
 
 
今更ながらだが、土倉庄三郎翁没後100年記念シンポジウムについて記しておこう。
 
主催   川上村   
    協賛:土倉庄三郎翁没後100年記念事業実行委員会
期日   平成28年6月19日(日)
所     川上総合センター やまぶきホール
       (百回忌は、川上村大滝 龍泉寺)
タイムスケジュール

13:00~ 開会式
 |
13:30~ 基調講演(田中 淳夫 )
 |
14:15~( 休 憩 )
 |
14:30~ 『土倉翁の功績をたどるリレー対談』 (コーディネーター 田中淳夫)
  本井康博・同志社大学名誉教授
     鈴木和人・日本女子大学学長・理事長
  古瀬順啓・NPO法人芳水塾理事長
    下西昭昌・吉野かわかみ社中代表
◇同時開催:土倉翁を偲ぶ写真展、遺品展(3階、ロビーギャラリー)
16:00  閉会
 
 

2016/06/13

Yahoo!ニュースに「形骸化してきた?食育に木育」書いた裏事情

Yahoo!ニュースに「形骸化してきた?食育に木育、これでいいのか 」を書きました。

 
 
……実はこれ、昨日のブログ用に書いたもの。アップする直前に、「これ、Yahoo!ニュースの方が向いてない?」と思ってとどまった(笑)。
 
 
そして、改めてブログ用に「セルロースナノファイバーvs炭素繊維 」を書いてアップしたわけだが、後から「こちらもYahoo!ニュースの方がウケない?」と思った(笑)。ときすでに遅し。
 
 
だから「食育木育」の方も、Yahoo!ニュースとしては珍しく、アップしたのは午前1時頃なのである。
 
 
いやはや、書き分けるの大変なのですよ。。。たまに裏ブログネタを表に書いてしまうし。
 
ただ「食育・木育」は発作的に思いついて書いた(娘に中学の給食事情を聞いたから)のであって、セルロースナノファイバーに関しては前々から考えていた。思いつきブログにあるまじき逆転でした。
 
そうそう、うちの娘は中学生ではありません。とうに卒業しています。ただ、情報は最新。念のため。
 

2016/06/12

セルロースナノファイバーvs炭素繊維

昨年はセルロースナノファイバーの話題を結構触れた。

木材のまったく新たな利用法として、ナノレベルの繊維(ファイバー)まで分離した素材である。強度は鉄の5倍以上とか、透明にでいるとか、食べられるとか、いろいろな機能性を持っている夢の素材として、今後の成長分野として注目を集めている。

 
その後、どうなっているか、なんだか世間で話題にならないから、ちょっとメモ的に残しておこう。
 
まず、実証プラントが今年中に各地にできそうだ。
まず日本製紙が、すでに3年前から岩国にプラントを稼働させている。
大王製紙は、今年前半に愛媛で稼働予定。
王子製紙(ホールディンクス)も、今年後半に徳島で実証プラントを稼働させる計画。
 
そして中越パルプ工業が鹿児島県に、商業プラントを来年春に完成させようとしている。
 
 
……こうして見ると順調なのだが、ちょっと疑問が湧いてきた。
 
セルロースナノファイバーとよく似た新素材、夢の素材がかつて登場していたぞ、という点だ。
 
それは、炭素繊維。こちらは石炭石油からつくるが、鉄と比較して強度が10倍とか比重は4分の1とか騒がれたのではないか。ほかにも耐摩耗性、耐熱性、熱伸縮性、耐酸性、電気伝導性に優れるとか。「軽くて強い」繊維として大注目された。そのうち金属に取って代わるぞ、と騒がれたことを覚えている。
(なんか、数字を見ているとセルロースナノファイバーより凄いが。。。)
 
Photo 炭素繊維
 
 
炭素繊維そのものは、発明されて60年ぐらい経つ。もちろん商品化されていくらかは出回っているが、金属や合成樹脂に取って代わったというほどではない。
どうやらコストが高くつくほか加工も難しくて、十分な使い道が見つからないらしい。ちなみに現在の製造コストは、キロ3000円。
 
