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2016/06/06

富山材より吉野材が安かった!

谷林業が毎月開いている<森の仲間のサロン>に参加してきた。
 
今回は、奈良県森林技術センターの伊藤貴文所長による「奈良県における木材関連産業の現状」。
 
少々疲れ気味、遅刻気味で参加したのだが、目が覚めました(笑)。
いやあ、面白かった。実に多くの事実を知ることができた。ま、一言で言えば、奈良県の林業のさんさんたる状況……ということになるのだが、実はその中にも芽がある。
 
とくに面白かったのは、富山新幹線駅の建設で木材が使われた話。
 
なんと、富山のスギ材より吉野スギの方が格段に安かったというのだ。
 
具体的に言えば、駅構内の柱(当然、鉄筋コンクリートだろう)を杉板で包み込んだデザインなのだが、そこには2メートルの無節材が大量に必要となった。
それに関する記事を探すと、こんな のが。
 
002
せめてそれを地元の木材で調達しようとしたところ、2メートルも無節状態の材がなかなか手に入らない。必死で集めた結果、なんと1立方メートル70万円になったという。 
 
ところが吉野杉だと無節で2メートルはおろか2メートルでも4メートルでも手に入る。2メートルなら立米20万円程度だそうだ(当時)。なんと3分の1以下だ。
 
もちろん地元の木材を使わねば、という気持ちはわかるが、果たして調達係は吉野杉なら簡単に集められて、価格も3分の1以下ですよ、と言えばどちらを選んだだろうか。。。
 
ようは、奈良県木材業界の宣伝不足……というより、情報収集力が鈍かったということだろう。富山で欲しがっているよ、とわかれば売り込みに行けただろうから。
施工業者は大建工業。大阪に本社がある。決して遠くだったわけではない。
 
これは吉野材の売り方だけでなく、木材の価値と価格の見極めの問題でもある。そして情報の扱い方の教訓にもなるかもしれない。
 
 
ほかにも面白い事例がいっぱい出た。ビジネスチャンスは実はいくらでもあるのだなあ。
 

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