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2016/06/24

花咲か爺さんはツキノワグマだった?

今年の熊本県は、大地震に水害と天を仰ぐばかりの災害に見舞われている。

 
一方、東北各県ほか多くの地域でツキノワグマが人里に出没。とくに秋田県では人を襲って4人もの死者を出したばかりか人を食っている状況証拠まで見つかった。
 
なんともやりきれない災害・事件ばかりだが、これで「今年の漢字」はに決定だね! と思ったりして……。ヾ(- -;) まあ、隈(研吾)さんは新国立競技場のデザインを射止めたけど。
 
 
そこでクマの名誉回復? をかねて、こんな情報を。
 
 
 
森林総合研究所 (正確には、東京農工大学、総合地球環境学研究所、滋賀県琵 琶湖環境科学研究センター、日本大学、酪農学園大学、東京農業大学、東京大学、京都大 学と共同 だそうだ)は、植物の趣旨の垂直移動についてツキノワグマとテンの糞に含まれるカスミザクラを取り上げて研究したという。
 
結果的には、ツキノワグマによって平均307メートル、テンによって平均193メートル、標高の高い場所へ種子を散布していたという。とくにクマは、最大738メートルにも達したとか。
標高で700メートル以上も移動するというのは、クマならではだろうが、逆に散布された種子が環境の変化に定着できるのか、と心配してしまうほど。
 
 
Photo リリースより。
 
しかし、標高が高くなるほどそこに生育する植物の種子の酸素安定同位体比が小さくなることに着目し、この関係を利用することで、散布され た種子の親木が位置する場所の標高を特定する とは、すごい手法があったものだ。
 
 
ちなみに、もう一つ気になったこと。この論文のタイトルである。
 
Mountain-climbing bears protect cherry species from global warming through their vertical seed dispersal (登山家クマが標高方向の種子散布によってサクラを温暖化から救う)
 
花咲かクマさんでは外国人に通じないから、登山家クマなんだろうか。。。それは著者に聞いてみたい(^o^)。
 

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コメント

手法としては最先端ではないですよ

種子の酸素同位体比と標高の関係性がキモですが、年によって全然違います(図1左上)
酸素同位体比の違いの原因は(多分)水の蒸発速度なので、標高以外にも微地形(谷と尾根)や斜面方位によって異なるはずですから、サクラの生理生態なども含めて、種子の酸素同位体比から一意に標高が求まるのかどうかが分岐点でしょう
プレスリリースには酸素同位体比の誤差とその原因が書かれていませんが、年によって大きく違うので、これだけ見ると「微妙」というのが私の感想です

それと、著者達は気付いていると思いますが、春から夏に結実する植物ではクマ等によって高標高地に移動できますが、夏から秋に結実する植物では逆になり、温暖化リスクが強化される(または、温暖化リスクは植物の季節性によって異なる)というシナリオがあり得るでしょう

ま、硬いことは言わないで(~_~;)。
厳密に見れば、たしかに誤差なども含めて微妙でしょう。いっそのこと、低地でクマにマーキングした果実を食わせて放すような実験でもしないと、確実な種子の移動距離は証明されないでしょうね。
 
私は、今年の漢字が「熊」になるかどうかの方が関心事です。

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