 
そうなのだ。問題は何に使うのか、ということ。それもコストが見合い、現在の素材以上に優秀な点を示さないといけない。
 
その特異な機能性は語られるものの、そのうち商業ベースに乗りそうなのはどれなのか、コストと需要の予測は立てているのだろうか……。
 
 
そして、炭素繊維によって石油の需要が伸びたとか、石炭が高く売れた、ということのないように、おそらくセルロースナノファイバーが世間に広がっても、そのことによって木材の需要が伸びることも木材価格が上がることもないだろう。
 
ようするに夢の素材は、素材の元を生み出す産業(この場合は林業)には貢献しないのである。
 

2016/06/11

ホント?ノルウェーが森林伐採禁止

次のニュースに目を奪われた。CNNニュースである。
 
 
いくらなんでも、完全に森林伐採禁止にするわけないだろう。
林業は、ノルウェーの主要産業である。
 
しかし、実際にニュースになっている。世界で初めて、とまで書かれている。
そこで原文を読んでみた。
 
タイトルにある ban deforestation という用語は、たしかに森林伐採禁止の意味と読めるが……。
 
そこで 英語版の本文 を読むと、
stop clear-cutting of trees と表現されている。 
 
なんだ、クリアカッティングとは皆伐の意味だろう。つまり皆伐禁止なのだ。林業用語を知らない人の訳なのか。いや、CNN自体の報道が勘違いしているのかも。
 
それでも、完全な皆伐禁止を国レベルで決めたとしたら、なかなかインパクトがある。とくに北欧は、皆伐が当たり前のような林業形態だからびっくりだ。
逆に考えれば、ノルウェーでさえ皆伐を問題視し出したことを意味するように思う。
 
 
いよいよ世界的に皆伐への風当たりは強くなるのではなかろうか。
ちなみに私は、皆伐自体を悪いと考えているわけではなく、以前は「もっと皆伐を」という旗を振っていたくらいだ。その理由は、皆伐によって草原生態系を復原しよう、という観点から。
ただし、面積はせいぜい1か所1haまで。最大でも5ha超えたら、もう自然破壊だろう。
 
ともあれ世界的に、(天然林など)森林保全から一歩進んで林業(施業法)の環境負荷を減らす方向に舵を切り出した雰囲気を感じる。
 
こうした時流を日本の林政担当者も感じてほしい。
 
「違法伐採禁止」を「合法木材推進」に言い換えて満足している場合じゃない。
 
 
 
※なんと、一夜にしてリンクしたCNNサイトの内容が変わっていた。
「森林伐採」を、「森林皆伐」に、そしてタイトルも「森林破壊」に変えている。おかけで内容はハチャメチャ(笑)。ノルウェーの話がどこかにトンで、熱帯雨林問題になってしまった。
CNNの中で間違いを指摘されたか、翻訳サイト(つまり日本側)で直したのか。。。
 

2016/06/10

アジサイの似合う森を

イオンの森が草ぼうぼうであることを紹介した。
 
となると、自らの森も草をほっとけない(~_~;)。
 
というわけで草刈りしてきました。
 

昨年、タナカ山林にアジサイを植えたことをブログに書いたと思う。

アジサイ移植

 
この記事の後も移植を行って、全部で7本のアジサイを植えた。ただし、小さな挿し木ばかりである。
 
それから一年後の姿。
 
001
 
 
005
 
いずれもよく育っている。もう花を付けるまでになったのか。
 
 
現在、ベランダで育てている新たなアジサイの苗のうち、使えそうなのは7本。これを近日中に移植に行くつもりだ。梅雨の大雨が降る直前を狙っている。草刈りは、実はそのためでもある。移植する場所を決めることと、その整地のためだ。
なにしろ石だらけの土壌なので、ある程度目安を付けておかないと、7か所も掘るのは大変だ。
 
コツコツ植えておけば、10年後ぐらいにはちょっとしたアジサイの名所にならないか。
 
 
この地をアジサイで埋めつくす……つもりはない。だが、まったく天然(そっくり)の森にする気もなくて、やっぱり四季折々に美しく感じる森になればなあ、と思っている。
 

2016/06/09

書評「チェリー・イングラム」

発売直後から気になっていた

「チェリー・イングラム~日本の桜を救ったイギリス人(阿部菜穂子著 岩波書店)
 

Img001

  
ようやく読み終えた。とくに後半は一気読み。ひさびさに良質なノンフィクションに触れた余韻を感じる。著者は、元毎日新聞記者で、現在ロンドン在住とのこと。 
 
 
日本のサクラは、江戸時代に多様な品種がつくられてきたが、今やソメイヨシノ一色になってしまった。日本列島のサクラの7割がソメイヨシノ1種に占められているのである。
 
だが、イギリス、そしてアメリカなどには、日本以上に多彩な(日本の)サクラが植えられて咲き誇っているのだ。
それは戦前から日本に通って多様なサクラの品種を集め続けたイングランドの園芸家コリングウッド・イングラムの努力のおかげだ。そして彼は、日本で失われたサクラの品種の里帰りにも力を尽くした……。
こうした彼の人生を軸に、日本のサクラのたどった運命を描いている。
 
ある種、伝記のような気持ちで読み始めたのだが(前半は、たしかにそうだった)、もっと奥が深い。
日本のサクラのたどった歴史、とくにソメイヨシノ全盛となった事情やそれを利用した軍部、その陰で多様なサクラを守ろうとした「桜守」の人々も登場する。
そして、彼らと親交を深めつつサクラを愛したイングラムと、その家族の物語はそのまま日英交流史になる。ただし、香港で日本軍の捕虜となったイングラムの義理の娘もいて、決して奇麗事だけで終わらない陰惨なエピソードも描かれる。
 
 
私も『森と日本人の1500年』の冒頭でサクラについて取り上げ、軍国主義に利用されたうえ、日本の風景を変えてしまったソメイヨシノの話を記したから、こうした日本人とサクラの華やかでいて哀愁のにじみ出るエピソードはよくわかる。
 
そして最後に記されるのが、
 
イングラムの残した最大の功績は、イギリスに多様な桜を根付かせたことであろう。「多様性」は、じつはイギリスで最も大切にされる価値である
 
まさに、これこそが私の問題意識でもある。
 
かつては世界中でモノカルチャー化を押し進め、今もグローバリズムに覆い被そうとしている欧米が、今では多様性のある社会をめざしているのだ。
一方で、日本はサクラだけではなく、森林、林業、そして街の風景までもが、どんどん多様性を失ってきた。日本の戦後は、本来持っていた多様性を捨てる方向に進んでいる。
 
もしかしたら、日本軍の捕虜になった過去を持つ娘のエピソードに噛みつくネトウヨがいるかもしれないが、それもまた多様な立場や思考を放棄した日本の現状となるだろう。
 
 
 
もちろん、欧米諸国が植民地支配で行った所業やプラントハンターによる世界の動植物(遺伝子)の収集、人工的につくられた里桜の品種にこだわり続けることの意味など、私なりの問題点も感じる。
 
それでもなお、イギリスには街路や公園、王室の庭園まで多様なサクラが植えられていると知ると、今や桜の国は彼の地にあると思わざるを得ない。
 
そんな感傷にも浸れる、深みのあるノンフィクションである。
 
 
※サイドバーに追加。

2016/06/08

「ポーの一族」と「カードキャプターさくら」

「ポーの一族」(萩尾望都)の続編・新作が、40年ぶりに発表されたそうだ。

その雑誌「フラワーズ」7月号は雑誌としては異例の重版。結構、盛り上がっている。
 
と言っても、「ポーの一族」を知らない人には何のことかわからないだろうなあ(笑)。
 
「ポーの一族」は、漫画である。不死の吸血鬼伝説を軸に何百年もの歴史を描く少年エドガーとアランの物語。名前をつなぐとエドガー・アラン・ポーであることは言うまでもない。。伝奇的で壮大なロマンあふれる作品だ。
一応、少女漫画であったが、男性読者も含めて熱狂的なファンが生まれた私も高校生の時に読んではまった一人である。
 
しかし、もと様がねえ。。。。40年経って続編とは。読みたいと思うが、「フラワーズ」を購入する勇気がない(^o^)。
 
 
娘に買わせようかと思わないでもないが、娘は萩尾望都も「ポーの一族」も知らない。
むしろ、今は「カードキャプターさくら」に夢中なのである。
こちらも約20年前に始まった漫画で、テレビアニメにもなった。魔力を持つクロウ・カードを巡る話なのだが、こちらも16年ぶりの新作が「なかよし」に掲載されたらしく、またテレビでもアニメの再放送が始まった。
 
本日は、「さくらと花の運動会」の回で、私のもっともお気に入りであった(^o^)。
なんたって、運動会の日に「フラワー」のカードが悪さして、花びらで校庭を埋めつくしてしまい、花びらに胸まで埋もれつつ泳ぐように走るという……かなり笑える回なのである。
 
2  3
 
いやあ、懐かしい(^o^)。それにしても、娘は毎回のストーリーをほぼ覚えているらしい。
 
そして古い漫画を取り出して読む。欠けている巻をブックオフで探してみよう。私も、どこかにしまい込んださくらのカードを探さねば。
 
1
 
それにしても、リバイバルブーム。往年の名作を続編の形で引っ張りだされることが相次ぐ。昔の読者を惹きつける手だろうか。
 
 
……まあ、このブログならば、ここで何か教訓めいたことを森林や林業につなげて語ると思っている読者もいるだろうが、今回はまったくないのである(⌒ー⌒)。
 
単に懐かしく楽しんだだけ。そんなら裏ブログに書けばいいんだが……。
 
 
あえて言えば、これぐらい興味のウイングを広くしておかないと、物書きなんぞやってられませんよ。
 

2016/06/07

「イオンの森」の1年後

ほぼ1年前に、「イオンタウンの植林 」を紹介した。

 
 
その際の状況。
 
1
 
現在の姿を確認してきた。
 
3
 
う、う~ん。
 
これでは、植えた苗が育ったかどうかを確認する以前に、世話していないなあ、としか言えないではないか。おそらく、植樹後ほぼ完全に放置したような。せめて草刈りはしてほしい。
 
もしかしたら、照葉樹は草に埋もれても陰樹だからその陰でも育つ、という実験かもしれないが。むしろ、植えたものでないような樹木も育っていた。それが先駆種の落葉樹とすると、なかなか面白い結果かもしれない。
いくら「潜在自然植生」の樹種の苗を植えても、遷移は順序どおり先駆種からスタートするわけである(笑)。

2016/06/06

富山材より吉野材が安かった!

谷林業が毎月開いている<森の仲間のサロン>に参加してきた。
 
今回は、奈良県森林技術センターの伊藤貴文所長による「奈良県における木材関連産業の現状」。
 
少々疲れ気味、遅刻気味で参加したのだが、目が覚めました(笑)。
いやあ、面白かった。実に多くの事実を知ることができた。ま、一言で言えば、奈良県の林業のさんさんたる状況……ということになるのだが、実はその中にも芽がある。
 
とくに面白かったのは、富山新幹線駅の建設で木材が使われた話。
 
なんと、富山のスギ材より吉野スギの方が格段に安かったというのだ。
 
具体的に言えば、駅構内の柱(当然、鉄筋コンクリートだろう)を杉板で包み込んだデザインなのだが、そこには2メートルの無節材が大量に必要となった。
それに関する記事を探すと、こんな のが。
 
002
せめてそれを地元の木材で調達しようとしたところ、2メートルも無節状態の材がなかなか手に入らない。必死で集めた結果、なんと1立方メートル70万円になったという。 
 
ところが吉野杉だと無節で2メートルはおろか2メートルでも4メートルでも手に入る。2メートルなら立米20万円程度だそうだ(当時)。なんと3分の1以下だ。
 
もちろん地元の木材を使わねば、という気持ちはわかるが、果たして調達係は吉野杉なら簡単に集められて、価格も3分の1以下ですよ、と言えばどちらを選んだだろうか。。。
 
ようは、奈良県木材業界の宣伝不足……というより、情報収集力が鈍かったということだろう。富山で欲しがっているよ、とわかれば売り込みに行けただろうから。
施工業者は大建工業。大阪に本社がある。決して遠くだったわけではない。
 
これは吉野材の売り方だけでなく、木材の価値と価格の見極めの問題でもある。そして情報の扱い方の教訓にもなるかもしれない。
 
 
ほかにも面白い事例がいっぱい出た。ビジネスチャンスは実はいくらでもあるのだなあ。
 

2016/06/05

Yahoo!ニュース「銀行が農林業に……」書いた裏事情

Yahoo!ニュースに「銀行が農林業に進出する時代」を書きました。

 
これ、実は昨夜書いた「森林認証制度の限界? 」とどちらをアップしようか迷ったネタだった。土壇場で、「銀行」の方を選んだのは、やはり一般にわかりやすくて目を止めやすいのは、銀行と農林業というミスマッチ?な言葉がある方だから。森林認証制度はわかりにくいよね。そこにPEFCだとかAPPだとか、略号ばかり並んでも。
 
そして、結論を先に書く。最後に真意を忍ばせると読まない(読み解けない)人が誤解する。真っ正面から素直に書かないと。
 
 
銀行が農林業に進出することは、私も賛成だ。ただし、そんなに甘くないとも思っている。何より、農林作物の流通をコーディネートするだけのノウハウを一般の銀行が持っているように思えないこと。農作物や木材の流通に精通していて、加えて斬新な発想のできる人材を育てないと難しいだろう。
 
野菜だからレストランに卸す?、という当たり前の発想では、新たな流通はつくれないだろう。いくらITを駆使しても。
同じく、木材は建築に家具にバイオマス燃料?としか考えないようでは、失格だ。
少なくても木質ペレットを猫砂にするぐらいでないと困る。できれば木粉を食べ物にしたり、「スギを高さ3メートルの盆栽にして売りましょう!」なんて思いついてほしい。
 
 
そんなこと思いつつ、でも、ここは銀行をヨイショしておいたわけであります(笑)。
 
 
 

2016/06/04

森林認証制度の限界?

SGEC(緑の循環認証会議)が6月3日のPEFC総会で、SGECを相互承認することが認められた。これでSGECはPEFCの仲間入りである。

 

……と書いてもなんのことかわかる人は多くないかも。

ようは森林認証制度(森林の経営を審査して、環境に配慮していたら認証する制度)なのだが、国際的にはFSC(森林管理協議会)のものと、各国の森林認証制度を相互承認し合うPEFCの2種類ある。

一方で日本は独自にSGECという制度をつくっていたが、それでは海外に認められない。そこでSGECも晴れてPEFCに入って国際的な認証となったというわけだ。

しかし、本当に森林認証を取れば森林は守れるのだろうか。森林破壊の心配はないのだろうか……。

 

そう思わせるニュースが、SGECとほぼ同時に入ってきた。

今年で10回目を迎えるタイのバンコクで開催される「第10回エコプロダクツ国際展」において、アジア・パルプ・アンド・ペーパー・グループ(APP。インドネシアの製紙会社)が、「エコプロダクツ国際展2016大賞」を受賞したというのだ。

『エコプロダクツ国際展』は、アジアにおける循環型社会づくりと環境製品・サービスの振興をめざして開かれている。そして、出展企業の開発技術や取り組みなどを対象に選考して大賞を決めている。

今回は、APPが「森林保護方針」を発表し、自然林伐採ゼロを誓約して自社の植林木のみで紙をつくる資源循環型経営に取り組んでいることが評価されたそうだ。

そしてAPPは、PEFCの認証も取得している。だから、このニュースだけだと、APPh環境に優しい優良企業と思える。

だが、APPグループは、以前から世界的なNGOなどによって熱帯雨林を破壊していると批判を浴び続けているのだ。紙パルプ生産のために天然林を伐採している報告されているだけでなく、何より森林を焼き払う煙が海を渡ってシンガポールなどに煙害(ヘイズ)を発生させていることが問題になっている。

もちろんAPP自体は「故意に森を焼いていない」と否定しているのだが、森が焼かれている事実は拭えない。
そのためかシンガポールのスーパー最大手「フェアプライス」は、APPの商品を店頭から撤去する動きを見せている。煙害への強い不満の表明だ。

森林認証制度にも限界はある。現場の完全なチェックは難しいし、審査項目をパスしたら、自動的に認証を与えることになる。森林破壊を防ぐ万能手段にはならないのだ。

2016/06/03

あっぱれな木工品

某店で見かけた商品。

 
最初は何かと思った。
 
In_1
 
木の皿? 木の籠? こんなのが大中小とある。
 
一応、裏も確認。
 
In_3_2
 
これも木工品(笑)。この木片は、何か流木のような丸みがあるが、それを単に小さな釘で打っただけに見える。しかし、それがちゃんと?皿の形に仕上げているのはやっぱり技術なのだろうか。。。。
 
価格は、結構な額するのだよ。大が1800円とか。ま、売れなかったのか値下げしていたけどね(⌒ー⌒)。
 
つくっているのは……メイドインチャイナでした。
しかし、眺めているうちに味のある皿に見えてきた。ここに果物でも並べたら、見映えするだろうか。 いや、しかし。
 ゛
アイデア商品ということにしよう。これがインテリアに似合う部屋もあるかもしれない。
 

2016/06/02

林業遺産に福井の研磨炭!だけど……

日本森林学会が認定する「林業遺産」に今年は二つ選定された。

 
 
●若狭地域の里山における熊川葛の生産技術
 
……どちらも福井県の若狭。ほかに応募がなかったのだろうか? というようなゲスな疑問は置いといて。
 
研磨炭は、私もかつて幾度か取材している。名田庄村も通った。
研磨炭、簡単に研ぎ炭ともいうが、漆芸や精密機械、レンズの研磨に使うもので、原料にアブラギリを使った白炭だ。いまだこれに優る研磨材はないらしく、私の取材したときは、1キログラム2万円! の高値がついていた。世界一高い炭なのである。
 
 
そして、この製炭技術を持つ東浅太郎氏は、国の無形文化財だかに指定されたはず。
ご存命なら、年齢は90歳近いはずだが……。
 
 
ところが、よくよく説明を読んでいると……「現在は若狭地域在住の木戸口武夫氏が、全国唯一の研磨炭の商業生産者となっている。
 
 
あれえ? おかしい。だって木戸口氏は東氏と○○○を○○ったはずで……(モゴモゴ)。
東氏の技術を継いでお墨付きをもらったのは、和歌山県の○○○○氏と、京都府美山町の○○○○さんではなかったか。。。
 
きっと大人の事情があるのだろう。ただ、少なくても全国唯一と書かれると抵抗あるなあ。
 
裏事情を知りすぎると、伏せ字で書かねばならないのが辛い(~_~;)。
 
 
ついでに記すと、熊川葛もいいけど、葛と言えば奈良県大宇陀の吉野葛が先に登場しないのは、ちと疑問……。宮内庁御用達でもあるよ。
 
 
 
林業遺産は、地元が応募しないと審査対象にもならないから、もっと積極的に手を挙げないと、せっかくの価値ある林業関係の文化も認定されないからなあ。

2016/06/01

地方書店よ……

火曜日、TBSのドラマ『重版出来!』が話題だ。。。。出版業界の関係者の間では(~_~;)。

 
大手出版社のマンガ雑誌編集部を舞台に、漫画家と編集者、それに営業なども交えた出版界を描く。残念ながら視聴率は奮わないようだが、私が見てもかなりリアル(本当にそのとおり、という意味ではない)で、作り込みが深いと感じる。
 
出版界、とくに漫画編集者の仕事を知るにはいいかもしれない。ドラマのような編集者が本当にいるのかどうか。私の本が重版かかる確率はあんまり高くないので、タイトルはイタイのだが……。
 
 
前回の回で気になったのは、全国の書店の現状。
 
1
 
売上が落ちれば配本も減り、品揃えが悪いから書店に客も来なくなり、閉店が相次ぐ。まあ、出版社の社員でも、本はAmazonで買う時代なんだから。もはや本は書店で買うものではなくなりそうだ。
 
実際、この十数年で全国の書店の数は、3分の1以下に減少した。2000年には1万3000店あったのが、今や4000店を割っているのである。
 
 
Amazonなどネット書店は、買うと決めた本を手に入れるのは楽だが、大雑把にこんな分野で探している、さらに内容を吟味したい……ということにはリアル書店が欠かせない。しかし、私の周辺でも役に立つ書店がなくて困る。奈良は、とくに大型書店がほとんどない。
 
そんなときに、それなりに充実していると思っていた中型書店の郷土出版コーナーを見た。
 
001
 
奈良だよ、奈良の郷土コーナー
 
上から3段目までの棚に、奈良の本は何冊ある?
 
数えてください。
ちなみに、4段目には少し(しかし目に止まりにくい)。。。歴史コーナーや宗教、あるいは旅の棚にも奈良本が並んでいるが、それは分野が限られる。
 
私の探している本はありませんでした……。やっぱりAmazonかなあ。
 

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